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予約の時間になったので、イシヤマの店に入れば、中はかなり賑わっていた。
大口の予約があったみたい。
テーブル席を空けて置いてもらっていたけど、周りがかなり賑やかだったので、落ち着いているカウンターに変えてもらった。
頼んだ飲み物が来たところで、乾杯をする。
「ふふっ。おつかれさま。試験大変だったでしょ?専攻外なんだし」
「はい。でも、もともと興味のある分野だったので、知らない事を学べるのは楽しかったです。あ!あとですね!!」
ゆん君が嬉しそうに試験会場での出来事を話してくれた……の、だけど……?
内容が……
「それで、タットさんが居なくても、知らない女の人の対処が出来ました!」
「お……?……おぉー……」
微妙な顔をして、小さく拍手をしたら、ゆん君は解せない表情をしていた。
その顔も可愛い。
でも、でも……ふふっ。
ゆん君は、試験会場で同じ大学に通っていると思われる、知らない女の子に話しかけられ、きちんと会話が出来たと満足気だった……けど……けど、思わず笑ってしまう。
「頑張ってるゆん君カッコイイよ。でも……その女の子……ふふっ……」
「なにか、おかしかったですか?」
「んーん。ゆん君は何一つおかしくないよ。ただ……ホントに知らない女の子なの?話を聞く限りでは、大学で何度か会ってそうな気がするんだけど?」
「俺の記憶に残ってなければ、知らない人です」
容赦ないゆん君のセリフに吹き出してしまう。その女の子、絶対ゆん君の事が好きだからね?きっと何度もアプローチしていた筈だよ?
間違えた手順でね!
少し、その女の子に意地悪な気持ちが出てしまったけど、きっと彼女が正しい手順を経てアプローチしたって、ゆん君は靡かない事を、もう俺は知ってる。
「じゃぁ、今度その女の子を大学で見つけたら、思い出して話しかけてあげると良いと思うよ」
ついでに大人の余裕も見せちゃう。
そんな所を想像するだけでヤキモチは妬くけど不安は無い。
ゆん君も、自分が積極的に女の子に話しかけるのは嫌ではないのか?と疑問を持ってくれた。
「ヤキモチ妬くのに女の人に話しかけて良いんですか?」
そう聞くゆん君に、俺は答える。
「うん。だって、ゆん君は俺の恋人だし。俺の事、好きでいてくれてるし。女の子と仲良くなってもね、俺の事は好きなままだろうなって……俺、自惚れてる?」
そう。
不思議なくらい不安が無いし、こんな事も聞ける。
それだけ、ゆん君に好かれているんだと自信を持ってる。
「自惚れてません。タットさんの言う通りです」
「で、俺は俺で、ゆん君の事が大好き」
「俺も大好きです」
「ね?大丈夫でしょ?」
「そうですね」
運ばれてきたおつまみを箸でつつきながら、お互いの気持ちを再確認した。
バカップルでも何とでも言えばいいよ。
イシヤマが呆れ顔をしながらジャンバラヤを置いていったけど気にしない。
なんならゆん君は既に置かれたジャンバラヤに夢中だ。
ここに来ると彼は毎回頼んでいる。
スプーン大盛りに掬って大口を開けてご飯を詰め込むゆん君。
頬をリスみたいに膨らませながらも、しっかりと咀嚼しながら、イシヤマに向かって親指を立ててた。うんうん、よっぽど美味しかったんだね。
「ははっ、相変わらずいい食べっぷり。ありがとな。美味しく食べてくれて」
しばらくジェスチャーでイシヤマとゆん君でコミュニケーションを取っていたら、お客さまの中に、イシヤマ目当てで来てる子がいたみたいで、ヤツの素の笑顔に黄色い声をあげていた。
ゆん君がちょっと驚いていたので、「イシヤマって案外女の子にモテるんだよ?」と教えてあげると、とても興味無さそうな顔してたのも面白かったな。
ゆん君て、興味があるものと無いものの差が激しい。
きっと大学の女の子にもそんな感じなんだろうな。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「ごちそうさまでした」
「またおいで」
「はい。また来ます」
そんなイシヤマとのやり取りを経て店を出た。
今日は俺の奢り。
俺の仕事がトラブった時に、サポートしてくれた時のお礼だと伝える。
ゆん君は気にしてないと言ってくれたけど、こう言うのは気持ちだからね。
「凄く嬉しかったんだ。だからね、嬉しいのお返しがしたいんだよ。あとは、ゆん君最近いっぱい頑張ってるでしょ?それも労いたかったんだ」
そう、これもね。
女の子に慣れようとしたり、専攻外の試験の勉強したり。
自分のありたい姿に向かって努力してるゆん君はカッコイイ。
「ありがとうございます」
はにかみながらお礼を言うゆん君に、思わず俺も笑みがこぼれた。
帰り道は、のんびりと徒歩。
手は恋人繋ぎだし距離も近い。
たまにすれ違う人に二度見され、ゆん君の反応が気になったのだけど、彼自身は特に気にしてる感じでは無かった。
「兄ちゃんともこんな感じなので」
相変わらずお兄さんとの距離も近いらしい。
なので、俺も手を繋ぎ続けた。
「しばらくは、のんびり出来そう?」
と聞けば、大学もバイトも落ち着いたみたいで、ゆん君もなんだか楽しそうだ。また一緒に遊んだり泊まりたいと言われれば、諸手を挙げて快諾するし、
「あと……は……」
と、言い淀めば、
「うん、いっぱいしようね」
先回りだってしちゃう。
「まだ何も言ってません」
けど、
「違った?」
ゆん君の顔を覗き込んで聞けば、
「違いません」
顔を真っ赤にして肯定してくれる。
「ふふっ、顔が真っ赤のゆん君可愛い」
気まずいのか、顔を逸らされたので、目の前にある頬に素早くキスをする。
大丈夫、きちんと周りに人は居ないか確認してるよ。
ゆん君は更に茹でたこみたいに顔を赤くしていた。
手を繋いだり距離が近いのは平気なのに、キスは顔真っ赤にしちゃうのもギャップがあって可愛い。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「じゃぁね」
お互いの家の分かれ道。
試験で気疲れもしてるだろうし、今日は帰ってもらう。
寂しいは寂しいけど、ゆん君の休息の方が大事だからね。
ちょっと、別れ難くいたら、ゆん君は辺りを見回してから俺に近づき、唇に触れるだけのキスをしてくれた……!
「お仕事、頑張ってくださいね」
そんな気遣いも!優しいっ!
さっきは顔真っ赤にしてたのにっ!て思ったら、今も顔が赤い。
頑張って俺が喜ぶ事をしてくれるゆん君が好き。
最後に軽くハグをして別れた。
帰り道、寂しくなるだろうなって思ったけど、ゆん君がくれる愛情を思い出すと、寂しいなんて微塵も思わなかった。
大口の予約があったみたい。
テーブル席を空けて置いてもらっていたけど、周りがかなり賑やかだったので、落ち着いているカウンターに変えてもらった。
頼んだ飲み物が来たところで、乾杯をする。
「ふふっ。おつかれさま。試験大変だったでしょ?専攻外なんだし」
「はい。でも、もともと興味のある分野だったので、知らない事を学べるのは楽しかったです。あ!あとですね!!」
ゆん君が嬉しそうに試験会場での出来事を話してくれた……の、だけど……?
内容が……
「それで、タットさんが居なくても、知らない女の人の対処が出来ました!」
「お……?……おぉー……」
微妙な顔をして、小さく拍手をしたら、ゆん君は解せない表情をしていた。
その顔も可愛い。
でも、でも……ふふっ。
ゆん君は、試験会場で同じ大学に通っていると思われる、知らない女の子に話しかけられ、きちんと会話が出来たと満足気だった……けど……けど、思わず笑ってしまう。
「頑張ってるゆん君カッコイイよ。でも……その女の子……ふふっ……」
「なにか、おかしかったですか?」
「んーん。ゆん君は何一つおかしくないよ。ただ……ホントに知らない女の子なの?話を聞く限りでは、大学で何度か会ってそうな気がするんだけど?」
「俺の記憶に残ってなければ、知らない人です」
容赦ないゆん君のセリフに吹き出してしまう。その女の子、絶対ゆん君の事が好きだからね?きっと何度もアプローチしていた筈だよ?
間違えた手順でね!
少し、その女の子に意地悪な気持ちが出てしまったけど、きっと彼女が正しい手順を経てアプローチしたって、ゆん君は靡かない事を、もう俺は知ってる。
「じゃぁ、今度その女の子を大学で見つけたら、思い出して話しかけてあげると良いと思うよ」
ついでに大人の余裕も見せちゃう。
そんな所を想像するだけでヤキモチは妬くけど不安は無い。
ゆん君も、自分が積極的に女の子に話しかけるのは嫌ではないのか?と疑問を持ってくれた。
「ヤキモチ妬くのに女の人に話しかけて良いんですか?」
そう聞くゆん君に、俺は答える。
「うん。だって、ゆん君は俺の恋人だし。俺の事、好きでいてくれてるし。女の子と仲良くなってもね、俺の事は好きなままだろうなって……俺、自惚れてる?」
そう。
不思議なくらい不安が無いし、こんな事も聞ける。
それだけ、ゆん君に好かれているんだと自信を持ってる。
「自惚れてません。タットさんの言う通りです」
「で、俺は俺で、ゆん君の事が大好き」
「俺も大好きです」
「ね?大丈夫でしょ?」
「そうですね」
運ばれてきたおつまみを箸でつつきながら、お互いの気持ちを再確認した。
バカップルでも何とでも言えばいいよ。
イシヤマが呆れ顔をしながらジャンバラヤを置いていったけど気にしない。
なんならゆん君は既に置かれたジャンバラヤに夢中だ。
ここに来ると彼は毎回頼んでいる。
スプーン大盛りに掬って大口を開けてご飯を詰め込むゆん君。
頬をリスみたいに膨らませながらも、しっかりと咀嚼しながら、イシヤマに向かって親指を立ててた。うんうん、よっぽど美味しかったんだね。
「ははっ、相変わらずいい食べっぷり。ありがとな。美味しく食べてくれて」
しばらくジェスチャーでイシヤマとゆん君でコミュニケーションを取っていたら、お客さまの中に、イシヤマ目当てで来てる子がいたみたいで、ヤツの素の笑顔に黄色い声をあげていた。
ゆん君がちょっと驚いていたので、「イシヤマって案外女の子にモテるんだよ?」と教えてあげると、とても興味無さそうな顔してたのも面白かったな。
ゆん君て、興味があるものと無いものの差が激しい。
きっと大学の女の子にもそんな感じなんだろうな。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「ごちそうさまでした」
「またおいで」
「はい。また来ます」
そんなイシヤマとのやり取りを経て店を出た。
今日は俺の奢り。
俺の仕事がトラブった時に、サポートしてくれた時のお礼だと伝える。
ゆん君は気にしてないと言ってくれたけど、こう言うのは気持ちだからね。
「凄く嬉しかったんだ。だからね、嬉しいのお返しがしたいんだよ。あとは、ゆん君最近いっぱい頑張ってるでしょ?それも労いたかったんだ」
そう、これもね。
女の子に慣れようとしたり、専攻外の試験の勉強したり。
自分のありたい姿に向かって努力してるゆん君はカッコイイ。
「ありがとうございます」
はにかみながらお礼を言うゆん君に、思わず俺も笑みがこぼれた。
帰り道は、のんびりと徒歩。
手は恋人繋ぎだし距離も近い。
たまにすれ違う人に二度見され、ゆん君の反応が気になったのだけど、彼自身は特に気にしてる感じでは無かった。
「兄ちゃんともこんな感じなので」
相変わらずお兄さんとの距離も近いらしい。
なので、俺も手を繋ぎ続けた。
「しばらくは、のんびり出来そう?」
と聞けば、大学もバイトも落ち着いたみたいで、ゆん君もなんだか楽しそうだ。また一緒に遊んだり泊まりたいと言われれば、諸手を挙げて快諾するし、
「あと……は……」
と、言い淀めば、
「うん、いっぱいしようね」
先回りだってしちゃう。
「まだ何も言ってません」
けど、
「違った?」
ゆん君の顔を覗き込んで聞けば、
「違いません」
顔を真っ赤にして肯定してくれる。
「ふふっ、顔が真っ赤のゆん君可愛い」
気まずいのか、顔を逸らされたので、目の前にある頬に素早くキスをする。
大丈夫、きちんと周りに人は居ないか確認してるよ。
ゆん君は更に茹でたこみたいに顔を赤くしていた。
手を繋いだり距離が近いのは平気なのに、キスは顔真っ赤にしちゃうのもギャップがあって可愛い。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「じゃぁね」
お互いの家の分かれ道。
試験で気疲れもしてるだろうし、今日は帰ってもらう。
寂しいは寂しいけど、ゆん君の休息の方が大事だからね。
ちょっと、別れ難くいたら、ゆん君は辺りを見回してから俺に近づき、唇に触れるだけのキスをしてくれた……!
「お仕事、頑張ってくださいね」
そんな気遣いも!優しいっ!
さっきは顔真っ赤にしてたのにっ!て思ったら、今も顔が赤い。
頑張って俺が喜ぶ事をしてくれるゆん君が好き。
最後に軽くハグをして別れた。
帰り道、寂しくなるだろうなって思ったけど、ゆん君がくれる愛情を思い出すと、寂しいなんて微塵も思わなかった。
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