18 / 87
ストーカーは二歩ぐらい先に
ベッドルーム
しおりを挟む
観念した俺は玄関に入るとそこで色々と脱ぎだした。
「少佐?」
「ベッドルームで脱いだ方が良いか?こんな臭い腐れ服。」
「いいえ。あなたのお好きなように。俺はあなたの素晴らしい体を眺められるので文句など一つもありません。」
「で、君のベッドルームはどこだ?」
「その右のドアを。」
俺は出来る限り堂々と偉そうにメイヤーの寝室のドアを開け、……部屋の内部を見回すやすぐにそのドアを閉めた。
「あなたのそんな乙女めいたところが好きです。」
俺の背中に裸になったメイヤーの胸板がピタッと貼り付いた。
「壁紙代わりに俺の写真だらけなのはどういう料簡だ?」
ふふっとメイヤーは鼻で笑い、俺が逃げ出さないように左腕で腰を抱きながら彼は再び部屋のドアを開いた。
大き目のベッドはホテルかと思うぐらいにベッドメイキングされ、サイドテーブルには気分を盛り上げるためのキャンドルが置かれている。
それだけじゃない、ローションに避妊具のゴムに、ええと、変な形をしたディルドがあるじゃないか。
ついでに言えば、ローションは病院の検査室にあるようなホルダー、ローションを温める機能付きの物に入れ込まれていた。
俺は血圧の音が聞こえるぐらいにザアーと血の気が失せた。
「やっぱり、計画的、だったのだな。君はいつから俺をストーキングしたいたのかな。はは、壁にも天井にも、こっちを見ていない俺の写真ばかりじゃないか。」
「自然なあなたが好きなんです。作り笑いをしていないね。俺はあなたを一目見て恋に落ちたって言ったじゃないですか!」
「爽やかそうに言っても喜ぶか!君は俺の写真をただ貼って喜んでいるだけか?そんな男がこんな寝るための準備を執拗に整えているものか!」
「そうですね。その通りです。俺はあなたをどうやって抱こうかと考えながら、あなたの写真を見つめていました。ほら、あの天井の真ん中は素敵でしょう。大きくしてしまいましたが。」
俺はメイヤーの手を振り払うとベッドへと進み、ベッドの上に乗り上げると、そのまま天井に貼り付けてあったメイヤーが一番お気に入りらしい写真を掴んで剥がした。
この汗ばんで嬉しそうな顔は、ダンへの俺の心情を全て吐露している顔なのだ。
ダンは俺のこんな顔を見ても俺の気持ちに気付かなかったのか。
「君は他人に向けられた表情に発情していたのか?それは虚しくないのかな。」
「だって、基準がわかりませんから。あなたをそんな笑顔にさせようと、ええ、その写真はその目標です。決してアークロイド少佐になったつもりで眺めていたわけではありません。」
俺は茫然としながら全て見透かしていたメイヤーを見返した。
「あなたをめちゃくちゃにさせてください。」
ベッドの上に立っていたがために俺はメイヤーによってベッドに沈められ、下半身を無防備にさらしたうつ伏せというみじめな格好で押さえつけられた。
「すごいな。君は凄い。俺の上半身を完全に抑え込めたね。」
「じっとしていただかないと、あなたのアナルを傷つけてしまいそうなんで。」
俺の尻にはあの温められていたローションがぶちまけられた。
「少佐?」
「ベッドルームで脱いだ方が良いか?こんな臭い腐れ服。」
「いいえ。あなたのお好きなように。俺はあなたの素晴らしい体を眺められるので文句など一つもありません。」
「で、君のベッドルームはどこだ?」
「その右のドアを。」
俺は出来る限り堂々と偉そうにメイヤーの寝室のドアを開け、……部屋の内部を見回すやすぐにそのドアを閉めた。
「あなたのそんな乙女めいたところが好きです。」
俺の背中に裸になったメイヤーの胸板がピタッと貼り付いた。
「壁紙代わりに俺の写真だらけなのはどういう料簡だ?」
ふふっとメイヤーは鼻で笑い、俺が逃げ出さないように左腕で腰を抱きながら彼は再び部屋のドアを開いた。
大き目のベッドはホテルかと思うぐらいにベッドメイキングされ、サイドテーブルには気分を盛り上げるためのキャンドルが置かれている。
それだけじゃない、ローションに避妊具のゴムに、ええと、変な形をしたディルドがあるじゃないか。
ついでに言えば、ローションは病院の検査室にあるようなホルダー、ローションを温める機能付きの物に入れ込まれていた。
俺は血圧の音が聞こえるぐらいにザアーと血の気が失せた。
「やっぱり、計画的、だったのだな。君はいつから俺をストーキングしたいたのかな。はは、壁にも天井にも、こっちを見ていない俺の写真ばかりじゃないか。」
「自然なあなたが好きなんです。作り笑いをしていないね。俺はあなたを一目見て恋に落ちたって言ったじゃないですか!」
「爽やかそうに言っても喜ぶか!君は俺の写真をただ貼って喜んでいるだけか?そんな男がこんな寝るための準備を執拗に整えているものか!」
「そうですね。その通りです。俺はあなたをどうやって抱こうかと考えながら、あなたの写真を見つめていました。ほら、あの天井の真ん中は素敵でしょう。大きくしてしまいましたが。」
俺はメイヤーの手を振り払うとベッドへと進み、ベッドの上に乗り上げると、そのまま天井に貼り付けてあったメイヤーが一番お気に入りらしい写真を掴んで剥がした。
この汗ばんで嬉しそうな顔は、ダンへの俺の心情を全て吐露している顔なのだ。
ダンは俺のこんな顔を見ても俺の気持ちに気付かなかったのか。
「君は他人に向けられた表情に発情していたのか?それは虚しくないのかな。」
「だって、基準がわかりませんから。あなたをそんな笑顔にさせようと、ええ、その写真はその目標です。決してアークロイド少佐になったつもりで眺めていたわけではありません。」
俺は茫然としながら全て見透かしていたメイヤーを見返した。
「あなたをめちゃくちゃにさせてください。」
ベッドの上に立っていたがために俺はメイヤーによってベッドに沈められ、下半身を無防備にさらしたうつ伏せというみじめな格好で押さえつけられた。
「すごいな。君は凄い。俺の上半身を完全に抑え込めたね。」
「じっとしていただかないと、あなたのアナルを傷つけてしまいそうなんで。」
俺の尻にはあの温められていたローションがぶちまけられた。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。

【完結】望んだのは、私ではなくあなたです
灰銀猫
恋愛
婚約者が中々決まらなかったジゼルは父親らに地味な者同士ちょうどいいと言われ、同じ境遇のフィルマンと学園入学前に婚約した。
それから3年。成長期を経たフィルマンは背が伸びて好青年に育ち人気者になり、順調だと思えた二人の関係が変わってしまった。フィルマンに思う相手が出来たのだ。
その令嬢は三年前に伯爵家に引き取られた庶子で、物怖じしない可憐な姿は多くの令息を虜にした。その後令嬢は第二王子と恋仲になり、王子は婚約者に解消を願い出て、二人は真実の愛と持て囃される。
この二人の騒動は政略で婚約を結んだ者たちに大きな動揺を与えた。多感な時期もあって婚約を考え直したいと思う者が続出したのだ。
フィルマンもまた一人になって考えたいと言い出し、婚約の解消を望んでいるのだと思ったジゼルは白紙を提案。フィルマンはそれに二もなく同意して二人の関係は呆気なく終わりを告げた。
それから2年。ジゼルは結婚を諦め、第三王子妃付きの文官となっていた。そんな中、仕事で隣国に行っていたフィルマンが帰って来て、復縁を申し出るが……
ご都合主義の創作物ですので、広いお心でお読みください。
他サイトでも掲載しています。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

出生の秘密は墓場まで
しゃーりん
恋愛
20歳で公爵になったエスメラルダには13歳離れた弟ザフィーロがいる。
だが実はザフィーロはエスメラルダが産んだ子。この事実を知っている者は墓場まで口を噤むことになっている。
ザフィーロに跡を継がせるつもりだったが、特殊な性癖があるのではないかという恐れから、もう一人子供を産むためにエスメラルダは25歳で結婚する。
3年後、出産したばかりのエスメラルダに自分の出生についてザフィーロが確認するというお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる