愛するあなたを失いたくないけれど、今のままでは辛すぎる

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愛を伴い夜が明けるまで何歩進めるかな?

執拗な攻撃

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 貧血のようになって視界がちかちかする。
 そのぐらいに俺の血流は下半身ばかりに集中しているのだろうか。
 痛みを感じていたそこは完全に麻痺しているどころか、熱くとろけるようになっており、俺は体から全て出したいのか抑え込みたいのか分からない、とにかくどうしようもない感覚に追いやられていた。

 働き者の副官は伽の時も手を抜かないようだ。
 俺に腰を打ち付けている癖に、俺の竿にしろ乳首にしろ俺がさらに燃え立つところがあればそこを刺激して来る。

「あなたのここはこなれてきましたよ。ねえ、あなたと抱き合いたい。あなたを正面にしていいですか?」

「俺はこの体勢が気持ちいいようだよ、メイヤー。君は黙って腰を振れ。」

「ひどいです。あなたは本当に酷い。」

 カリ。

 音はしないが、そんな感じで俺の耳たぶがメイヤーに齧られた。
 痛みなど無い甘噛みだが、音が出たと俺が錯覚するぐらいに俺は彼の歯で齧られて感じていた。
 ビクンと体は痺れ、そこに彼がさらに深く入り込んで来た。

 なぜか俺の瞳は眩しい光を感じていた。
 ホワイトアウト。
 俺はイカされるのか?
 ぞっとしたまま俺は俺の腰を抱くメイヤーの腕を掴んでいた。

「少佐?」

「上司が上だろう?俺が腰を振ってやる。さあ、下になれ。」

「はは、素敵です。あなたが俺に騎乗してくれるなんて、ああ、最高だ。」

 体勢を変えるには、俺の中からメイヤーのものが一度抜かれるはずだ。

「ううああ!メ、メイヤー何を!」

 メイヤーは俺から抜くどころか、俺に差し込んだまま俺の身体を抱えて俺の体勢を変えさせるという力業をして見せたのだ。
 俺はその動きによって脳みそがスパークし、彼の身体の上に乗せ上げられた格好になったそこでイッてしまっていた。

「く、くううう。」

 俺のものは白い汚濁をメイヤーの腹にばらまいていた。
 情けない。
 ちくしょう。

「ああ、いい眺めです。恥ずかしそうなイったばかりのあなたが綺麗だ。そんなあなたがこれから上司として俺もイかせてくださるのですよね。」

 俺の膝どころか下半身は骨が抜けた軟体と化してしまった事を知っている癖に、メイヤーはなんてひどいことを俺に望むのだ!

「ねえ、俺もイかせてくださいよ。」

 メイヤーは右手を伸ばし俺の頬にその手を当てた。
 力を失っていた俺は情けなくもその手の平に寄りかかる格好となったが、俺はそこで一呼吸出来るどころか、メイヤーの左手が俺の腰をぐっと掴んだ事で体に力が入ってしまった。

 力が湧き出たからではない。
 続きをされるという恐怖だ。
 体がメイヤーのすることを期待し、こんなにももっと快感が欲しいと叫んでいる、そんな俺の体に対する恐怖だ。
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