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61 ごちそうさま。
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「ゆん君……動けないんだけど……?」
ズルン、と中のモノが抜かれ「んん……」と声が漏れつつも、強い意思で未だにタットさんに抱き着いている。なんなら足も使ってガッツリしがみついてる。
「体は、大丈夫?最後少し強引に動かしちゃったけど……」
「気持ち、良かったです。あと、めっちゃ幸せ……みたいな」
「ゆん君……っ!……俺も、俺も凄く幸せっ!」
ムギュムギュとタットさんに抱き締められ、唇に軽くキスをされた。
「もう少し、このままでいたいです」
「うん、うん。俺も、まだくっついていたい!」
全身がベトベトしてるけど、俺たちはしばらく抱き合って触れるだけのキスを何度も繰り返した。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「さすがに、シャワーは浴びようね」
強い意思でしがみついていた両手両足を、やんわりと外され、起こされる。
……尻に違和感……
座りが悪く、モゾモゾと動いていたら、タットさんが困ったように笑った。
「それ、俺のせいだね。立てる?」
先にタットさんがベッドから降りて、俺の手を握った。それに甘えて、グッと掴んで俺も立ち上がる。
静止して、自分の体の状態を確認するが、致命的な何かは無かった。
「大丈夫みたいです。ちょっと……尻に違和感残ってますが……でも、おそらく平気です」
その場で足踏みしてみたが、大丈夫そうだ。
でも、握られた手はそのままにしておいた。
何とも無くとも、手は握っていたい。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
風呂では甲斐甲斐しくタットさんに全身くまなく洗われて、脱衣場では甲斐甲斐しくタットさんに全身くまなくタオルで拭われた。
タットさんプロデュース、ピカピカの俺、出来上がり。
なんてぼんやり考えながら、されるがままになっていた。
どこか痛いとか辛いとかは無いのだが、心身ともに動きが緩慢になってる気がする。
連れられるがままに寝室に戻ると、2人でベッドに潜って電気を消される。
スリスリとタットさんの体に全身を擦り付けてると、抱き込まれる。
「ゆん君、ありがとう。俺、凄く幸せ」
「不安、無くなりましか?俺がどれだけタットさんの事、好きだか分かりましたか?」
「……うん……不安とか、言って本当にごめん」
「謝罪は要らないです。分かってくれれば」
どちらからともなく、触れるだけのキスをして、眠りについた。
好きな人とするセックスって凄いんだな、と小学生並の語彙力の感想を胸に抱きながら。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
どうやら俺の体は頑丈らしい。
もしくは、タットさんがとても丁寧に抱いてくれたか。
おそらく、両方だな。
夏休み特有の怠惰な、朝と言うには少し遅めの時間。目が覚め、ゆっくりと起き上がってみたが、特に不調は無かった。
横を向けばタットさんも起き上がって至近距離でニコニコと俺を見つめてる。
近い。物凄く近い。
「おはようございます」
「おはよう。どこか痛いとかダルいとか、ある?」
「今のところ、何も無いです。タットさんが大事にしてくれたおかげです。あと、なんか近いです」
「うん、近付いてるからね」
チュッと頬にキスをされたので、唇にお返しのキスを贈る。
タットさんは、相変わらずニコニコだった。
うん、この人は不安な顔するよりニコニコ笑ってくれている方が、俺は好きだ。
ズルン、と中のモノが抜かれ「んん……」と声が漏れつつも、強い意思で未だにタットさんに抱き着いている。なんなら足も使ってガッツリしがみついてる。
「体は、大丈夫?最後少し強引に動かしちゃったけど……」
「気持ち、良かったです。あと、めっちゃ幸せ……みたいな」
「ゆん君……っ!……俺も、俺も凄く幸せっ!」
ムギュムギュとタットさんに抱き締められ、唇に軽くキスをされた。
「もう少し、このままでいたいです」
「うん、うん。俺も、まだくっついていたい!」
全身がベトベトしてるけど、俺たちはしばらく抱き合って触れるだけのキスを何度も繰り返した。
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「さすがに、シャワーは浴びようね」
強い意思でしがみついていた両手両足を、やんわりと外され、起こされる。
……尻に違和感……
座りが悪く、モゾモゾと動いていたら、タットさんが困ったように笑った。
「それ、俺のせいだね。立てる?」
先にタットさんがベッドから降りて、俺の手を握った。それに甘えて、グッと掴んで俺も立ち上がる。
静止して、自分の体の状態を確認するが、致命的な何かは無かった。
「大丈夫みたいです。ちょっと……尻に違和感残ってますが……でも、おそらく平気です」
その場で足踏みしてみたが、大丈夫そうだ。
でも、握られた手はそのままにしておいた。
何とも無くとも、手は握っていたい。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
風呂では甲斐甲斐しくタットさんに全身くまなく洗われて、脱衣場では甲斐甲斐しくタットさんに全身くまなくタオルで拭われた。
タットさんプロデュース、ピカピカの俺、出来上がり。
なんてぼんやり考えながら、されるがままになっていた。
どこか痛いとか辛いとかは無いのだが、心身ともに動きが緩慢になってる気がする。
連れられるがままに寝室に戻ると、2人でベッドに潜って電気を消される。
スリスリとタットさんの体に全身を擦り付けてると、抱き込まれる。
「ゆん君、ありがとう。俺、凄く幸せ」
「不安、無くなりましか?俺がどれだけタットさんの事、好きだか分かりましたか?」
「……うん……不安とか、言って本当にごめん」
「謝罪は要らないです。分かってくれれば」
どちらからともなく、触れるだけのキスをして、眠りについた。
好きな人とするセックスって凄いんだな、と小学生並の語彙力の感想を胸に抱きながら。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
どうやら俺の体は頑丈らしい。
もしくは、タットさんがとても丁寧に抱いてくれたか。
おそらく、両方だな。
夏休み特有の怠惰な、朝と言うには少し遅めの時間。目が覚め、ゆっくりと起き上がってみたが、特に不調は無かった。
横を向けばタットさんも起き上がって至近距離でニコニコと俺を見つめてる。
近い。物凄く近い。
「おはようございます」
「おはよう。どこか痛いとかダルいとか、ある?」
「今のところ、何も無いです。タットさんが大事にしてくれたおかげです。あと、なんか近いです」
「うん、近付いてるからね」
チュッと頬にキスをされたので、唇にお返しのキスを贈る。
タットさんは、相変わらずニコニコだった。
うん、この人は不安な顔するよりニコニコ笑ってくれている方が、俺は好きだ。
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