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本編
10.話を逸らしてみた
しおりを挟むあー、やっぱり聞かれたよ。どーしよー?魔族だって言ったら納得はされるんだろうけど。殺されたりしたりしないかが心配なんだよね。まぁ、簡単には殺される気は無いけど……。
最初に釘刺しとけばいいか。
「殺さないでくれますか?」
「…?なんでだ?理由もないのに殺しはしない。」
「いえ………、私が魔族だからです。」
「……そういう事か。……珍しいな。」
「…?」
「いや、魔族は皆、好戦的だと前に聞いたもんでな。」
あぁ、大体の魔族がそうだからなー。魔族は基本、実力主義。上に行きたければ上の序列の魔族を倒さなければならない。
「私は、平和が好きなんですよ。戦えと言われたりそう判断した時には戦いますが。」
でもあまり戦闘は得意じゃないんだよね。爆弾やらを禁止にされれば、攻撃手段が減っちゃうし……。
「そうか…」
「レイアルトさんはこれからどうするんですか?」
何となく、少し話を逸らしてみる。
「あぁ、いや、恥ずかしい話なんだが調査しに来たのはいいんだ………。俺を合わせて4人で来ていたんだ。………いたんだがな…ふと気づいたら、3人がいなくなってた。」
弱点の話になりそうだったから、話を逸らすのは出来たけど……
おぅ、迷子ですか?
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