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本編

【閑話】少し未来の薬師家族【保険適用】

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本編から、数年後のお話です。
血の繋がりは無いとは言え、近親相関描写がありますので、苦手な方は、ご自衛ください。


✂ーーーーーーーーーー✂


「寂しくなるなぁ」
「手紙、書いてね」

薬師と弟君が、お兄ちゃんに言います。
今日は、お兄ちゃんが村を出て王都に行く日です。
お兄ちゃんは、国営騎士団を目指す事にしました。
なので、王都にある騎士を目指す人の為の学舎に入るのです。

「父さん。俺、立派な国営騎士団員になれるように頑張ってくるよ」

お兄ちゃん一人称が「俺」になっちゃっいましたね。時の流れは残酷です。

「お前も、父さんの事を任せたよ。手紙も書く」

「うん。父さんと僕の事は心配しないで。兄さんは兄さんの夢を叶えてね」

弟君は「僕」っ子のままです。

「しんどくなったらいつでも戻って来いよ?お前の家はここにあるんだから」

寮母♂さんのお家を借りていた薬師ですが、今はその家を出て、村の中心に自分の家兼店を構えています。

「うん、ありがとう。でも……出来ればこの村に帰って来る時は、国営騎士団員になった姿で寮母♂さんと一緒に里帰りしたいかなぁ♡♡」

「うわ出た兄さんの寮母♂さん愛」

「ふふ♡♡」

「おまえ……騎士の方はそこまで心配はしてないんだが……寮母♂の件は前途多難だな……」

どうやら、お兄ちゃんは寮母♂さんに初恋泥棒され、そのまま一途な想いを胸に抱き、騎士を目指すみたいですね。
感動的な家族の別れかと思いきや、薬師と弟君は微妙な顔をしながら、お兄ちゃんを見送りました。


𓂃𓈒𓂂𓏸


「行っちゃったね……」

弟君がポツリと言いました。

「寂しいか?」

薬師が聞けば、弟君は嬉しそうに顔を横に振りました。 

「父さんと2人きりで嬉しい」

「……そっか」

薬師は気まずそうに答えました。


𓂃𓈒𓂂𓏸


店兼自宅に戻った薬師と弟君。
今日は定休日です。

「父さん……」

弟君が薬師を後ろから抱き締めます。
弟君も、すっかり背が伸びて、薬師より頭一個分高くなっています。
なのでバックハグも見栄えの良いバランスです。

「ふふ♡いい匂い」
「加齢臭の間違いだろ」
「そんな臭いしないよ。薬草みたいな爽やかな匂いだよ……はぁ……ずっと嗅いでいられる」
「変態が」
「うん、そうだね。父さんの事がこう言う意味で大好きな息子だもん。僕は変態だよ…………まぁ、血の繋がりは無いけどね?」
「血は繋がってなくとも、息子は息子だ。そんな不毛な事はやめとけ」
「やだよ」

こんなやりとりも日常茶飯事。
そう、弟君はお父さんに初恋を捧げ、身体が成長すれば、兄の目を盗んで父親に性的な接触をしていたのです。
父と自分たちが血の繋がりのない赤の他人であると、父から告げられ、それでも幼い頃は守ってくれる唯一の大人として慕っていましたが、それがいつしか恋心に変わり、血の繋がりが無い事に心から喜んだ弟君でした。

「はぁぁ~~、これから毎日2人きりなんて最高だね!父さん!」
「俺の気分は最低だ。お前も金出すから王都で薬科学を学んで来ないか?」
「やだよ。あんな低レベル。父さんから教わった方がよっぽど学になる。父さんだってわかっているでしょ?」

低レベルと切り捨てられてしまいましたが……王都の薬学レベルを少しフォローしますと、国を運営するにあたり申し分無いレベルです。
近隣国の中ではトップクラスです。
それを低レベルと言い捨てられるのは、薬師が国のレベルを遥かに超えた知識と技術を持っているからです。
弟君は、薬師が王都の魔法薬科の相談役になっている事を知ってます。
そして、魔法薬科に務めている人たちのレベルが自分よりも低い事も知っています。
そう、弟君も父親に師事し、かなり高レベルな知識と技術を修得してしまったのです。

「色々仕込み過ぎたなぁ」

薬師がため息をつきました。

「こっちはまだまだ発展途上だよ?」

グリン、と硬く芯を持ったソレを、弟君は薬師のお尻の割れ目に押し付けました。

「あん……」

「ふふ♡♡父さんかわいい……」

「おまえなぁ……俺の年齢考えろ。かわいい要素なんてどこにも無ぇよ」

呆れ顔で、薬師はボヤきました。

「かわいいよ。父さんはかわいい」

弟君は歌うように薬師の耳元で囁き、寝室に薬師を誘導するのでした。


𓂃𓈒𓂂𓏸


「あの魔植物にこんな効果があるなんて意外だったよね。今では僕の収入源だよ」

ベッドの上で四つん這いにさせた薬師に、弟君は透明のトロリとした液体を塗りたくってます。

「あぁん……やめ……そ、こ……」

薬師は、熱に浮かされたように喘ぎ、弟君を誘うように腰を揺らしています。

「ふふっ♡♡父さんコレ大好きだよね。魔植物ローション。浄化、潤滑、精力増強、催淫。性交渉にはもってこいの効果だもん」

「んんんぅ~~……」

「はぁ、可愛い。ねぇ、なんでこんな事してるのにいつも僕を遠ざけようとするの?」

プルン、と動く薬師のペニスを弟君は両手で優しく包み込みました。

「はい、父さんコレ好きだよね。すぐイッちゃうんだもん」

チュコチュコと粘液を塗りつけ、竿と先端を刺激します。

「あっ……あっ……それ……ゃ……ゃだ……だめ……んっ…んっ」

カクン、カクンと薬師の腰が弟君の刺激と連動して動きます。

「や、じゃないでしょ?好きでしょ?だって……ほらっ!」

ギュムっと強めに刺激すれば、薬師は体を硬直させ射精します。

「ひゃっ、んん~~……んん~~……」

はぁはぁと息切れをしている薬師を、弟君は抱き締めます。

「上手にイける父さんの事、僕だいすき。ねぇ、父さんは?僕のこと好き?愛してる?兄さんとどっちが好き?」

「そんなの……あ゛っっ!」

薬師が答えにくそうな質問をしつつ、弟君は薬師のお尻を弄り始めました。

「やっぱ答えなくていいや。父さん、僕のこと好きでしょ?愛してくれているでしょ?兄さんとは……こう言う事してないでしょ?それならもう答えは分かるもんね」

魔植物ローションをたっぷりと薬師の穴の中に塗りこみます。

「だめ……だめ……っ……頼む、これ以上ソレを使わないでくれ……」

「なんで?使わないと傷ついちゃうでしょ?父さんに痛い思いさせたくないもん……ほら、」

嫌がる薬師を宥めながら、さらにローションを追加します。
薬師は、ガクガクと身体を震わせ始めました。

「もう……強いんだよソレ……あ……あ゛……ヤだ……奥が熱い……熱い……助けて……ヤダ……」

「うん、うん。今から助けてあげる。父さんが大好きな僕のモノで奥までいっぱい埋めて動いてあげるね」

弟君は、薬師を仰向けに寝かせ、自分は履いているものを全て脱ぎました。
そして、正常位でバッキバキに反り勃ったペニスを薬師のおしりの穴に当てると、グヌッと奥へと挿入しました。

「あぁぁぁ!!」

薬師は大きく仰け反ってビクビクと身体を震わせます。

「っは!いいとこ突けたかな?きもちいい、父さんの胎の中すごくきもちいい。ヌルヌルまとわりついくるよ、」

「言うな……頼む……うぅん……あっ、、、ぁ……」

「ヤバい、止まらないのゴメンね。父さん、止まらない」

ドチュンドチュンと弟君が激しく腰を薬師に打ち付けます。その度に薬師はアンアン喘いでは、ペニスからコプコプと精液を零しています。

「あ゛っ♡♡……お……っ♡♡♡♡」

催淫効果なのか、段々と薬師の目は虚ろになって弟君から与えられる快楽に従順になってきました。

「ははっ。父さんトんでるね。嬉しい。僕のちんちん気持ちいい?気持ちいいよね?」

「んっ……ちんちん……きもちいいっ……いいっ、んんん~~ぁ……」

「ねぇ?僕のこと好き?好きだよね?」

「好きっ、!……すきだからぁぁぁああん…………あいしてる……あいしてる……」

熱に浮かれたように、薬師は言葉を紡ぎ、弟君を抱き締めます。足を弟君の腰に絡め、キスを強請りました。

「んっ……んふぅ……ぅ……」

ベロベロと弟君が薬師の口の中を舐め回せば、それに応えるように薬師も舌を絡ませます。
薬師の理性は無くなっていました。
ただただ、弟君から与えられる快楽を貪り、自ら愛を乞うのです。
下半身からは激しい粘着音が続いています。
それに合わせて薬師はビクビクと身体を震わせています。

「あぁ、ナカでイってる父さんかわいい。かわいいよ。僕も搾り取られそうっ!ね、僕もイッていい?父さんの中に出していい?」

「んっ……んっ……あかちゃん……赤ちゃん……」

「うんっ!孕んでね……!」

奥の奥へと弟君のペニスが薬師の胎を犯し、ビュクビュクと精液を注ぎました。

「あぅ……」

薬師は離すまいと弟君を両手両足を絡ませています。

「んっ……注いだよ?」

ズルッと弟君が薬師のお尻からペニスを抜き出し、隣にドサッと寝転びました。

薬師は、首を動かしてポヤンと弟君の顔を見ながら、下腹部をさすっていました。

「僕たちの赤ちゃん、本当に出来ればいいのにね」

そう言って、弟君は薬師の唇にキスをしましたが、薬師の返事はありませんでした。


𓂃𓈒𓂂𓏸


「……やべぇな。爛れてる」

魔植物ローションの効果がおさまり、正気に戻った薬師。
弟君の頭をゴンと拳で叩きました。

「父さん痛い」

「痛くしたんだ当たり前だろ。てか親子!!お前、頼むから分かれ?俺ら親子!」

「血は繋がってないもん!」

「繋がって無くてもお前は俺の息子なの!」

「ヤダヤダ!息子だけど僕は父さんと結婚するの!」

「そんなワガママ言う奴は俺の息子じゃねぇ!」

「え!?本当!?息子じゃないなら結婚できるね!」

「はっ!しまった!こんなんじゃおちおち勘当も出来やしねぇよ!」

「勘当!?して!そしたら親子じゃなくなるね!僕、父さんにプロポーズ出来る!?」

「プロポーズするために勘当するワケじゃねぇ!」

ワーワー、ギャーギャー、親子揃って言い合いをします。
もちろん、かなり大きな声なので、家の外にも聞こえてしまっています。
薬師の家には、遮音魔法は施されていないのです。
けど安心してください、エッチな声は漏れてません(わぁ☆ご都合主義☆)


「薬師の倅がまたやってんなぁ」
「薬師もゴチャゴチャ言ってねぇで早く素直になればいいのに」
「弟君、同性同士でも妊娠できる薬を研究してるんだってな?」
「その副産物で不妊治療薬が出来たのも凄いよな」
「……薬師が弟君に堕ちるのも時間の問題か……いや、もう堕ちてるか?」

おかげさまで、村の人たちには2人の関係はバレバレです、
もちろん、寮母♂さんを追って騎士を目指したお兄ちゃんにもバレてます。
お兄ちゃんは、弟君の味方ではありますが、薬師の事も家族として愛しているので「ほどほどにな」と弟君に言って家を出て行きました。

「とうさぁぁあん!!!僕を勘当して!!縁を切って!!!」

「んなこと出来るかぁぁぁ!!!!お前はなぁぁあ!俺の家族なんだよおおおおおー!!!」

「っっ!!!父さん!!!」

恐らく、家族の抱擁が始まっている事でしょう。
騒ぎを聞いていた村の人たちは、ヤレヤレと言いながら自分たちのすべき事に戻りました。

村の人たちが、薬師と弟君の関係を好意的に見ている事は、薬師は知りません。
薬師は「親子」と言う関係性がネックになっているだけで、身体はズブズブに弟君に拓かれていますし、弟君の事を愛しています。
だからこそ、行為を受け入れているのです。
弟君も、それに気付いています。

いつか、父さんが僕との関係を認めてくれますように。

弟君は、そう願うのでした。


✂ーーーーーーーーーーー✂


【後日談】※さらに先の話


「とうさーん、僕、村長さんちの養子になった」

「はぁ!?!?」

「で、父さんにプロポーズする」

「はぁ????」

「ゼロ・メディさん、僕をニコ・メディにしてください!」

「いや。それ元に戻るだけじゃん」

「返事は!!」

「分かったよ!!」


……結婚するみたいです。
ちなみに、お兄ちゃんの名前は、イチ・メディです。
ゼロ、イチ、ニコ。
覚えやすいですね。
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