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とりあえず 馬房からの脱出
君はちょろくてかわいいよ
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俺の腕の中に愛する人のものがある。
俺の手が上下することで愛する人は叫び、いつもは俺を突き飛ばす手が俺の手首をぎゅうと掴んで離さない。
もっとという風に。
俺は危機的状況であるのにかかわらず、天国にいるような気になっていた。
魔王という存在は、二十年近く前に突如として消えてなくなった。
アンゴルモア国を納めていた、恐怖の大王と呼び名のある王が、その命を賭して魔王を封印したとも聞いているが、そのアンゴルモアでは今日もオークと人間が幸せに畑を耕しているので違うだろう。
そして他国は、豊かなアンゴルモアを羨み、自国も同じことが出来るのかと思い違いをした。
オークを捕えて奴隷として使役することを考えたのだ。
ただ捕獲しただけでなく、オークを人間と混ぜたり、ゴブリンとそのハーフオークを混ぜたりと、非人道的すぎる実行だ。
目的はオーク本来の凶暴性を取り除くことだったのだろうが、結果として、人間を恨むだけの凶暴なゴブリンオークが生産されただけだった。
その新種といえる凶暴なゴブリンオークはどうしたか?
彼等は、村や国などの人間社会を模倣して共同社会を築き、人間達よりも繁殖力が強いがためにどんどんと増え、今や人間社会を脅かす存在となっている。
俺はブラッドオレンジ色の髪をして、真っ青に輝く猫のような瞳を持つ青年のうなじに、猫が舐めるようなキスをした。
彼は俺の行為にぶるっと体を震わせた。
ああ、可愛い。
こんなに彼が可愛いとは!
彼は三か月前に突如ドラグーン王国に現われ、その人離れした剣術と能力で勇者様と崇められるようになったお方である言うのに。
いやいや、彼を崇めているのは俺こそだ。
オークはゴブリンの血が混ざってゴブリンオークとなった事で、魔法を唱えられるように進化してしまった。
三か月前のゴブリンオークの襲撃によって俺は竜騎士の誇りもないほどに痛めつけられ、ここで終いなのだと覚悟を決めたその時に、この可愛い生き物が割って入ってくれたのである。
大きな目に小作りな可愛い鼻と口元。
俺は一目で恋に落ちた。
俺は再び、いや、今度はヴォラクの耳たぶを齧った。
軽くではなく、口の中に転がすようにして齧った。
すると、俺の手によって扱かれていた可愛いヴォラクの分身が爆発した。
「はあ。覚えとけよ。ユージン。」
「ああ。君が耳たぶ弱いって事は覚えた。俺も出すぞ。股を締めてくれるか?」
「オークにぶち殺されてしまえ。」
「オークをぶち殺すためさ。さあ、頑張ろう!」
俺はヴォラクの締まったモモの間に、いや、出来る限り彼の裏筋を摩擦できるように自分の物を差し込んだ。
なんてチョロくて可愛いのだと、胸がいっぱいになりながら。
俺の手が上下することで愛する人は叫び、いつもは俺を突き飛ばす手が俺の手首をぎゅうと掴んで離さない。
もっとという風に。
俺は危機的状況であるのにかかわらず、天国にいるような気になっていた。
魔王という存在は、二十年近く前に突如として消えてなくなった。
アンゴルモア国を納めていた、恐怖の大王と呼び名のある王が、その命を賭して魔王を封印したとも聞いているが、そのアンゴルモアでは今日もオークと人間が幸せに畑を耕しているので違うだろう。
そして他国は、豊かなアンゴルモアを羨み、自国も同じことが出来るのかと思い違いをした。
オークを捕えて奴隷として使役することを考えたのだ。
ただ捕獲しただけでなく、オークを人間と混ぜたり、ゴブリンとそのハーフオークを混ぜたりと、非人道的すぎる実行だ。
目的はオーク本来の凶暴性を取り除くことだったのだろうが、結果として、人間を恨むだけの凶暴なゴブリンオークが生産されただけだった。
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彼は俺の行為にぶるっと体を震わせた。
ああ、可愛い。
こんなに彼が可愛いとは!
彼は三か月前に突如ドラグーン王国に現われ、その人離れした剣術と能力で勇者様と崇められるようになったお方である言うのに。
いやいや、彼を崇めているのは俺こそだ。
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俺は一目で恋に落ちた。
俺は再び、いや、今度はヴォラクの耳たぶを齧った。
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「ああ。君が耳たぶ弱いって事は覚えた。俺も出すぞ。股を締めてくれるか?」
「オークにぶち殺されてしまえ。」
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俺はヴォラクの締まったモモの間に、いや、出来る限り彼の裏筋を摩擦できるように自分の物を差し込んだ。
なんてチョロくて可愛いのだと、胸がいっぱいになりながら。
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