宰相さんちの犬はちょっと大きい─契約編─

 シファは、精霊についてよく知らないままでいた。

 兄弟子のカイルは契約精霊がいる。どうも精霊によってそれぞれではないか、とカイルは言う。自分の契約している精霊のこと以外は、分からないと。

 普段ならそんな不確かなことに手を出したりしないシファだったが、「だって暇だから」と自身に言い訳しながら精霊との契約を求めて魔山にやってきた。

 なぜ契約を思い立ったのか、自覚もないままに。

 現れたのは大きな竜で、シファと契約したいと言う。ある事情から丁重にお断りするシファだったが、竜王さまは泣いて食い下がってくる。

 あら? 精霊ってこんなだったかしら?

 ※

 直接的な描写はありませんが、こちらは一応R15といたします。

 超気まぐれ不定期更新です。たまーに、のぞいてやって下さい。

 ※

以下はそれぞれ独立した話として読めますが、よかったら合わせてお楽しみください。

・「宰相さんちの犬はちょっと大きい」(完結)
:トラン(後の侍従筆頭)が主人公。

・「元皇女が出戻りしたら、僕が婚約者候補になるそうです」
:シファの息子ザイが主人公。宰相夫人になったシファも出ます。



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