レディバグの改変<W>

乱 江梨

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第一章 学園編

40.戦いの終わり1

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「呪術を扱う者と戦うのは初めてだったのでな……要領が分からず一発喰らってしまったが、原理が理解できれば問題ない」


 淡々と語るアデルの声から苦悶は感じ取れず、ティンベルたちはホッと安堵する。一方のフェイクは想定外の事態に慌てるあまり、アデルの身体に訪れた変化に気づけていない。

 アデルの身体を蝕んでいた毒が少しずつ抜けていき、末端から中心に向かって肌の色を取り戻していたのだ。


「どうして動けるのかと聞いているんだっ!」


 フェイクが声を荒げると、不意にアデルは、お札が巻き付いた剣の刀身にそっと触れた。そして静かに瞼を閉じると、を起こす。

 ――刹那、アデルの身体に張り巡らされていた、蜘蛛の巣のような物が一瞬にして消え去る。同時に、刀身に巻き付いていたお札が独りでに動き始めた。
 アデルが真っ二つに切り裂いたお札は刀身から離れると、元の状態にまで復元し、そのまま空にふわりと浮いたままになる。

 解けないはずの術をいとも簡単に解いてしまったアデルを前に、フェイクは言葉を失ってしまう。


「なっ……」
「実は我、以前魂を操ったことがあってな……経験済み故、対処法も分かるのだ」
「っ……でっ、でたらめを言うなっ!この術はっ、魂を操るという御業はっ、神に対する敬虔な信者で無ければ到底扱えぬものなのだぞっ」


 動揺のあまり、フェイクは声を荒げた。どうやら彼は神に対する信仰心が強いらしく、それを呪術の力にしているのだろう。だが、アデルには腑に落ちない点があり、キョトンと首を傾げる。


「神……?神への信仰心は関係ないはずだが……みこと殿はそのようなこと一言も……」
「な、何を言っているんだお前……」
「……?まぁとにかく、魂を操るのは、実は我の得意分野でな」


 フェイク以上にティンベルたちはこの状況についていけていないので、当然アデルが口にした〝命殿〟の正体など知る由もない。

 アデルが不規則に腕を動かすと、フェイクの手元から四枚のお札がスルリと抜け、彼は「なっ……」と困惑の声を漏らしながら目を見開いた。
 くいっとアデルが指を動かすと、四枚のお札が、空に浮かぶもう一枚の札の横に並ぶ。
 アデルの目の前に並ぶ、五枚のお札。それらをジッと鋭い眼光で捉えると、アデルは五枚のお札をなぞるように腕を素早く動かした。

 すると五枚のお札から一気に、が飛び出す。それは、五人の身体が歪められて出来上がった、臓物の塊――お札に込められる、一段階前の状態の物であった。
 彼らの困惑冷めやらぬまま、アデルは次の行動に移る。再びなぞるように腕を動かすと、五つの塊がまるで逆再生されたように元の形状へと組み立てられていく。

 そしてお札が並んでから十秒も経たないうちに、仮面の彼らは元の、眠った状態で地面に転がった。突然すぎる、理解しがたい衝撃的な光景を前に、ティンベルたちは息を呑み、言葉がなかなか出てこない。


「「っ……!」」
「うそっ……」


 漸く言葉を紡いだのは、口元を手で覆うティンベル。そんな中、魂を失ったことで力を失くしたお札を乱雑に回収すると、アデルは何の躊躇いも無く破り捨てた。

 ビリリっ、という音で漸く正気を取り戻したフェイクは、震わせた指でアデルを指す。


「なっ、なっ……お、お前ぇっ!おまっ、な、何をしたっ!ど、どうやってコイツらをっ……コイツらは死んだはずでっ……」
「?何を言っているのだ。此奴らは死んでなどおらぬ。此奴らは札の核となる魂として、この札の中で生きていただけであろうが」
「で、でもっ、アデル兄様……確かに、身体がぐちゃぐちゃになって……あれはもう死んだとしか」


 フェイクを庇うわけでは無いが、この時ばかりはティンベルも彼と同意見であった。あの塊は、バラバラにした死体を細切れにして集めた様なものなので、とても彼らが生きているとは思えなかったからだ。


「あれは、札の中に此奴らを込める為に、そういう形状になっただけである。形状というか……説明が難しいのであるが……。そうだな。
 恐らく呪いの術というのは、概念や認識が大きく関わっているのだと思う。そこにいるフェイクが神という存在を、魂の存在を信じているように。信じているからこそ、フェイクはこの術を行使することが出来ている。
 それと同じように、こんなに小さな札の中に魂――人間を込めるのだから、圧縮しなければならない――そう言った奴なりの概念を、実現しているように我々に見せただけなのだ。その信じる念も、呪術の糧になっているのかもしれぬ。まぁその源は全て、彼らの魂だが。魂というのは、この世界で唯一ジルを含まない存在でな。ジルの術とは全く違う故、術を行使することで起こる現象も全く異なるのだ」
「えっと……分かったような、分からない様な」
「ははっ。ティンベルでも分からないことがあるのだな」


 流石のティンベルも、元々の情報を知らない状態で原理を理解するのは無理だったのか、頻りに瞬きしながら首を傾げた。
 楽しげに破顔するアデルに、フェイクは忌々し気な視線を向け、唇を噛みしめる。


「くっ……」
「まぁ、お主は此奴らが死んでいると勘違いしていたようだが、人は死んだ場合、周りに結界でも張っていない限り、すぐに魂が抜けて輪廻転生する故、死なせてしまうと魂を術に使うことも出来ぬ。まぁお主の場合、死んでも魂は留まり続けると本気で信じていた故に、術を行使できていたようだがな」
「っ……」


 アデルに自身の呪術が通用しないことを即座に理解すると、フェイクは抜いたままの剣を構え、アデルを仕留める為に駆け出した。だが――。


『動くな』
「っ……」


 アデルに命じられた途端、フェイクの身体は金縛りにあってしまったかのように固まり、剣を高く振り上げた状態から一切動くことが出来ない。

 アデルの得意技である、ジルの込められた声による命令がフェイクの脳にも通用したようで、アデルはホッと安堵の声を漏らした。ふとアデルは、そのままティンベルたちの佇む後方を振り向く。
 アデルの視界にはどこか呆然とした表情で、不安げにアデルを見上げる彼女らの姿が鮮烈に映った。


「あの……アデル兄様……」
「安心するといいのだ、ティンベル。取り敢えずの敵は、これで一掃出来たのだ」


 縋るような眼差しを向けてくるティンベルの不安を払拭する為、アデルは屈託ない笑みを浮かべて言った。途端、これまで蓄積されていた疲労、ストレス、緊張感――それら全てから解放され、ティンベルは足に一切の力が入らなくなってしまう。


「っ……よ、よかった、です……」
「ティンベルっ」


 ティンベルはへたりと倒れこんでしまい、慌ててアデルはそんな彼女を支えようと駆け出す。既の所でアデルに抱き留められたので、ティンベルが地面に倒れこむことは無かったが、突然の出来事に彼女は目を白黒とさせる。

 ヒメの小さな身体だというのに、どこか安心感があった。体温も、呼吸も、匂いも――。知っているようで、知らないようで。懐かしい様で、落ち着かないようでもあって。
 様々な感情が入り混じるあまり、ティンベルはほんの少し泣きそうになって、アデルの傍から一歩も動くことが出来ない。


「ティンベル……?」
「及ばずながらご助言よろしいでしょうか?アデル様」
「ディアン……どうした?言ってみるのだ」
「はい。恐らく妹君は、久しく会っておられなかったアデル様に、甘えたいのではないでしょうか?」
「「っ!」」


 驚きで目を見開いたのは、アデルとティンベルの二人。アデルの場合は、愛する妹からの甘えたいという思いを喜ばしく感じているが、ティンベルは内心慌てふためいている。


(あ、甘えたいって……ま、間違ってはいないけど、もう少しオブラートに包んでくれないかしら……うぅ、反論したいけど、身体は動かないし上手く言い訳できる程の気力がもう無い……)


 アデルに身体を預けたまま、ティンベルは首から頭のてっぺんまで真っ赤になってしまう。弁解したくても出来ない状況に、ティンベルは頭を沸騰させるが、アデルはディアンの意見で勝手に納得してしまう。


「なるほど。そういうことなら好きなだけ甘えると良いのだ。ティンベルは軽い故、一日中抱えても問題ないのだ」
(アデル兄様の怪力が今だけは憎いです……)


 清々しい程の満面の笑みで言ってのけたアデルを、ティンベルはほんの少しだけ恨めしく思う。
 結局は、アデルがティンベルに再度治癒術をかけてやり、彼女の足の筋力を戻してやることで事なきを得るのだった。

 ********

「アデル様。この者たちはどういたしましょう?」


 アデルのめいによって眠らされた仮面の五人と、動けない状態でアデルを睨み続けるフェイクを一瞥した皓然ハオランは、アデルに判断を仰いだ。


「我らに出来ることは少ないのだ。この国の騎士団に任せるしかあるまい……本当は尋問して情報を引き出したいところだが、この者たちが拷問如きで情報を吐くとも思えぬのでな。我に出来るのは、此奴らを自害させないことぐらいである」
「……すまない」


 ふと、意気消沈したような声で陳謝してきたナオヤに、全員の視線が集まる。


「私も……彼らについて有益な情報は、何も持っていない」
「……ナオヤ。お主のことはレディバグで保護したいのだが、良いだろうか?」
「えっ……」


 唐突に想定外の提案をされ、ナオヤは呆けた顔でアデルを見上げてしまう。元々敵対していたナオヤを、アデルたちレディバグが保護する意味が分からなかったのだろう。


「私もその方が良いと思います。
 真実を知らなかったにしても、あなたは今回の事件に関わってしまった。あなたの場合、仮面の組織に関する情報を何も知らないので、危険は少ないとは思いますが、万が一ということもあります。彼らの仲間があなたの命を狙うかもしれません」
「っ」


 途端、アデルたちを見上げるナオヤの表情が、呆けたものから怯えたものに一変した。仮面の組織に殺された妹のことを思い起こし、自分もあんな風に殺されてしまうのかという恐怖が、明瞭に襲ってきたのだ。


「騎士団に任せるというのも一つの手ではありますが……」
「騎士団じゃ無理だと思うわよ?私たちでも苦戦した仮面の組織を相手にして、彼を守り切るのは」


 言い淀んだティンベルに、付け加える形で発言したのはディアンだ。どちらにしても、この事件に関わったナオヤは騎士団から話を聞かれることになるので、ついでに保護してもらうのも手ではあるのだが、騎士団の実力で仮面の組織に勝てる保証はないのだ。


「そういう訳である。しばらくは、我らの保護下で生活してもらうのだ」
「どうして……私はっ、死んでも償えない様な罪を犯したのに……あなたたちのことも、殺そうとしたのにっ……」


 ナオヤは、声を震わせながら疑問を呈した。アデルたちの提案に感激しているわけでは無く、純粋にアデルの考えを理解できず、当惑しているのだ。


「……?我は逆に、お主が助けられることを拒む理由が分からぬ」
「えっ」


 アデルはキョトンと首を傾げ、本気で分からないとでも言いたげな相好を晒した。問いに対する答えを貰えるとばかり思っていたナオヤは、困惑の声を漏らした。


「お主はまだ子供なのだ。子供は大人に守られる権利がある。確かに、お主は学園の生徒に対して許されない行為をしたのかもしれぬが、それはお主が自分自身で解決すべき問題なのであって、我が関与できることは少ない。突き放すような言い方をするのなら、我には関係の無いことである。我にとってお主は、何も知らない哀れな子供なのだ。そんな子供を守るのに、理由がいるのであるか?」
「「……」」


 思わず、その場に何とも言えない沈黙が流れた。アデルのその意見は、優しいのか厳しいのか判断がつかず、どう反応していいのかも分からない物だ。
 一方で、彼を良く知るナオヤ以外の三人は、強いアデルらしい意見だとも思っていた。アデルの場合、建て前でも何でも無く、本気でそう思っているところが、他者とは一線を画しているのだが。


「……分かり、ました……。ただ、今は少し……しばらく、考える時間を頂けますか?」
「もちろんである。我らに気を遣う必要など無い」
「はい……」


 アデルには分かっていた。
 妹を亡くした上、復讐しようとしていた相手に対する憎悪は見当違いのもの。信頼していた人には裏切られ、憎んでいたはずの相手に助けられて――。
 ナオヤは今、困惑と衝撃の中、感情がごちゃ混ぜになっている。その為、アデルの気遣いに対して礼を言うことも、これまでの誤解に対する謝罪をする余裕すら無いのだ。

 理解していたからこそ、焦点の合わない目で空を見つめるナオヤを急かすことなく、アデルは見守ることにしたのだった。


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