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ゼンマイの心臓編
11話 戦える魂を持った者達
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アリスト、ゲノム、マリス
それぞれが量子欠片の反応に従って集結していく
アリスト
「俺からはもう敵意は無い
だけど許しもしないさ」
ウルフェミー
「俺も同意見だぜ
戦う意思だけあればいい そうだろ?お前もそう感じているはずだぜ」
侵入を失敗したであろうゲノムに2人は意思を返した
ST兵も張本人のゲノムを襲いはしない
ゲノム
「有難くそれを利用させてもらう
それぞれの意志が同じ場所を志すなら
それが揺るがぬ精神だという事だろうからな」
ゲノムの肩に手を置くマリス
マリス
「そういう事なんだなアンド隊長!
まさかそういう考えでやっていたなんてな」
ゲノムはマリスの手を振り払おうとするが
振り払えない
ゲノムは諦めながらも疑問を口にした
ゲノム
「何故お前は敵側に寝返ったんだ?
お前には理由が無いはずだ?」
マリス
「あはは…理由…か…
そうだな 単純に言えばな…
敵側に同情を抱く程の、渇いた人生を歩んだからさ
確かに今はまあまあの人生さ
だがな…その前はほんとに悲惨だったぜ?俺は
籠の鳥のような生き方だ だから俺は」
マリスはID世界に居た頃を退屈に感じていた
ST堕ちした時に乾いた感情は少し潤いを見せた
そして今そこに世界がある
幾つもの戦場が見える
それをID人は笑って観察していた
その後、こちらの光景を見ては
盤上の上で盤上を操っていたID人はつぶやく
ID人
「愚かよの…所詮は駒でしか無い人物達が
自分達はブリキの兵隊だというのに、クオリアを呟くとは…これまた滑稽よの」
マリスはID人を殴った
マリス
「別にクオリアで構わねぇよ
でもST兵はそれでも諦めねぇよ
リスティの加えた干渉で
ゲノムの一大決心で
そしてアリストというST兵隊達の魂は
何も億劫を持っていない
全ては何かを断ち切りたい為だ」
アリスト
「このST世界で動かしている存在は…誰なんだ?」
ウルフェミー
「量子欠片に影響され続けて今ならその反応が分かる」
量子欠片散布によって
影響を受け続けた事で
ST世界での脅威の反応を知っていた
マリス
「マスタリオンの仕業だなこりゃ…」
ID人
「マスタリオン?
誰だそいつは?」
マリス
「お前…ID人として娯楽のように見てきたのに知らねぇのか
まあいい マスタリオンはお前のよく知っているID人だ
ST堕ちしてからは自ら戦場を操るように動かしている
そいつにつけられた名前だけが日夜戦場で蠢いているのだ
その名こそがマスタリオンという訳だ」
~とある戦場~
戦場に子供、女が歩いていた
戦場にいる兵隊は戦場の存在にしか向かない
それを安全だと思った馬鹿な人間が歩いていた
子供
「へへへ、大丈夫だっての!」
子供が高らかに叫ぶ
子供
「女、子供を殺す奴なんていやしねぇよ!」
生首を切断されていた
金属ブーメランで投げ切られていたのだ
ブリキ人形
「女、子供?殺すに決まってんだろ?
その方が戦場としては適切な対応だ」
逃げる女、子供を一人だけ残していく
ブリキ人形は金属ブーメランを投げて
ブーメランが回帰した時には
生首が綺麗に投げ切られており
ブリキ人形
「大量大量♪
さぁさぁ、持ち帰って殺傷報告でもすっかな」
ブーメランの上には団子積みされた生首
首を切断されても、意識は数秒残る
数秒残っている内に、口をもごもごしたり目を泳がせたり
ブリキ人形
「意識あるっつっても、それはスローであり
常識的な対応には至らないような行動なんだけどね」
脅威にならないから、そのまま無視しながら帰っていく
その肉体でビクビク震えながら女は戦場から抜け出そうとして走り抜ける
~3人のいる場所~
残りの女は、血だらけの姿で助けを求めて歩いていた
戦場で走り抜けだそうとしたが返り討ちにあっていて死ぬ間際だった
ウルフェミー
「何があったんだ!?」
訳を話す女
アリスト
「ブーメラン野郎か
あいつは、戦場で有利な事をするのに長けている」
マリス
「いや あれはマスタリオンが動かしている人形だ
ブリキ人形 それがあいつの正体
そのブーメランで攻撃していた血の跡を辿れば
マスタリオンがそこに存在するさ」
皆は血の跡を追っていった
それぞれが量子欠片の反応に従って集結していく
アリスト
「俺からはもう敵意は無い
だけど許しもしないさ」
ウルフェミー
「俺も同意見だぜ
戦う意思だけあればいい そうだろ?お前もそう感じているはずだぜ」
侵入を失敗したであろうゲノムに2人は意思を返した
ST兵も張本人のゲノムを襲いはしない
ゲノム
「有難くそれを利用させてもらう
それぞれの意志が同じ場所を志すなら
それが揺るがぬ精神だという事だろうからな」
ゲノムの肩に手を置くマリス
マリス
「そういう事なんだなアンド隊長!
まさかそういう考えでやっていたなんてな」
ゲノムはマリスの手を振り払おうとするが
振り払えない
ゲノムは諦めながらも疑問を口にした
ゲノム
「何故お前は敵側に寝返ったんだ?
お前には理由が無いはずだ?」
マリス
「あはは…理由…か…
そうだな 単純に言えばな…
敵側に同情を抱く程の、渇いた人生を歩んだからさ
確かに今はまあまあの人生さ
だがな…その前はほんとに悲惨だったぜ?俺は
籠の鳥のような生き方だ だから俺は」
マリスはID世界に居た頃を退屈に感じていた
ST堕ちした時に乾いた感情は少し潤いを見せた
そして今そこに世界がある
幾つもの戦場が見える
それをID人は笑って観察していた
その後、こちらの光景を見ては
盤上の上で盤上を操っていたID人はつぶやく
ID人
「愚かよの…所詮は駒でしか無い人物達が
自分達はブリキの兵隊だというのに、クオリアを呟くとは…これまた滑稽よの」
マリスはID人を殴った
マリス
「別にクオリアで構わねぇよ
でもST兵はそれでも諦めねぇよ
リスティの加えた干渉で
ゲノムの一大決心で
そしてアリストというST兵隊達の魂は
何も億劫を持っていない
全ては何かを断ち切りたい為だ」
アリスト
「このST世界で動かしている存在は…誰なんだ?」
ウルフェミー
「量子欠片に影響され続けて今ならその反応が分かる」
量子欠片散布によって
影響を受け続けた事で
ST世界での脅威の反応を知っていた
マリス
「マスタリオンの仕業だなこりゃ…」
ID人
「マスタリオン?
誰だそいつは?」
マリス
「お前…ID人として娯楽のように見てきたのに知らねぇのか
まあいい マスタリオンはお前のよく知っているID人だ
ST堕ちしてからは自ら戦場を操るように動かしている
そいつにつけられた名前だけが日夜戦場で蠢いているのだ
その名こそがマスタリオンという訳だ」
~とある戦場~
戦場に子供、女が歩いていた
戦場にいる兵隊は戦場の存在にしか向かない
それを安全だと思った馬鹿な人間が歩いていた
子供
「へへへ、大丈夫だっての!」
子供が高らかに叫ぶ
子供
「女、子供を殺す奴なんていやしねぇよ!」
生首を切断されていた
金属ブーメランで投げ切られていたのだ
ブリキ人形
「女、子供?殺すに決まってんだろ?
その方が戦場としては適切な対応だ」
逃げる女、子供を一人だけ残していく
ブリキ人形は金属ブーメランを投げて
ブーメランが回帰した時には
生首が綺麗に投げ切られており
ブリキ人形
「大量大量♪
さぁさぁ、持ち帰って殺傷報告でもすっかな」
ブーメランの上には団子積みされた生首
首を切断されても、意識は数秒残る
数秒残っている内に、口をもごもごしたり目を泳がせたり
ブリキ人形
「意識あるっつっても、それはスローであり
常識的な対応には至らないような行動なんだけどね」
脅威にならないから、そのまま無視しながら帰っていく
その肉体でビクビク震えながら女は戦場から抜け出そうとして走り抜ける
~3人のいる場所~
残りの女は、血だらけの姿で助けを求めて歩いていた
戦場で走り抜けだそうとしたが返り討ちにあっていて死ぬ間際だった
ウルフェミー
「何があったんだ!?」
訳を話す女
アリスト
「ブーメラン野郎か
あいつは、戦場で有利な事をするのに長けている」
マリス
「いや あれはマスタリオンが動かしている人形だ
ブリキ人形 それがあいつの正体
そのブーメランで攻撃していた血の跡を辿れば
マスタリオンがそこに存在するさ」
皆は血の跡を追っていった
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