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ドラマの見せ場
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『素晴らしき哉、先生!』の二回目を見ていて、おや、と思った。いくちゃん演じる笹岡りおは、恋人の浮気現場に遭遇する。見ていて思うわけだ、「お前、ふざけんなよ! いくちゃんが恋人なのに、何故に浮気!? ケンカ売ってんのか!」 ……いや、これが「おや」ポイントじゃない。失礼。
で、りおは恋人がしきりに連絡をとろうとするがガン無視。遂には恋人は実家へとやってくる。頭にきながらも、表へと誘うりお。そこからだ。なんか川沿いかなんかで、二人で話をする。りおは「もう、ほんっとーに意味わからんわ。ありえないし!」とキレる。まあ、もっともだ。りおのキレ方が凄い。
ここで、「おや」と思った。カメラはちょっとずつ動いているが、この二人のやりとりのシーン、カット割りがないのだ。ずーっと、長回しで撮影してる。なので、凄い臨場感だ。それにしても、その長回しに耐えられるだけの芝居が凄い。特にいくちゃんの怒りと悲しみを抑え込んで、混乱してる様の演技はよかった。いやあ、ちょっとビックリした。
それで、今回の見せ場はあそこだったのかなーとか思って続きを見てると、また来た! 翔太郎…じゃない、桐山蓮と後輩と呑みに行ったところで、不意にその浮気された話をし始めて、話してるうちに感情が高ぶってきて、涙は零れるし、悲しいし、けどそれを苦笑いしようとして失敗するし…みたいなシーン。
ここ、相当に長かったし、ずーっと独りで喋ってるシーンなのだが、ほとんどカメラ据え置きの長回しだ。えーっ! いやいやいや、これ、長回しで見せるの? ここが見せ場? ここが見せ場か!!
しかし英断だと思う。監督の。こんな長回しの芝居をやらせるなんて、凄い演出だ。無論、それに耐えられる芝居ができなきゃ始まらないし、仮にできても、それが魅力的でなければヒロインではない。いくちゃんならできる! と思って、その形にしたのだろう。
こんな演出、誰がやってるんだ? と思って注意して見てみると、宅間孝行と出て、脚本・演出とある。…え? じゃあ、長ゼリフを書いておいて、それを敢えて長回しで撮った? …確信犯じゃん。もう、いくちゃんを見せるんだ! という意図だけは、よく伝わった。うん、それによかった。
で、りおは恋人がしきりに連絡をとろうとするがガン無視。遂には恋人は実家へとやってくる。頭にきながらも、表へと誘うりお。そこからだ。なんか川沿いかなんかで、二人で話をする。りおは「もう、ほんっとーに意味わからんわ。ありえないし!」とキレる。まあ、もっともだ。りおのキレ方が凄い。
ここで、「おや」と思った。カメラはちょっとずつ動いているが、この二人のやりとりのシーン、カット割りがないのだ。ずーっと、長回しで撮影してる。なので、凄い臨場感だ。それにしても、その長回しに耐えられるだけの芝居が凄い。特にいくちゃんの怒りと悲しみを抑え込んで、混乱してる様の演技はよかった。いやあ、ちょっとビックリした。
それで、今回の見せ場はあそこだったのかなーとか思って続きを見てると、また来た! 翔太郎…じゃない、桐山蓮と後輩と呑みに行ったところで、不意にその浮気された話をし始めて、話してるうちに感情が高ぶってきて、涙は零れるし、悲しいし、けどそれを苦笑いしようとして失敗するし…みたいなシーン。
ここ、相当に長かったし、ずーっと独りで喋ってるシーンなのだが、ほとんどカメラ据え置きの長回しだ。えーっ! いやいやいや、これ、長回しで見せるの? ここが見せ場? ここが見せ場か!!
しかし英断だと思う。監督の。こんな長回しの芝居をやらせるなんて、凄い演出だ。無論、それに耐えられる芝居ができなきゃ始まらないし、仮にできても、それが魅力的でなければヒロインではない。いくちゃんならできる! と思って、その形にしたのだろう。
こんな演出、誰がやってるんだ? と思って注意して見てみると、宅間孝行と出て、脚本・演出とある。…え? じゃあ、長ゼリフを書いておいて、それを敢えて長回しで撮った? …確信犯じゃん。もう、いくちゃんを見せるんだ! という意図だけは、よく伝わった。うん、それによかった。
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