35 / 119
第二章
01 「ちょっと」のことこそ、上限は決めておく
しおりを挟む
「終わったあぁー…」
たった二日間にも満たない護衛が、こんなにも長いと思ったのは初めてだ。
王妃が帰った後のこれからの方がやることは増えそうだが、とりあえず一息つきたい。
王妃の見送りのために着た正装を脱いだままに、ザイは寝台に突っ伏した。
どれくらいたっただろうか。ふと気付くと、遠慮がちにザイの控えの扉を叩く音がする。
仕方なく起き上がってそれなりに身繕いしたザイが入室を許可すると、入ってきたのは侍従見習いだ。
お疲れのところ申し訳ありませんが、とすまなさそうにザイに言う。
「ザイ様、お衣装を預かりに参りました」
「はい。そうでした……」
ザイは正装を脱ぎ散らかしたのを後悔する。
「呼ぶのを忘れてた上に悪いんだけど、畳むの手伝ってくれる?」
「はい、もちろん」
げっそりと言うザイに笑いながら、見習いはザイの衣装を畳み始める。
「こちらへ参る途中にセラ女官とお会いしたのですが、ザイ様に申し上げたいことがおありと伺いました。お手隙の時でよろしいのでお時間頂きたいそうです」
「え、なんだろう? また衣装ほつれさせたかな?」
ザイは役目柄激しく動くこともあり、侍従装束を傷めてしまうことがよくある。その度に、お針子をまとめる女官のセラに睨まれるのだ。
心当たりはないが、早く片付けておこう。そう思ったザイは見習いと一緒に正装を返しに行った。
北の宮の庫の前は、お針子たちが忙しく立ち働いていた。北の宮に仕える者の正装の装束は、ここで厳重に管理されている。
衣装を点検し異常がないか確認し、必要な処置を施して庫へ返す。明日は晴れるらしいから、宮のあちこちに虫干しの色とりどりの装束が並ぶことだろう。それは、儀式のたびに見られる、ザイの好きな北の宮の風景だ。
「あら、ザイ様」
「まあ、ザイ様、わざわざお運びくださったの?」
次々と声をかけられるが、彼女たちはこちらに笑顔を向けつつ、手を止めない。いつもながらすごい技だとザイは感心する。
「レティさん、アリーナさん、セラ女官はどちらに?」
見習いと二人で装束を渡しながらザイが聞くのに、お針子二人が答える。
「セラ様なら、庫の奥ですわ」
「もうすぐ庫を締めますので、他の女官様方と最後の点検をなさっておいでです」
「ありがとう、叱られてきます」
「まあ、大変!」
周りのお針子たちもどっと笑うのに、行ってきます、とザイも笑って、庫の奥を目指す。
「いつも思うのですが、ザイ様はどうやってみなさんのお名前を覚えておいでですか?」
後をついてくる見習いが感心して聞くのに、ザイは笑って言う。
「僕はちっちゃい頃からこちらにはよく出入りしていたからね、自然に覚えたかなあ」
「さようですか。私はお針子さんまではなかなか覚えられなくて」
肩を落とす見習いに、ザイは教える。
「少しずつ覚えていけばいいよ。僕らがお勤めに専念できるのは彼女たちのおかげだからね。毎回あの衣装を一から揃えるとなると、僕らじゃ大変だよ」
「そうですね、毎回となると本当に」
「まあ、名前呼び間違えて、意趣返しに装束に禁忌の飾り紐紛れ込まされてて、気付かずに儀式に出て大臣の皆様に騒がれるかも、って思えば覚えられるよ」
「……心して覚えます」
見習いがゴクリと唾を飲むのがおかしくてザイは冗談だよ、と笑う。
「何脅かしてらっしゃるのかしら」
庫の奥から呆れたような声がかかる。そして女官の官服に金の髪を結い上げたセラが現れた。
「昔あったって聞いてるよ?」
「ええ、私の生まれる前のことだそうよ。それから、女官お針子一同再発防止に努めているところでございます!」
セラが腕を組んで、怒ったように言い、しかし渋い顔をして言う。
「努めてはいるんだけど。わざとじゃない単純な失敗だってないとは限らないわ。侍従の皆様方にもご注意頂ければ幸いでございます」
「承りました」
いつもお世話になります、と、ザイが言うのに、セラも笑う。侍従見習いはザイの話が嘘でなかったことに驚いていたため、若干笑顔がぎこちなかった。
「僕に話があるって聞いたんだけど、また、やってしまってた?」
「ああ、それで急いでいらっしゃったのね。違います、今日はお礼を申し上げたかったの」
話している間も次々と出入りする女官たちを差配しながら、セラは言う。
「昨日、陛下が、使う装束を増やして下さったでしょう? お衣装って袖を通さないでいても傷んでしまうから、適度に着て干さないといけないの。だから凄く助かったわ。着付けのみんなが、侍従様方のお陰だって言うから挨拶に行ったら、あなたの口添えだって筆頭様から伺ったわ」
「ああ、それか。たしかに申し上げたのは僕だけど、でもそれは筆頭がやけにお衣装を抱えてたから思い当たったんだよ。陛下を追っかけつつだったから大変だったと思うよ」
ザイが言うのに、まあ、とセラは驚く。
「筆頭様ったら全くそんなこと仰らなかったわ」
「彼らしいね」
「本当ね」
筆頭様には改めてお礼を申し上げに参りますとセラはクスクス笑った。
「ごめん、忙しいところ邪魔しちゃったね」
「いいえ。もう終わるもの。わざわざありがとう。でも次はもう少し早くお衣装を見習いの方に預けてくださいな」
「はい。気をつけます」
お詫びに何かしようかと言うザイに、じゃあ、とセラは思案する。
「あなた、今から時間ある?」
「それって長い?」
「それなりに」
庫を締め、鍵の点検をしながらセラが言う。ザイは侍従見習いに確認して言う。
「一時間くらいなら」
「あー、それじゃ足りないかもだけどお願いするわ」
鍵をしまって、お針子たちを返し、他の女官たちにいくつか指示を出す。全てを終えて解散を告げて、 セラは言う。
「ちょっと話を聞いて欲しいの」
にっこり笑うセラの目が笑ってない。
きっかり一時間だけね! と念押ししたザイは、日頃世話をかけている女官の愚痴に付き合うことになった。巻き込まれた見習い君は「ちょっと」が「少し」や「軽く」を意味しないと言うことを、この後学んだ。
※─────────────
陛下が、装束を増やした話
→第一章 10話「お支度」
たった二日間にも満たない護衛が、こんなにも長いと思ったのは初めてだ。
王妃が帰った後のこれからの方がやることは増えそうだが、とりあえず一息つきたい。
王妃の見送りのために着た正装を脱いだままに、ザイは寝台に突っ伏した。
どれくらいたっただろうか。ふと気付くと、遠慮がちにザイの控えの扉を叩く音がする。
仕方なく起き上がってそれなりに身繕いしたザイが入室を許可すると、入ってきたのは侍従見習いだ。
お疲れのところ申し訳ありませんが、とすまなさそうにザイに言う。
「ザイ様、お衣装を預かりに参りました」
「はい。そうでした……」
ザイは正装を脱ぎ散らかしたのを後悔する。
「呼ぶのを忘れてた上に悪いんだけど、畳むの手伝ってくれる?」
「はい、もちろん」
げっそりと言うザイに笑いながら、見習いはザイの衣装を畳み始める。
「こちらへ参る途中にセラ女官とお会いしたのですが、ザイ様に申し上げたいことがおありと伺いました。お手隙の時でよろしいのでお時間頂きたいそうです」
「え、なんだろう? また衣装ほつれさせたかな?」
ザイは役目柄激しく動くこともあり、侍従装束を傷めてしまうことがよくある。その度に、お針子をまとめる女官のセラに睨まれるのだ。
心当たりはないが、早く片付けておこう。そう思ったザイは見習いと一緒に正装を返しに行った。
北の宮の庫の前は、お針子たちが忙しく立ち働いていた。北の宮に仕える者の正装の装束は、ここで厳重に管理されている。
衣装を点検し異常がないか確認し、必要な処置を施して庫へ返す。明日は晴れるらしいから、宮のあちこちに虫干しの色とりどりの装束が並ぶことだろう。それは、儀式のたびに見られる、ザイの好きな北の宮の風景だ。
「あら、ザイ様」
「まあ、ザイ様、わざわざお運びくださったの?」
次々と声をかけられるが、彼女たちはこちらに笑顔を向けつつ、手を止めない。いつもながらすごい技だとザイは感心する。
「レティさん、アリーナさん、セラ女官はどちらに?」
見習いと二人で装束を渡しながらザイが聞くのに、お針子二人が答える。
「セラ様なら、庫の奥ですわ」
「もうすぐ庫を締めますので、他の女官様方と最後の点検をなさっておいでです」
「ありがとう、叱られてきます」
「まあ、大変!」
周りのお針子たちもどっと笑うのに、行ってきます、とザイも笑って、庫の奥を目指す。
「いつも思うのですが、ザイ様はどうやってみなさんのお名前を覚えておいでですか?」
後をついてくる見習いが感心して聞くのに、ザイは笑って言う。
「僕はちっちゃい頃からこちらにはよく出入りしていたからね、自然に覚えたかなあ」
「さようですか。私はお針子さんまではなかなか覚えられなくて」
肩を落とす見習いに、ザイは教える。
「少しずつ覚えていけばいいよ。僕らがお勤めに専念できるのは彼女たちのおかげだからね。毎回あの衣装を一から揃えるとなると、僕らじゃ大変だよ」
「そうですね、毎回となると本当に」
「まあ、名前呼び間違えて、意趣返しに装束に禁忌の飾り紐紛れ込まされてて、気付かずに儀式に出て大臣の皆様に騒がれるかも、って思えば覚えられるよ」
「……心して覚えます」
見習いがゴクリと唾を飲むのがおかしくてザイは冗談だよ、と笑う。
「何脅かしてらっしゃるのかしら」
庫の奥から呆れたような声がかかる。そして女官の官服に金の髪を結い上げたセラが現れた。
「昔あったって聞いてるよ?」
「ええ、私の生まれる前のことだそうよ。それから、女官お針子一同再発防止に努めているところでございます!」
セラが腕を組んで、怒ったように言い、しかし渋い顔をして言う。
「努めてはいるんだけど。わざとじゃない単純な失敗だってないとは限らないわ。侍従の皆様方にもご注意頂ければ幸いでございます」
「承りました」
いつもお世話になります、と、ザイが言うのに、セラも笑う。侍従見習いはザイの話が嘘でなかったことに驚いていたため、若干笑顔がぎこちなかった。
「僕に話があるって聞いたんだけど、また、やってしまってた?」
「ああ、それで急いでいらっしゃったのね。違います、今日はお礼を申し上げたかったの」
話している間も次々と出入りする女官たちを差配しながら、セラは言う。
「昨日、陛下が、使う装束を増やして下さったでしょう? お衣装って袖を通さないでいても傷んでしまうから、適度に着て干さないといけないの。だから凄く助かったわ。着付けのみんなが、侍従様方のお陰だって言うから挨拶に行ったら、あなたの口添えだって筆頭様から伺ったわ」
「ああ、それか。たしかに申し上げたのは僕だけど、でもそれは筆頭がやけにお衣装を抱えてたから思い当たったんだよ。陛下を追っかけつつだったから大変だったと思うよ」
ザイが言うのに、まあ、とセラは驚く。
「筆頭様ったら全くそんなこと仰らなかったわ」
「彼らしいね」
「本当ね」
筆頭様には改めてお礼を申し上げに参りますとセラはクスクス笑った。
「ごめん、忙しいところ邪魔しちゃったね」
「いいえ。もう終わるもの。わざわざありがとう。でも次はもう少し早くお衣装を見習いの方に預けてくださいな」
「はい。気をつけます」
お詫びに何かしようかと言うザイに、じゃあ、とセラは思案する。
「あなた、今から時間ある?」
「それって長い?」
「それなりに」
庫を締め、鍵の点検をしながらセラが言う。ザイは侍従見習いに確認して言う。
「一時間くらいなら」
「あー、それじゃ足りないかもだけどお願いするわ」
鍵をしまって、お針子たちを返し、他の女官たちにいくつか指示を出す。全てを終えて解散を告げて、 セラは言う。
「ちょっと話を聞いて欲しいの」
にっこり笑うセラの目が笑ってない。
きっかり一時間だけね! と念押ししたザイは、日頃世話をかけている女官の愚痴に付き合うことになった。巻き込まれた見習い君は「ちょっと」が「少し」や「軽く」を意味しないと言うことを、この後学んだ。
※─────────────
陛下が、装束を増やした話
→第一章 10話「お支度」
0
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
〖完結〗幼馴染みの王女様の方が大切な婚約者は要らない。愛してる? もう興味ありません。
藍川みいな
恋愛
婚約者のカイン様は、婚約者の私よりも幼馴染みのクリスティ王女殿下ばかりを優先する。
何度も約束を破られ、彼と過ごせる時間は全くなかった。約束を破る理由はいつだって、「クリスティが……」だ。
同じ学園に通っているのに、私はまるで他人のよう。毎日毎日、二人の仲のいい姿を見せられ、苦しんでいることさえ彼は気付かない。
もうやめる。
カイン様との婚約は解消する。
でもなぜか、別れを告げたのに彼が付きまとってくる。
愛してる? 私はもう、あなたに興味はありません!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
沢山の感想ありがとうございます。返信出来ず、申し訳ありません。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ
暖夢 由
恋愛
【5月20日 90話完結】
5歳の時、母が亡くなった。
原因も治療法も不明の病と言われ、発症1年という早さで亡くなった。
そしてまだ5歳の私には母が必要ということで通例に習わず、1年の喪に服すことなく新しい母が連れて来られた。彼女の隣には不思議なことに父によく似た女の子が立っていた。私とあまり変わらないくらいの歳の彼女は私の2つ年上だという。
これからは姉と呼ぶようにと言われた。
そして、私が14歳の時、突然謎の病を発症した。
母と同じ原因も治療法も不明の病。母と同じ症状が出始めた時に、この病は遺伝だったのかもしれないと言われた。それは私が社交界デビューするはずの年だった。
私は社交界デビューすることは叶わず、そのまま治療することになった。
たまに調子がいい日もあるが、社交界に出席する予定の日には決まって体調を崩した。医者は緊張して体調を崩してしまうのだろうといった。
でも最近はグレン様が会いに来ると約束してくれた日にも必ず体調を崩すようになってしまった。それでも以前はグレン様が心配して、私の部屋で1時間ほど話をしてくれていたのに、最近はグレン様を姉が玄関で出迎え、2人で私の部屋に来て、挨拶だけして、2人でお茶をするからと消えていくようになった。
でもそれも私の体調のせい。私が体調さえ崩さなければ……
今では月の半分はベットで過ごさなければいけないほどになってしまった。
でもある日婚約者の裏切りに気づいてしまう。
私は耐えられなかった。
もうすべてに………
病が治る見込みだってないのに。
なんて滑稽なのだろう。
もういや……
誰からも愛されないのも
誰からも必要とされないのも
治らない病の為にずっとベッドで寝ていなければいけないのも。
気付けば私は家の外に出ていた。
元々病で外に出る事がない私には専属侍女などついていない。
特に今日は症状が重たく、朝からずっと吐いていた為、父も義母も私が部屋を出るなど夢にも思っていないのだろう。
私は死ぬ場所を探していたのかもしれない。家よりも少しでも幸せを感じて死にたいと。
これから出会う人がこれまでの生活を変えてくれるとも知らずに。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる