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エージェント・コールマン
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ーー知られている、この人には。僕の正体を。
「我々は最初、アンジェラの正体が君ではないかと考えて調査をした。しかし君ではない事が判った。しかしあのアンジェラの能力は、君が以前に保有していた能力 時壊の剣士グラードの力と同質のものであると考えている。…君はどう見たかね?」
僕の頭の中を見抜くような目つきで、天城氏が僕に問うた。
背中に流れる冷や汗を感じながら、僕は答えた。
「……同じ質のものだと……思います」
「よろしい。では言いたいことは判るね?」
天城氏は微かに笑みを浮かべると、ソファから立ち上がった。
「君がやった事は『ノワルド・アドベンチャー』の規約違反で、君が従ってくれない場合は、訴訟を起こす準備をする。その損害賠償額は10億レナルにもなるだろう」
10億! 僕は悲鳴を呑み込んだ。
レナルテが発表されたのが日本だったためか、レナルはほぼ円と同期している。しかし世界中でレナルが使われ始めたため、過去のような各国の通貨はもはやあまり使われないのが普通だ。訴訟を起こされたら、僕は10億円もの賠償金を支払うはめになる。
思わず、唾を飲み込んだ。もはや、選択肢はない。
「我々に協力してくれるね」
僕は立ちあがると、黙って頷いた。天城氏が、頬笑みを見せる。
「しかし……いつ現れるか判らないアンジェラを…それも、どうやって捉えるのですか?」
「具体的な方法については、エージェントを送ってある。後の仕事はそちらに聞きたまえ。じゃあ、よろしく頼むよ」
天城氏が頷いた。会談の終了の合図だろう。僕はログアウトするアイコンを出した後に、天城氏に訊ねた。
「僕の事を……いつからマークしてたんですか?」
「ずっとだよ神楽坂くん」
天城氏が笑顔のまま言った。
「君がどうしてカザマに入れたと思う?」
ーーそうなのか。そうだったのか。
思わず目を見開いた僕に、天城氏が言った。
「それでは我々、双方(・・)の利益のために。頑張ってくれたまえ」
僕は目を背けると、ログアウトした。
社のフロート・ルームに戻ってきている。僕は重い気持ちのまま、フロート・ピットを脱いだ。と、そこに風間社長が駆け込んでくる。
「明! 戻ってきたか!」
明らかに慌てている。僕は眉をひそめた。
「どうかしたんですか?」
「お前にお客だ。早く応接室へ来い」
僕は社長と一緒に応接室へと急ぐ。扉を開けると、中から女性の声が響いた。
「Are you done talking? Then let’s get down to business」
そこにいたのはソファから立ち上がり、片手をくびれた腰にあてたミニスカートのスーツ姿の女性。赤い髪を緑のカチューシャで後ろでまとめ、青い眼をこちらに向けた美女である。背が高く、とにかくスタイルが抜群だ。
「I’m Kate Coleman,an agent from headquarter」
やばい。英語で喋ってるのは判るが、全然聞き取れない。
「ちょ、ちょ ウェイト! ジャスト モーメント! …プリーズ」
僕は慌てて自分の席に走り、ARグラスを身に着けた。その状態で応接室に戻る。
「どうもすいません、お待たせしました」
僕が一礼すると、赤髪の女性は呆れたような目つきでため息をついた。
「ちょっと、本当に貴方がアキラ・カグラザカなの?」
「そ、そうですが」
上から下まで僕を見ると、また大きなため息をついてみせる。
「そうなのね。私はケイト・コールマン。本社から来たエージェントよ」
ケイトと名乗った女性が、僕の方へ近寄ってくる。と思いきや、僕の傍を通り過ぎた。
「あ、あの、どちらへ?」
「ついて来て。此処のフロート・ルームは使う気になれない」
僕は社長と目を合わすと、先を行く女性の後を追いかけた。
女性は表に出ると、待たせてあったタクシーの左側の席に乗り込んだ。僕は慌てて右側に乗り込む。
「AMGジャパン」
ケイトがそう言うと、自動運転でタクシーが走り出した。
「あの……アンジェラを確保する手はずについて、エージェントを送る、と天城CEOから聞いたんですが…」
「そうよ。ーー貴方が本当にグラードならね」
何か怒ったように、ケイトはそれだけ言った。僕の方を見ようともしない。仕方ないのでそれ以降は黙っていると、やがてタクシーがAMGジャパンに到着した。
AMGジャパンは新武蔵野市に本部ビルがあり、結構大きなビルだった。無論、親会社なのでうちとも関連はあるのだが、僕は訪れた事はない。
広いエントランスに入ると、コーナーになってる受付がある。そこに綺麗な女性が座っていた。ケイトが近づくと、立ち上がって一礼した。
「本社業務推進室室長補佐のケイト・コールマン様ですね。ご用を承ります」
多分、近づいた段階で人物認証したのだろう。よく見ると、レナルテで見た100点笑顔の人だ。そうか、あちらはAIアバターだろうけど、元の人がいたんだな。ところで業務推進室ってなんだ? そこの室長補佐ってことは、ケイトは結構偉い立場なのか?
「此処のフロート・ルームを使わせてほしいの」
「かしこまりました。23Fフロート・ルームへどうぞ」
ケイトと僕はエレベーターに乗ると、23Fのフロート・ルームへと向かった。
「日本の建物は狭いわね」
エレベーターの中でケイトがぼそりと呟く。いや、此処は日本では結構広い造りですけど。と、思ったけど言うのは止めた。ちなみに、彼女の元の言葉は耳に入ってきているが、翻訳された言葉が骨伝導で僕に伝わっているのである。その辺はレナルテとは勝手が違う。
やがてフロート・ルームに着くと、その中は一つ一つが個室のルームに分かれていた。なるほど、うちとは全然、仕様が違う。
「それじゃあ、『ノワルド』にフロートしたら、まず『始まりの門』へ来て。キアラじゃなくて、グラードでね」
はいはい、もうすっかり調べはついてる訳ね。
僕は観念して頷くと、ルームの一つに入った。高機能型のフロート・ピットを被ると、高性能のリクライニングシートに腰を下ろす。僕はレナルテにフロートした。
ホームボックスに立った僕は、アバターを選ぶアイコンをクリックする。いつも使っているキアラが目の前のミラーに表示された。だが、その脇にあるファイルを開く。そこに表示されたグラードを、僕は選んだ。
ミラーに映し出されたのは、黒の戦闘服の上にシルバーグレイのロングコートを羽織った剣士の姿だった。高い上背、まとめていない黒髪の下の、凛々しくて精悍な顔だち。そしてそのコートの下にある黒の鞘に収まっている剣。それが三尺ある日本刀型の剣『クロノス・ブレイカー』であった。
「……三年ぶりか」
僕は独りごとを言った。そしてグラードを選び、僕は『俺』になった。
「我々は最初、アンジェラの正体が君ではないかと考えて調査をした。しかし君ではない事が判った。しかしあのアンジェラの能力は、君が以前に保有していた能力 時壊の剣士グラードの力と同質のものであると考えている。…君はどう見たかね?」
僕の頭の中を見抜くような目つきで、天城氏が僕に問うた。
背中に流れる冷や汗を感じながら、僕は答えた。
「……同じ質のものだと……思います」
「よろしい。では言いたいことは判るね?」
天城氏は微かに笑みを浮かべると、ソファから立ち上がった。
「君がやった事は『ノワルド・アドベンチャー』の規約違反で、君が従ってくれない場合は、訴訟を起こす準備をする。その損害賠償額は10億レナルにもなるだろう」
10億! 僕は悲鳴を呑み込んだ。
レナルテが発表されたのが日本だったためか、レナルはほぼ円と同期している。しかし世界中でレナルが使われ始めたため、過去のような各国の通貨はもはやあまり使われないのが普通だ。訴訟を起こされたら、僕は10億円もの賠償金を支払うはめになる。
思わず、唾を飲み込んだ。もはや、選択肢はない。
「我々に協力してくれるね」
僕は立ちあがると、黙って頷いた。天城氏が、頬笑みを見せる。
「しかし……いつ現れるか判らないアンジェラを…それも、どうやって捉えるのですか?」
「具体的な方法については、エージェントを送ってある。後の仕事はそちらに聞きたまえ。じゃあ、よろしく頼むよ」
天城氏が頷いた。会談の終了の合図だろう。僕はログアウトするアイコンを出した後に、天城氏に訊ねた。
「僕の事を……いつからマークしてたんですか?」
「ずっとだよ神楽坂くん」
天城氏が笑顔のまま言った。
「君がどうしてカザマに入れたと思う?」
ーーそうなのか。そうだったのか。
思わず目を見開いた僕に、天城氏が言った。
「それでは我々、双方(・・)の利益のために。頑張ってくれたまえ」
僕は目を背けると、ログアウトした。
社のフロート・ルームに戻ってきている。僕は重い気持ちのまま、フロート・ピットを脱いだ。と、そこに風間社長が駆け込んでくる。
「明! 戻ってきたか!」
明らかに慌てている。僕は眉をひそめた。
「どうかしたんですか?」
「お前にお客だ。早く応接室へ来い」
僕は社長と一緒に応接室へと急ぐ。扉を開けると、中から女性の声が響いた。
「Are you done talking? Then let’s get down to business」
そこにいたのはソファから立ち上がり、片手をくびれた腰にあてたミニスカートのスーツ姿の女性。赤い髪を緑のカチューシャで後ろでまとめ、青い眼をこちらに向けた美女である。背が高く、とにかくスタイルが抜群だ。
「I’m Kate Coleman,an agent from headquarter」
やばい。英語で喋ってるのは判るが、全然聞き取れない。
「ちょ、ちょ ウェイト! ジャスト モーメント! …プリーズ」
僕は慌てて自分の席に走り、ARグラスを身に着けた。その状態で応接室に戻る。
「どうもすいません、お待たせしました」
僕が一礼すると、赤髪の女性は呆れたような目つきでため息をついた。
「ちょっと、本当に貴方がアキラ・カグラザカなの?」
「そ、そうですが」
上から下まで僕を見ると、また大きなため息をついてみせる。
「そうなのね。私はケイト・コールマン。本社から来たエージェントよ」
ケイトと名乗った女性が、僕の方へ近寄ってくる。と思いきや、僕の傍を通り過ぎた。
「あ、あの、どちらへ?」
「ついて来て。此処のフロート・ルームは使う気になれない」
僕は社長と目を合わすと、先を行く女性の後を追いかけた。
女性は表に出ると、待たせてあったタクシーの左側の席に乗り込んだ。僕は慌てて右側に乗り込む。
「AMGジャパン」
ケイトがそう言うと、自動運転でタクシーが走り出した。
「あの……アンジェラを確保する手はずについて、エージェントを送る、と天城CEOから聞いたんですが…」
「そうよ。ーー貴方が本当にグラードならね」
何か怒ったように、ケイトはそれだけ言った。僕の方を見ようともしない。仕方ないのでそれ以降は黙っていると、やがてタクシーがAMGジャパンに到着した。
AMGジャパンは新武蔵野市に本部ビルがあり、結構大きなビルだった。無論、親会社なのでうちとも関連はあるのだが、僕は訪れた事はない。
広いエントランスに入ると、コーナーになってる受付がある。そこに綺麗な女性が座っていた。ケイトが近づくと、立ち上がって一礼した。
「本社業務推進室室長補佐のケイト・コールマン様ですね。ご用を承ります」
多分、近づいた段階で人物認証したのだろう。よく見ると、レナルテで見た100点笑顔の人だ。そうか、あちらはAIアバターだろうけど、元の人がいたんだな。ところで業務推進室ってなんだ? そこの室長補佐ってことは、ケイトは結構偉い立場なのか?
「此処のフロート・ルームを使わせてほしいの」
「かしこまりました。23Fフロート・ルームへどうぞ」
ケイトと僕はエレベーターに乗ると、23Fのフロート・ルームへと向かった。
「日本の建物は狭いわね」
エレベーターの中でケイトがぼそりと呟く。いや、此処は日本では結構広い造りですけど。と、思ったけど言うのは止めた。ちなみに、彼女の元の言葉は耳に入ってきているが、翻訳された言葉が骨伝導で僕に伝わっているのである。その辺はレナルテとは勝手が違う。
やがてフロート・ルームに着くと、その中は一つ一つが個室のルームに分かれていた。なるほど、うちとは全然、仕様が違う。
「それじゃあ、『ノワルド』にフロートしたら、まず『始まりの門』へ来て。キアラじゃなくて、グラードでね」
はいはい、もうすっかり調べはついてる訳ね。
僕は観念して頷くと、ルームの一つに入った。高機能型のフロート・ピットを被ると、高性能のリクライニングシートに腰を下ろす。僕はレナルテにフロートした。
ホームボックスに立った僕は、アバターを選ぶアイコンをクリックする。いつも使っているキアラが目の前のミラーに表示された。だが、その脇にあるファイルを開く。そこに表示されたグラードを、僕は選んだ。
ミラーに映し出されたのは、黒の戦闘服の上にシルバーグレイのロングコートを羽織った剣士の姿だった。高い上背、まとめていない黒髪の下の、凛々しくて精悍な顔だち。そしてそのコートの下にある黒の鞘に収まっている剣。それが三尺ある日本刀型の剣『クロノス・ブレイカー』であった。
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