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りり

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プロローグ

プロローグ①

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「ルーカス!」

なんで、貴方が涙目になっているの?

なんで、僕を呼ぶの?

僕は貴方を愛せない。貴方もそうでしょう?

貴方は僕が嫌い

僕は貴方を嫌っていない

でも、僕には時間がないから愛せない。

愛してもらえる努力も出来ない。

世間は時に化け物と呼ぶけれど

僕が見た貴方はただの人間。

ただ、表情が人より乏しいだけの普通の人。

人並みに人を愛し、愛される

顔の割に可愛いって事も最近知った。

もう少し早く気づけたなら変わっていたかもしれないそんな人生を恨むことしか出来ない僕は

ルーカス・ドルチェ・ブルーミア

♢♢♢

これは遠い遠い過去の話

貴族がいた頃のたった一人の男の子の人生

自分を大切にすることを知らない少年は
運命と出会い自分を大切にするようになる。

切ない純愛ラブストーリー 今、開幕
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