食べたい2人の気散事・裏

黒川

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30:表~47

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「え!?え!?ゆん君バイトしばらくおやすみ?え?2週間!?」

9月の初め、まだ夏休み中のゆん君は、バイト終わりに俺の家に泊まりに来てくれた。
そして、冒頭のセリフだ。直ぐにイロトリの予約サイトを確認すると、確かに9月の中頃からゴソっと休みマークに変わっていた。
なので、ゆん君はオフの土日で一緒に過ごさないかと提案してくれた。
って事は!
実は俺の職場には、9月は祝日等の関係で有休を使って1週間休ませようとする奨励がある。特に予定も無い俺は、取得するつもりは無かったのだが、ゆん君が休みなら話は別だ。
すぐに専用端末を使って有休申請を行った。

仕事用のデスクで申請を済ませてから、ソファに座ってるゆん君の隣に移動する。密着するように座り直すと、ゆん君も体をくっつけてくれた。
顎をすくって唇にキス。
こう言うキスも、段々と慣れてきてくれているのが嬉しい。
唇を舐めると、当然のように口を開いて俺の舌を受け容れてくれる。
されるばかりでなく、積極的に俺の舌に絡ませてきたり吸い付いたり。
手は愛撫するように頬や耳を優しく撫でてくれる。
……それ、俺の真似だよね?
1からゆん君を育てている感があって、キスの最中だと言うのに、笑みが零れてしまう。
あぁ、嬉しいなぁ。
しばらくキスの感触を楽しんだ後に、寝室に誘うと、まだ直接的な誘いは恥ずかしいのか、彼は無言で頷くだけだった。


「大丈夫、恥ずかしくないよ」


「……恥ずかしいです……」


このやり取りも何回目か、もう分からなくなってしまったけど、何度でも言い続けたい。


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


「もう少し、先に進んでみようか?」

ベッドの上で互いのペニスを刺激し合っているのだけど、そろそろ次のステップにも進みたい。
とは言っても、ゆん君がまだ怖かったら待つつもりだ。

「後ろ……ですか?」

「いや?」

おずおずと聞いてくるゆん君が可愛い。少し黙り込んだ後に、俺の胸元に顔を埋めて、小声で応えてくれた。

「優しくしてくれるなら……」

胸の奥がとてもとても苦しくなった。
この子は、どんな気持ちで応えてくれたのだろう?不安もあるに違いないのに、俺に委ねてくれる姿が健気だ。
胸元に居るゆん君をしっかりと抱きしめて「もちろんだよ」と答えた。


♡.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.♡


用意したのは大判のタオルとコンドームとローション。
えぇ、アヒルのバスライトと共に新調しましたとも。
あまり恥ずかしさを感じないように、セクシャルな雰囲気を一旦抑える。

「はい、脱いで脱いでー」

と、軽く促すと彼も躊躇なく、お風呂にでも入るようなテンションで着ているものを脱ぎ捨てていた。
……とても均整のとれた身体だ。
思わず人差し指で胸から腹に向かってなぞる。

「イタズラしないでください」

ゆん君に手を軽く払われてしまったけど、それも愛しい。
軽く「ごめんね」と謝って誤魔化すようにキスを贈った。
さすがにこれからの行為を真っ暗な環境で行えるほど手練では無いので、常夜灯にする事を許してもらう。

「後ろ、向けるかな?四つん這いになるの」

恥ずかしがるかなと思ったけど、ゆん君は素直にこちらにお尻を向けてくれた。
うわっ!!この格好可愛い!!感動のあまり、尻たぶを両手で揉むと、

「ひっ!」

と悲鳴がゆん君の口から漏れた。
しまった。
怖がらせてしまった。
謝りながら優しくお尻を撫でると、安心してくれたのか、何となく力が抜けたような気がした。
ローションを手に取って少し温める。

「少し、ヌルッとするよ。嫌だったり、怖くなったら直ぐに言ってね。我慢したら絶対にダメだよ。……あと……少しでも気持ちいいって思えたら、教えて欲しいな……」


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


俺の初めてを手解きしてくれた人は、その界隈では穴兄弟を日々量産するような、いわゆるビッチな人だった。
俺が初めてだと言うと、これから出会うであろうハジメテの相手を気持ち良くさせるにはどうしたら良いか?と言う技術を1から教えてくれた。

「いい?相手を気持ち良くさせるには、とにかく解す事が大事!あとは信頼関係ね?一夜限りな相手であったとしても敬意は払いなさいよ。それだけで気持ち良さが全く変わってくるんだから!」

ちょっと女性的な話し方をする彼は、使い込んだ後ろを処女のアナルの様に扱うよう手解きをしてくれ、どこが気持ち良いのか、どうしたら相手が善がるか、丁寧に教えてくれた。
おかげで、その後に出会って関係を持った相手とも良好なセックスが行えた。

……そこで培った技術の全てを、ゆん君に注いでる。今日はとにかく解すことに注力した。

ゆん君に、最初四つん這いの格好でお願いしたのだが、指を挿入すると、上半身がベッドに落ちてしまった。それでも一生懸命腰だけは上げようと頑張ってくれているので、格好としては尻だけが上がっている。コレ、身体が柔らかくないと出来ない格好なんだよね。
可愛すぎて興奮するし鼻息が止まらない。
挿入は初めてだし、と、アナルに指を挿入しつつもペニスも刺激する。

「あぁ……前……前の……きもちいーです……ヌルヌル……きもちいー……」

「うん、ペニス、気持ちいいね。好きなだけ気持ち良くなって……」

ローションを使って塗り込む様に動かし、握り、先端を抉る。

「前……出る……出ますっ、手……ふぁ……きもちいー……」

「うん……1回イッておこうね……気持ち良くなって……」

手淫を早めて、1度イかせる。

「あっ……あっ……タットさん……!タットさん……!」

俺の名前を呼びながら、下に敷いておいたタオルに精を放った。ハーハーと息を乱している所、申し訳ないのだけど再度アナルの抽挿を再開した。
指も増やしている。
アナルの腹側にある前立腺を探しながら弄っていると、急にゆん君がビクっと身体を震わせ、声を漏らした。


「あっ!」

「ここ?」

反応のあった内部を弄ると、更に腰が揺れた。

見つけた。

ゆん君のイイトコロ。
思わず顔が緩んでしまったし、タイミング良く、ゆん君が後ろを振り返ってきたので、その表情を見られてしまった。
それでも嫌がる様子もなかったので、さらに前立腺への刺激を続ける。

「タットさん!?……タットさん!!」

感覚が受け入れられないのか、前立腺を掠める度に体が震え、俺の名前をしきりに呼ぶ。
そして若さゆえと言うべきか?ペニスもさっき出したばかりだと言うのに、自分の腹に付くんじゃないかと思うくらい勃ち上がっている。
その反応が嬉しくて嬉しくて、ついつい夢中になってしまった。

グチュグチュと中を触り、円を描くように抉る。性行為を意識して欲しくて抽挿を繰り返す。その度にゆん君の体は跳ね震えた。

その間、ずっとゆん君は俺の名前を呼び続けてくれた。

「タットさぁぁぁん………」

その名前も嬉しいんだけど……

「名前……違うでしょ……?」

アナルに指を挿れたまま、彼の背中に覆いかぶさり、耳元で囁く。
ゆん君、コレ弱いんだよね。

「名前……違うよね……?……裕也……?」

と、同時にグリッと中を抉る。

「あ゛っ!!」

快楽の狭間で、本名を呼ばせようとすると、ゆん君はとても良い反応を見せてくれる。俺はそれが大好きなんだ。
なので、今回も前立腺への刺激がそこそこ反応良くなったので、名前を促す。

「たっ……健人さんっ……健人さんっ……もうっ!!ヤダっ!!怖いっ!!怖いっ!!!」

いつもと違う反応。
あぁ、止めなきゃと思いつつも、この姿を見ていたいと思う嗜虐心が芽生える。

「違うっ!やじゃない!怖いない!健人さんっ!健人さんっ!!」

未知の感覚に翻弄されながらも必死で俺に信頼を寄せようとしている様が可愛くて可哀想で愛おしくて……

「うん……うん……」

彼の主張を暫く聞いてから、指を抜いた。
やりすぎたかな?
挿入はここまでにしておいた。

「仰向けになって……足は、開いたままね?」

と、四つん這いから体制を変え、足を広かせた。
顔中にキスをしながら、足の間に割り入る。

「今日はここまで。おつかれ」

そう言ってゆん君と俺のペニスをまとめて擦り上げ射精させた。

「っふ……くっ……!」
「んふぁぁあ…ぁ……ぁ……」

どちらの精も、ゆん君の腹の上に飛び散る。体力自慢なゆん君が、ゼーハーといつも以上に息を切らしているのが、ちょっと珍しかった。


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


ベトベトになった身体をスッキリさせるため、シャワーに誘えば、やっぱり明かりは恥ずかしいみたいで、部屋は常夜灯のままだし、風呂場ではアヒルのバスライトが活躍した。
俺としては、その……やましい気持ちは無……くは無かったけど……

「ゆ……ゆん君っ!?」

フェラさせるとは思わなかった……いや、若い子だし性行為に積極的なのは俺も嬉しい。嬉しいけど…!!
拙い口腔と舌の使い方がもどかしい。でも一生懸命しゃぶる姿が視覚の暴力だ。

「……ゆん君……出ちゃう……もう出るから……っ」

自身の名誉のために言っておくけど、決して早漏ではない。ない……のだけど……先端を喉奥に当てられ、飲み込み切れない根元は手で扱かれると、腰が射精せんとばかりに震える。
このままではゆん君の口に出してしまう。それだけは避けたく、

「ダメっ!離して……!!」

乱暴に頭を掴んでしまった。
けど、無事に彼の口からペニスを離した。出来ればかけたくも無かったのだけど間に合わず、ゆん君の身体目掛けて射精した。
ゆん君の表情を見れば、「キョトン」と言うか、「だめだったのかな?」みたいな、幼い子どもが自分のやった事の重大さを理解してないけど、大人の雰囲気でヤバさを肌で感じてる時の表情?分かる?この例え。まさにそんな顔をしていた。
そんな顔も可愛い。
じゃなくて!

「ゆん君……!!こんな事どこで覚えたの!?俺はそんな子に育てた覚えはありません!!」

そう、教えたつもりも無いし、して貰おうなんて微塵も思っていなかった。したいなとは思っていたけど。
相変わらずゆん君はキョトン顔してるけど、俺は騙されないからね!
お返しとばかりに俺の技術を総出させ、ゆん君のペニスをしゃぶった。

「タットさん!出ちゃう!出ちゃ……あっ……あ゛…………ぁ…………」

両肩掴まれて離されそうになったけど、逆に腰をしっかり抑え込んで抵抗。相互自慰の感覚には慣れてきたのかもしれないけど、口の中は初めてだよね?3回目のはずなのに、かなり早いスピードで射精していた。
格の違いを見せつけるために全部飲み込む。
ゆん君が信じられないものを見る様に俺の事を見ていたけど、年上を翻弄した仕返しだしね。少し余裕持って、

「3回目でコレって若いなぁ……空っぽになるまでしてみる?」

なんて聞いてみたけど、ゆん君は全力で首を横に振ってた。
あー。可愛いなぁー、俺の恋人。
今日はかなり進んだ気がする。
指とは言え、挿入までしたし、想定外だけど口でもした。
俺ばかりがゆん君を求めてるワケでもなく、ゆん君も興味を持って行為に臨んでくれているのが嬉しい。

再度身体を綺麗に流して、少し寒いくらいの寝室で2人引っ付いて眠りに付いた。




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