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本編
6-9 里帰りの、寮母♂さん。
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リビングに通されると、夕飯の準備が始まっていました。
「カーリィにしようと思うのだが、寮母♂は大丈夫か?」
庭師あらため薬師が聞きます。
「カーリィ」とは、異国の郷土料理で、野菜やお肉をたくさんのスパイスで煮込み、パン等に浸して食べるドロっとした茶色いスープです。
……カレーですね、分かります。
「おう、好物だ。ちょうど良かった。さっき山でプーミャンを仕留めて来たんだが、支度に間に合うならカーリィに入れて欲しい」
ドサリ、とテーブルの上に解体したプーミャンのお肉の塊を置くと、庭師あらため薬師が喜んで台所に運びました。
「おぉー、ありがたい。まだスパイスの調合を始めたばかりだ。有難く使わせてもらうよ。おい!息子ら!今日のカーリィはプーミャン入りだぞ!!」
「「うわぁぁぁい!!美味しいお肉!美味しいお肉!」」
兄弟たちはプーミャンに大興奮です。
「寮母♂さん!!父さんのお手伝い一緒にやろ!」
「ぼくもー!」
お兄ちゃんは寮母♂さんの右手、弟君は寮母♂さんの左手を掴んで、グイグイと台所へと引っ張って行きました。
狭くはない台所ですが、大人2人(内、1人は騎士よりも屈強な寮母♂さん)に子ども2人は、少しばかりキツキツです。
それでも4人は仲良く夕飯を作るのでした。
𓂃𓈒𓂂𓏸
今日のカーリィは、極東にある島国式のカーリィでした。
「コメ」と言われる穀物を水で柔らかく炊きあげたモノに、カーリィをトロリとかけるのです。
……カレーライスですね、分かります。
4人でテーブルを囲み、揃って食事の始まりです。
「子ども用に作ってるから、辛味が無いんだ。だから、この調合スパイスをかけてくれ。辛味が足される」
庭師あらため薬師が寮母♂さんにスパイスの小瓶を渡します。
寮母♂さんは掌に少しだけスパイスを出してペロリと舐めました。
「お、辛旨い。ただの辛味スパイスじゃねぇな?」
寮母♂さんがそう言うと、庭師あらため薬師がニヤリと笑いました。
「俺の特製スパイスだ」
庭師あらため薬師は、薬草の知識がありますので、時に薬として使われるスパイスの調合も得意なのです。
寮母♂さんは有難くスパイスをふんだんにかけ、もりもりとカーリィを味わいました。
𓂃𓈒𓂂𓏸
食事が終わると、また4人で食器を洗い片付けました。
お風呂は、寮母♂さんのお家には付いているのですが、せっかくだからと4人でお風呂屋さんに向かいました。
「たのしい!!」
「みんなでお風呂嬉しい!!」
幼い兄弟たちはご機嫌のニコニコ笑顔です。
寮母♂さんも、庭師あらため薬師も、つられてニコニコと頬が緩みました。
お風呂屋さんに到着すれば、既に村の人たちが何人か入ってました。
「よぉ、寮母♂。今日は風呂屋か」
「坊主らも元気で偉いぞ」
「そういや庭師は薬師になるんだな。村長ん所から回覧が来てた」
そんな世間話をしながら大人組は、かけ湯をしてから湯船に入ります。
庭師あらため薬師の兄弟たち以外にも、子どもは入っていたので、子どもは子ども組で温め設定にされている湯船でパシャパシャと遊びました。
𓂃𓈒𓂂𓏸
すっかり体も温まって、お風呂から上がれば弟君がお着替えもそぞろにカックリコックリと首を揺らして白目を向いてます。
「うわ、弟が寝る」
お兄ちゃんが弟君の頬をパチンパチンと叩きますが、弟君は限界みたいです。
「あぁ、いいいい。そのままに……いや、服は着させるか」
庭師あらため薬師は自分の着替えを後回しにし、弟君を先に着替えさせました。
その後、休憩用の長椅子に寝かせ自分の着替えも済ませます。
「俺が抱いて行くよ」
着替えを済ませた寮母♂さんは、弟君を起こさないようにゆっくり抱き上げした。
それを、ちょっと羨ましそうに見るお兄ちゃん。
気づいた寮母♂さんは、空いている手で、お兄ちゃんも抱き上げました。
「お前らはこれでセットだからな」
「うん!」
「お?チビどもいいなぁ。寮母♂に抱っこされて」
「おい、寮母♂の両手をチビ共が塞いでるぞ?寮母♂倒すなら今じゃねーのか?」
ちょうど、村1番の腕っ節を持つ彼が、お風呂屋さんに来ていたので、誰かがからかいます。
「ばかやろう!そんな卑怯な事するかよ。しかもチビ共があぶねーじゃねーか。だったら最初から寮母♂に両手使わないでくれってハンデ頼むわ」
……ハンデは欲しいみたいですね。
彼のそんな潔い頼み事に、寮母♂さんは、
「いや、両手無しでお前と戦うのは骨が折れるから、それは無理な頼みだな」
と、断ると彼は鼻の穴を膨らまして鼻息荒くなりました。
「聞いたか?お前ら。寮母♂は両手が無いと俺とは戦えないらしいぞ?」
自分の力を認めて貰えて嬉しかったみたいですね。
そんな賑やかなやり取りをしても、弟君はぐっすり夢の中です。
4人はお風呂に来ていた他の村の人たちに挨拶をして、お風呂屋さんを出ました。
夜風がそよそよとお風呂上がりの体を撫でます。
寮母♂さんは、両手に兄弟を。
庭師あらため薬師は、みんなの荷物を持って並んで歩きます。
空を見上げれば、お月様は見えません。
「月が見えねぇな」
何となしに、庭師あらため薬師が呟きました。
「新月だからな。見えなくて当然だ。良かったな、今日に薬師の申請が出来て」
「ん?何でだ?」
「なんだ。薬師ってのは月の満ち欠けは気にしないのか?新月って新しい事を始めるには縁起のいい日だって言われてるだろ」
「あぁー……俺らが気にするのは満月くらいだから満ち欠けはそこまで……でもそうか。新月も縁起がいいのか」
「そうだ。だから新月の日に薬師の申請を始めて良かったなって」
「おう、ありがとう」
庭師あらため薬師は、今が満月であれば自分は確実に寮母♂さんに「月が綺麗ですね」と言っていた事だろうと思いました。
月が綺麗ですね、と言うセリフはどうやらドコカノ国のノドカナ村でも通用する言葉らしいですね。
そんなセリフを飲み込んで、庭師あらため薬師は寮母♂さんに聞きました。
「明日帰るんだろ?何時頃ここを出るんだ?」
「え!?」
寮母♂さんに抱っこされていたお兄ちゃんが声を上げました。
ビックリしています。
「寮母♂さん、一緒に暮らすんじゃないの?」
お兄ちゃん、どうやら寮母♂さんも一緒に暮らすものだと思ってたみたいですね。
「あはは。悪ぃな。俺の今の住まいは王都なんだ。あっちで国営騎士団寮の寮母♂をしている。だから帰らないといけねぇんだ」
今にも泣きだしそうなお兄ちゃん。
寮母♂さんは、困った様に眉を下げつつも、慈しむようにお兄ちゃんの頬に自分の頬をピットリとくっ付けました。
お兄ちゃんも、グリグリと寮母♂さんに引っ付きます。
「寮母♂さん、帰っちゃヤダ……って言うと、寮母♂さんも騎士さまも困るんだよね……」
お兄ちゃんは、聞き分けようと頑張っています。
「そうだな」
「ねぇ、寮母♂さん。もし僕が大きくなって騎士になれて、騎士団寮に入ったら、寮母♂さんは僕の事もお世話してくれるの?」
「その時まで、俺が寮母♂だったらな。と言っても騎士団寮の騎士らは強ぇぇぞ?それにお世話って言ってもあいつらは自分の事は基本なんでも出来るからな?甘ったれじゃぁなれねぇ」
お兄ちゃんと、寮母♂さんは、同じ視線で語らいます。
「いつまでも抱っこされてるようじゃぁ……なぁ……??」
庭師あらため薬師が、横からチャチャを入れました。
「うぐぐぐ……」
お兄ちゃんが葛藤しています。
甘ったれじゃ騎士にはなれない。でも抱っこはして欲しい降りたくない。でも騎士にはなりたい。
「こら息子を虐めるんじゃねぇ。この位の歳なら抱っこされて当たり前だろうが」
寮母♂さんは庭師あらため薬師を窘めました。
「……もし本気で騎士になりてぇって言うなら、この村の鍛錬場と学問所に真面目に通え。良い糧になる。あとは父ちゃんの薬を学べ。絶対に強みになるからな」
「お前が本気なら、父さんも全力でサポートするよ。この村を出て行かれるのは寂しいけど……まぁ、ずっと先の話だな」
そう、まだお兄ちゃんは幼いのです。
騎士の入団試験を受けるのも、何年も先のお話なのです。
「今はまだ、俺の傍で俺の息子でいてくれよ……」
庭師あらため薬師がボソリと呟きました。
「うん、父さんの息子でいる……」
お兄ちゃんも、コショ……と呟きました。
✂ーーーーーーーーーー✂
薬師の寮母♂さんに対する感情は、恋心と言うより、頼れる幼なじみと言う淡くてプラトニックな好意です。
「カーリィにしようと思うのだが、寮母♂は大丈夫か?」
庭師あらため薬師が聞きます。
「カーリィ」とは、異国の郷土料理で、野菜やお肉をたくさんのスパイスで煮込み、パン等に浸して食べるドロっとした茶色いスープです。
……カレーですね、分かります。
「おう、好物だ。ちょうど良かった。さっき山でプーミャンを仕留めて来たんだが、支度に間に合うならカーリィに入れて欲しい」
ドサリ、とテーブルの上に解体したプーミャンのお肉の塊を置くと、庭師あらため薬師が喜んで台所に運びました。
「おぉー、ありがたい。まだスパイスの調合を始めたばかりだ。有難く使わせてもらうよ。おい!息子ら!今日のカーリィはプーミャン入りだぞ!!」
「「うわぁぁぁい!!美味しいお肉!美味しいお肉!」」
兄弟たちはプーミャンに大興奮です。
「寮母♂さん!!父さんのお手伝い一緒にやろ!」
「ぼくもー!」
お兄ちゃんは寮母♂さんの右手、弟君は寮母♂さんの左手を掴んで、グイグイと台所へと引っ張って行きました。
狭くはない台所ですが、大人2人(内、1人は騎士よりも屈強な寮母♂さん)に子ども2人は、少しばかりキツキツです。
それでも4人は仲良く夕飯を作るのでした。
𓂃𓈒𓂂𓏸
今日のカーリィは、極東にある島国式のカーリィでした。
「コメ」と言われる穀物を水で柔らかく炊きあげたモノに、カーリィをトロリとかけるのです。
……カレーライスですね、分かります。
4人でテーブルを囲み、揃って食事の始まりです。
「子ども用に作ってるから、辛味が無いんだ。だから、この調合スパイスをかけてくれ。辛味が足される」
庭師あらため薬師が寮母♂さんにスパイスの小瓶を渡します。
寮母♂さんは掌に少しだけスパイスを出してペロリと舐めました。
「お、辛旨い。ただの辛味スパイスじゃねぇな?」
寮母♂さんがそう言うと、庭師あらため薬師がニヤリと笑いました。
「俺の特製スパイスだ」
庭師あらため薬師は、薬草の知識がありますので、時に薬として使われるスパイスの調合も得意なのです。
寮母♂さんは有難くスパイスをふんだんにかけ、もりもりとカーリィを味わいました。
𓂃𓈒𓂂𓏸
食事が終わると、また4人で食器を洗い片付けました。
お風呂は、寮母♂さんのお家には付いているのですが、せっかくだからと4人でお風呂屋さんに向かいました。
「たのしい!!」
「みんなでお風呂嬉しい!!」
幼い兄弟たちはご機嫌のニコニコ笑顔です。
寮母♂さんも、庭師あらため薬師も、つられてニコニコと頬が緩みました。
お風呂屋さんに到着すれば、既に村の人たちが何人か入ってました。
「よぉ、寮母♂。今日は風呂屋か」
「坊主らも元気で偉いぞ」
「そういや庭師は薬師になるんだな。村長ん所から回覧が来てた」
そんな世間話をしながら大人組は、かけ湯をしてから湯船に入ります。
庭師あらため薬師の兄弟たち以外にも、子どもは入っていたので、子どもは子ども組で温め設定にされている湯船でパシャパシャと遊びました。
𓂃𓈒𓂂𓏸
すっかり体も温まって、お風呂から上がれば弟君がお着替えもそぞろにカックリコックリと首を揺らして白目を向いてます。
「うわ、弟が寝る」
お兄ちゃんが弟君の頬をパチンパチンと叩きますが、弟君は限界みたいです。
「あぁ、いいいい。そのままに……いや、服は着させるか」
庭師あらため薬師は自分の着替えを後回しにし、弟君を先に着替えさせました。
その後、休憩用の長椅子に寝かせ自分の着替えも済ませます。
「俺が抱いて行くよ」
着替えを済ませた寮母♂さんは、弟君を起こさないようにゆっくり抱き上げした。
それを、ちょっと羨ましそうに見るお兄ちゃん。
気づいた寮母♂さんは、空いている手で、お兄ちゃんも抱き上げました。
「お前らはこれでセットだからな」
「うん!」
「お?チビどもいいなぁ。寮母♂に抱っこされて」
「おい、寮母♂の両手をチビ共が塞いでるぞ?寮母♂倒すなら今じゃねーのか?」
ちょうど、村1番の腕っ節を持つ彼が、お風呂屋さんに来ていたので、誰かがからかいます。
「ばかやろう!そんな卑怯な事するかよ。しかもチビ共があぶねーじゃねーか。だったら最初から寮母♂に両手使わないでくれってハンデ頼むわ」
……ハンデは欲しいみたいですね。
彼のそんな潔い頼み事に、寮母♂さんは、
「いや、両手無しでお前と戦うのは骨が折れるから、それは無理な頼みだな」
と、断ると彼は鼻の穴を膨らまして鼻息荒くなりました。
「聞いたか?お前ら。寮母♂は両手が無いと俺とは戦えないらしいぞ?」
自分の力を認めて貰えて嬉しかったみたいですね。
そんな賑やかなやり取りをしても、弟君はぐっすり夢の中です。
4人はお風呂に来ていた他の村の人たちに挨拶をして、お風呂屋さんを出ました。
夜風がそよそよとお風呂上がりの体を撫でます。
寮母♂さんは、両手に兄弟を。
庭師あらため薬師は、みんなの荷物を持って並んで歩きます。
空を見上げれば、お月様は見えません。
「月が見えねぇな」
何となしに、庭師あらため薬師が呟きました。
「新月だからな。見えなくて当然だ。良かったな、今日に薬師の申請が出来て」
「ん?何でだ?」
「なんだ。薬師ってのは月の満ち欠けは気にしないのか?新月って新しい事を始めるには縁起のいい日だって言われてるだろ」
「あぁー……俺らが気にするのは満月くらいだから満ち欠けはそこまで……でもそうか。新月も縁起がいいのか」
「そうだ。だから新月の日に薬師の申請を始めて良かったなって」
「おう、ありがとう」
庭師あらため薬師は、今が満月であれば自分は確実に寮母♂さんに「月が綺麗ですね」と言っていた事だろうと思いました。
月が綺麗ですね、と言うセリフはどうやらドコカノ国のノドカナ村でも通用する言葉らしいですね。
そんなセリフを飲み込んで、庭師あらため薬師は寮母♂さんに聞きました。
「明日帰るんだろ?何時頃ここを出るんだ?」
「え!?」
寮母♂さんに抱っこされていたお兄ちゃんが声を上げました。
ビックリしています。
「寮母♂さん、一緒に暮らすんじゃないの?」
お兄ちゃん、どうやら寮母♂さんも一緒に暮らすものだと思ってたみたいですね。
「あはは。悪ぃな。俺の今の住まいは王都なんだ。あっちで国営騎士団寮の寮母♂をしている。だから帰らないといけねぇんだ」
今にも泣きだしそうなお兄ちゃん。
寮母♂さんは、困った様に眉を下げつつも、慈しむようにお兄ちゃんの頬に自分の頬をピットリとくっ付けました。
お兄ちゃんも、グリグリと寮母♂さんに引っ付きます。
「寮母♂さん、帰っちゃヤダ……って言うと、寮母♂さんも騎士さまも困るんだよね……」
お兄ちゃんは、聞き分けようと頑張っています。
「そうだな」
「ねぇ、寮母♂さん。もし僕が大きくなって騎士になれて、騎士団寮に入ったら、寮母♂さんは僕の事もお世話してくれるの?」
「その時まで、俺が寮母♂だったらな。と言っても騎士団寮の騎士らは強ぇぇぞ?それにお世話って言ってもあいつらは自分の事は基本なんでも出来るからな?甘ったれじゃぁなれねぇ」
お兄ちゃんと、寮母♂さんは、同じ視線で語らいます。
「いつまでも抱っこされてるようじゃぁ……なぁ……??」
庭師あらため薬師が、横からチャチャを入れました。
「うぐぐぐ……」
お兄ちゃんが葛藤しています。
甘ったれじゃ騎士にはなれない。でも抱っこはして欲しい降りたくない。でも騎士にはなりたい。
「こら息子を虐めるんじゃねぇ。この位の歳なら抱っこされて当たり前だろうが」
寮母♂さんは庭師あらため薬師を窘めました。
「……もし本気で騎士になりてぇって言うなら、この村の鍛錬場と学問所に真面目に通え。良い糧になる。あとは父ちゃんの薬を学べ。絶対に強みになるからな」
「お前が本気なら、父さんも全力でサポートするよ。この村を出て行かれるのは寂しいけど……まぁ、ずっと先の話だな」
そう、まだお兄ちゃんは幼いのです。
騎士の入団試験を受けるのも、何年も先のお話なのです。
「今はまだ、俺の傍で俺の息子でいてくれよ……」
庭師あらため薬師がボソリと呟きました。
「うん、父さんの息子でいる……」
お兄ちゃんも、コショ……と呟きました。
✂ーーーーーーーーーー✂
薬師の寮母♂さんに対する感情は、恋心と言うより、頼れる幼なじみと言う淡くてプラトニックな好意です。
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