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本編
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しおりを挟む休憩が終わり、次の手合わせが始まる。
私が剣を片手に位置に向かうとそこにはジルさんが立っていた。
「あ、次の相手はジルさんですか」
「はい。よろしくお願いします。シャルナさん。これが終わったら、アルの相手をしていただいて終わりになりますよ」
あぁ、もうすぐ終わるのか。結構楽しいからもうちょっとやりたいな。
「では、始めましょうか」
ジルさんがそう言うと、離れて剣を構える。私も剣を構えてジルさんに向き合い数秒後、開始の合図があった。
「では、次の試合を始めます。
……初めッッ!!!」
さてどう来るかなと思った瞬間、ジルさんは地面を蹴り一気に間合いを詰め剣を振り下ろしてきた。
それを私は剣を横にし受け止める。
………あれ?この体勢……ガイナスとの試合と同じ…いや、ガイナスの方が身長は高かった。だけど、ジルさんもジルさんで身長高ッ!
首がー首が犠牲にー。
そう考えながら、腕に力を入れ剣を押し返した。
次は、私の番かなと思ったので右から左へと剣を振る。キィンッッと、鉄と鉄とが交わる音が響く。
ふと、ジルさんの顔を見るとすごく笑っていた。
…………?笑っていた?
「あはっ楽しいですねぇ…やはり〝戦う〟というのは楽しいッ!!!そしてッッ対人戦というのはもっともっと楽しいッッ‼︎‼︎」
oh.....ジルさんがキャラ変した。口角が上がりとても楽しそうに剣を振り、私の攻撃をいなしたりしている。
あぁ、ジルさんは狂戦士いや、理性はあるみたいだし戦闘狂か。
紳士系かな?って思ったんだけどなぁ………
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