ツクモ!〜俺以外は剣とか魔法とかツクモとかいう異能力で戦ってるけど、それでも拳で戦う〜

コガイ

文字の大きさ
上 下
20 / 37
第二章 異次元の魔術師

逆転の目・前編

しおりを挟む
 あまりにも大きな力の格差、それに対して諦めという感情が出てきてしまう彼女達。それをみかねてか、メティスから声が掛かる。

「ルディア」

 それはとても弱々しく、これまでに彼女が出したことのない感情を表しているかのようだ。
 冷酷の仮面を被りきっていたはずなのに、今だけは何かを案じるかのように優しさを見せる。

「もういいでしょう。貴女は充分に戦った。ここで退いてください。私は、争いにきたわけじゃないわ。
 誰かを見捨てるなんていうこと。それは貴女にとっては心苦しいのかもしれないけれど、救いに繋がる事もある。だから……」
「——うっさいわね」
「っ……!」

 慈悲にも似た言葉、それは異様に低く、そしてこの空間を響かせる声によって返される。
 誰が出した声か、もちろんルディアだ。しかし、彼女は致命傷ともいえる傷を負っているはずなのに、格上であるメティスさえも威圧されるような声を出せるはずがない。けれども、彼女は言葉を続ける。

「そんなもの、アンタの勝手な言い分よ」

 何かを押し返すような声、だがそれは怒りからではない、憎しみからではない。単純な意地、彼女が持つ信念がそうさせる。だれがどう言おうと、曲げる事はない。ただただ真っ直ぐに諦めない意思を貫き通す。

「なら、私は私の言い分を通す」

 客観的に見れば、それはわがままで、独善的に見えるかもしれない行為。けど、彼女には関係なかった。相手もまた同じように、勝手な理由でしかないと言い切ったのだから。

「今ここで折れたら、後悔する。
 いやそれ以上に何か、取り返しのつかない事になる……! 
 だから……だから私は! 私自身の心を信じる!」

 その時、何かが光る。この不気味な空間に、太陽なき空間に、一筋の光が刺す。強くも暖かい光は、優しくもどこか芯のあるものであった。
 その光は彼女の怪我を治し、血すらも無くし、まるで何もなかったかのように、彼女を万全の状態にする。

「アンタを打ち負かして」

 彼女の手が持つ短剣、いやそれに宿るツクモと呼ばれる存在が、共鳴するように光を帯び、強くなっていく。
 やがてそれは、彼女の体にも伝うように包んでいく。

「これがツクモの力……! いや、っていうべきか」

 光がルディアを包みきったとき、今までこの世界になかったはずの地面が、彼女の足に現れる。いいや引き込んだのだ、彼女のツクモが、元の世界から。

「リルを『守る』! 
 ——それが、私の想い!」

 不安も、諦めも、焦りも、そこには一切ない。誰かを守るという純粋な想いを前面に出した宣言は、この絶望を打破するきっかけとなった。

「……ああ、人の子よ」

 あまりにも綺麗な在り方。誰が共感したか、その誰かは他人には聞こえない小声を溢す。

「光の道筋も見えない最悪の状況で、光を作り出すとは……」

 それはなんとも素晴らしい——

「ソフィ」

 やっと重力によって地面に立ち、自由に体を動かせるようになったルディア。
 反撃の目が出てきた所で、隣の友人に手を差し出す。

「今からアイツを倒す。けど、そのためにはアナタの力が必要なの。
 変わったのは私たちが自由に動けるようになっただけ。アイツらが反則級に強い事は変わらない。
 それでも、この勝算の低い戦いに乗ってくれる?」
「当然。むしろ、見下してた英雄様に一泡吹かすチャンスを見逃したりするもんか!」

 再度のルディアの頼み。それは、この戦いを降りる最後のチャンスを与えたようにも見える。
 しかし、ソフィは迷いもなく、二つ返事で頼みを承諾し、彼女の手を掴む。

「ありがとう」

 それと同時に、ルディアを包んでいた光が手を伝い、彼女もそれを纏っていく。そして、ソフィも同様に地面に立ち、自由に動けるようになった。

「おおっなんだこれ!? これお前のツクモか!? けど、ツクモっていうのは宿はずじゃあ……」
「理屈は後。私だって、今の自分の力に驚いてるの。けど、まずはアイツよ」

 驚いているとは、そして直前まで致命傷だったかもしれない傷を受けていたとは、到底思えないほどの冷静さ。そんな彼女が今見ているのはたった一つ。

「……よくもまあ、辛抱強いこと」

 未だ圧倒的な壁として立ちはだかるメティスだ。

「ツクモ、それは自身の想い。言い換えれば自分の世界を作るという事。それのおかげで私の魔法がどれだけ無力と化したことでしょう」
「そうだとしても、お前は今でも最強の一角とか言われんだろ!」
「さあ? 何のことでしょう」
「しらばっくれないでよね。それにメティス、アンタは本当にツクモの存在を疎ましいと思っているのかしら?」

 ソフィにはどこか余裕のある表情で言葉を返したのに、ルディアには何も喋らず、黙る。

「いいわ。アンタがどう思っていようと、まずは倒す」
「……ええ。彼をどうにかするなら、私よりも強くなってもらわないとね」

 戦闘が再度始まる。そう思えるほど緊張感が高まっていく。
 何かのきっかけがあれば、今まで以上に激しい戦いの火蓋が切って落とされよう。

「んじゃ、毎度のごとくアタシからだ!」

 ……そのきっかけはソフィであった。
 彼女は早速、この世界で初の地面を使っての跳躍を行う。それは真っ直ぐで、分かりやすいほどの軌道。メティスに向かっての物だ。

「単調すぎる!」

 もちろんのこと、それはカリューオンが横から出てきて、その特攻を『腕で』止める。その腕はえぐられ、血肉が飛び散るが、ソフィの大剣を止めてみせる。しかも、肉が鳴らすとは思えない金属音を鳴らしながら。

「ぐっ……ツクモのせいか威力が増しているのか……!」
「へえ、そりゃ嬉しい誤算だ。けど、お前の言う単調さ、それにも目を向けたほうが良いぜ?」
「何を言って……!」

 ソフィの言う裏、それはすぐに表立つ。

「もらった!」

 いつの間にか接近していたルディア、彼女はソフィの背中を追うように、足元に地面を走っていた。
 ソフィを壁にして、敵の視界から逃れながらも。

「いつの間に……! だが!」

 鍔迫り合いもどきをしているカリューオン。そこから防御を解いてしまえば、ソフィの大剣に真っ二つとされるまでだ。
 しかし、ソフィの大剣はフッと軽くなり、重力に従って振り下ろされた。そこに銀狼人の姿はない。

「っ……クソ、またか!」

 溜めも構えもなく、その場から消え去ってしまう現象。もうこれは……

「魔法……まさか、メティスの空間魔法……! 黒孔ブラックホールがなくても瞬間移動ができるのか!?」

 ソフィが考えついた一つの考察。それはある意味で当たりであった。
 カリューオンは主であるメティスによって、何の動きもなく魔法による瞬間移動ができる。しかし、それはこの世界の中でのみという欠点があるが。

「やらせん!」

 そのカリューオンの移動先、それはもちろん主を狙うソフィの目の前だ。

「今までは避けられてばっかりだったけど、今回こそは……!」

 割り込まれると分かっていたのか、彼女が繰り出す一閃はほぼカリューオンを狙ったかのようだった。
 それに対して、銀狼人は何かを掴もうと手のひらを刺突の前に出す。そして、

「くっ……」

 カリューオンの手の平に短剣が刺される。

「ちょっ……捨て身すぎる……!」

 だが、驚いたのはルディアの方であった。彼女が狙っていたのは肩であり、それを斬れれば、片腕を飛ばせる、ないし不能にさせられる。
 いくら魔法で身体強化をして防いだとしても、ツクモの力があれば、どちらにせよダメージを負わせられる。そう踏んでいたにも関わらず、

「掴んだ!」

 カリューオンが彼女の右手をそのまま掴んだ行動には、予測も予想すらも超えられてしまった。
 しかも、だ。

「いっ……」

 銀狼人の鋭い爪が、ルディアの右手に突き刺さる。それは深く、骨までも届き、完全に彼女の右手を潰していた。

「自分の手を犠牲に、相手の手を潰しにかかるなんて……ちょっとやりすぎじゃない?」
「さて、それはどうかな?」

 互いに軽口を叩いているが、実際彼女らの顔は痛みから歪んでおり、眉間にシワを寄せ、片目は強く瞑り、口はへの字に曲がっており、声も辛そうであった。

「けど……!」

 それでも、彼女たちが動きを止める事はない。
 顎を捉えた蹴り、それはルディアの柔軟な体から繰り出される。真っ直ぐで、真下からの狙いすましたかのような蹴り。

「っ……効かん!」
「やっぱり……!」

 しかし、脳天を揺さぶる事はなく、いや首をほぼ動かすことすらもなかった。
 武器での攻撃では彼女の身を貫通したのに、蹴りでは効果がないのは、ツクモの特性か。

「ふっ!」

 反撃として、カリューオンはルディアの右手を捻り、もう片方の手で、彼女の胴体を突き刺そうとする。
 ルディアは避けようとするものの、右手を掴まれ、いやカリューオンの爪が右手へと完全に食い込んでおり、それが放されることがなかった。

「これじゃあ……!」
「ルディア! これを使え!」

 彼女のピンチ、そこから救ったのはソフィのある物だ。
 ソフィの声と共に、であれば必須のナイフが投げられ、ルディアはそれをキャッチする。

「危ないじゃないの!」

 突然の刃物の飛来に叱咤するものの、それを使ってこのピンチを脱する手立てを導く。
 その手順はたった一つ。

「はあっ……!」

 カリューオンの手首を斬ることだ。
 これにより、ルディアは拘束を逃れ、なんとか後ろに一歩引き、攻撃を避けられた。
 そして、さらに勢いを利用して、一度後退し、体勢を立て直す。

「ったく、肉を切らせて骨を断つ、なんていう言葉はあるけど、少し自分の身を削りすぎよ」

 銀狼人の体を、特に傷だらけの腕を見ながら、受けるダメージを度外視したそのカリューオンの戦法に呆れかえるルディア。しかし、その当人は辛そうながらもどこか余裕そうな表情で言葉を返す。

「まあな、普通はそう思うだろう。しかし、だ」

 そう言うと、彼女は切り落とされてた自身の手を、いつの間にか回収しており、それを血を流している手首に接合部同士を繋げたかと思えば、

「なっ……!」

 その手は斬られてなかったかのようにくっつき、しかも、何の違和感もなく指を動かしていた。
 腕の傷も回復し、体力も全て元通りになったようだ。

「ご主人様共々常識外れね。アンタら魔族っていうのはどいつもこいつも規格外すぎる!」
「貴女だって、もう手の傷が回復しているわよ。魔法も使っていないのにその自然治癒力を持っているなんて、人の身を超えているのではなくて?」

 メティスの言う通り、ルディアの右手にある深い傷にはすでに肉は再生している。

「さっきも言ったけど、何でこうなってるのか私が知りたいくらいよ」
「まったくだな」

 いつの間にか、ソフィも退いていたようで彼女の言葉にも同意する。
 その行動自体には何の疑問も抱かないのだが、

「……なんで泥だらけなのよ」

 体中が泥でまみれていた事に関しては、疑問を持たざるを得ないだろう。

「いやあ、はっはっはっ!」
「笑ってないでちゃんと説明なさい」
「ほら、あれだろ? お前にあの銀髪人狼が惹きつけられたから、これはチャンスだと思って英雄様に攻撃しようとしたんだ。
 そしたら、足元の地面を泥に変えられちまってな。それでも何とか進もうとしたら全身にまで被せてきやがって、最後には風圧の弾かなんかで、押し戻されちまったんだよ」
「アンタもアンタで大変だったのね。ほら、洗い落とすわよ」

 ルディアがスッと宙に指をなぞると、どこからともなく人の身体ほどの大きさの水球がソフィの頭上へと現れ、そしてそのまま重力に従い彼女へと落ち、泥をほぼ流していく。
 ……ついでに、体をずぶ濡れにしながらも。

「ぶへぇー……これじゃあ、明日絶対に風邪ひいちまう……」
「明日の心配より今日の心配をしなさい」
「おう、分かってる。
 ……にしても見たぜ。あのカリューオンっていうやつ。まさかこの土壇場まであの回復力を隠し持ってたなんてな。
 これじゃあ、泥仕合確定だな」
「……アンタ、わざと言ってる?」
「まっさか。そうだとしても、さっきみたいに水に流してくれよな」

 子供特有の無邪気な笑みをソフィは浮かべるが、それを見たルディアは『わざとだ』と確信して、頭を抱えながら呆れ返る。

「いいわ、アンタが水を刺すような事を言っていたとしても、別にもう気にしない」
「おいおい、お前が言っちまったらダメじゃないか。
 ……で、どうする? あっちは異常な回復力を持ってて、お前もそうなってる。これじゃあ、一生終わらないぜ?」
「いいえ、終わるわ。どちらも生き物であるかぎりね。
 私は傷を回復できても、体力までは無理よ。現に今はスタミナが底を突きかけている。それがなくなるか、、それで私は終わりよ。
 あっちも、おそらくは無限じゃないわ。どこかで限界が来るはず。……けど」
「その大元を狙った方が早いってか?」
「そうなるわね」

 狙うべき相手、それは言葉に出し切る前に合致する。

「ソフィ、言っておくけど次が最後のチャンスになるかもしれない」
「どうしてだ?」
「そろそろ、体力がきついのよ……頭はフラフラするし、体が言うことを聞いてくれそうにない……」
「……分かった。お前が意識を失えばツクモの効力はなくなる。私の武器も効かなくなる。だろ?」
「そういうことよ」

 最後のチャンス。つまりはもう時間は残されていないということだ。

「私はまだまだ行けたんだけど、お前がそういうことなら仕方ない」
「何言ってんの。メティスの重圧プレッシャーに体力を削られて、アンタもフラフラぎみになってるわよ」
「へ、何のことだか」

 二人には体力が残されていない。それは動きにも直結する。身体能力が落ちるこの状態でメティスにかどうか。

「今度はわたしからいく。後押しは任せたわよ」
「……オーケー、何を考えているかどうかは分からないけど、最高の後続を務めてやるぜ」

 しかしそれでも、彼女らが退く様子も、弱気になる様子もない。それは引き戻せない所まで行ってしまったからではない。
 譲れない物があるからだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!

珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。 3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。 高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。 これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!! 転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?

つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです! 文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか! 結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。 目を覚ましたら幼い自分の姿が……。 何故か十二歳に巻き戻っていたのです。 最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。 そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか? 他サイトにも公開中。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

処理中です...