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2日目
第41話 存在進化の上位種
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シオンは他の3つのルーペにも同様に
ステータス開示の効果を与えていく。
(リアード)
「これはステータス鑑定が出来る
魔導具を作るスキルなのかい?」
(シオン)
「いや?
俺のスキルや魔法をやるスキルなんだが
能力によっては
条件があるらしくてな。
それを満たしてないと発動しないってさ」
(リアード)
「それはそうだろう」
リアードはこんな聞いた事もないスキル
さぞかし厳しい条件があるのだろうと考える。
(シオン)
「ステータス開示は
対象を観れないとダメらしい」
(リアード)
「だからルーペなのか」
(シオン)
「ルーペじゃ無くても構わねぇ。
与えた導具で観れればいいんだ。
反射させてもいいし、
通して観てもいいから
鏡や宝石、ガラスでもいける。
だが、ただの石ころだと
その導具で観ることは出来ねぇだろ?
筋力系統のスキルなら、
なんでもいいんだがな」
(リアード)
「ふむふむ成る程。
……え?
条件はそれだけかい?」
(シオン)
「それだけ?
ステータス鑑定はそうだな」
(リアード)
リアードが呟いた。
シオンは条件があると言っていたが
このレベルなら無いに等しい。
(シオン)
「いやぁ~、
最適さんにこのスキルがあるって言われて
修得したら試しに造ってみたくなってさ。
あぁ、これはギルドにやるつもりだ」
(リアード)
「ギルド?
これをギルドにあげるのかい?」
(シオン)
「さっきの話聞いたら、
あった方がいいと思うだろ?」
(リアード)
「そうだね……あると助かるよ。
うん。
あ、でも
君から渡すのは辞めた方がいい。
一度、国王様か親父に相談するべきだ。
魔導具は滅多にお目にかかれないからね」
(シオン)
「あぁ、ムストラさんに頼む予定だ。
皆も欲しかったらやるぜ」
『皆にもやる』それを聞き、
ルーペで遊んでいた他3名が
会話に入ってくる。
(タートレー)
「あ、アタシ欲しい」
(ファル)
「ボクも」
(クロエ)
「某は観れるからいいのじゃ」
(フラック)
「ボクも欲しいですね」
(リアード)
「妻が貰うなら私は要らないかな。
そんじょそこらに存在するモノじゃないし、
一家に1つあれば充分だよ」
(シオン)
「1つ?
あぁ、違う違う。
このルーペでじゃない。
スキルをやるんだ」
(リアード)
「あぁ、そうか。
私達の持ち物にかい?
何かあったかなぁ……」
(シオン)
「そうじゃない。
説明がメンドイな。
[能力贈与]」
スキルを唱えるが、
前の様にシャボン玉が出てこない。
……
(シオン)
「あぁ?
いいよ。
経験値は、
勝手に増えるんだろ?」
……
(シオン)
「おう、そうしてくれ」
最適さんと話ていたのだろう。
漸くシャボン玉が出てきた。
だが、前とは違い4つあり、
中の煙も色が異なるモノがある。
白色、銀色、金色、虹色。
それぞれがリアードの胸元に
吸い込まれて行く。
そして、リアードの脳内に
システムより声が届く。
『[ステータス開示]希少級を修得しました。』
『[ステータス開示]特殊級を修得しました。』
『[ステータス開示]伝説級を修得しました。』
『[ステータス開示]神話級を修得しました。』
シャボン玉が4種あった事に驚き、
それが自身に
吸い込まれて行くのにも驚いたが、
システムから連続で届いた声に
思わず声が出てしまう。
(リアード)
「えっ?」
勿論、システムの声はリアードにしか
届いていないが、
先程ルーペに入っていった様なシャボン玉が、
リアードの身体に吸い込まれて行くのは
全員が目視している。
ルーペにシャボン玉が入ると、
ステータスを観れる魔導具になった。
それが人に入ったら?
タートレー達が『まさか』と思い至り
口に出す直前にリアードが呟く。
(リアード)
「スキルを……修得した?」
タートレーはリアードの言葉に
唾をのみ質問した。
(タートレー)
「本当……なのかい?」
(リアード)
「あぁ、神の声が聞こえたから間違いない。
しかし……希少級・特殊級・伝説級・神話級
とは何だ?」
神の声とは勿論、
神の機構の声の事だ。
この国の人々は声の主を神だと信じている。
神の創った機構の声だから、
あながち間違いではないが。
(リシオン)
「変な事を聞くなぁ。
レアリティじゃないか」
(シオン以外)
「「レアリティ?」」
皆知らない様子。
その様子にシオンも首を傾げる。
(シオン)
「あれ?」
様子を見かねた最適さんが
皆に[念話]を繋げた。
(最適さん)
『それについては私、
最適さんが説明しましょう』
〈レアリティ〉
神が創りしスキルや魔法を
有能レベル毎に分けたクラスの事。
本来であれば存在進化した者が
修得できる様になる。
〈存在進化〉
種族としてワンランク上の種族に
進化した者。
上位種と呼ばれハイヒューマン、
ショウユンなどがこれにあたる。
上位種は経験値を貯める形式、
経験値特殊消費型に変更される。
〈経験値特殊消費型〉
いつでも、どんな時でも経験値を消費し
見合ったスキル・魔法を修得したり、
レベルをあげる事ができる。
(シオン)
「あれ?
じゃあ俺は?
存在進化してるの?」
(最適さん)
『マスターは元々ハイヒューマン希少種、
エレクに分類されています』
(シオン)
「なるほど」
ステータス開示の効果を与えていく。
(リアード)
「これはステータス鑑定が出来る
魔導具を作るスキルなのかい?」
(シオン)
「いや?
俺のスキルや魔法をやるスキルなんだが
能力によっては
条件があるらしくてな。
それを満たしてないと発動しないってさ」
(リアード)
「それはそうだろう」
リアードはこんな聞いた事もないスキル
さぞかし厳しい条件があるのだろうと考える。
(シオン)
「ステータス開示は
対象を観れないとダメらしい」
(リアード)
「だからルーペなのか」
(シオン)
「ルーペじゃ無くても構わねぇ。
与えた導具で観れればいいんだ。
反射させてもいいし、
通して観てもいいから
鏡や宝石、ガラスでもいける。
だが、ただの石ころだと
その導具で観ることは出来ねぇだろ?
筋力系統のスキルなら、
なんでもいいんだがな」
(リアード)
「ふむふむ成る程。
……え?
条件はそれだけかい?」
(シオン)
「それだけ?
ステータス鑑定はそうだな」
(リアード)
リアードが呟いた。
シオンは条件があると言っていたが
このレベルなら無いに等しい。
(シオン)
「いやぁ~、
最適さんにこのスキルがあるって言われて
修得したら試しに造ってみたくなってさ。
あぁ、これはギルドにやるつもりだ」
(リアード)
「ギルド?
これをギルドにあげるのかい?」
(シオン)
「さっきの話聞いたら、
あった方がいいと思うだろ?」
(リアード)
「そうだね……あると助かるよ。
うん。
あ、でも
君から渡すのは辞めた方がいい。
一度、国王様か親父に相談するべきだ。
魔導具は滅多にお目にかかれないからね」
(シオン)
「あぁ、ムストラさんに頼む予定だ。
皆も欲しかったらやるぜ」
『皆にもやる』それを聞き、
ルーペで遊んでいた他3名が
会話に入ってくる。
(タートレー)
「あ、アタシ欲しい」
(ファル)
「ボクも」
(クロエ)
「某は観れるからいいのじゃ」
(フラック)
「ボクも欲しいですね」
(リアード)
「妻が貰うなら私は要らないかな。
そんじょそこらに存在するモノじゃないし、
一家に1つあれば充分だよ」
(シオン)
「1つ?
あぁ、違う違う。
このルーペでじゃない。
スキルをやるんだ」
(リアード)
「あぁ、そうか。
私達の持ち物にかい?
何かあったかなぁ……」
(シオン)
「そうじゃない。
説明がメンドイな。
[能力贈与]」
スキルを唱えるが、
前の様にシャボン玉が出てこない。
……
(シオン)
「あぁ?
いいよ。
経験値は、
勝手に増えるんだろ?」
……
(シオン)
「おう、そうしてくれ」
最適さんと話ていたのだろう。
漸くシャボン玉が出てきた。
だが、前とは違い4つあり、
中の煙も色が異なるモノがある。
白色、銀色、金色、虹色。
それぞれがリアードの胸元に
吸い込まれて行く。
そして、リアードの脳内に
システムより声が届く。
『[ステータス開示]希少級を修得しました。』
『[ステータス開示]特殊級を修得しました。』
『[ステータス開示]伝説級を修得しました。』
『[ステータス開示]神話級を修得しました。』
シャボン玉が4種あった事に驚き、
それが自身に
吸い込まれて行くのにも驚いたが、
システムから連続で届いた声に
思わず声が出てしまう。
(リアード)
「えっ?」
勿論、システムの声はリアードにしか
届いていないが、
先程ルーペに入っていった様なシャボン玉が、
リアードの身体に吸い込まれて行くのは
全員が目視している。
ルーペにシャボン玉が入ると、
ステータスを観れる魔導具になった。
それが人に入ったら?
タートレー達が『まさか』と思い至り
口に出す直前にリアードが呟く。
(リアード)
「スキルを……修得した?」
タートレーはリアードの言葉に
唾をのみ質問した。
(タートレー)
「本当……なのかい?」
(リアード)
「あぁ、神の声が聞こえたから間違いない。
しかし……希少級・特殊級・伝説級・神話級
とは何だ?」
神の声とは勿論、
神の機構の声の事だ。
この国の人々は声の主を神だと信じている。
神の創った機構の声だから、
あながち間違いではないが。
(リシオン)
「変な事を聞くなぁ。
レアリティじゃないか」
(シオン以外)
「「レアリティ?」」
皆知らない様子。
その様子にシオンも首を傾げる。
(シオン)
「あれ?」
様子を見かねた最適さんが
皆に[念話]を繋げた。
(最適さん)
『それについては私、
最適さんが説明しましょう』
〈レアリティ〉
神が創りしスキルや魔法を
有能レベル毎に分けたクラスの事。
本来であれば存在進化した者が
修得できる様になる。
〈存在進化〉
種族としてワンランク上の種族に
進化した者。
上位種と呼ばれハイヒューマン、
ショウユンなどがこれにあたる。
上位種は経験値を貯める形式、
経験値特殊消費型に変更される。
〈経験値特殊消費型〉
いつでも、どんな時でも経験値を消費し
見合ったスキル・魔法を修得したり、
レベルをあげる事ができる。
(シオン)
「あれ?
じゃあ俺は?
存在進化してるの?」
(最適さん)
『マスターは元々ハイヒューマン希少種、
エレクに分類されています』
(シオン)
「なるほど」
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