29 / 32
林の中の攻防
聖なる者と魔の者と
しおりを挟む
敵は俺達の上にゆっくりと舞い降りて来た。
逃げられないことが分かっている、彼等が思う獲物の恐怖を煽るための、敢えてのゆっくりな行動だ。
彼等はきっと俺達を拷問することで、俺達が殺した仲間二人の帳尻を合わせようとするはずなのだ。
だから、これは最初の精神的な拷問だろう。
俺はそこまで分っておきながら、大事なヴォラクを逃がさねばならないと考えながらも、彼から手を離す事が出来なかった。
いや、俺の顔の下に、ヴォラクの可愛いお尻の穴と、俺にびくびくしながら膨れて来たヴォラクの可愛い性器がこんにちはをしているのだ。
積極的にむしゃぶりつきたいのに彼を手放せるわけが無いじゃないか!
しかし、現在の俺は足手まといだ。
ダークエルフが普通のエルフと同様に、植物を意のままに操ることが出来たとは知らなかった。
彼等は毒のあるとげだらけの「蛇の鞭」という名の蔦を使い、俺を捕えて拘束して見せたのだ。
俺の下半身はその毒で石のように冷たく硬くなって来ており、蔦を外した所で走り回ることは出来ないことは確実だ。
さあ、ヴォラクに逃げろと言って手放すのだ。
俺はヴォラクを見下ろし、可愛い尻の穴がきゅっと締まったそこが可愛いと、無意識に彼の尻の穴を舐めていた。
「きゃあ。」
俺の真下でヴォラクが叫び、おやおや、俺の大事なものが彼の口に?
うわあ。
俺はその一瞬に身を委ねてしまった。
ヴォラク、俺のモノを口から遠ざけようと舌や唇で突くのは、全く無意味だよ。
「ハハハハハ。死に瀕した人間は性欲に走ると言うが、その通りか!やはり下賤な生き物であるな!」
ボスらしい赤目の金髪が俺を見下ろし、いやらしく口角を上げた。
あ、何としたことだ!
俺はヴォラクを逃がす大事な時間を失ってしまっていたではないか!
「本当に、ですね。こいつら盛りやがった。」
「一回イかせた後に片方の内臓を生きたまま抜くってのはどうですか?」
手下Aがボスに追従し、手下Bが調子に乗った。
合いの手がこの程度とは、ダークエルフの知能も窺い知れるってものだ。
ボスは自分の手下の追従が嬉しいのか、にやにやしながら俺達に向かって言い捨てた。
「きっとあのレグルスも気に入るだろうさ。魔王が与える快楽に堕ちて、人間どころか聖なる神まで簡単に捨てたあの恥知らずにはな!」
俺はこの台詞で、このダークエルフの憤懣が少しわかる気がした。
正当なものが守られない気がする、今まで信じていたものが失われた、そんな哀れな目に遭った生き物の憤懣なのだ。
「お前は魔王を本気で愛しているんだな。」
逃げられないことが分かっている、彼等が思う獲物の恐怖を煽るための、敢えてのゆっくりな行動だ。
彼等はきっと俺達を拷問することで、俺達が殺した仲間二人の帳尻を合わせようとするはずなのだ。
だから、これは最初の精神的な拷問だろう。
俺はそこまで分っておきながら、大事なヴォラクを逃がさねばならないと考えながらも、彼から手を離す事が出来なかった。
いや、俺の顔の下に、ヴォラクの可愛いお尻の穴と、俺にびくびくしながら膨れて来たヴォラクの可愛い性器がこんにちはをしているのだ。
積極的にむしゃぶりつきたいのに彼を手放せるわけが無いじゃないか!
しかし、現在の俺は足手まといだ。
ダークエルフが普通のエルフと同様に、植物を意のままに操ることが出来たとは知らなかった。
彼等は毒のあるとげだらけの「蛇の鞭」という名の蔦を使い、俺を捕えて拘束して見せたのだ。
俺の下半身はその毒で石のように冷たく硬くなって来ており、蔦を外した所で走り回ることは出来ないことは確実だ。
さあ、ヴォラクに逃げろと言って手放すのだ。
俺はヴォラクを見下ろし、可愛い尻の穴がきゅっと締まったそこが可愛いと、無意識に彼の尻の穴を舐めていた。
「きゃあ。」
俺の真下でヴォラクが叫び、おやおや、俺の大事なものが彼の口に?
うわあ。
俺はその一瞬に身を委ねてしまった。
ヴォラク、俺のモノを口から遠ざけようと舌や唇で突くのは、全く無意味だよ。
「ハハハハハ。死に瀕した人間は性欲に走ると言うが、その通りか!やはり下賤な生き物であるな!」
ボスらしい赤目の金髪が俺を見下ろし、いやらしく口角を上げた。
あ、何としたことだ!
俺はヴォラクを逃がす大事な時間を失ってしまっていたではないか!
「本当に、ですね。こいつら盛りやがった。」
「一回イかせた後に片方の内臓を生きたまま抜くってのはどうですか?」
手下Aがボスに追従し、手下Bが調子に乗った。
合いの手がこの程度とは、ダークエルフの知能も窺い知れるってものだ。
ボスは自分の手下の追従が嬉しいのか、にやにやしながら俺達に向かって言い捨てた。
「きっとあのレグルスも気に入るだろうさ。魔王が与える快楽に堕ちて、人間どころか聖なる神まで簡単に捨てたあの恥知らずにはな!」
俺はこの台詞で、このダークエルフの憤懣が少しわかる気がした。
正当なものが守られない気がする、今まで信じていたものが失われた、そんな哀れな目に遭った生き物の憤懣なのだ。
「お前は魔王を本気で愛しているんだな。」
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
召喚された美人サラリーマンは性欲悪魔兄弟達にイカされる
KUMA
BL
朱刃音碧(あかばねあおい)30歳。
ある有名な大人の玩具の開発部門で、働くサラリーマン。
ある日暇をモテ余す悪魔達に、逆召喚され混乱する余裕もなく悪魔達にセックスされる。
性欲悪魔(8人攻め)×人間
エロいリーマンに悪魔達は釘付け…『お前は俺達のもの。』
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
魔族に捕らえられた剣士、淫らに拘束され弄ばれる
たつしろ虎見
BL
魔族ブラッドに捕らえられた剣士エヴァンは、大罪人として拘束され様々な辱めを受ける。性器をリボンで戒められる、卑猥な動きや衣装を強制される……いくら辱められ、その身体を操られても、心を壊す事すら許されないまま魔法で快楽を押し付けられるエヴァン。更にブラッドにはある思惑があり……。
表紙:湯弐さん(https://www.pixiv.net/users/3989101)
優等生の弟に引きこもりのダメ兄の俺が毎日レイプされている
匿名希望ショタ
BL
優等生の弟に引きこもりのダメ兄が毎日レイプされる。
いじめで引きこもりになってしまった兄は義父の海外出張により弟とマンションで二人暮しを始めることになる。中学1年生から3年外に触れてなかった兄は外の変化に驚きつつも弟との二人暮しが平和に進んでいく...はずだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる