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68 仲良しの、俺。
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準備中に宣言した通り、スタンダードなお好み焼きを食べ切れば、豚コマキムチーズ、姉ちゃんがストック用の食材戸棚からモチを見つけたと持ってくれば、モチを入れて3個目を作る。塩っけの強いモノを食べると甘いものも食べたくなるのが人間の性。クレープに果物と生クリームを包んで合間に食べる。相変わらず、俺の食へのポテンシャルは、誇り高きデブの心得だった。カンは鈍っていない。
そして、意外かもしれないが、兄ちゃんも俺と同じくらいのポテンシャルで食べている。結構食べる人なんだ。
「相変わらず2人とも、よく食べるわよねぇ。見てて気持ちが良いわ」
ひーちゃんも小さなクレープ生地に一生懸命自分の好きな食材を巻いてはモッモと食べてる。「ママ!見て!見て!ピッカリよ!」食べ終わる度に、姉ちゃんにアピールしているのが可愛い。
「うん、ひーもいっぱい食べてくれてママ嬉しいわ」
「ひーちゃんも、お好み焼き食べる?」
ひーちゃんサイズの小さいお好み焼きを作ろうとしたが
「いらない」
と、スンと真顔で言われた。
俺が軽くショックを受けていると、姉ちゃんは苦笑いしながら「クレープいっぱい食べたいのよ」と、フォローを入れてくれた。ありがとう姉ちゃん。そう言う所、大好き。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
4人ともお腹いっぱいになるまで食べて、食事が終わると、ひーちゃんは歯磨きして昼寝についた。
姉ちゃんが、その付き添いをしてるので後片付けは兄ちゃんと俺。
台所に2人で並んで食器を洗って片付ける。
「姉ちゃんに古川さんの事聞かれた?」
カチャカチャと食器を洗いながら兄ちゃんが聞いてきた。
「んんー?まぁ……色々聞かれたかな?」
「何か嫌なことは言われなかった?言いにくかったら、兄ちゃんから姉ちゃんに言うけど……」
「何も無いよ。大丈夫。心配してくれてありがとう。相変わらず、俺が太ったのは自分のせいだと思い込んでるのが面倒くさいくらい」
「あぁ~……はは……姉ちゃんも相変わらずだよな。俺も母さんも父さんも、かなり言ってるんだけど……苦労かけるね」
「うん、ありがとう。兄ちゃんも上と下の板挟みでしんどい事もあるんじゃない?姉ちゃんの事も、俺の事も気にかけてくれてありがとう。俺じゃ頼りないかも知れないけど、話を聞くことは出来るから、なんでも言ってよ」
高校の時、三兄弟の真ん中だった友だちが「上と下に挟まれる真ん中しんどい」と良く愚痴を零してた事を思い出しつつ、兄ちゃんに自分の気持ちを伝えた。
「俺はこのポジション好きだよ?姉ちゃんは頼りになるし、弟は可愛いし、お兄ちゃんぶれるし。真ん中サイコー。結局、しんどいか否かは、姉弟仲の問題じゃないかな?俺ら3人とも仲良いし、不満に思った事無いんだ」
そう言う兄ちゃんの表情に、嘘は見えなかった。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
片付けも終わってリビングで2人で一息つく。
恐らく、姉ちゃんはひーちゃんと一緒に寝落ちしてるのだろう。
俺も炭水化物をガッツリ食べ、血糖値が上がっているのか眠気が酷い。
「俺らも昼寝するぅー?」
兄ちゃんもあくびを噛み締めている。
「んん……」
「おいで。俺らも昼寝しよう」
と、兄ちゃんに手を繋がれ、俺の部屋に連れて行かれ、何故か2人でベッドに横たわって眠った。ギュッと抱き締められている感触が、タットさんとはまた違った安心感がある。
「兄ちゃん狭かったら自分の部屋で寝てね……」
と、言えたような、言えなかったような……
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「アンタ達……いい歳した男どもが何でシングルベッドで一緒に寝てるのよ?」
目が覚めたら、ひーちゃんを抱っこしてる姉ちゃんがベッドの横に仁王立ちしていた。
「姉ちゃん羨ましいんでしょ?」
と、兄ちゃんが俺の事を抱き締めながら姉ちゃんを煽る。
「当たり前でしょ!私達も仲間に入れなさいよ!」
姉ちゃんは、抱っこしていたひーちゃんを、兄ちゃんと俺の間に下ろし、自分もベッドに乗り上げてきた。
「狭い狭い狭い狭い!!!」
「詰めなさいよ!」
「ひーちゃんこっち!!潰れちゃう!」
「ギュッしてぇー」
「お姉ちゃんの事もギュッしてぇー♡」
「姉ちゃんっ!近い近い近い!!」
「なによ!小さい頃はお姉ちゃんがギュッしないと寝なかったクセにっ!!」
「いつの話だよ!」
「ひーちゃんもママギュッして寝るぅ!」
俺のシングルベッドの上、ギッシギッシと音を立てながら、大人3人と子ども1人乗り上げて団子状態になってゲラゲラと笑った。
ホント、いい歳した姉弟が何してるんだか。と、言いたい所だが、俺はいつまでも姉ちゃんと兄ちゃんと仲良くありたいなと、改めて思った。
そして、意外かもしれないが、兄ちゃんも俺と同じくらいのポテンシャルで食べている。結構食べる人なんだ。
「相変わらず2人とも、よく食べるわよねぇ。見てて気持ちが良いわ」
ひーちゃんも小さなクレープ生地に一生懸命自分の好きな食材を巻いてはモッモと食べてる。「ママ!見て!見て!ピッカリよ!」食べ終わる度に、姉ちゃんにアピールしているのが可愛い。
「うん、ひーもいっぱい食べてくれてママ嬉しいわ」
「ひーちゃんも、お好み焼き食べる?」
ひーちゃんサイズの小さいお好み焼きを作ろうとしたが
「いらない」
と、スンと真顔で言われた。
俺が軽くショックを受けていると、姉ちゃんは苦笑いしながら「クレープいっぱい食べたいのよ」と、フォローを入れてくれた。ありがとう姉ちゃん。そう言う所、大好き。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
4人ともお腹いっぱいになるまで食べて、食事が終わると、ひーちゃんは歯磨きして昼寝についた。
姉ちゃんが、その付き添いをしてるので後片付けは兄ちゃんと俺。
台所に2人で並んで食器を洗って片付ける。
「姉ちゃんに古川さんの事聞かれた?」
カチャカチャと食器を洗いながら兄ちゃんが聞いてきた。
「んんー?まぁ……色々聞かれたかな?」
「何か嫌なことは言われなかった?言いにくかったら、兄ちゃんから姉ちゃんに言うけど……」
「何も無いよ。大丈夫。心配してくれてありがとう。相変わらず、俺が太ったのは自分のせいだと思い込んでるのが面倒くさいくらい」
「あぁ~……はは……姉ちゃんも相変わらずだよな。俺も母さんも父さんも、かなり言ってるんだけど……苦労かけるね」
「うん、ありがとう。兄ちゃんも上と下の板挟みでしんどい事もあるんじゃない?姉ちゃんの事も、俺の事も気にかけてくれてありがとう。俺じゃ頼りないかも知れないけど、話を聞くことは出来るから、なんでも言ってよ」
高校の時、三兄弟の真ん中だった友だちが「上と下に挟まれる真ん中しんどい」と良く愚痴を零してた事を思い出しつつ、兄ちゃんに自分の気持ちを伝えた。
「俺はこのポジション好きだよ?姉ちゃんは頼りになるし、弟は可愛いし、お兄ちゃんぶれるし。真ん中サイコー。結局、しんどいか否かは、姉弟仲の問題じゃないかな?俺ら3人とも仲良いし、不満に思った事無いんだ」
そう言う兄ちゃんの表情に、嘘は見えなかった。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
片付けも終わってリビングで2人で一息つく。
恐らく、姉ちゃんはひーちゃんと一緒に寝落ちしてるのだろう。
俺も炭水化物をガッツリ食べ、血糖値が上がっているのか眠気が酷い。
「俺らも昼寝するぅー?」
兄ちゃんもあくびを噛み締めている。
「んん……」
「おいで。俺らも昼寝しよう」
と、兄ちゃんに手を繋がれ、俺の部屋に連れて行かれ、何故か2人でベッドに横たわって眠った。ギュッと抱き締められている感触が、タットさんとはまた違った安心感がある。
「兄ちゃん狭かったら自分の部屋で寝てね……」
と、言えたような、言えなかったような……
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「アンタ達……いい歳した男どもが何でシングルベッドで一緒に寝てるのよ?」
目が覚めたら、ひーちゃんを抱っこしてる姉ちゃんがベッドの横に仁王立ちしていた。
「姉ちゃん羨ましいんでしょ?」
と、兄ちゃんが俺の事を抱き締めながら姉ちゃんを煽る。
「当たり前でしょ!私達も仲間に入れなさいよ!」
姉ちゃんは、抱っこしていたひーちゃんを、兄ちゃんと俺の間に下ろし、自分もベッドに乗り上げてきた。
「狭い狭い狭い狭い!!!」
「詰めなさいよ!」
「ひーちゃんこっち!!潰れちゃう!」
「ギュッしてぇー」
「お姉ちゃんの事もギュッしてぇー♡」
「姉ちゃんっ!近い近い近い!!」
「なによ!小さい頃はお姉ちゃんがギュッしないと寝なかったクセにっ!!」
「いつの話だよ!」
「ひーちゃんもママギュッして寝るぅ!」
俺のシングルベッドの上、ギッシギッシと音を立てながら、大人3人と子ども1人乗り上げて団子状態になってゲラゲラと笑った。
ホント、いい歳した姉弟が何してるんだか。と、言いたい所だが、俺はいつまでも姉ちゃんと兄ちゃんと仲良くありたいなと、改めて思った。
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