群青の時~ロックな人々すべてに捧ぐ!!

 いまいち売れない正統派ロックバンド、「ダラス」の四人組。
 バンドリーダーでベースを担当する高梨遊行、可憐な女性ギタリストの片山翼、そのあだ名の通り大男であるドラマーのジャンボ、そして天才的なカリスマ・ボーカリストの秀丸。
 彼らはいつの日か自分たちのことが世に認められ、その奏でる音楽が広く愛されることを心から願い、またひたすら夢に見つつ、日々、苦闘のバンド活動に明け暮れている。
 ある時、「ダラス」のメンバーはバンドマネージャーのふとした発案で応募した大手レコード会社主催のオーディションに合格し、武道館という大きな舞台に立つと共に、メジャーデビューを飾るチャンスを手に入れる。
 しかしながら、辣腕プロデューサーMによって、その音楽性をことごとく否定された秀丸は、Mに対するやり場のない不満と苛立ちを募らせながら、しだいにバンド内でも孤立しはじめる。
 そんな折、それまでずっと彼のことを陰ながら支えてきた恋人の鷲尾朝美が、病気を苦に自殺同然の不慮の死を遂げてしまう。
 恋人を喪くして、悲しみに暮れる秀丸。さらには「ダラス」のバンド活動にも方向性を見失った彼が、最後に臨んだ日比谷・野外音楽堂のライブで、果たしていかなる異常行動に出るのか?
 かつて、本気でロック音楽に夢と希望を託した少年、少女たちに捧げる青春の挽歌……。
 
24h.ポイント 28pt
0
小説 23,408 位 / 194,087件 ライト文芸 222 位 / 7,636件

あなたにおすすめの小説

【完結】お世話になりました

こな
恋愛
わたしがいなくなっても、きっとあなたは気付きもしないでしょう。 ✴︎書き上げ済み。 お話が合わない場合は静かに閉じてください。

【完結】愛も信頼も壊れて消えた

miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」 王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。 無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。 だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。 婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。 私は彼の事が好きだった。 優しい人だと思っていた。 だけど───。 彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。 ※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

【完結】愛していないと王子が言った

miniko
恋愛
王子の婚約者であるリリアナは、大好きな彼が「リリアナの事など愛していない」と言っているのを、偶然立ち聞きしてしまう。 「こんな気持ちになるならば、恋など知りたくはなかったのに・・・」 ショックを受けたリリアナは、王子と距離を置こうとするのだが、なかなか上手くいかず・・・。 ※合わない場合はそっ閉じお願いします。 ※感想欄、ネタバレ有りの振り分けをしていないので、本編未読の方は自己責任で閲覧お願いします。

懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。

梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。 あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。 その時までは。 どうか、幸せになってね。 愛しい人。 さようなら。

【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!

ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、 1年以内に妊娠そして出産。 跡継ぎを産んで女主人以上の 役割を果たしていたし、 円満だと思っていた。 夫の本音を聞くまでは。 そして息子が他人に思えた。 いてもいなくてもいい存在?萎んだ花? 分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。 * 作り話です * 完結保証付き * 暇つぶしにどうぞ

【完結】さようならと言うしかなかった。

ユユ
恋愛
卒業の1ヶ月後、デビュー後に親友が豹変した。 既成事実を経て婚約した。 ずっと愛していたと言った彼は 別の令嬢とも寝てしまった。 その令嬢は彼の子を孕ってしまった。 友人兼 婚約者兼 恋人を失った私は 隣国の伯母を訪ねることに… *作り話です

【完結】王太子妃の初恋

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。 王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。 しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。 そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。 ★ざまぁはありません。 全話予約投稿済。 携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。 報告ありがとうございます。

あなたの愛はいりません

oro
恋愛
「私がそなたを愛することは無いだろう。」 初夜当日。 陛下にそう告げられた王妃、セリーヌには他に想い人がいた。

処理中です...