1,664 / 1,906
妖魔山編
1647.妖魔山での基本隊列
しおりを挟む
――ソフィ達がこの里に訪れてから数刻程経った。
今回はあくまで討伐ではなく、改めて妖魔山の全貌を明らかにする為に、あらゆる『妖魔』の縄張りや生息する妖魔達のランクを推し量る調査を優先するものではあるが、妖魔山という場所は、入り込んだモノを死へと誘う大変危険な場所である。
更に言えばこの里に集まった両組織が行おうとしている『禁止区域』の調査は、一つ間違えれば中に居る『妖魔』達に恨みを買う事にも繋がり兼ねず、妖魔退魔師と妖魔召士だけではなく、この『ノックス』の世界に生きる者達にも被害が及び兼ねない。
実際に行われたかつての『妖魔団の乱』の時も町の被害は大きく、その時は今回向かう『禁止区域』の『妖魔』達が山に下りてきたわけではなかったが、それでもランク『6』までの『妖魔』の集団であっても被害を収めるのに相当に苦労し、今でもその被害の爪痕は『ケイノト』の町を中心にあらゆる場所に残っている。何より町民達に恐怖を植え付けた事が、何よりも大きい被害だったともいえる。
決してこういった歴史を繰り返してはならず、妖魔召士組織に代わって、妖魔退魔師が『妖魔山』を管理するという新たな転換を迎えた事で、今までよりも安全に町人たちが暮らせる世界を作らなくてはならない。
その為の第一歩として今回の調査に臨む以上、多くの時間を要してでも確認を怠らず、両組織間の連携を取らなくてはならない。
妖魔山の目標の全貌から始まり、重点的に見て回る為の山の内部の道順などを、これまで管理を行っていた『妖魔召士』組織側と綿密に計画を組み立てていきながら話が交わされていき、やがてはこの場に居る全員に細部に至るまでの情報を共有し終えるのだった。
「それでは最後に『妖魔山』で行う隊列としまして、前時代までの両組織間における隊列の方法こそ、効率が良いと私と総長は考えるに至りました。前衛に攻撃に特化した者という事でヒノエ組長にスオウ組長お願いします。そして『百鬼』殿には、鬼人族の集落までの間は、この前衛の間に入って頂きます」
ヒノエにスオウ、そして妖魔の鬼人である『百鬼』も頷いて見せるのだった。
「中衛兼遊撃に、私とキョウカ組長が入ります。そして我々に挟まれる形で『エイジ』殿と『ゲンロク』殿には中に入って頂きたく思います」
エイジとゲンロクは隊列内容を淡々と話し始めたミスズに、反論を挟まずに頷きだけを返す。どうやら異論はないようである。
元々このエイジとゲンロクの隊列並び順は、最初にミスズが告げた通りに前時代に『妖魔召士』の護衛という立場を取っていた『妖魔退魔師』の隊列順序と瓜二つであった為、それを理解した上での頷きだっただろう。
「更に中衛側後ろの中後衛に、退魔組に属されていた『ユウゲ』殿に『カヤ』殿、そして『イツキ』殿に入って頂きます。その両隣にソフィ殿とヌー殿、並びにテア殿。そして全体を見渡す形でシゲン総長に最後尾をお願いします」
ミスズの言葉にイツキとヌーだけが、視線を部屋に居る者達の方向へと這わせたが、それ以外の者達は首を縦に振り、やがては事前にこの取り決めを行っていた総長シゲンが、最後に返事代わりに頷く事となった。
『妖魔山で取る基本隊列』は以下の通りである。
…………
前衛 ヒノエ スオウ
中前衛 ミスズ エイジ ゲンロク キョウカ
中後衛 ユウゲ カヤ イツキ ソフィ ヌー テア
後衛 シゲン
…………
この隊列順を決めたのは主にミスズであるが、ある程度は理に適って組まれていると別世界で戦闘に身を置いてきたソフィやヌー、それに前時代の『妖魔退魔師』を護衛において戦ってきたゲンロク達も考えるのだった。
索敵や突然の攻撃に対して、瞬間的な対応を要求される前衛に『スオウ』と『ヒノエ』。特に副総長のミスズを除けば、この役目を十全に担える者がスオウであり、一歩スオウに遅れる形で対応を取れるのがヒノエ組長だが、こちらはその一歩分を十分に賄えるだけの攻撃力を有しており、スオウ組長によって作られた敵の隙を突いて確実に仕留められる信頼がある。
当然、ランク『5』や『6』程度の妖魔であれば、組長格のどちらか一人の対応でおつりがくる程であろうが、中腹以降を踏まえれば、中前衛にミスズの洞察力と、そのミスズの洞察力を活かす動きを行えるキョウカ組長が加わる事で余裕が生まれるだろう。
接近を許さなければ『魔力』に特化した『妖魔召士』の扱う『魔波空転』といった『魔力波』で遠距離から一方的に攻撃を行う事を可能とする。
『妖魔山』の中腹付近から先までは、この前中衛だけで片が付くと見ても問題はないだろう。
だが、これは決して楽観視しているわけではなく、向かう場所がミスズ達『妖魔退魔師』組織の預かり知らない未知なる領域といえる『妖魔山』である為、あくまで『エイジ』や『ゲンロク』達からの情報通りならば問題ないという判断である。
中前衛までは基本的に組長格とある程度、戦力として問題ないと思われる前時代の長であった『ゲンロク』や当代の長である『エイジ』であるが、その後ろとなる中後衛に関しては、退魔組の三人が含まれている為、もちろんイツキなどは戦力として計算には入れてはいるが、あくまで補助的な意味合いが強い。
しかしその中後衛には、ミスズやシゲンが認めている『ソフィ』や『ヌー』が間に居る為に、懸念点は補って余りある結果を生むことだろう。
更にはその全ての動きを見れるシゲンが、最後方から状況に応じて対応を行い布陣を取る。
実際に妖魔山に入って見なければ完璧かどうかまでは言葉にする事が出来ないが、ひとまず想像の中であれば、各々がこの形で問題はなさそうだという結論に至ったようである。
今回はあくまで討伐ではなく、改めて妖魔山の全貌を明らかにする為に、あらゆる『妖魔』の縄張りや生息する妖魔達のランクを推し量る調査を優先するものではあるが、妖魔山という場所は、入り込んだモノを死へと誘う大変危険な場所である。
更に言えばこの里に集まった両組織が行おうとしている『禁止区域』の調査は、一つ間違えれば中に居る『妖魔』達に恨みを買う事にも繋がり兼ねず、妖魔退魔師と妖魔召士だけではなく、この『ノックス』の世界に生きる者達にも被害が及び兼ねない。
実際に行われたかつての『妖魔団の乱』の時も町の被害は大きく、その時は今回向かう『禁止区域』の『妖魔』達が山に下りてきたわけではなかったが、それでもランク『6』までの『妖魔』の集団であっても被害を収めるのに相当に苦労し、今でもその被害の爪痕は『ケイノト』の町を中心にあらゆる場所に残っている。何より町民達に恐怖を植え付けた事が、何よりも大きい被害だったともいえる。
決してこういった歴史を繰り返してはならず、妖魔召士組織に代わって、妖魔退魔師が『妖魔山』を管理するという新たな転換を迎えた事で、今までよりも安全に町人たちが暮らせる世界を作らなくてはならない。
その為の第一歩として今回の調査に臨む以上、多くの時間を要してでも確認を怠らず、両組織間の連携を取らなくてはならない。
妖魔山の目標の全貌から始まり、重点的に見て回る為の山の内部の道順などを、これまで管理を行っていた『妖魔召士』組織側と綿密に計画を組み立てていきながら話が交わされていき、やがてはこの場に居る全員に細部に至るまでの情報を共有し終えるのだった。
「それでは最後に『妖魔山』で行う隊列としまして、前時代までの両組織間における隊列の方法こそ、効率が良いと私と総長は考えるに至りました。前衛に攻撃に特化した者という事でヒノエ組長にスオウ組長お願いします。そして『百鬼』殿には、鬼人族の集落までの間は、この前衛の間に入って頂きます」
ヒノエにスオウ、そして妖魔の鬼人である『百鬼』も頷いて見せるのだった。
「中衛兼遊撃に、私とキョウカ組長が入ります。そして我々に挟まれる形で『エイジ』殿と『ゲンロク』殿には中に入って頂きたく思います」
エイジとゲンロクは隊列内容を淡々と話し始めたミスズに、反論を挟まずに頷きだけを返す。どうやら異論はないようである。
元々このエイジとゲンロクの隊列並び順は、最初にミスズが告げた通りに前時代に『妖魔召士』の護衛という立場を取っていた『妖魔退魔師』の隊列順序と瓜二つであった為、それを理解した上での頷きだっただろう。
「更に中衛側後ろの中後衛に、退魔組に属されていた『ユウゲ』殿に『カヤ』殿、そして『イツキ』殿に入って頂きます。その両隣にソフィ殿とヌー殿、並びにテア殿。そして全体を見渡す形でシゲン総長に最後尾をお願いします」
ミスズの言葉にイツキとヌーだけが、視線を部屋に居る者達の方向へと這わせたが、それ以外の者達は首を縦に振り、やがては事前にこの取り決めを行っていた総長シゲンが、最後に返事代わりに頷く事となった。
『妖魔山で取る基本隊列』は以下の通りである。
…………
前衛 ヒノエ スオウ
中前衛 ミスズ エイジ ゲンロク キョウカ
中後衛 ユウゲ カヤ イツキ ソフィ ヌー テア
後衛 シゲン
…………
この隊列順を決めたのは主にミスズであるが、ある程度は理に適って組まれていると別世界で戦闘に身を置いてきたソフィやヌー、それに前時代の『妖魔退魔師』を護衛において戦ってきたゲンロク達も考えるのだった。
索敵や突然の攻撃に対して、瞬間的な対応を要求される前衛に『スオウ』と『ヒノエ』。特に副総長のミスズを除けば、この役目を十全に担える者がスオウであり、一歩スオウに遅れる形で対応を取れるのがヒノエ組長だが、こちらはその一歩分を十分に賄えるだけの攻撃力を有しており、スオウ組長によって作られた敵の隙を突いて確実に仕留められる信頼がある。
当然、ランク『5』や『6』程度の妖魔であれば、組長格のどちらか一人の対応でおつりがくる程であろうが、中腹以降を踏まえれば、中前衛にミスズの洞察力と、そのミスズの洞察力を活かす動きを行えるキョウカ組長が加わる事で余裕が生まれるだろう。
接近を許さなければ『魔力』に特化した『妖魔召士』の扱う『魔波空転』といった『魔力波』で遠距離から一方的に攻撃を行う事を可能とする。
『妖魔山』の中腹付近から先までは、この前中衛だけで片が付くと見ても問題はないだろう。
だが、これは決して楽観視しているわけではなく、向かう場所がミスズ達『妖魔退魔師』組織の預かり知らない未知なる領域といえる『妖魔山』である為、あくまで『エイジ』や『ゲンロク』達からの情報通りならば問題ないという判断である。
中前衛までは基本的に組長格とある程度、戦力として問題ないと思われる前時代の長であった『ゲンロク』や当代の長である『エイジ』であるが、その後ろとなる中後衛に関しては、退魔組の三人が含まれている為、もちろんイツキなどは戦力として計算には入れてはいるが、あくまで補助的な意味合いが強い。
しかしその中後衛には、ミスズやシゲンが認めている『ソフィ』や『ヌー』が間に居る為に、懸念点は補って余りある結果を生むことだろう。
更にはその全ての動きを見れるシゲンが、最後方から状況に応じて対応を行い布陣を取る。
実際に妖魔山に入って見なければ完璧かどうかまでは言葉にする事が出来ないが、ひとまず想像の中であれば、各々がこの形で問題はなさそうだという結論に至ったようである。
1
お気に入りに追加
421
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる