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本編
5-2.騎士じゃないよ、寮母♂さん。
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悩ましげな雄っぱいをタプンタプン揺らしながら森を抜け、街に到着した寮母♂さん。
「あら、寮母♂ちゃん。今日は買い出し?だったらお肉屋さんオススメよ。騎士さまが討伐したワニワニのお肉が卸されてるわ!」
「寮母♂さん!!騎士さまのお話聞かせて!」
「こらこら、寮母♂さんはお仕事中よ、邪魔しないの。ごめんなさいねぇ、うちの息子、騎士さまに憧れてるのよ」
「寮母♂さんも凄い騎士だったんでしょ?またお話聞かせてね!」
「よう!寮母♂さん。寮住まいの騎士さまたちは元気かい?俺の店にも寄ってくれよ?サービスすっからさ」
「寮母♂さん!」
「寮母♂さん!!」
お分かりかと思いますが、寮母♂さんは街でも大人気です。
ひとたび歩けば老若男女構わず話しかけられます。
「肉屋か、情報ありがとう。帰りに立ち寄ってみるよ」
「騎士の話かぁ、ネタは尽きねぇが」
「お母さん、ありがとう ございます。坊主、そう言う事だから、また騎士のイベントでたっぷり話してやるよ」
「寮の奴らはみんな元気だ。ありがとう、あとで立ち寄らせてもらう」
一人一人、丁寧に受け答えをしながら歩みを進めます。
寮母♂さんも、なんだかんだ街の人たちの事が大好きなのです。
少し気分が浮上した寮母♂さん、意を決して国営素材買い取り店『オー!タカラヤ』に入店しました。
扉を開けると、フワッと薬草の香りが漂います。
「いらっしゃい、寮母♂。今日はどんな厄介事を持ってきたんだ?」
「へへ……」
出会い頭に言われてしまい、寮母♂さんも思わず笑ってしまいました。
𓂃𓈒𓂂𓏸
国営素材買い取り店、『オー!タカラヤ』は、その名の通り国営の買い取り店です。
素材の種類と質でグレードが決まり、単価が設定されます。
そこに量が加わって、買取の値段が決まります。
ちなみに、騎士たちが討伐した魔物たちもここに持ち込まれます。
そして素材は正しいルートで正しい場所に卸されていくのです。
そして、このお店の店長ですが、元騎士団長です。
寮母♂さんが右足首を失った時に、一緒に退団し指導者になった彼ですね。
彼もまた、指導者を経てオー!タカラヤの店長へと職業が変わりました。
実は、ここで働いている従業員は、全員騎士のOBなのです。
OBと言っても侮ること無かれ。
この国で一定期間騎士を勤めると、退職後は本人の希望に応じて『予備騎士補』『即予備騎士補』と言うライセンスを持つ事が出来ます。
もちろん持たない選択肢もあります。
これらのライセンスを持つと、騎士に準じた権限を持つ事ができます。
もちろん悪用は厳禁。
基本は、定期的な騎士の訓練参加と有事の際の騎士の後方支援、それと街中の治安維持が求められます。
オー!タカラヤの従業員は、みんな『予備騎士補』『即予備騎士補』なのです。
自警団も兼ねているので、街中の小さなトラブルも、彼らがほとんど対処しています。
何故、オー!タカラヤの従業員が全員騎士のOBなのか説明しますと、素材の買い取りと一言で言っても、植物だったり魔物だったり鉱石だったり、様々です。
そして、これらを売りに来る人達の多くは「コレクト」「ハント」と言う職業の人たちです。
彼らは普段人が立ち入らないような危険な場所に赴き、素材を集めます。
そのため、コレクトもハントも腕の立つ人ばかりなので、少々気質が荒っぽい人も他の職業と比較すると多いのです。
時々、己の力を間違った方向に過信したイタイ子ちゃんが現れたりもしますので、牽制の意味もあって『予備騎士補』『即予備騎士補』で固めているのです。
イタイ子ちゃんが現れた時は、彼らがきちんと教育的指導を施し、矯正に努めます。
なので、国営素材買い取り店オー!タカラヤは、質の良い人材から質の良い素材を買い取ることができ、安全安心適正価格をモットーに営んでいるのです。
𓂃𓈒𓂂𓏸
ヘヘッ、と寮では見せない様な幼い笑いで誤魔化した寮母♂さん。
相手は元騎士団長で元上司。そしてオー!タカラヤの店長。
顔見知りも顔見知りですし、現役時代は厳しくもあり、優しくもあった尊敬すべき人。
そして、今では寮母♂さんの心強い助っ人でもあるのです。
「店長……」
イタズラがバレた子どもの様に、気まずそうにする寮母♂さんを、店長はヤレヤレと困った様に笑い、
「今度はなんだ?A級ドラゴンまでなら何とか出来なくも無いぞ?」
と言いました。
因みに、A級ドラゴン1匹なら、ニジョーの方が強いです。
さて、困ったのは寮母♂さん。
A級ドラゴンより強い魔物を狩って来ちゃいました。
パイスラの斜めがけカバンに手を突っ込み、ニジョーの尻尾の先っぽだけ店長に見せました。
「お前…………ニジョー仕留めたのか……」
頭を抱えた店長ですが、
「怪我は無かったのか?」
真っ先に心配したのは、寮母♂さんの事でした。
「急所1突きで仕留められたので、大丈夫でした」
「相変わらずお前の強さはバグってるが、、、無理はするなよ?右足のソレだってお前のモノじゃねぇ、いつ不具合が起こるかなんてわかんねーんだから」
寮母♂さんの義足に視線を向けながら、店長は寮母♂さんの頭をヨシヨシと撫でました。
こころなし、寮母♂さんも嬉しそうですね。普段は寮住まいの騎士たちを甘やかす立場ですが、ここでは寮母♂さんも甘える立場みたいです。
それはそうとニジョー問題。
店長がとても険しい顔をしました。
「さすがにニジョーは隠せねぇ。城に報告するぞ?」
「あー、やっぱり?」
「さすがにコレは無視できねーし、残ったワニワニにも注意が必要だ。騎士の見回りルートも早急に変更が必要だろ。場合によっては俺らも支援する事になる」
「はい」
寮母♂さんは、ちょっとシュンとしてしまいました。
「そう萎れるな、寮母♂よ。なるべく宰相に怒られない様に……出来るかなぁ」
ガハガハと笑う店長につられ、寮母♂さんもププッと笑ってしまいました。
𓂃𓈒𓂂𓏸
無事、ニジョーをオー!タカラヤに預け、報酬は寮母♂さんのお給金に上乗せと言う支給になりました。
言い訳は、店長が上手いことしてくれると信じ、肉屋と八百屋に立ち寄り、細々とした食材を買い足しました。
さてさて、ニジョーも片付いたし買い物も出来たし、そろそろ寮に戻って……と、寮母♂さんが考えていた所です。
「寮母♂さん、お城から招集です」
城1番の早馬に乗った騎士団寮の騎士が、寮母♂さんのお迎えに来ました。
行先が騎士団寮だったら、どれだけ嬉しかった事でしょう?
結局、寮母♂さんはお城にお呼ばれするのでした。
𓂃𓈒𓂂𓏸
謁見の間に通され、形式的なご挨拶を済ませます。
「寮母♂、宰相が怖いんじゃ」
「怖いんじゃ、ではありません!!どうしてこの国のトップはこんにも緩いのですか!」
「宰相怖ぇぇー」
同席していた騎士団長もプルプルしています。
寮母♂さんも、困り顔です。
「怖いよぅ……怖いよぅ……」
王様もさめざめと泣く振りをしています。
ちょっと楽しそうですね。
隣では王妃様もさめざめと嘘泣きに徹しています。
そっちも楽しそうですね。
「宰相、討伐前に報告せずに狩っちまったのは謝るよ。でも騎士らだって最近ワニワニの群れを討伐してただろ?立て続けにニジョーはキツイかなって思ったんだよ」
「そのための!!編成があるんです!でしょう!?騎士団長!!」
「えぁ!?お!!おう!!心配しなくていいぞ?寮母♂!現役騎士も充分潤っているし、即予備騎士補も国中に散らばっている。人は足りてるんだ」
騎士団長はキリッと寮母♂さんにお顔を向けました。騎士団寮に居座っている雰囲気とは、ちょっと違います。きちんとお仕事モードです。
「ん……悪かった……」
しょんぼり寮母♂さんが項垂れると、お仕事モードの騎士団長が慌てました。
「あ、あ、怒ってるワケじゃねーよ?討伐は感謝してる。ただ、お前1人でってのが心配だったんだよ。その……義足だろ?いつ不具合が出るか分からねーし。誰かしらは連れてって欲しかったと言うか……頼みにくかったら俺が付き合うし」
「抜け駆けじゃ」
「えぇ、抜け駆けですわ」
「ちょ、ま、」
王様と王妃様の突っ込みに狼狽える騎士団長。
そんなやり取りに、思わず寮母♂さんもププっと笑ってしまいました。
「あら、寮母♂ちゃん。今日は買い出し?だったらお肉屋さんオススメよ。騎士さまが討伐したワニワニのお肉が卸されてるわ!」
「寮母♂さん!!騎士さまのお話聞かせて!」
「こらこら、寮母♂さんはお仕事中よ、邪魔しないの。ごめんなさいねぇ、うちの息子、騎士さまに憧れてるのよ」
「寮母♂さんも凄い騎士だったんでしょ?またお話聞かせてね!」
「よう!寮母♂さん。寮住まいの騎士さまたちは元気かい?俺の店にも寄ってくれよ?サービスすっからさ」
「寮母♂さん!」
「寮母♂さん!!」
お分かりかと思いますが、寮母♂さんは街でも大人気です。
ひとたび歩けば老若男女構わず話しかけられます。
「肉屋か、情報ありがとう。帰りに立ち寄ってみるよ」
「騎士の話かぁ、ネタは尽きねぇが」
「お母さん、ありがとう ございます。坊主、そう言う事だから、また騎士のイベントでたっぷり話してやるよ」
「寮の奴らはみんな元気だ。ありがとう、あとで立ち寄らせてもらう」
一人一人、丁寧に受け答えをしながら歩みを進めます。
寮母♂さんも、なんだかんだ街の人たちの事が大好きなのです。
少し気分が浮上した寮母♂さん、意を決して国営素材買い取り店『オー!タカラヤ』に入店しました。
扉を開けると、フワッと薬草の香りが漂います。
「いらっしゃい、寮母♂。今日はどんな厄介事を持ってきたんだ?」
「へへ……」
出会い頭に言われてしまい、寮母♂さんも思わず笑ってしまいました。
𓂃𓈒𓂂𓏸
国営素材買い取り店、『オー!タカラヤ』は、その名の通り国営の買い取り店です。
素材の種類と質でグレードが決まり、単価が設定されます。
そこに量が加わって、買取の値段が決まります。
ちなみに、騎士たちが討伐した魔物たちもここに持ち込まれます。
そして素材は正しいルートで正しい場所に卸されていくのです。
そして、このお店の店長ですが、元騎士団長です。
寮母♂さんが右足首を失った時に、一緒に退団し指導者になった彼ですね。
彼もまた、指導者を経てオー!タカラヤの店長へと職業が変わりました。
実は、ここで働いている従業員は、全員騎士のOBなのです。
OBと言っても侮ること無かれ。
この国で一定期間騎士を勤めると、退職後は本人の希望に応じて『予備騎士補』『即予備騎士補』と言うライセンスを持つ事が出来ます。
もちろん持たない選択肢もあります。
これらのライセンスを持つと、騎士に準じた権限を持つ事ができます。
もちろん悪用は厳禁。
基本は、定期的な騎士の訓練参加と有事の際の騎士の後方支援、それと街中の治安維持が求められます。
オー!タカラヤの従業員は、みんな『予備騎士補』『即予備騎士補』なのです。
自警団も兼ねているので、街中の小さなトラブルも、彼らがほとんど対処しています。
何故、オー!タカラヤの従業員が全員騎士のOBなのか説明しますと、素材の買い取りと一言で言っても、植物だったり魔物だったり鉱石だったり、様々です。
そして、これらを売りに来る人達の多くは「コレクト」「ハント」と言う職業の人たちです。
彼らは普段人が立ち入らないような危険な場所に赴き、素材を集めます。
そのため、コレクトもハントも腕の立つ人ばかりなので、少々気質が荒っぽい人も他の職業と比較すると多いのです。
時々、己の力を間違った方向に過信したイタイ子ちゃんが現れたりもしますので、牽制の意味もあって『予備騎士補』『即予備騎士補』で固めているのです。
イタイ子ちゃんが現れた時は、彼らがきちんと教育的指導を施し、矯正に努めます。
なので、国営素材買い取り店オー!タカラヤは、質の良い人材から質の良い素材を買い取ることができ、安全安心適正価格をモットーに営んでいるのです。
𓂃𓈒𓂂𓏸
ヘヘッ、と寮では見せない様な幼い笑いで誤魔化した寮母♂さん。
相手は元騎士団長で元上司。そしてオー!タカラヤの店長。
顔見知りも顔見知りですし、現役時代は厳しくもあり、優しくもあった尊敬すべき人。
そして、今では寮母♂さんの心強い助っ人でもあるのです。
「店長……」
イタズラがバレた子どもの様に、気まずそうにする寮母♂さんを、店長はヤレヤレと困った様に笑い、
「今度はなんだ?A級ドラゴンまでなら何とか出来なくも無いぞ?」
と言いました。
因みに、A級ドラゴン1匹なら、ニジョーの方が強いです。
さて、困ったのは寮母♂さん。
A級ドラゴンより強い魔物を狩って来ちゃいました。
パイスラの斜めがけカバンに手を突っ込み、ニジョーの尻尾の先っぽだけ店長に見せました。
「お前…………ニジョー仕留めたのか……」
頭を抱えた店長ですが、
「怪我は無かったのか?」
真っ先に心配したのは、寮母♂さんの事でした。
「急所1突きで仕留められたので、大丈夫でした」
「相変わらずお前の強さはバグってるが、、、無理はするなよ?右足のソレだってお前のモノじゃねぇ、いつ不具合が起こるかなんてわかんねーんだから」
寮母♂さんの義足に視線を向けながら、店長は寮母♂さんの頭をヨシヨシと撫でました。
こころなし、寮母♂さんも嬉しそうですね。普段は寮住まいの騎士たちを甘やかす立場ですが、ここでは寮母♂さんも甘える立場みたいです。
それはそうとニジョー問題。
店長がとても険しい顔をしました。
「さすがにニジョーは隠せねぇ。城に報告するぞ?」
「あー、やっぱり?」
「さすがにコレは無視できねーし、残ったワニワニにも注意が必要だ。騎士の見回りルートも早急に変更が必要だろ。場合によっては俺らも支援する事になる」
「はい」
寮母♂さんは、ちょっとシュンとしてしまいました。
「そう萎れるな、寮母♂よ。なるべく宰相に怒られない様に……出来るかなぁ」
ガハガハと笑う店長につられ、寮母♂さんもププッと笑ってしまいました。
𓂃𓈒𓂂𓏸
無事、ニジョーをオー!タカラヤに預け、報酬は寮母♂さんのお給金に上乗せと言う支給になりました。
言い訳は、店長が上手いことしてくれると信じ、肉屋と八百屋に立ち寄り、細々とした食材を買い足しました。
さてさて、ニジョーも片付いたし買い物も出来たし、そろそろ寮に戻って……と、寮母♂さんが考えていた所です。
「寮母♂さん、お城から招集です」
城1番の早馬に乗った騎士団寮の騎士が、寮母♂さんのお迎えに来ました。
行先が騎士団寮だったら、どれだけ嬉しかった事でしょう?
結局、寮母♂さんはお城にお呼ばれするのでした。
𓂃𓈒𓂂𓏸
謁見の間に通され、形式的なご挨拶を済ませます。
「寮母♂、宰相が怖いんじゃ」
「怖いんじゃ、ではありません!!どうしてこの国のトップはこんにも緩いのですか!」
「宰相怖ぇぇー」
同席していた騎士団長もプルプルしています。
寮母♂さんも、困り顔です。
「怖いよぅ……怖いよぅ……」
王様もさめざめと泣く振りをしています。
ちょっと楽しそうですね。
隣では王妃様もさめざめと嘘泣きに徹しています。
そっちも楽しそうですね。
「宰相、討伐前に報告せずに狩っちまったのは謝るよ。でも騎士らだって最近ワニワニの群れを討伐してただろ?立て続けにニジョーはキツイかなって思ったんだよ」
「そのための!!編成があるんです!でしょう!?騎士団長!!」
「えぁ!?お!!おう!!心配しなくていいぞ?寮母♂!現役騎士も充分潤っているし、即予備騎士補も国中に散らばっている。人は足りてるんだ」
騎士団長はキリッと寮母♂さんにお顔を向けました。騎士団寮に居座っている雰囲気とは、ちょっと違います。きちんとお仕事モードです。
「ん……悪かった……」
しょんぼり寮母♂さんが項垂れると、お仕事モードの騎士団長が慌てました。
「あ、あ、怒ってるワケじゃねーよ?討伐は感謝してる。ただ、お前1人でってのが心配だったんだよ。その……義足だろ?いつ不具合が出るか分からねーし。誰かしらは連れてって欲しかったと言うか……頼みにくかったら俺が付き合うし」
「抜け駆けじゃ」
「えぇ、抜け駆けですわ」
「ちょ、ま、」
王様と王妃様の突っ込みに狼狽える騎士団長。
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