書きの種(エッセイ日記)

リコの長き道

『ポケットモンスター』について書いておきたいのね。けど、実はうちの地区一週遅れなんです。で、今週『託された未来、この世界の輝き』を放送したわけである。それで、このシリーズの中核になると思われる秘密が、かなりの度合いで先週今週の二週で解き明かされた、と思う。

いや、ここまで来るのに長かった…とか思ったのだ。最初始まった時は、どっちかいうと陰キャな感じのリコのモノローグがやたら長くて、「大丈夫か、このシリーズ？」とか思ったのだ。主人公に活気がなく、行動力がなく、内心でぶつくさ言う地味ヒロインで、言っちゃあ悪いがサトシの後の主役を張れるキャラとは到底思えなかった。

しかし、この地味ヒロイン・リコを助け出した男前のピカチュウ連れ、フリードが活躍すると、俄然、よかった。そして、もう一人の主役であるロイが登場すると、主人公側に動きが出てきてよくなった。

そしてロイやフリードはライジング・ボルテッカーの仲間と旅し、色々危険な目にあいつつ、ニャオハの助けも借りて苦難を乗り越えていくと、あの覇気のなかったリコが、しっかりとバトルできるヒロインとなってるではないか！　本当の意味で、このシリーズは一人の『普通の』少女が成長していく様を描いたのかもしれない。

それにしてもだよ！　あの地味ヒロインのリコが、英雄ルシアスの末裔か！　テラパゴスはリスタルのポケモンだったんだよ。いや、あまりにも地味ヒロインだったんで、そういう可能性を全然考えてなかった。迂闊と言えば迂闊。

エクスプローラーズの総帥ギベオンは、あのルシアスと旅をしていたギベオンなのか？　もしそうなら、そんな高齢で何故生きてるのだろう？　エクスプローラーズは、テラパゴスを手に入れて何をしようとしてるのか？　ラクアは何処にあり、エクスプローラーズはラクアの力をどのような形で利用しようとしてるのか？

そんなメインストーリーの展開が凄く楽しみだ。そしてリコ、ロイ、ドットやフリードは、その相手にどう対峙するのだろう。リコはそこでどんな決断をし、どんな役割を果たすのか？　リコが真実のヒロインになる日がきっと来る。