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第八章 悪魔は人の勇気を糧とする
俺を解放せしめし男
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ゼノは時間通りに生活していた暮らしが長かったからか、美亜が戻って来る十二時半までには成果を上げようと脳内でプログラムを組んだようだ。
どうしてわかるのかというと、俺がゼノをイかしたいと言った事に対して、ゼノこそが俺をイかしたいと言い張っただけでなく、時間が無いのでこのようにしたいと戦闘前の戦術計画のように説明して来たのである。
十五分は俺のモノを舐めて俺をイカし、その後はおれにぶちこんで散々に腰を振る?その時間は三十分?
けれどもスケジュール的な性戯で感じるような人間などいない。
俺は悪魔だから尚更だ。
よって俺が主導を取るべきだと考えて、そのために一計を案じた。
「ゼノ。今の俺はお前に隷属しているんだ。対等な恋人にしてくれ。」
「契約を破棄しろという事か?」
「違う。俺の悪魔の力を俺の主導に戻して欲しい。今の俺は犬と同じに、お前が黙れと言えば俺は口がきけなくなるし、動くなと言えば動けなくなってしまう。そういうのはお前は嫌だろ?」
「プレイ的には楽しそうだけどな。」
俺はガガーンとした顔で、真面目で誠意ばかりだと思っていた男を見返した。
ゼノは俺の顔を見て吹き出すと、俺の額にキスをして、諦めるよ、と言った。
「諦める!」
「ははは。でさ、それは、うーんと?俺の愛するヴァクラはヴァクラそのものでいて欲しいって望めばいいのかな?」
俺は数秒前は鬼畜でしかなかった男の意外にも素敵すぎる言い方と、素直に俺に力を戻してくれたことで惚れ直し、御礼として彼の唇に貪り付いた。
「は、はは。さあ、俺にお前の前戯をさせてくれ。」
「いや。俺はゼノに声を上げさせたい。」
「こらこらって、わあ!」
ゼノは俺の力によって床に押し倒された。
彼は真ん丸な目で俺を見つめ、そのすぐ後にぶはっと吹き出した。
「小狡いぞ!」
「いいじゃないか。俺だってお前を組み伏せたい。」
俺はゼノのスウェットパンツをショーツごとずり下げた。
彼のモノは素直に飛び出して来たが、俺が口に含もうとしたところで、ゼノは俺の頭を左手で抑えた。
「いや?」
「いいや。その前にもう少ししっかりキスがしたい。俺は自分の分身の事は大好きだが、キスしてやりたいとは思った事は無いんだ。」
「全くお前は。」
俺はゼノに覆いかぶさり、俺とゼノは唇を重ねた。
ゼノが俺の髪を撫でる手は優しく、それなのに俺の口中を探る彼の舌は貪欲で高圧的だ。
俺から興奮も快感も全て吸い取ってしまおうとしているようだ。
「ああ、ゼノ。」
ぐるん。
「え?」
世界は反転し、そして俺は宙に浮いている。
ゼノが俺の下から抜け出した上に、ゼノは俺を背中から抱き締めて持ち上げているという体勢となったのだ。
驚く俺に追い打ちをかけるようにして俺のパンツがショーツごと引き下ろされ、そこに温かい息を受けたと思った次には、温かでねっとりとした舌に襲われた。
「あ、あああ。ああ!」
「ああ、可愛いよ。いい声だ。もうすこしあげようか?」
「やあ、ああ!どうしてぐるんて!」
「場数の違いだな。制圧は力だけじゃないよ?ラブ?」
俺はゼノの手から逃げ出そうと身をよじり、だが、ゼノこそ俺の次の動きを想定していたのか、俺のモノをぎゅっと掴み、俺の精嚢を口に含んだ。
ついでに、俺の穴に指を差し込んで来た、という三重苦を与えてきたのだ。
「嘘、ああああ。お、俺だってゼノに。」
「それは次に頼む。これは昨日から掲げて夢見てきた、俺の今日という日のメインイベントなんだよ。」
「あは、ああん。わ、笑わせながら、ああ、そこは!」
「さあ、イこうか。」
「ゼノを舐めさせてくれるなら!」
ゼノは俺を手放しはしなかったが、自分の体勢を少しだけ変えてくれた。
自分が床に仰向けになり、俺の尻を舐められるという体勢だ。
だがゼノのそそり立つモノを俺こそ手に入れられたと、俺は全てをゼノに委ねながら俺に与えられたゼノを口に含んだ。
ゼノに刺激される事で体の奥にじんじんと切なさがこみ上げ、俺はその切なさと訴えるようにいしてゼノをしゃぶった。
すると、ゼノこそ俺に自分の快感を伝えたいという風に俺への攻撃を増していき、俺はそのうちにゼノに快楽を与えたいのか自分が受け取りたいだけなのかわからなくなっていった。
悪魔が天国に行くなんて笑わせる。
だけど、そうとしか形容が出来ない。
俺は口からゼノを離すと、真っ白い光しか見えない世界に向けて叫んでいた。
どうしてわかるのかというと、俺がゼノをイかしたいと言った事に対して、ゼノこそが俺をイかしたいと言い張っただけでなく、時間が無いのでこのようにしたいと戦闘前の戦術計画のように説明して来たのである。
十五分は俺のモノを舐めて俺をイカし、その後はおれにぶちこんで散々に腰を振る?その時間は三十分?
けれどもスケジュール的な性戯で感じるような人間などいない。
俺は悪魔だから尚更だ。
よって俺が主導を取るべきだと考えて、そのために一計を案じた。
「ゼノ。今の俺はお前に隷属しているんだ。対等な恋人にしてくれ。」
「契約を破棄しろという事か?」
「違う。俺の悪魔の力を俺の主導に戻して欲しい。今の俺は犬と同じに、お前が黙れと言えば俺は口がきけなくなるし、動くなと言えば動けなくなってしまう。そういうのはお前は嫌だろ?」
「プレイ的には楽しそうだけどな。」
俺はガガーンとした顔で、真面目で誠意ばかりだと思っていた男を見返した。
ゼノは俺の顔を見て吹き出すと、俺の額にキスをして、諦めるよ、と言った。
「諦める!」
「ははは。でさ、それは、うーんと?俺の愛するヴァクラはヴァクラそのものでいて欲しいって望めばいいのかな?」
俺は数秒前は鬼畜でしかなかった男の意外にも素敵すぎる言い方と、素直に俺に力を戻してくれたことで惚れ直し、御礼として彼の唇に貪り付いた。
「は、はは。さあ、俺にお前の前戯をさせてくれ。」
「いや。俺はゼノに声を上げさせたい。」
「こらこらって、わあ!」
ゼノは俺の力によって床に押し倒された。
彼は真ん丸な目で俺を見つめ、そのすぐ後にぶはっと吹き出した。
「小狡いぞ!」
「いいじゃないか。俺だってお前を組み伏せたい。」
俺はゼノのスウェットパンツをショーツごとずり下げた。
彼のモノは素直に飛び出して来たが、俺が口に含もうとしたところで、ゼノは俺の頭を左手で抑えた。
「いや?」
「いいや。その前にもう少ししっかりキスがしたい。俺は自分の分身の事は大好きだが、キスしてやりたいとは思った事は無いんだ。」
「全くお前は。」
俺はゼノに覆いかぶさり、俺とゼノは唇を重ねた。
ゼノが俺の髪を撫でる手は優しく、それなのに俺の口中を探る彼の舌は貪欲で高圧的だ。
俺から興奮も快感も全て吸い取ってしまおうとしているようだ。
「ああ、ゼノ。」
ぐるん。
「え?」
世界は反転し、そして俺は宙に浮いている。
ゼノが俺の下から抜け出した上に、ゼノは俺を背中から抱き締めて持ち上げているという体勢となったのだ。
驚く俺に追い打ちをかけるようにして俺のパンツがショーツごと引き下ろされ、そこに温かい息を受けたと思った次には、温かでねっとりとした舌に襲われた。
「あ、あああ。ああ!」
「ああ、可愛いよ。いい声だ。もうすこしあげようか?」
「やあ、ああ!どうしてぐるんて!」
「場数の違いだな。制圧は力だけじゃないよ?ラブ?」
俺はゼノの手から逃げ出そうと身をよじり、だが、ゼノこそ俺の次の動きを想定していたのか、俺のモノをぎゅっと掴み、俺の精嚢を口に含んだ。
ついでに、俺の穴に指を差し込んで来た、という三重苦を与えてきたのだ。
「嘘、ああああ。お、俺だってゼノに。」
「それは次に頼む。これは昨日から掲げて夢見てきた、俺の今日という日のメインイベントなんだよ。」
「あは、ああん。わ、笑わせながら、ああ、そこは!」
「さあ、イこうか。」
「ゼノを舐めさせてくれるなら!」
ゼノは俺を手放しはしなかったが、自分の体勢を少しだけ変えてくれた。
自分が床に仰向けになり、俺の尻を舐められるという体勢だ。
だがゼノのそそり立つモノを俺こそ手に入れられたと、俺は全てをゼノに委ねながら俺に与えられたゼノを口に含んだ。
ゼノに刺激される事で体の奥にじんじんと切なさがこみ上げ、俺はその切なさと訴えるようにいしてゼノをしゃぶった。
すると、ゼノこそ俺に自分の快感を伝えたいという風に俺への攻撃を増していき、俺はそのうちにゼノに快楽を与えたいのか自分が受け取りたいだけなのかわからなくなっていった。
悪魔が天国に行くなんて笑わせる。
だけど、そうとしか形容が出来ない。
俺は口からゼノを離すと、真っ白い光しか見えない世界に向けて叫んでいた。
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