【R18】愛されないとわかっていても〜捨てられ王女の再婚事情〜

浅岸 久

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 深く舌を絡めあったまま、彼がナイトドレスを脱がしていく。セレスティナも手を伸ばし、彼のナイトガウンをそっと外した。
 細身の身体だが、しっとりとした筋肉に覆われ、とても美しい。この引き締まった肉体にいつも抱かれているのかと思うと、ゾクゾクしてしまう。

「積極的だな。そんなに、俺に抱かれたかった?」
「っ、それは。言わないで。恥ずかしいわ」
「聞かせて。あなたも俺に溺れてるって」
「そんなのとっくに、溺れて――んんっ」

 聞かせてと言ったのはそっちなのに、待ちきれないとばかりに再び唇を奪われる。あっという間に下着まで脱がされ、彼の長い指がセレスティナの秘所に到達した。
 彼は女陰をくちっとかき混ぜて、すでにあふれた愛蜜を掬ったかと思えば、わざわざセレスティナの前に掲げてみせる。

「――本当だ、濡れてる」

 赤い舌でぺろりと舐め取るその仕草が、あまりに色っぽい。お腹の奥がずくんと疼くのを感じながら、セレスティナは期待で瞳を揺らした。

(リカルド、自分に自信を持ってくれているのは嬉しいけど、こんなの、成長しすぎよ……!)

 ここ数ヶ月でリカルドははっきりと変わった。
 セレスティナの愛情を真っ直ぐ受けとめてくれるようになったし、行動のひとつひとつに自信を持ってくれるようになった。というよりも、自信を持つように、彼が自分自身に言い聞かせているような感じもある。
 セレスティナと過ごすことで、彼が成長しようとしてくれていることがとびっきり嬉しい。
 ――だからこそ、余計に甘やかしたくもなるわけだが。

「仕方ないじゃない。わたし、あなたに触れられると、もう……」

 これまでたっぷり愛されてきたのだ。ちょっと触れられるだけで疼く身体に作りかえられてしまっている。

「ん、可愛い。ティナ」

 リカルドは嬉しそうに目を細めながら、たくさんキスをくれる。乳房を捏ねながらくりくりと頂を弄られると、ますますセレスティナの身体は高まった。

「ここも、もう硬くなってる」

 カリッと爪先で乳首を弾かれて、セレスティナの身体も跳ねた。
 リカルドは本当にセレスティナをよく見ている。こうすると、セレスティナの身体がことさら敏感になることをよく知っているのだ。

 彼の大きな手がするすると下へと伸びていく。もちろん、唇も。
 首元、胸元、お腹と数多の華を散らしながらも、まだ染めたりないとばかりに愛撫してくる。
 太腿を撫でられるのが擽ったくて身体を捩ると、そのままくるりと反転させられ、うつ伏せにさせられた。

「はぁ……ティナ。ティナ」

 長い髪を梳かれて、すっと肩に流される。現れた白いうなじをかぷりと喰みながら、今度は背中側から前へと、彼の腕が伸びてきた。
 お腹を抱えられ、四つん這いにさせられたかと思えば、彼の悪戯な手は秘部へ。そのまま前後に擦られる。
 すでに愛液が溢れはじめた蜜口は、彼の指に反応してひくひくと震えた。

 入り口を何度も擦られては、陰核を捏ねられる。もう片方の手で胸を揉み拉かれると、焦らすようなその動きに、セレスティナは腰を揺らした。

「リカルド、もっと……」
「ん。ほしい?」
「ほしい……」

 たまらずそう漏らすと、リカルドが安心するような吐息を吐いた。耳元で囁きかけられ、余計にゾクゾクするけれど、彼はすぐにはくれない。
 さらに乳首を捏ねたり、陰核を弄ったりと繰り返している。
 背中にはすでに、熱くて硬いモノが存在を主張しているというのに、それがもらえないもどかしさ。
 かと思えば、指を二本も膣内へ挿入され、くちくちと開かれていく。
 彼の指は器用で、セレスティナのいいところをいとも簡単に見つけてしまう。けれど、高まりそうになったところで、わざと愛撫を緩めてしまうのだ。

「リカルド……っ」

 切なくって、腰を揺らす。
 後ろを振り返りながら恨めしそうな目を向けると、リカルドはくしゃりと目を細めた。

 これは楽しんでいる顔である。
 懐くと、案外悪戯っ子になるということも知って、セレスティナは言葉を詰まらせた。

 けれど、このもどかしさを何とかするためには、上手におねだりをするしかない。
 何度も彼と身体を重ねるうちに理解した。リカルドは、閨の中でセレスティナに甘えられるのがとびきり好きらしい。

(普段は、どちらかといえば逆だから)

 お腹の奥が疼く。
 ああ、早く彼の熱いモノがほしい。
 いよいよ我慢できなくなって、セレスティナは口を開く。

「リカルド、もう挿れて。あなたのを。ほしいの……」

 潤む瞳を向けて訴えかけると、リカルドは目を丸くした。そうしてすぐに頬を染め、甘い息を漏らす。

「上手におねだりできて、偉いな。ティナは」

 恍惚とした表情で、彼は己の鋒を蜜口にあてがった。かと思えば、ずくんと一気に穿つ。
 重く、鈍い衝撃に身体が跳ねた。崩れ落ちそうになるも、お腹をがっちりと抱きかかえられてはそれもままならない。

「あ、ああ…………っ!」

 欲しかった快感が与えられ、セレスティナの体内に歓喜が駆け巡る。バチバチ! と視界が弾け、あっという間に達してしまった。

「イッた? ティナのナカ、すごく締まった」
「ぁ、ぁん、リカルド……っ」
「これが欲しかったんだろう? あげる。いくらでも」
「ぁ、あ……ああんっ」

 達した身体はあまりに敏感だ。何度も奥を穿たれて、その度に何度も意識が弾ける。
 全身がピリピリと刺激に震え、セレスティナはただただその快楽に身を委ねた。
 彼は容赦なく抽送を繰り返し、セレスティナの身体はますます昂ぶっていく。

 膝立ちすることすら難しくなって、彼に身体を預けると、そのままぐりんと視界が反転した。
 彼は繋がったままセレスティナの身体を持ちあげて、いつしか彼の膝上に座るような形になっている。後ろからがっちりと抱き込まれ、さらに刺激を与えられた。

「あ、ま、……そこ、感じる……っ」

 下から突き上げられると、いつもと違う浅い場所にガツガツとその鋒がぶつかった。
 あまりの刺激の強さに、セレスティナは胸の前でぎゅっと腕を抱える。そんな彼女をよしよしするように、リカルドの大きな手が何度も頭を撫でてくれた。

「ぁ、はぁ、ん。リカルド……っ」

 リカルドの顔が見たい。
 この甘い衝撃に耐えきれなくて、懇願するように後ろを向く。目が合うと彼もとろりと目を細め、その唇をくれた。

 バツバツと、何度も下から突き上げられる。
 髪を梳かれ、頬を撫でられ、その愛撫を全部受けとめるようにとよしよしと宥められた。

 心臓が弾けそうなくらいに跳ねている。
 もっと彼に染まりたい。それ以外の意識が全部取り払われて、セレスティナも必死で彼を求めた。
 セレスティナの方からも唇を重ね、必死におねだりする。そうすると彼がたっぷりと舌を絡め取ってくれて、たくさんの熱に心が、身体が、満たされていくのだ。

(幸せ……)

 気持ちがよすぎて怖いくらいだけど。
 それでも、この人に全部染められることで、セレスティナは安心できた。

 リカルドはセレスティナを閉じ込めたがるけれども、セレスティナもきっとそう。
 セレスティナの存在意義がここにあることを、もっと感じさせてほしい。

 一層、彼の突き上げが激しくなる。
 いよいよ、ナカに熱いモノが放たれ、満たされていった。
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