レディバグの改変<W>

乱 江梨

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第一章 学園編

32.序列一位2

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「序列第一位……リオ・カグラザカだよっ!」


 快活なリオの声が、その場に響き渡った。

 地面は所々、災害級野獣の血で赤く色づいており、その血の発生元は息絶えている。ユウタロウは、慣れた手つきで剣を鞘に納めた。当に、大きな戦いが一つ片付いた証明である。

 リオがかなりの強者であることは十分に理解していたが、序列最高位までとは予想していなかったユウタロウは、徐にボソッと呟いた。


「一位……」
「どうよ!すごいでしょう?」
「そうドヤられると凄みが激減するな」
「全くです」
「えぇっ!?うそ」


 ジト目でユウタロウが言い、ナギカが同調したことで、リオはまたしてもショックを受けた。
 ふと、序列に関して気になることがあり、ユウタロウは首を傾げる。


「……ん?ちょっと待てよ。レディバグの中で最強なのは、ボスのアデル・クルシュルージュじゃねぇのか?」
「あぁ……よく勘違いされるんだけど、一位だからってレディバグの中で最強ってわけじゃないのよ?」
「?」

 リオの僅かな言葉では理解できず、ユウタロウは首を傾げた。

「アデルんはこの序列に適用されてないのよ。だってアデルんが一番強いなんて、みんな分かりきってることだし、計る必要も無かったからね。本人もこの序列制度には興味なさそうだったし」
「今更だけどよ、序列って結局何なんだ?ヒメの奴は、レディバグに所属する人間の強さの度合いを示してるっつってたけど」
「ざっくり説明すると、その表現で正しいかと。ただ、レディバグの序列は、第三者に我々の存在を知らしめる為に設けられた制度ではありません」
「どういう意味だ?」

 リオの代わりに説明したナギカに、ユウタロウは疑問を呈した。

「あのね。俺たちレディバグは元々、極少人数の集まりだったのよ。それこそ、〝レディバグ〟っていう組織名が出来た頃は三人しかいなかったし。すぐ四人に増えたけど。
 まぁでもアデルんお人好しだから、困ってる人を助けたりしてたら、自然と仲間が増えちゃってね。そしたら今度はその仲間たちがそれぞれ別の場所で人助けとかしちゃったりして……俺らの知らないところで知らん仲間が増えちゃった、なんてことが何度か起きたのよ。だから、レディバグの仲間同士でも、あんまし顔を合わせたことの無い人が増えちゃったわけ。このままだと、レディバグの名を騙った質の悪い奴が出てきても、すぐに対応できないかもしれないし、どうにかしないとなぁって思っていた矢先、ピンっ!と、リオリオは思いついちゃったわけよ……この序列制度をね」


 リオは随分と得意げな表情で、意気揚々と言い放った。


「序列作ったのてめぇなのかよ」
「当初リオ様が序列制度を提案なされた際は、遂に頭が逝ってしまわれたのかと心配いたしましたよ」
「それは流石に酷すぎない?……結局は役に立ったでしょ?」

 リオはプクっと頬を膨らませると、いじけた様な声で尋ね、ナギカは即座に答える。

「えぇ。構成員は各々で忙しいですから、レディバグ総員が集まる機会はそうそう作れません。故に、ごく近しい仲間同士でルールに乗っ取った決闘を行ってもらい、勝者は近くにいる別の勝者と予定を合わせ、再び決闘し、敗者に関しても同じ方法をとる。それを少しずつ続けていき、最終的な順位をつけていく。
 この序列制度は、私たちレディバグのために作られたものです。順位が分かれば、初対面でも相手がどの程度の位置に立つ人物かすぐに分かりますし、いい自己紹介にもなるので。今後また仲間が増えた際にも活用できると考え、リオ様がご提案なされたのです」
「なるほどなぁ。それでてめぇらのボスは序列に適応されないってわけか。自分が所属する組織のボスを知らねぇアホは、流石にいねぇだろうからな」
「そゆことー。まぁ、序列を決める為に行った決闘のルールに、どうしても逸脱しちゃう子とかは序列対象外なんだけどねー」
「あぁ、そういえばヒメは対象外って言ってたな……。あれ、結局何でなんだ?」


 ヒメ自身に尋ねた際、彼女は「自分の力を計るのは難しいから」と答えていた。だがその答えに具体性は無く、詳細までは知ることが出来なかった。

 故にユウタロウは、何気なしに尋ねたのだが――。


「え?だって……――」


 キョトンとした相好で、サラリとリオが答えた瞬間、ユウタロウは困惑のあまり呆然自失としてしまう。


「リオ様……それはキチンとアデル様に確認をとってからで無いと……」
「え?そなの?でもアデルんはそんなこと気にしないと思うわよ?まぁ、言っちゃ駄目だったとしても、アデルん優しいから怒ったりしないし♪」
「はぁ……」


 理解の範疇を超え、呆然としているユウタロウを置き去りに、ナギカは小声で苦言を呈した。事をあまり重要視していないリオの呑気な声が、ナギカの眉間の皺を深くしていく。

 眉を顰めたナギカのため息が風化していった頃に、漸く正気を取り戻したユウタロウ。それでもリオから告げられた真実を受け止めることが出来ず、困惑の声を漏らした。


「………………は?」

 ********

「うっ……」


 頭に突き刺すような痛みを感じ、ティンベルは苦悶の声を漏らしながら、ゆっくりと瞼を開いた。瞼も鉛のように重く、気を抜くとまた意識を失ってしまいそうなほど。だが、現在自分の置かれている状況を把握する為にも、ティンベルは身体に鞭を打って何とか目を覚ました。


(ここ……どこかしら?)


 辺りを見回すと、だだっ広い広間に仮面を被った人が六人。やたら辺りを警戒し、何かを待ち構えているようであった。ユウタロウたちのいる廃墟とは違い、綺麗に整頓された比較的新しい建造物だと思われる。

 辺りを警戒している割には、自身の近くにあまり人がいないことをティンベルは怪訝に思うが、その疑問はすぐに晴れた。

 自分自身の身体を見下ろすと、両手両足の自由を頑丈な拘束具で奪われ、それらを繋いだ鎖が壁に埋め込められていた。要するに、神経をとがらせて監視しなくとも、ティンベルが己一人の力で逃げ出すことは不可能なのだ。


(あれ……)


 ふと、座り込む自身の膝に赤い雫が落ち、ティンベルは揺れながら首を傾げる。その雫の正体が、頭から零れる鮮血であることに気づくのに、時間はかからなかった。一度理解してしまうと、ドミノ倒しの様に色々なことを思い知らされてしまう。
 頭を鈍器で殴られた時の傷が癒えていないこと。何の手当ても受けぬまま、ここに連れてこられたこと。血を流したせいで、意識が朦朧としていること。

 今日中に死ぬような怪我では無いので、ティンベルは頭の傷自体を危惧してはいなかった。ただ、意識が朦朧としている現状況は、彼女にとって芳しくない。朦朧とした意識では思考が真面に働かず、現状打開の案も思いつかないからだ。


(……勇者一族の重鎮方の目的は、恐らく……ロクヤ様の生死を確認すること。何か、ロクヤ様があの家を出ざるを得ない状況を用意して……恐らく、チサト様あたりを人質にしたのでしょうね。ロクヤ様が死んでいて、あの家に住んでいないのならそれまで。重鎮の方々にとってはそちらの方が、都合がいいでしょうから。……でも、ロクヤ様が家から一歩でも踏み出せば最後……彼らはロクヤ様を秘密裏に殺す為の計画を練るのでしょうね……最悪の事態に陥る前になんとかしないと……。
 それにしても、困りましたね。最初は私を人質にとってユウタロウ様を仕留める計画かと思っていたのですが、チサト様が連れ去られたのなら、ユウタロウ様は確実に彼女を救い出すために動くでしょう……。通信機器も手元にはありませんし)


 通信機器も当然、仮面の彼らに奪われてしまったので、助けを求めることも出来ない。当に絶体絶命。そんな中ふと、辺りを警戒する彼らを観察したティンベルは、一つの疑問を覚える。


(……?そういえば、どうして私、まだ殺されていないのでしょう?
 ユウタロウ様を殺す為の人質で無いのなら、私を殺す隙なんていくらでもあったのに。そもそも、私を連れ去る意味がありません。私の危機を即座に察知し、且つ私を救おうと奔走なさる方など……)


 ――ユウタロウ様しかいない。
 その言葉は、彼女の心の内で紡がれなかった。気づいたからだ。その条件を見事に満たす人物の存在に。


「っ……!……アデル、兄様」


 自らの兄――アデル・クルシュルージュであれば、例えデメリットしか無かったとしても、自らを救い出す為尽力するはず。ティンベルはその結論に行きつき、目を見開いた。


(レディバグの戦力を削ぐために私を人質にしているのなら、通り魔事件を引き起こしている組織は、レディバグの長が私の兄――アデル・クルシュルージュであることを知っているということ。一体どこからそんな情報を……。
 それよりも、この推測が正しいのなら、彼らが警戒しているのはレディバグの襲撃。恐らくあのお三方でしょうか……?)


 ティンベルの知るレディバグ構成員三人の顔を頭に思い浮かべた刹那、それはやって来た。

 ――ドバンッ!!視線の先の先、大きな扉が重量も金具も無視して吹っ飛ばされる音だ。大きなへこみを作りながら、勢いよく飛ばされた扉は何度か床を跳躍し、最終的にはティンベルの三歩程先で停止する。もう少し勢いが強ければティンベルに直撃していたので、彼女はほんの少し肝を冷やした。

 無残な姿になった扉から視線を上げると、頭に浮かべた先の三人が視界に映り、ティンベルは思わず瞳を輝かした。

 扉を蹴り飛ばしたのは皓然ハオランで、大きく開いた穴の向こうでは、蹴り上げた姿勢のまま右脚を高く掲げる彼の姿が鮮明である。


「――ティンベル様。助けに来たの」
「っ……」


 ヒメが淡々と告げた瞬間、ティンベルの瞳に膜が張られた。その機械めいた瞳に射抜かれた瞬間、どこか見守られている様な安心感を覚え、緊張の糸がほどけたのだ。

 ********

 ティンベルを探す道すがら。皓然に対して一つ、疑問を抱いていたディアンは口を開いた。

「ねぇ皓然くん。さっき、どうして嘘をついたの?」
「嘘?何のことなの?」

 心当たりの無かったヒメはキョトンと首を傾げ、皓然に視線を移した。


「ほら。勇者様に言っていたじゃない。チサト様の方に戦力が集中するから、ティンベル様とルル様のことは任せて欲しいって。敵が真っ先に倒したいのは、私たちレディバグの方だっていうのに」
「……そうなの?」
「当たり前じゃない。レディバグの全体像は敵も把握していないでしょうし、長はアデル様……悪魔の愛し子よ?勇者様より警戒して当然」

 当惑気味に尋ねたヒメに、ディアンは理路整然と語った。


「……嘘ではありませんよ」
「え?」


 ボソッと意味深に呟いた皓然。思わず、ディアンは首を傾げた。


「うーんとですね……嘘じゃないというか、どちらに戦力が偏っていようが、俺たちの勝率の方が断然高いんですよ。この戦い」
「……皓然ハナニヲイッテイルノ?」


 頭がパンクしてしまい、ヒメは救援を求めるように片言で尋ねた。そんなヒメの為、ディアンは解説と共に皓然に尋ねる。


「つまりこういうこと?レディバグか勇者一族か……敵がどちらを重要視し、戦力を集中させていようと、私たちの勝利が揺らぐことは無いから、チサト様の監禁場所に多くの戦力を割いた方が良い。だから勇者一族を分裂させなかった。その方があちらの勝率が上がるから」
「はい。その通りです」


 清々しい程晴れやかな笑みを浮かべ、皓然は肯定した。するとヒメは、どこか探るような眼差しで皓然を捉える。


「皓然……そんなに自信があるの?……少し、油断しているんじゃないの?ヒメは皓然をそんな風に育てた覚えは無いの」
「あははっ、違いますよヒメちゃん」
「「?」」


 ツッコみ所はあったが、ヒメは不安視しているのだ。自身の仲間が、油断という最大の敵を無自覚に作ろうとしていることを。だが、その不安を皓然に笑い飛ばされ、杞憂であることは即座に理解できたが、ヒメたちは首を傾げてしまう。


「頼るわけじゃありませんが……俺たちには、アデル様がついていますから」
「「……」」


 瞬間、彼女たちは口を噤んだ。その沈黙には、彼女たちの様々な思いが込められている。

 皓然の意見は的を得ており、反論する余地は無かった。そして、最終的にはアデルという絶対的主君に頼ることしか出来ない自らを、彼女らは責めているのだ。


「――だから、俺たちが本当の意味で負けることはあり得ないんですよ」


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