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第一章 出会い頭の吹雪
労働、そして吹雪
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「こ、腰がぁ~……」
リルがルディアの家に住み始める事になってから三日後。朝から彼は麦わら帽を被りながら、畑仕事に勤しんでいた。
「筋肉痛になるとは言ったけど、それが今日まで続くなんてね」
「う、うるせぇ……」
腰に痛みを覚えながらもそれを必死に落としながら種植えをしているリルに対し、平然とした顔でルディアは淡々と同じ作業を行う。
彼がルディアに世話になる事が決まってから翌日、早速畑仕事を手伝うことになり、どうやらタイミングよく基礎の土壌作りからだった。
まず一日目の仕事は肥料撒きで、簡単な仕事だ。
問題は二日目だった。土を耕すというのが仕事であったが、二人の速さは歴然でリルが一を進めるとルディアは十以上ものスピードで終わらせていったのだ。
やり終えた後には、主に彼の腰がやられていた。クワの扱いに慣れていないのもあるが、彼が普段から運動をしていない事が伺える。しかし、それだけではない。
「大体さあ、この畑広すぎじゃないか!?」
どこかの競技場が立ちそうな広大な畑のスペースが、彼の体をイジメ倒したせいでもある。
もちろん、それら全てを彼が耕した訳ではない。先ほども言ったように、仕事量にすれば十分の一にも満たないがそれでも彼にとっては過度な広さである。
「それぐらいしないと、自給自足ができないのよ。でも今日は種まきだけだから、体への負担は少ないはずよ」
「それでも腰を落とすから、痛いんだよなぁ。
はぁ~、めんどくさい」
「そんなこと言わない。貴方が決めたことよ」
「わぁってる。やる事ぐらいはやる」
非常に嫌な顔、もとい私はダルいですと言わんばかりの顔をするものの、やる事はちゃんとやっているリルであった。
しかし、そんな彼がふと気づく。空を見上げ、そして周りの空気を感じていると、昨日との差異がある事に。
「にしても、今日はやたら寒くないか? 昨日は汗でびしょ濡れになるくらい暑かったのに」
昨日は雲ひとつない空に太陽が一つだけだったはずなのに、今はどんより暗い雲が空を覆い被さり、彼らの周りの空気が肌を刺すような寒気に変化していた。
「……ええ、そうね」
ルディアもその事には気づいていた。いや、それのさらに先、核心部分までも読み取っていた。
「今日の仕事はここまでにしておいた方が良い。これからもっと寒くなりそうだしね」
「そんな事まで分かるのか?」
「まあね」
彼女はタネを入れていた袋を持ち上げながら家に持ち帰り、リルも不思議そうな顔をしながらその後を追う。
「けど、なんで寒そうになるからって種まきを切り上げるんだ? 別に続けたって……」
「さっき寒くなるって言ったのは間違いだった。このままだとこの辺り一帯が凍りつくわ」
その冗談とはとても捉えられない本気の言葉、それは彼の背筋を凍らせるものだった。
「お前……それ本当なのか……?」
「そのままの意味よ。放っておいたら何もかもが凍り死ぬ。
だから、私が止めに行くわ」
「へ……?」
その言葉に、リルは困惑を隠せなかった。
今、彼女はこの自然現象を止めてみせると言い出した。この三日間で彼女の体が鍛え抜かれていたことは分かっていた。少なくとも彼より遥かに。
しかし、しかしだ。自然が起こす災害には人一人ではまず立ち向かうことはできない。いや、どんなに人がいてもだ。
「いや、確かにお前は強いよ? 力はあるし何度も戦ってるところは見たことある」
この三日間、ルディアは初日と同じように勝負を挑んでくるソフィと毎日戦い、そして悠々と勝利していた。
しかも、リルの中にある知識の『試合』よりも激しく、そして実践的な『戦闘』であった。細かい内容までは目で追いついていけないほどのスピードだったけど、それでも人間の限界を超えたような力を彼女は持っている事が、素人目の彼でも理解できていた。
「けど、今回はそれで解決できるわけじゃ……」
「できるわ。黒幕の居場所も大体特定できそうだし」
この異変は人為的だ。彼女はそう断言する。
「黒幕って……」
「ま、貴方は家で留守番でもしておくことね」
リルの質問は無視され、ルディアは家に着くと同時に持っていた種袋を玄関近くに置き、なにやら準備をし始める。
「これとこれとこれと……あとこれも」
物置らしきところから鞘に収まった直剣や、取り回しの良い短剣に、それより少し短く手頃なナイフを一本ずつ。胸や肩、膝の主要部だけを守る鎧、謎の粉や液体が入った道具袋などを取り出していく。
どうやら、本当に彼女は戦いに行くらしい。
「なあ、これからどんどん寒くなるんだろ? だったらこの家大丈夫なのか? あんまり防寒とかできなさそうだけど……」
「大丈夫よ。この家、閉め切っていれば外の影響を受けない魔法があるから」
「ま、マホウ?」
それはこの三日間で初めて聞いた単語だった。
「そんな摩訶不思議な物があるのか?」
彼にとってそれは非現実的だと感じていた。知識としてはほんの僅かにぼんわりとある程度だが、それを実際に見たことはなく、馴染みのない物だ。
「摩訶不思議って……ツクモよりは聞いたことあるでしょ」
「ツクモ……?」
またもや聞きなれない単語が出てくる。
「けど、今の貴方には関係ないわ。ほら、そこの暖炉の横にあるツマミ」
話題を切り上げ、ルディアは指をさしてリルの視線を誘導する。
「もし寒かったら、それを捻れば火がつくわよ。普段はあまり使わないけど、今回は緊急だから使っていいわよ」
「へぇー、いっつも不便だけど今回は便利な物だな」
この家では水を使うにも一苦労で、川まで樽で補給に行ったり、火も毎回薪を用意して火打ち石でつけるという、手間がかかるものばかりであった。
だからこそ、今回は捻るだけどいう一工程だけのそれが便利だった。
「晩飯までには戻ってくるけど、貴方料理できるわよね?」
「俺がやるの? できるけど……めんどくせぇ」
大きな溜息をつきそうなほど、彼は心底嫌そうに眉を寄せる。
「なら、やっておいてね。材料はキッチンに全部あるはずだから。
じゃあ、そろそろ行ってくるわ」
「なんで買い物に行くようなノリで、氷河期時代を止めようとしてんだ」
リルは呆れるが、ルディアの内心は彼の思ったような軽い感情ではなかった。
「そう見える? 私、こういうの初めてなのよ」
静かに、そして落ち着いて、こんな物は日常と変わらないような顔で言うが、彼女は確かに緊張している。大きく鼓動する心臓を必死に抑えて、背中には汗が流れる。けど、それでも彼女はそれを表面には出さない。
「……そうは見えないな。
まあ、なんだ。行くなら行ってこい。どうせ、記憶のない俺なんかが行っても足手まといだろうし、任せる」
「ええ、そうするわ。晩飯は期待してるわ」
「しないでくれ」
会話をひとしきり終えた後、ルディアは家を出る。この原因を突き止め、そして阻止するために。
「……行ったか」
黒幕と言っていたが、リルには何が何やらさっぱりわからない。しかも、魔術やらなんやらと、聞きなれない単語しかなさすぎる。けど、けれどもだ。
——何故、戻ってこないという不安が駆り立ててくるのだろうか。
リルがルディアの家に住み始める事になってから三日後。朝から彼は麦わら帽を被りながら、畑仕事に勤しんでいた。
「筋肉痛になるとは言ったけど、それが今日まで続くなんてね」
「う、うるせぇ……」
腰に痛みを覚えながらもそれを必死に落としながら種植えをしているリルに対し、平然とした顔でルディアは淡々と同じ作業を行う。
彼がルディアに世話になる事が決まってから翌日、早速畑仕事を手伝うことになり、どうやらタイミングよく基礎の土壌作りからだった。
まず一日目の仕事は肥料撒きで、簡単な仕事だ。
問題は二日目だった。土を耕すというのが仕事であったが、二人の速さは歴然でリルが一を進めるとルディアは十以上ものスピードで終わらせていったのだ。
やり終えた後には、主に彼の腰がやられていた。クワの扱いに慣れていないのもあるが、彼が普段から運動をしていない事が伺える。しかし、それだけではない。
「大体さあ、この畑広すぎじゃないか!?」
どこかの競技場が立ちそうな広大な畑のスペースが、彼の体をイジメ倒したせいでもある。
もちろん、それら全てを彼が耕した訳ではない。先ほども言ったように、仕事量にすれば十分の一にも満たないがそれでも彼にとっては過度な広さである。
「それぐらいしないと、自給自足ができないのよ。でも今日は種まきだけだから、体への負担は少ないはずよ」
「それでも腰を落とすから、痛いんだよなぁ。
はぁ~、めんどくさい」
「そんなこと言わない。貴方が決めたことよ」
「わぁってる。やる事ぐらいはやる」
非常に嫌な顔、もとい私はダルいですと言わんばかりの顔をするものの、やる事はちゃんとやっているリルであった。
しかし、そんな彼がふと気づく。空を見上げ、そして周りの空気を感じていると、昨日との差異がある事に。
「にしても、今日はやたら寒くないか? 昨日は汗でびしょ濡れになるくらい暑かったのに」
昨日は雲ひとつない空に太陽が一つだけだったはずなのに、今はどんより暗い雲が空を覆い被さり、彼らの周りの空気が肌を刺すような寒気に変化していた。
「……ええ、そうね」
ルディアもその事には気づいていた。いや、それのさらに先、核心部分までも読み取っていた。
「今日の仕事はここまでにしておいた方が良い。これからもっと寒くなりそうだしね」
「そんな事まで分かるのか?」
「まあね」
彼女はタネを入れていた袋を持ち上げながら家に持ち帰り、リルも不思議そうな顔をしながらその後を追う。
「けど、なんで寒そうになるからって種まきを切り上げるんだ? 別に続けたって……」
「さっき寒くなるって言ったのは間違いだった。このままだとこの辺り一帯が凍りつくわ」
その冗談とはとても捉えられない本気の言葉、それは彼の背筋を凍らせるものだった。
「お前……それ本当なのか……?」
「そのままの意味よ。放っておいたら何もかもが凍り死ぬ。
だから、私が止めに行くわ」
「へ……?」
その言葉に、リルは困惑を隠せなかった。
今、彼女はこの自然現象を止めてみせると言い出した。この三日間で彼女の体が鍛え抜かれていたことは分かっていた。少なくとも彼より遥かに。
しかし、しかしだ。自然が起こす災害には人一人ではまず立ち向かうことはできない。いや、どんなに人がいてもだ。
「いや、確かにお前は強いよ? 力はあるし何度も戦ってるところは見たことある」
この三日間、ルディアは初日と同じように勝負を挑んでくるソフィと毎日戦い、そして悠々と勝利していた。
しかも、リルの中にある知識の『試合』よりも激しく、そして実践的な『戦闘』であった。細かい内容までは目で追いついていけないほどのスピードだったけど、それでも人間の限界を超えたような力を彼女は持っている事が、素人目の彼でも理解できていた。
「けど、今回はそれで解決できるわけじゃ……」
「できるわ。黒幕の居場所も大体特定できそうだし」
この異変は人為的だ。彼女はそう断言する。
「黒幕って……」
「ま、貴方は家で留守番でもしておくことね」
リルの質問は無視され、ルディアは家に着くと同時に持っていた種袋を玄関近くに置き、なにやら準備をし始める。
「これとこれとこれと……あとこれも」
物置らしきところから鞘に収まった直剣や、取り回しの良い短剣に、それより少し短く手頃なナイフを一本ずつ。胸や肩、膝の主要部だけを守る鎧、謎の粉や液体が入った道具袋などを取り出していく。
どうやら、本当に彼女は戦いに行くらしい。
「なあ、これからどんどん寒くなるんだろ? だったらこの家大丈夫なのか? あんまり防寒とかできなさそうだけど……」
「大丈夫よ。この家、閉め切っていれば外の影響を受けない魔法があるから」
「ま、マホウ?」
それはこの三日間で初めて聞いた単語だった。
「そんな摩訶不思議な物があるのか?」
彼にとってそれは非現実的だと感じていた。知識としてはほんの僅かにぼんわりとある程度だが、それを実際に見たことはなく、馴染みのない物だ。
「摩訶不思議って……ツクモよりは聞いたことあるでしょ」
「ツクモ……?」
またもや聞きなれない単語が出てくる。
「けど、今の貴方には関係ないわ。ほら、そこの暖炉の横にあるツマミ」
話題を切り上げ、ルディアは指をさしてリルの視線を誘導する。
「もし寒かったら、それを捻れば火がつくわよ。普段はあまり使わないけど、今回は緊急だから使っていいわよ」
「へぇー、いっつも不便だけど今回は便利な物だな」
この家では水を使うにも一苦労で、川まで樽で補給に行ったり、火も毎回薪を用意して火打ち石でつけるという、手間がかかるものばかりであった。
だからこそ、今回は捻るだけどいう一工程だけのそれが便利だった。
「晩飯までには戻ってくるけど、貴方料理できるわよね?」
「俺がやるの? できるけど……めんどくせぇ」
大きな溜息をつきそうなほど、彼は心底嫌そうに眉を寄せる。
「なら、やっておいてね。材料はキッチンに全部あるはずだから。
じゃあ、そろそろ行ってくるわ」
「なんで買い物に行くようなノリで、氷河期時代を止めようとしてんだ」
リルは呆れるが、ルディアの内心は彼の思ったような軽い感情ではなかった。
「そう見える? 私、こういうの初めてなのよ」
静かに、そして落ち着いて、こんな物は日常と変わらないような顔で言うが、彼女は確かに緊張している。大きく鼓動する心臓を必死に抑えて、背中には汗が流れる。けど、それでも彼女はそれを表面には出さない。
「……そうは見えないな。
まあ、なんだ。行くなら行ってこい。どうせ、記憶のない俺なんかが行っても足手まといだろうし、任せる」
「ええ、そうするわ。晩飯は期待してるわ」
「しないでくれ」
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「……行ったか」
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