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本編

18.わたしは戦慄した *

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 お、っ……、

 おおおおおお、お、

 おしり……!?

 まさかおしりを、頂こうっていいました!? いまあなた!?


 どこの二次創作だ! って思ったけど、そういえばわたしも「この状況夢主みたい」とか思ってたんだった!
 ヤバい。
 ある。山ほど二次小説を嗜んだわたしにはわかる。ありうるこの状況っ!
 同じキャラクターの種類ちがいで繰り広げられる、導手のわけあい……っ。
 つまり、3P4Pの導手総受け……!

「見たところ、こちらは清いようだしな」

 って、やっぱおしりだ!
 これ、まさかの二穴……なんて考えると、だらだら汗が流れてくる。

「あーあー……騎士ぶっておきながら、アンタやっぱ、俺だな」
「は?」
「鬼畜だ。処女だぜ、コイツァよ」
「――よくしてやったら問題ないだろう?」

 問題あるよ!
 ありますよ、王さまっ!
 いくら騎士王といえど、根っこがやっぱりバグウィル。強引っ、強引すぎるよっ。

「ま、そっちもすぐに開発するつもりだったしな。いいんじゃねえ?」

 首領っ、後押ししないで――って、開発するつもりだった!?
 遅かれ早かれ、冗談抜きで二穴責めされる予定だったんですねわたし!

「俺らは3人だ。はやいとこ、同時に相手してもらえるようにならねえとな。――いちいちドンパチするのもアホらしいし」
「それには同意する。主も諍いは好まぬようだし――」

 王さまが後ろから手を伸ばし、わたしの肩を掴む。

「主……ようやく手に入れた、俺の……っ」
「んむっ……」

 そのままグイと上半身を引き寄せられ、キスされた。
 って……ヤバ。
 見た目の高潔さに目隠しされてたけど、このキス――、

「ん、んんんっ!?」

 めちゃくちゃねっとりしてる。

 やば。苦しいくらい激しい。
 何度も、何度も、貪られる。
 息継ぎする余裕ないくらい、角度を変えて何度も何度も。
 舌を絡ませ、じゅるる、とわざと音を立てるように、ねちっこく口内の隅々まで犯されていく。

「――我慢してた分、王サマいちばん鬼畜じゃねえの?」

 よろよろとベッドに戻ってきたウィルが、わたしのそばに腰かける。

「だな。あーあ、自由に生きてきてよかったぜ。ナァ、若造?」
「アンタみたいになるのはどうかと思うけど、王サマの方も……なァ……」

 なんて、首領とマイペースな会話までしてる。
 ……けど。
 待って。ちょっと、まって……!

 わたしとたっぷりとキスをしながら、王さまはウィルがしたのと同じように、アイテムボックスから〈月雫の聖水〉を取り出しているようだった。
 そして……ここはさすがチートキャラ。それを器具も使わずに、魔法で操りながら、わたしのおしりの中に注入していくのだった。

「ふぁ、ぁ……っ!」

 これ、洗浄魔法の代わりじゃん!
 聖水でおしり綺麗にするのも、二次小説で山ほど読んだけど!

 実際体験することになるだなんて思うはずないじゃん。
 感じたことのない感触に、わたしは呻きたいのに、声も自由に出せない。じゅぱ、じゅぱと舌を絡め取られ、たっぷりと愛撫される。
 それに、相手は王さまだけじゃない。

「ま、いいか。俺たちも楽しませてもらおうぜ」
「だな」

 ウィルも首領も、それぞれに頷いてわたしに手を伸ばす。
 首領はわたしの前側をぐっぽりと栓をしたまま、焦らすようにゆらしつつ、尻たぶを揉み拉く。
 さらに横からウィルの手も伸びてきて――、

「王サマ。唇は俺な? これは譲れねえぜ。つか、アンタはそっち、よくしてやんだろ?」

 なんて言いながら、強引に王さまの顔を引き剥がした。

「3人がかりで、嬢ちゃんをとろっとろにしてやろうぜ?」

 なんて、さすが大人というべきなのだろうか。首領が王さまに声をかけて、仲介に入る。
 でも、その内容が内容だけに、わたしは戦慄した。
 3人がかり。
 そんな。
 そんなの……! わたしはどうなってしまうのだろうか……!
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