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落とし穴はどこにでもある
虜囚となってしまったのか
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目覚めた時には外は暗く、俺は半日以上は眠っていたようだ。
そして眠っていたのは一階のソファではなく、アナルセックスをしながら階段を上らされた記憶ばかりのメイヤーの寝室である。
「俺を担いでここまでか?あいつはどれだけ力持ちなんだ。」
起き上がろうと体を起こして、カチャンと金属音が鳴り、俺の右手首が引っ張られる感覚にびくっとした。
手錠でベッドに拘束されていたが、右手首には包帯が巻かれていて、手錠の輪によって傷つかない配慮もしてある。
「ああ、あいつが犯罪者気質の真っ当なストーカーだって事を忘れていた。」
「直ぐに外しますよ。ようやくお目覚めでほっとしました。」
俺が目覚めるや寝室に現れたメイヤーに驚かなくなっている自分も病んで来たなと思いながら、手錠を早く外すようにと通じるようにメイヤーを眇め見ながら右手首を動かした。
なぜか軍服姿なのも俺の背筋を冷やしていて、絶対になぜ軍服を着ているのかを訪ねないようにと心の中でメモをした。
彼はセックスにおいては類まれなぐらいに、色々すぎる妄想を抱いている節があるのだ。
「はい、はい。申し訳ありません。でも、最近の薬は素晴らしいですね。ちゃんと時間通りに目が覚める。」
「時間通り?」
「はい。俺は出勤してきましたから。あなたはお疲れですからね。明日はお休みできるように仕事の調整をしてきました。」
「君は!」
俺は今日から家に帰れるのか?
「感謝はいいですよ。家に帰ればあなたが待っていると思えば、俺はいくらでも仕事を頑張れるってものです。」
メイヤーは話が通じなさそうなぐらいにハイテンションだ。
そんな状態の男に声を荒げて刺激しないようにと、俺は深呼吸をして自分を押さえてから口を開いた。
「どうやって俺に薬を盛ったんだ?あのパスタか?」
「いいえ。あなたは凄くお疲れでしたからね、点滴を入れました。その点滴に二時間ほど眠れる分の薬をね。どうですか?ぐっすり眠れて体が軽くなっているでしょう?」
メイヤーは医者のように俺の首筋などを触って来て、俺は士官学校が看護士資格も授与される事に今さらに怒りが湧いた。
確かに、医者のいないテラフォーミング途中の惑星で兵士に何かあったとしたら、そんな資格が無ければ互いに助け合われないけれどね、こんな風に資格を悪用する馬鹿がいるんだぞ、と。
「よくわかった。お気遣いありがとう。で、手錠を外してくれないのか?」
「あの。手錠を付けたあなたにムラムラ来ちゃって。このまま一回やってもいいですか?明日はお休みですから良いですよね。」
「ベッドに縛られるのは腕が痛くて楽しめそうもない。両手拘束にしてくれないか?俺は痛いのは嫌なんだ。」
両手拘束でもベッドから動けるならば逃げる事が出来る。
「ああ、いいですね!まず、俺のものを差し込んでから、あなたのご希望通りにいたします。あなたがその気になってくれて俺は嬉しくて堪らないです!」
メイヤーは俺の顔を掴んで横に向かせて無理矢理に口づけ、俺が抵抗する間もなく俺の下半身に手を伸ばして刺激を与えて来た。
休息をとったからか俺の性器は直ぐに力を取りもどし、腫れて、いや、これは俺が尿意を感じているからだ。
俺を後ろから抱きしめ続けるメイヤーが、俺の弱い耳の下や首筋を舐めて吸っているからではない。
「ま、待ってくれ!トイレにいかせてくれ。」
「漏らしてください。俺は全くかまいません。」
俺は観念すると体から力を抜き、メイヤーに差し込まれる事を選んだ。
「早く挿入れてくれ。俺はトイレで出したいんだ。」
「ああ、素敵だ。あなたはトイレで出す。そんなあなたに突っ込んでいる俺。」
どうしてこんなやつをダンと似ているなんて、俺は一瞬でも考えたのだろう。
「では力を、ああ、もう抜いていてくれましたか。」
俺の後ろに威圧的なモノが押し付けられ、それはゆっくりと、俺に俺が穿たれてることを知らしめるようにずんずんと入って来た。
何度もされていたからか、俺の身体は簡単にメイヤーを受けいれたが、それでも感覚がなくなるどころか回数を重ねるごと感覚が鋭くなって行くようだ。
俺の両目からは涙が零れ、身体が受けた威圧感を逃すために息を吐いたが、情けない声も一緒に出てしまった。
「はああああん。」
「ああ、いい声だ。中は俺の為に熱くたぎっている。」
メイヤーは俺の中で動き出し、ぎしっぎしっととベッドは軋んだ。
俺の性器はパンパンに腫れて、このままでは小水を漏らすと歯ぎしりもした。
「ああ、そうだった。約束を破ってしまう所だった。」
メイヤーは俺の右手首を拘束する手錠の端、ベッドに引っ掛けてある手錠をベッドから外した。
そして外した輪っかを、約束通りだと俺の左手首に嵌めたのだ。
「じゃあ、次はトイレですね。」
「ははは。お前には憐憫の情が無いのか?」
「あなたへの愛情しかありません。」
そして眠っていたのは一階のソファではなく、アナルセックスをしながら階段を上らされた記憶ばかりのメイヤーの寝室である。
「俺を担いでここまでか?あいつはどれだけ力持ちなんだ。」
起き上がろうと体を起こして、カチャンと金属音が鳴り、俺の右手首が引っ張られる感覚にびくっとした。
手錠でベッドに拘束されていたが、右手首には包帯が巻かれていて、手錠の輪によって傷つかない配慮もしてある。
「ああ、あいつが犯罪者気質の真っ当なストーカーだって事を忘れていた。」
「直ぐに外しますよ。ようやくお目覚めでほっとしました。」
俺が目覚めるや寝室に現れたメイヤーに驚かなくなっている自分も病んで来たなと思いながら、手錠を早く外すようにと通じるようにメイヤーを眇め見ながら右手首を動かした。
なぜか軍服姿なのも俺の背筋を冷やしていて、絶対になぜ軍服を着ているのかを訪ねないようにと心の中でメモをした。
彼はセックスにおいては類まれなぐらいに、色々すぎる妄想を抱いている節があるのだ。
「はい、はい。申し訳ありません。でも、最近の薬は素晴らしいですね。ちゃんと時間通りに目が覚める。」
「時間通り?」
「はい。俺は出勤してきましたから。あなたはお疲れですからね。明日はお休みできるように仕事の調整をしてきました。」
「君は!」
俺は今日から家に帰れるのか?
「感謝はいいですよ。家に帰ればあなたが待っていると思えば、俺はいくらでも仕事を頑張れるってものです。」
メイヤーは話が通じなさそうなぐらいにハイテンションだ。
そんな状態の男に声を荒げて刺激しないようにと、俺は深呼吸をして自分を押さえてから口を開いた。
「どうやって俺に薬を盛ったんだ?あのパスタか?」
「いいえ。あなたは凄くお疲れでしたからね、点滴を入れました。その点滴に二時間ほど眠れる分の薬をね。どうですか?ぐっすり眠れて体が軽くなっているでしょう?」
メイヤーは医者のように俺の首筋などを触って来て、俺は士官学校が看護士資格も授与される事に今さらに怒りが湧いた。
確かに、医者のいないテラフォーミング途中の惑星で兵士に何かあったとしたら、そんな資格が無ければ互いに助け合われないけれどね、こんな風に資格を悪用する馬鹿がいるんだぞ、と。
「よくわかった。お気遣いありがとう。で、手錠を外してくれないのか?」
「あの。手錠を付けたあなたにムラムラ来ちゃって。このまま一回やってもいいですか?明日はお休みですから良いですよね。」
「ベッドに縛られるのは腕が痛くて楽しめそうもない。両手拘束にしてくれないか?俺は痛いのは嫌なんだ。」
両手拘束でもベッドから動けるならば逃げる事が出来る。
「ああ、いいですね!まず、俺のものを差し込んでから、あなたのご希望通りにいたします。あなたがその気になってくれて俺は嬉しくて堪らないです!」
メイヤーは俺の顔を掴んで横に向かせて無理矢理に口づけ、俺が抵抗する間もなく俺の下半身に手を伸ばして刺激を与えて来た。
休息をとったからか俺の性器は直ぐに力を取りもどし、腫れて、いや、これは俺が尿意を感じているからだ。
俺を後ろから抱きしめ続けるメイヤーが、俺の弱い耳の下や首筋を舐めて吸っているからではない。
「ま、待ってくれ!トイレにいかせてくれ。」
「漏らしてください。俺は全くかまいません。」
俺は観念すると体から力を抜き、メイヤーに差し込まれる事を選んだ。
「早く挿入れてくれ。俺はトイレで出したいんだ。」
「ああ、素敵だ。あなたはトイレで出す。そんなあなたに突っ込んでいる俺。」
どうしてこんなやつをダンと似ているなんて、俺は一瞬でも考えたのだろう。
「では力を、ああ、もう抜いていてくれましたか。」
俺の後ろに威圧的なモノが押し付けられ、それはゆっくりと、俺に俺が穿たれてることを知らしめるようにずんずんと入って来た。
何度もされていたからか、俺の身体は簡単にメイヤーを受けいれたが、それでも感覚がなくなるどころか回数を重ねるごと感覚が鋭くなって行くようだ。
俺の両目からは涙が零れ、身体が受けた威圧感を逃すために息を吐いたが、情けない声も一緒に出てしまった。
「はああああん。」
「ああ、いい声だ。中は俺の為に熱くたぎっている。」
メイヤーは俺の中で動き出し、ぎしっぎしっととベッドは軋んだ。
俺の性器はパンパンに腫れて、このままでは小水を漏らすと歯ぎしりもした。
「ああ、そうだった。約束を破ってしまう所だった。」
メイヤーは俺の右手首を拘束する手錠の端、ベッドに引っ掛けてある手錠をベッドから外した。
そして外した輪っかを、約束通りだと俺の左手首に嵌めたのだ。
「じゃあ、次はトイレですね。」
「ははは。お前には憐憫の情が無いのか?」
「あなたへの愛情しかありません。」
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