ブリキの兵隊達 ~ID人とST人~

クライン・トレイン

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ST世界編

5話 魔術と馬車

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アリスト
「誰だこんな時に拍手をするのは」

ゲノム
「僕は僕さ そして君たちは死んでしまうよ」

どこにもいないゲノムの存在を
アリストは切れてそのまま空を切る

それがたまたまゲノムにあたる

ゲノム
「僕の透明魔法を打ち破られた訳じゃないね
アリストが切れてその攻撃が当たっただけ」

運が良かっただけと分かって安堵する透明魔術師ゲノム
再び透明化する



ゲノム
「見えなでどう戦うかい?」

マイは土を水魔法で湿らせる
湿った土で理解してそのまま攻撃する

ゲノム
「透明魔法で何とかなると思ってたけど
そうでもないみたいだね」

マイ
「別の場所から同じ声?」

イリカル
「こいつが本体か」

砂に埋蔵したであろうゴーレム使いの死体を持ち上げる

ゲノム
「そうだ本体だ
それは偽物 僕は透明魔法を操るものでは無いし
複数現象化魔法も操れるがそれだけでも無い
この意味が分かりやすいだろう?

その答えは直ぐに分かる」

イリカルが持っていた死体の内蔵の感触が一気になくなる
人形遣いは反射的に攻撃したが

イリカルとマイは氷漬けされる

ゲノム
「火の魔法で溶かすしかないね
来るかい?来ないのかい?」

アリストは従うしか無かった




~馬車~

馬車の中に氷漬けにされたものを乗せられて馬車は走る
氷漬けにされたマイとイリカルを見る

アリスト
「二人ともっと話し合えば良かったな
二人とはそこまで仲が良いって訳じゃない

けど兵隊としては、気が合っていたんだ」

ウルフェミー
「お前もそんな口か
俺は記念感謝祭の最中に襲撃されてな

理由は魔法研究の際の材料集め

魔法研究は肉体加工魔法・エネルギー源魔法とある」

ウルフェミーのいた町では記念感謝祭があった
記念感謝祭では戦利品をかけて殴り合う感謝祭だった

そこにいきなり表れて材料なんだと氷漬けにされたり魔法源の抑止力にされたりとされた




アリスト
「するとイリカルの同志は肉体加工魔法だったのか」

ウルフェミー
「肉体加工魔法の行き着く先は都市の構築であり
地下も地上も完全なる都市になる為

答えだけは良く
魔法ん研究の最高責任者がそもそもサイコだからだ
そのサイコぶりは常軌を射していた」

だからこそウルフェミーはその野望に反旗をもっていた

アリスト
「その割にはあんた今この馬車乗ってるだけだろ?
その証拠にウルフェミーには鎖魔法で閉じられている」

身動きが取れていた時の時間はあったはずだと疑問
何故それをしなかったかをウルフェミーは答える

ウルフェミー
「馬車に観察魔法を唱えて馬車の周りの風景を見ていた

馬車の外では、戦場を見ていない
目的地の一瞬距離だけを見ている

すると最初からその選択だと考える」

アリスト
「つまりゲノムが味方と?
俺はそう思わない」

何故ならイリカルのゴーレム使いの施しをしたのはゲノムだからだ
ゲノムがもし味方ならそれをする訳が無い

それにイリカルが黙ってはいないだろう
氷漬けから解除されたら最後、牙を向くだろう




ウルフェミー
「氷漬けに対して炎魔法を持っていないが
速度魔法で摩擦によって火を出す事は出来る」

何故それをしないのか問う

ウルフェミー
「それをしない事はゲノムの判断待ちだ
研究所まで辿り着いて、何らかを話すはずだ その判断まで待つんだよ俺は」
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