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第二話 星光拳士 アストリックス・ラナン
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彼女は岩場を駆け上がっていった。切り立った崖の斜面で道はおろか、足の置き所すら危うい場所である。それを彼女は跳ねるようにして難なく駆け上がっていく。
跳ねる度に簡単に結わえただけの美しい金髪が揺れる。厚手の野良着に袖を通し、腕だけは肘で捲り上げている。手には指の出たグローブ、足は厚手の革靴を身につけている。
長い手脚を持ち、女性にしては上背がある彼女は、白い肌、高い鼻梁、桜貝のような唇、澄んだ瞳を持つ美女であった。が、この人気ない山野においてそんなことを一向に構う様子もなく、彼女は美しい容姿に不釣り合いなほど実用的な装備で、力強く軽やかに岩場を登るのだった。
「あ――っと」
不意に右足を置いた岩が崩れ、彼女は姿勢を崩した。彼女の肢体が後ろ向きに崩れ、倒れていく。後方は切り立った崖であり、地面は遙か下。落下すれば間違いなく即死の高さである。
が、彼女は俊敏な動作で腰に結わえた紐の束を、上に向かって放り投げた。紐の先は鉤がついており、その鉤が一つの岩を捉える。紐がピンと張って、彼女の落下が止まった。
「ふぅ……危ない、危ない。気をつけないといけませんわ」
彼女はそれほど慌てた様子もなく体勢を立て直すと、紐を回収し、再び崖を跳ね上り始めた。その軽やかな様子は、まるで岩場に暮らすカモシカのようであった。
彼女の名はアストリックス。
アストリックスは頂上まで上がると一息ついて、辺りを見渡した。山頂からははるか遠くの山麓まで見渡せた。稜線はうねるように上下を繰り返し、遠くに見える連峰がつくる壁が、緑の山麓の間から白い姿を見せている。空中に浮かぶ純白の城のような幻想的な美しさに、山を見慣れているアストリックスも息を呑んで見とれた。
アストリックスは腰につけた竹筒から水を飲んだ。その美味しさに艶やかな微笑みを一つ浮かべると、アストリックスは縄を岩にかけ、反対側の崖を要領よく降りていった。
崖の途中に、水色の花を咲かせた小さな植物がある。アストリックスは紐を使って横に移動すると、その花弁を摘んだ。
「ごめんなさいね、ユキノツユクサさん。お爺様のためですから」
アストリックスはそれから何本かの花を摘み終わると、途中の少し広い足場に降りて、縄を回収した。登りの面は使わず、そのまま斜面を降りて緩やかな麓の方で回り込むつもりだった。
かろうじて山道と言えるほどの狭い踏み跡を辿りながら、アストリックスは帰宅の道を急いだ。家には共に暮らす祖父が待っている。祖父は普段は頑健だが、ここ数日体調を崩している。アストリックスは祖父のために、珍しい薬草を採集に来たのだった。
ふとアストリックスは、道の途中の岩が崩れているのを見つけた。何か胸騒ぎがしてその下を見る。すると、その数メートル下の崖に人が倒れているのを発見した。
「いけない!」
アストリックスはすぐさま紐を使って下り、倒れている人物の傍へとかがみ込んだ。まだ少年である。気を失っていて気づく様子はなく、アストリックスは少年を観察した。
上腕の部分の衣服が裂け、そこに血が滲んでいる。胸に耳を当てて、鼓動を確かめた。
「大丈夫、まだ生きてますわ」
アストリックスは腰からナイフを取り出すと、怪我をしている腕の周囲の衣服を切り裂いた。傷はそれほど深くないが、出血がまだ止まっていない。アストリックスは、そこに、右手をかざして息を吸い込んだ。
静かに息を吐くと同時に、意識を右掌に集中する。掌がぼんやりとした光を放ち始めると、少年の腕の傷が治り始めた。治癒術である。
治癒術は霊力(マナ)と気力(アル)をともに使い、相手の新陳代謝の活性化を促すことで傷の回復を早める術である。アストリックスはその使い手であった。
やがて腕の怪我が治った。アストリックスも少し疲労したが、それほどの消耗ではない。
「ん……あ――」
「気づきましたか?」
アストリックスは気づいた少年に声をかけた。
「……善神ミュウ? ぼくは死んだの?」
栗色の髪をした少年は、黒い瞳を見開いて声をあげた。善神ミュウは降天六柱神のなかで『美女神』とも呼ばれる存在である。アストリックスはにこりと微笑んでみせた。
「大丈夫ですよ。あなたは怪我をして意識を失っていただけです。そしてわたくしはアストリックス・ラナンといいます」
「アスト……リ…?」
「呼びづらいようでしたら、アストとお呼びください。あなた、あそこから落下したのですわ」
アストリックスが指さす崖の上方を見て、少年は息をついた。
「そうだ、ぼくは足下が急に崩れて……いけない、ぼくには行かなきゃいけない場所があるんです」
少年は身体を起こそうとしたが、声を上げてうずくまった。少年は足を押さえている。
「足も怪我をしているんですね。診せてください」
アストリックスは少年の足に、再び治癒術を施し始めた。少年は、その時はじめて気づいたように声を洩らした。
「あ、もしかして……あなたが腕の怪我も治してくれたんですね」
アストリックスは軽く微笑むと、口を開いた。
「星光拳の道義は医武同現。闘いと同時に治癒術も学びます。そしてすべての技を、人のために使うことを旨としてるのですわ」
「それだ!」
少年は急に声をあげた。
「ぼくは、山二つ向こうのミミルバ村から来ました。峠の向こうに、大変な拳士がいると聞いて、力を借りたいと思ってやってきたんです。その拳士が使う拳術が、確か星光拳……。そして、その拳士の名はトリム・ヴェガー」
「まあ! それなら――」
アストリックスは驚きの表情を見せた後に、表情を崩した。
「わたくしのお爺様ですわ」
アストリックスは、親しみを込めて微笑んだ。
*
スマーク大陸の東、猫の爪で引っかいた跡のように、三本の大山脈が連なっている。そのうちの一つ、カリアド山脈の中腹にラルカン村はある。虹の谷と呼ばれるラルカン村の辺りは狭隘な渓谷地であり、人家も数えるほどしかない。渓谷の奥には天昇滝と呼ばれる大きな滝があり、気候によってはその滝が落とす水しぶきから虹が生まれる。それが虹の谷の由来になっているのだが、アストリックスはその谷の一角に暮らす我が家にカムラン少年を案内した。
丸太小屋ではあるが造りのしっかりした屋内に入ると、アストリックスは少年をひとまず椅子に座らせた。
「とにかく休んで下さい。怪我は完治してるけど、その分体力を消耗してますから」
カムランは椅子に座ると、確かにしんどそうに息をついた。アストリックスは手早くパンを焼き、スープをつくると少年に差し出した。
「食べていてください。わたくしは、お爺様の様子を見てきますから」
差し出された香しい湯気をたてる食事を前に、カムランは小さくいただきます、とだけ言うと夢中になって頬張り始めた。アストリックスはその夢中な様子に口元を崩した。
アストリックスは料理と同時に一緒に調合していた薬をもって、奥の部屋へと入った。中には床に伏したトリム・ヴェガーがいた。トリムが身体を起こした。
「アスト、お客さんかね?」
「はい、カムランさんといってまだ十歳くらいの少年です。お爺様を探して、はるばる山二つ向こうのミミルバ村から来たそうです」
白髪を後ろで束ねた小柄な老人のトリム・ヴェガーは、口の周りを覆った髭を撫でた。アストリックスは調合した薬湯をトリムに差し出すと、残念そうに口を開いた。
「治癒術で治せればよかったのに……」
「アスト、治癒術では怪我が治せても、病を癒すことはできぬ。病は陰陽の気脈の乱れが起こり、身体中の部位で様々な変異や支障が生じる。新陳代謝を活発にする治癒術では、流れの乱れた気脈をそのまま活性化することになってしまうからな」
「判ってますわ。ですから、こうして薬草を採ってきましたの」
トリムは差し出された薬湯を飲み干すと、アストに言った。
「しかしわしを探して来たというのなら、危急の用なのじゃろう。アスト、お通ししなさい」
アストリックスは言われた通り、カムランをトリムの部屋へと招いた。
「あいにく病に伏せっておってな、床のまま失礼する。で、どうなさったんじゃ?」
トリムの問いかけに、カムランは緊張した面もちで口を開いた。
「姉を…助けてほしいんです!」
勢い込んだカムランに、トリムは頷いて続きを促した。
「三日後の紫月蝕の日、ぼくの村である儀礼が行われます。それは、神獣ディーガルに生け贄を捧げる儀式なんです。そして、今年の贄は――姉なんです!」
赤の月と青の月は、三年に一度の周期で重なり、紫色に光る『紫月蝕』を起こす。儀式はその周期で行われているようだった。
跳ねる度に簡単に結わえただけの美しい金髪が揺れる。厚手の野良着に袖を通し、腕だけは肘で捲り上げている。手には指の出たグローブ、足は厚手の革靴を身につけている。
長い手脚を持ち、女性にしては上背がある彼女は、白い肌、高い鼻梁、桜貝のような唇、澄んだ瞳を持つ美女であった。が、この人気ない山野においてそんなことを一向に構う様子もなく、彼女は美しい容姿に不釣り合いなほど実用的な装備で、力強く軽やかに岩場を登るのだった。
「あ――っと」
不意に右足を置いた岩が崩れ、彼女は姿勢を崩した。彼女の肢体が後ろ向きに崩れ、倒れていく。後方は切り立った崖であり、地面は遙か下。落下すれば間違いなく即死の高さである。
が、彼女は俊敏な動作で腰に結わえた紐の束を、上に向かって放り投げた。紐の先は鉤がついており、その鉤が一つの岩を捉える。紐がピンと張って、彼女の落下が止まった。
「ふぅ……危ない、危ない。気をつけないといけませんわ」
彼女はそれほど慌てた様子もなく体勢を立て直すと、紐を回収し、再び崖を跳ね上り始めた。その軽やかな様子は、まるで岩場に暮らすカモシカのようであった。
彼女の名はアストリックス。
アストリックスは頂上まで上がると一息ついて、辺りを見渡した。山頂からははるか遠くの山麓まで見渡せた。稜線はうねるように上下を繰り返し、遠くに見える連峰がつくる壁が、緑の山麓の間から白い姿を見せている。空中に浮かぶ純白の城のような幻想的な美しさに、山を見慣れているアストリックスも息を呑んで見とれた。
アストリックスは腰につけた竹筒から水を飲んだ。その美味しさに艶やかな微笑みを一つ浮かべると、アストリックスは縄を岩にかけ、反対側の崖を要領よく降りていった。
崖の途中に、水色の花を咲かせた小さな植物がある。アストリックスは紐を使って横に移動すると、その花弁を摘んだ。
「ごめんなさいね、ユキノツユクサさん。お爺様のためですから」
アストリックスはそれから何本かの花を摘み終わると、途中の少し広い足場に降りて、縄を回収した。登りの面は使わず、そのまま斜面を降りて緩やかな麓の方で回り込むつもりだった。
かろうじて山道と言えるほどの狭い踏み跡を辿りながら、アストリックスは帰宅の道を急いだ。家には共に暮らす祖父が待っている。祖父は普段は頑健だが、ここ数日体調を崩している。アストリックスは祖父のために、珍しい薬草を採集に来たのだった。
ふとアストリックスは、道の途中の岩が崩れているのを見つけた。何か胸騒ぎがしてその下を見る。すると、その数メートル下の崖に人が倒れているのを発見した。
「いけない!」
アストリックスはすぐさま紐を使って下り、倒れている人物の傍へとかがみ込んだ。まだ少年である。気を失っていて気づく様子はなく、アストリックスは少年を観察した。
上腕の部分の衣服が裂け、そこに血が滲んでいる。胸に耳を当てて、鼓動を確かめた。
「大丈夫、まだ生きてますわ」
アストリックスは腰からナイフを取り出すと、怪我をしている腕の周囲の衣服を切り裂いた。傷はそれほど深くないが、出血がまだ止まっていない。アストリックスは、そこに、右手をかざして息を吸い込んだ。
静かに息を吐くと同時に、意識を右掌に集中する。掌がぼんやりとした光を放ち始めると、少年の腕の傷が治り始めた。治癒術である。
治癒術は霊力(マナ)と気力(アル)をともに使い、相手の新陳代謝の活性化を促すことで傷の回復を早める術である。アストリックスはその使い手であった。
やがて腕の怪我が治った。アストリックスも少し疲労したが、それほどの消耗ではない。
「ん……あ――」
「気づきましたか?」
アストリックスは気づいた少年に声をかけた。
「……善神ミュウ? ぼくは死んだの?」
栗色の髪をした少年は、黒い瞳を見開いて声をあげた。善神ミュウは降天六柱神のなかで『美女神』とも呼ばれる存在である。アストリックスはにこりと微笑んでみせた。
「大丈夫ですよ。あなたは怪我をして意識を失っていただけです。そしてわたくしはアストリックス・ラナンといいます」
「アスト……リ…?」
「呼びづらいようでしたら、アストとお呼びください。あなた、あそこから落下したのですわ」
アストリックスが指さす崖の上方を見て、少年は息をついた。
「そうだ、ぼくは足下が急に崩れて……いけない、ぼくには行かなきゃいけない場所があるんです」
少年は身体を起こそうとしたが、声を上げてうずくまった。少年は足を押さえている。
「足も怪我をしているんですね。診せてください」
アストリックスは少年の足に、再び治癒術を施し始めた。少年は、その時はじめて気づいたように声を洩らした。
「あ、もしかして……あなたが腕の怪我も治してくれたんですね」
アストリックスは軽く微笑むと、口を開いた。
「星光拳の道義は医武同現。闘いと同時に治癒術も学びます。そしてすべての技を、人のために使うことを旨としてるのですわ」
「それだ!」
少年は急に声をあげた。
「ぼくは、山二つ向こうのミミルバ村から来ました。峠の向こうに、大変な拳士がいると聞いて、力を借りたいと思ってやってきたんです。その拳士が使う拳術が、確か星光拳……。そして、その拳士の名はトリム・ヴェガー」
「まあ! それなら――」
アストリックスは驚きの表情を見せた後に、表情を崩した。
「わたくしのお爺様ですわ」
アストリックスは、親しみを込めて微笑んだ。
*
スマーク大陸の東、猫の爪で引っかいた跡のように、三本の大山脈が連なっている。そのうちの一つ、カリアド山脈の中腹にラルカン村はある。虹の谷と呼ばれるラルカン村の辺りは狭隘な渓谷地であり、人家も数えるほどしかない。渓谷の奥には天昇滝と呼ばれる大きな滝があり、気候によってはその滝が落とす水しぶきから虹が生まれる。それが虹の谷の由来になっているのだが、アストリックスはその谷の一角に暮らす我が家にカムラン少年を案内した。
丸太小屋ではあるが造りのしっかりした屋内に入ると、アストリックスは少年をひとまず椅子に座らせた。
「とにかく休んで下さい。怪我は完治してるけど、その分体力を消耗してますから」
カムランは椅子に座ると、確かにしんどそうに息をついた。アストリックスは手早くパンを焼き、スープをつくると少年に差し出した。
「食べていてください。わたくしは、お爺様の様子を見てきますから」
差し出された香しい湯気をたてる食事を前に、カムランは小さくいただきます、とだけ言うと夢中になって頬張り始めた。アストリックスはその夢中な様子に口元を崩した。
アストリックスは料理と同時に一緒に調合していた薬をもって、奥の部屋へと入った。中には床に伏したトリム・ヴェガーがいた。トリムが身体を起こした。
「アスト、お客さんかね?」
「はい、カムランさんといってまだ十歳くらいの少年です。お爺様を探して、はるばる山二つ向こうのミミルバ村から来たそうです」
白髪を後ろで束ねた小柄な老人のトリム・ヴェガーは、口の周りを覆った髭を撫でた。アストリックスは調合した薬湯をトリムに差し出すと、残念そうに口を開いた。
「治癒術で治せればよかったのに……」
「アスト、治癒術では怪我が治せても、病を癒すことはできぬ。病は陰陽の気脈の乱れが起こり、身体中の部位で様々な変異や支障が生じる。新陳代謝を活発にする治癒術では、流れの乱れた気脈をそのまま活性化することになってしまうからな」
「判ってますわ。ですから、こうして薬草を採ってきましたの」
トリムは差し出された薬湯を飲み干すと、アストに言った。
「しかしわしを探して来たというのなら、危急の用なのじゃろう。アスト、お通ししなさい」
アストリックスは言われた通り、カムランをトリムの部屋へと招いた。
「あいにく病に伏せっておってな、床のまま失礼する。で、どうなさったんじゃ?」
トリムの問いかけに、カムランは緊張した面もちで口を開いた。
「姉を…助けてほしいんです!」
勢い込んだカムランに、トリムは頷いて続きを促した。
「三日後の紫月蝕の日、ぼくの村である儀礼が行われます。それは、神獣ディーガルに生け贄を捧げる儀式なんです。そして、今年の贄は――姉なんです!」
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