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本編
ep08_2
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で、北側から反時計回りに、第一区の貴族街、第二区の商業地区、第三区の居住地区、第四区の工業地区……ってなってて、さらにその外に、外区っていって農業地帯とかが広がっているみたい。
商業地区のさらに西には大きな湖が広がってて、鉄と鋼の色をした街とのコントラストがとってもキレー。そこに晶精がきらきら楽しそうに漂ってるのとかも素敵で、異世界にきたなーって実感する。
ちなみにこの街は、中心の大時計城に向かって土地が高くなって、丘みたいになってるんだよね。
だから街中に坂道も階段もすっごく多い。お城から景色を眺めるぶんには本当に最高なんだけどね!
家庭用の小型の飛行機とか飛行船なんかもたっくさん飛んでる。形も色々で、見てるのもたのしいよ?
でね? あたしも街を回るときに飛行機で――って言われちゃって、それは辞退しちゃった。えーっと。ちょっと……怖いし。うん。
あ、この世界、かなり技術が発達してるのはわかるんだよ?
電気とちがって、晶精エネルギーって魔法みたいなところもあるから、想像つかないような便利なこともできたりするみたいだし。だからへんてこな形の飛行機が、ヘリみたいに自由自在に飛び回ってるみたい。
でも、いきなりナゾの飛行機はちょっとあたしにとってはハードル高いから、自動車でぜひお願い! って伝えたんだよね。
お城のひと、あたしの要望は極力叶えてくれる気はあるみたいで、ちょっと面倒みたいだけど車であちこち連れて行ってもらってるんだ。
あ! そうそう。パジャマの要望もちゃんと通った。
いまはね、ふつーに厚手のネグリジェ用意してもらったよ。着心地もなかなかいい。
ちょうど季節は秋のはじめくらいなのかな。別に暖房とかいらないけど、夜は冷える。
日本の自宅だと、夏はタンクトップにショートパンツ、冬はふわもこのパンツスタイルのパジャマが多かったから、新鮮な感じ。
で、ギリアロさんと一緒に住むようになって、ちょこちょこ夜食タイムすることもあるんだけど、あたしがネグリジェでパタパタしてると呆れられるんだよね。うーん、なぜ?
ロング丈なのに、ギリアロさんちょーっと目線に困ってるみたいなんだよね。
上から羽織るものももらったほうがいいのかな? ……オッサンうぶすぎでは?
別にえっち嫌じゃないよーって言ってるのに、ぜんっぜん手を出してくれる様子もないしね。
あいっかわらず、他の男のひと勧めてくるし……。
もちろんあたしも、ギリアロさんのこと好きかどうかって聞かれると……お友達と保護者の中間地点って感じではあるんだけど。
でも、いいなあってところもいっぱいあるから。お気に入り。
夫婦できる気がするし、キスだって、えっちだって余裕だって。
あたし情緒死んでる?
純情さゼロ?
この世界の女のひとって、成人してすぐに結婚するらしいから、生涯ひとりの男のひとしか知らないんだろうなあとは思う。
だからあたしのこの……軽い感じがひかれちゃってるのかな???
あっでも、無理強いしたくないから、マジの色じかけはしないよっ!
逆の強姦になっちゃうもんね? ギリアロさんわりと純情そうだし。
てか、あたしは嫌じゃないけどさ……やっぱ強引に夫婦にされちゃった経緯があるじゃない?
そのうちヤることもあるかもなーって思いながらも、今は互いに一緒に過ごす生活に慣れるのが最優先って感じかな。
ギリアロさんとは、そこそこいい感じに仲良くなれてきてる気はするんだよね。
で、今日はお城でこの国のこととか勉強させてもらってたんだ。
お城の食堂でお昼食べて、今日の午後は時間余裕あるよって言われてさ。どうしようかなーって話してた。
勉強は午前だけだったからね。最近毎日街に降りてたし、ちょっと疲れもたまってきてたからだと思う。
お昼食べてから食堂を出て、城内を歩いていたところでエドアルド殿下とバッタリ。
殿下ってば結構いいひとだから、世間話なんかもして。
今日はこの後どうしようかなーってお話をしてたら、エドアルド殿下の方から提案してくれたんだよね。
「チセ、ノウトの仕事っぷりに興味はないかい?」
え?
ギリアロさんの???
そんなの、あるに決まってるじゃん。
商業地区のさらに西には大きな湖が広がってて、鉄と鋼の色をした街とのコントラストがとってもキレー。そこに晶精がきらきら楽しそうに漂ってるのとかも素敵で、異世界にきたなーって実感する。
ちなみにこの街は、中心の大時計城に向かって土地が高くなって、丘みたいになってるんだよね。
だから街中に坂道も階段もすっごく多い。お城から景色を眺めるぶんには本当に最高なんだけどね!
家庭用の小型の飛行機とか飛行船なんかもたっくさん飛んでる。形も色々で、見てるのもたのしいよ?
でね? あたしも街を回るときに飛行機で――って言われちゃって、それは辞退しちゃった。えーっと。ちょっと……怖いし。うん。
あ、この世界、かなり技術が発達してるのはわかるんだよ?
電気とちがって、晶精エネルギーって魔法みたいなところもあるから、想像つかないような便利なこともできたりするみたいだし。だからへんてこな形の飛行機が、ヘリみたいに自由自在に飛び回ってるみたい。
でも、いきなりナゾの飛行機はちょっとあたしにとってはハードル高いから、自動車でぜひお願い! って伝えたんだよね。
お城のひと、あたしの要望は極力叶えてくれる気はあるみたいで、ちょっと面倒みたいだけど車であちこち連れて行ってもらってるんだ。
あ! そうそう。パジャマの要望もちゃんと通った。
いまはね、ふつーに厚手のネグリジェ用意してもらったよ。着心地もなかなかいい。
ちょうど季節は秋のはじめくらいなのかな。別に暖房とかいらないけど、夜は冷える。
日本の自宅だと、夏はタンクトップにショートパンツ、冬はふわもこのパンツスタイルのパジャマが多かったから、新鮮な感じ。
で、ギリアロさんと一緒に住むようになって、ちょこちょこ夜食タイムすることもあるんだけど、あたしがネグリジェでパタパタしてると呆れられるんだよね。うーん、なぜ?
ロング丈なのに、ギリアロさんちょーっと目線に困ってるみたいなんだよね。
上から羽織るものももらったほうがいいのかな? ……オッサンうぶすぎでは?
別にえっち嫌じゃないよーって言ってるのに、ぜんっぜん手を出してくれる様子もないしね。
あいっかわらず、他の男のひと勧めてくるし……。
もちろんあたしも、ギリアロさんのこと好きかどうかって聞かれると……お友達と保護者の中間地点って感じではあるんだけど。
でも、いいなあってところもいっぱいあるから。お気に入り。
夫婦できる気がするし、キスだって、えっちだって余裕だって。
あたし情緒死んでる?
純情さゼロ?
この世界の女のひとって、成人してすぐに結婚するらしいから、生涯ひとりの男のひとしか知らないんだろうなあとは思う。
だからあたしのこの……軽い感じがひかれちゃってるのかな???
あっでも、無理強いしたくないから、マジの色じかけはしないよっ!
逆の強姦になっちゃうもんね? ギリアロさんわりと純情そうだし。
てか、あたしは嫌じゃないけどさ……やっぱ強引に夫婦にされちゃった経緯があるじゃない?
そのうちヤることもあるかもなーって思いながらも、今は互いに一緒に過ごす生活に慣れるのが最優先って感じかな。
ギリアロさんとは、そこそこいい感じに仲良くなれてきてる気はするんだよね。
で、今日はお城でこの国のこととか勉強させてもらってたんだ。
お城の食堂でお昼食べて、今日の午後は時間余裕あるよって言われてさ。どうしようかなーって話してた。
勉強は午前だけだったからね。最近毎日街に降りてたし、ちょっと疲れもたまってきてたからだと思う。
お昼食べてから食堂を出て、城内を歩いていたところでエドアルド殿下とバッタリ。
殿下ってば結構いいひとだから、世間話なんかもして。
今日はこの後どうしようかなーってお話をしてたら、エドアルド殿下の方から提案してくれたんだよね。
「チセ、ノウトの仕事っぷりに興味はないかい?」
え?
ギリアロさんの???
そんなの、あるに決まってるじゃん。
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