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本編

19.何度でも言う。導手総受け夢小説じゃないんだから! *

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「ひゃ、ぁぁ……!」

 首領は悪い笑いを浮かべながら、わたしのナカをぐりっとかき混ぜる。

「すげえだろ? この顔。――嬢ちゃん、もっとよくしてやるからな?」
「も、もう、もたな……ぃ……っ」
「だめだ。俺らの導手だろ? 体力、しっかりつけてくれよ」
「ぁ、んっ、……ま、まって……!」
「俺に寄っかかっていいから。…………王サマ、ほら、ぼさっとしてねえで」

 首領が諭すようにそう言うと、王さまは軽く息を吐いて、ベッドの隅に転がっていた小瓶に手を伸ばす。
 って……あれはたしか、ウィルがわたしを解すために使っていた媚薬?
 ちょっとまって。
 ほんとにするの? なんて疑問を口にする余裕もない。

「ユイ、こっち向けな? 唇は、今は俺の」
「っ……」

 両頬をがっちり抑えられ、横にいるウィルに唇を奪われる。
 ただでさえあちこち苦しいのに、こんな深いキスをされていたら、息だってまともにできない。

 あちこちに力が入らなくて、口の端から涎がこぼれ落ちる。
 ぐじゅぐじゅと水音がしてるのは、どこから? 全部? なにもわからない。

「……っ、っ……!」

 って、さらに後ろから伸びてきた手が、とうとう後孔に触れる。
 どろりとした液体を塗りつけたその指は、菊門を何度か揉んでから、つぷりとナカに侵入してきた。

「ひゃ、ぁ、ぁ……!」

 当然こんな経験はじめてで、その圧迫感にわたしは泣きそうになりながら身を捩る。
 けど、3人のバグウィルがわたしを逃がしてくれるはずもない。わたしは王さまの指を、見事に根元まで咥え込むような形になった。

「やべ。――王サマ、それ、いーわ。ユイんナカ、めちゃくちゃ締まった」
「別に貴様のためにしているわけではない」
「そう言うなよ」

 なんて、わたしを抱いてるふたりは余裕の口ぶりだけどさ。

「んっ……んんんっ……」

 やば。
 これ。塗りつけられてるの、やっぱ、さっきの媚薬だ。
 おしりの穴のナカ、すごい、熱い。すぐにぐずぐずになっちゃいそう。

「ユイ、めちゃくちゃいい顔してる。――なるほどな。3人でヤんのも悪くねェ」

 待って。ウィル。そんな性癖に目ざめないでっ。

「この調子だとすぐ解れそうだな。――くく、まさか王サマとも、ひとりの女を分けあうなんてな」
「次は絶対に、ひとりで愛させてもらうがな」
「まァそう言うな。今はこの状況を楽しもうぜ?」

 首領、余裕すぎっ。
 てか、王さまの手……やばっ。

 ぐにゅぐにゅと奥の方を強く擦りつけたり、指を折り曲げたりしながら、しっかりと解していく。
 媚薬の効果のせいか、たちまちその指の感触すらも心地良くなってくる。

「――まったく。王というのは損な役回りだ。主の魂を召喚するのに、俺がどれだけ」
「まあそう言うなよ。デケエ力を持ったアンタにしかできなかった役回りだろ」
「せめて、俺が回復するまで待つのが道理だろう。それを貴様らは」
「アンタだったら待てるか?」
「…………待てん、が」
「だろうな! 所詮、アンタも、俺だ」

 にちっ。にちっ。
 わたしのなかを解しながら、王さまが毒づいている。
 でも、わたしのナカに触れる彼の手つきは優しくて、ゆっくり、確実に柔らかくなっていく。

「そうしょげるなや。後ろは処女だぜ」
「当然だ。俺だって主のはじめてがほしい。でないと、主が止めてもアンタらをるところだった」
「ハハハ、こええこええ」

 なんて言いながら、首領は肩をすくめている。
 王さまは首領の方には見向きもしない。けど、首領は王さまを気にかけてる気がする。

 前を首領、後ろを王さま――それから、唇をウィルが愛してくれて。
 誰かと、指を絡めている。
 この感触は、ウィルの手かな。
 ぐったりとした身体は首領がしっかりと支えてくれて、わたしの身体は全部が全部、3人に委ねられてる。

 苦しい。
 心地いい。
 けど、まだ終わりはしない。

「――もう、いいだろうか」

 静かに後ろから告げられ、逡巡する。
 いつの間にか後ろの穴に挿入っていた2本の指が抜かれ、ああ、いよいよかと思った。

「主、少し痛むかもしれないが、最初だけだ。俺を受け入れてくれ」

 思考回路が、完全にウィルと同じだ。

 ああ、――でも、もう観念する。
 どうぞ、ひとおもいに貫いて。

 こくこくと頷くと、ほっとしたような吐息が聞こえた。
 それと同時に、おしりに熱いものがぴったりと当てられる。

 首領が、挿入しやすいようにってわざわざ体勢をずらし、尻たぶを広げる。
 そのまま王さまは、わたしの後ろから覆いかぶさるようにして、ずぶりと彼のモノを私のナカへと沈めていった。

「大丈夫だ、力抜け。な?」

 ようやく唇を離してくれたウィルが、優しくわたしの頬を撫でる。
 わたしのなかに挿入ってるふたりのかわりに、わたしをあやしてくれるけどさ……息、できるようになったはずなのに。ずっと、苦しいの。

「はっ、く……っ」

 汗がぽたりと落ちた。
 髪の毛がぐしゃぐしゃになってるの、ウィルが横から掻き上げてくれてさ?
 すごい。全部。みんなにまかせきり。

 ぐり、ぐり、となかば強引に腰を沈められ、わたしは首領と王さまに挟まれるような形で抱き込まれる。
 圧迫感がすごくて、彼らのどちらかでも動いたら、それだけでナカがごりごり擦られる。

「あー……すげえ、何もしてねェのに締まりやがる」
「これが、主のナカか……」

 ふたりの吐息に甘さが混じり、わたしの耳までも犯していく。

「す、すご……なか、なかが……っ」

 バグウィルだ。
 前も、後ろも。
 全部全部、あのバグウィルに愛されてる。
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