【R18】嘘から本気にさせられちゃった恋のおはなし。

浅岸 久

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第1話 嘘から本気にさせられちゃった恋のおはなし。

1−16 *

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「ひぁっ……ラルフっ」

 ちゅ、ちぅ。
 口づけは何度も何度も落とされて、そのたびにチクリと痛む。
 がっつりキスマークをつけられて、わたしはあわあわすることしかできない。

 もちろん、こんなのつけられたのはじめてで。
 なんだかほんとに、彼のものになっちゃったみたいで。

 真っ赤になって固まっていると、彼はいたずらっ子な目をした。
 なにか、と思う前に、もう一度彼の唇が落ちてきて、わたしの首筋に強く吸い付く。

「ま……っ」

 ぢぅ、とひときわ強く吸われて、わたしは震える。
 だってその場所、制服じゃ隠れない場所だもの。

「ばかっ」
「前に言ったろ? いま、オマエはオレのモンだって、知らしめてる最中だって」
「っ」
「まあ、ギルドでさっきの見てたヤツも多いし、しばらくは噂とコレでイケるな」
「っ、そ、んなっ、ここまでっ……しなくてもっ」
「ばーか」

 なんて言って、彼はわたしの顎を掴んで。
 もう一度、キス。今度はかぶりつくように、激しく。

「オレがどれだけ苦労してるか知らないくせに」
「は?」
「まあ、名実ともにもうオレのモンだし。これからは堂々と追っ払えるな」
「え?」
「――これだもんよ」

 わたしの反応を見て、ラルフは肩をすくめる。
 つまり、これまでも、誰かを追っ払ってたってこと……?

 そんなことあった……? と思い返そうとしたけど、できなかった。
 オレのこと考えろって言わんばかりに、ラルフはもう一度キスして、今度は下着も全部とっぱらってしまう。自分の方もシャツを脱いで適当に放り投げて、わたしの体をベッドの中心まで引っ張り上げる。
 膝立ちしてる彼の方を見上げてると、あきらかに、ズボンがなにか窮屈そうなことになっていて……つまりそういうことだって悟った。
 ラルフってば、こんな時ばかりわたしの視線に気がついてさ?
 ニヤァ、と笑うと、下着ごと全部、適当に脱いじゃって。

「!」

 ええと。
 えー……っと?

 それは、標準サイズなんですか? みたいなね? なんかすごいのがあらわれて。
 口をぱかぱか開け閉めして、視線もどこやったらいいかわかんなくて。もぞもぞしてたら、問答無用でスカートも下着も、全部引き剥がされちゃって。

「あっ……そ、ラルフっ……」
「んー?」
「えっと、その……あのっ……」

 覚悟は決めたつもりだけど、腰が退けて。
 つい逃げ腰になっちゃったところを掴まえられた。

 そのままラルフはわたしに覆い被さるようにのし掛かってくる。
 お互いに素肌のまま、体を触れあわせて。彼の手が、わたしの体のいろんなところに触れていく。
 お尻に、腰に、胸に。
 かぷりと片方の胸に噛みつくように咥えられると、ころころと乳首を舌で転がされて。

 あ、やば。
 なんか、変なかんじ。

 手でもう片方の乳首をくるくると遊ぶようにつままれては、じっくりと乳輪を撫でられて。

「ひぁ……あ、くすぐった……」
「いー声」
「ぁ、ラルフっ。ぁ……っ」
「胸、感じるのか? じゃ、もっとな……?」

 なんて、くるくるとさらに弄られて、わたしは仰け反る。
 でもラルフは全然止めるつもりなんかなくて、ちゅうう、と乳首をすったり、舌を押しつけたり、じれったいくらいに弄ってきて。
 めちゃくちゃ心臓暴れてるの、絶対聞こえてる。
 両方の胸と――あとね? ラルフの、その。おっきくなったところが、太ももの内側に当たってて。嫌でも意識しちゃって。

「その顔、スゲーかわいい」
「っ……」
「もっと、イイ顔見せてくれ? な?」

 なんて片方の手がわたしのおへそのあたりをなぞる。やわやわと揉み込むようにしながら、さらに下に、下にと進んでいって。

「ひぁっ」

 とうとう、誰にも触られたことない大事なところに彼の指が触れて、緊張で、体がぶるりとふるえた。

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