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サカダイ編
1082.威圧よりも恐ろしい、不思議な重圧
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一方その頃ソフィ達は『サカダイ』の『妖魔退魔師』の本部で、退魔師組織の最高幹部の一人『スオウ』という小柄な少年に自分達が何者なのか、何をしにこの世界へ来たのか、そしてここに来るまでに起きた諸々の内容を説明し終えるのであった。
「はぁ、何というかキミが話してくれた内容は、どれもこれも俄かには信じ難い話ばっかりだね。君たちが魔族なのだとか、別の世界からこのノックスの世界に来たとか、そういう話は置いておくにしても『コウゾウ』を襲った『妖魔召士』達をキミ達が捕らえたという話は、現実味が無さ過ぎてちょっと信じられないかな」
ソフィ達がこの世界に来てから起きた出来事はどれもこれも大きな出来事ばかりであり、まるで創作の話を聞かされているような、そんな感覚でスオウもそのスオウの部下であるサシャも聞いていたようだ。
「でもスオウ組長。この方々の話の端々は本当の事だと思いますよ。会議で副総長が説明を行っていた『妖魔召士』達の名前とも合っていますし、何故コウゾウが無事だったのか。それに『予備群』の屯所の話とも一致しています」
ソフィ達の話を完全に信用しているわけでは無い様子だが、それでもスオウ組長よりもここにきてサシャという副組長の方が、まだ話が出来るようだとソフィもヌーも同じように考えるのであった。
「じゃあサシャ、キミはこの方々が『中位妖魔召士』の連中を生きたまま倒して、大人しく捕らえられたという話を信じるのかい?」
どうやら『煌鴟梟』のアジトで戦った『キネツグ』や『チアキ』は、彼らに言わせてみれば『妖魔召士』の中では真ん中くらいの力量の持ち主らしい。
ソフィはスオウとサシャが会話をしている横で、あのチアキが使役していた鬼の『式』である『英鬼』の事を思い浮かべながら、あれ程の妖魔を使役出来る程の者達よりも、まだ『妖魔召士』達には上が居るのかと想像して、楽しみが増えたとばかりに笑みを浮かべて嬉しさを露にするのであった。そのソフィの顔を同時に見た、スオウとサシャは二人での会話を止めた。
「何か楽しそうだけど、どうかしたのかい?」
「クックック。お主達が奴らの事を『中位妖魔召士』と呼んでいたのでな。あのチアキとかいう女が『英鬼』と呼んでいた妖魔よりもまだまだ強い者がいるのかと思うと、飽きさせぬ世界だと喜んでいたのだ」
そのソフィの言葉に、スオウとサシャは無意識に顔を合わせた。
『妖魔召士』達であるチアキ達を捕らえたという事を自慢するでもなく、そのチアキとやらが放った『式』との戦いを楽しそうに語り、更なる闘争に意欲を見せている様子のソフィを見たスオウ達は、どうやら先程の話にある程度の真実味を見出したようであった。
「……」
スオウはサシャと顔を合わせていたが、どうやら興味をそそられたのかスオウは、気づかれないようにそっと机の下で右手を帯刀している刀にあてた。
そして視線をソフィに合わせた瞬間、スオウの全身が総毛立つ。そこには何と先程まで嬉しそうな表情を浮かべていたソフィの目が、まるで別人の目に変貌していたのである。
――覗き込んだその目は、信じられない程に深く濃い闇の色をしていた。そしてソフィに視線を合わせた事でスオウは全てを理解した。
そしてこれ以上見ていると危険だと『妖魔退魔師』としての勘が働いているが、今この瞬間にも目を逸らすと何をされるか分からない怖さがあった。
――それは単なる恐怖ではなく、彼が体験した事のない何か。
不安と恐怖も勿論あるのだが、この目を見ていると全てを投げ出して考える事を放棄して、彼に身を預けてしまいたくなるような、そんな謎の安心感のようなモノが感じられるのである。
彼の不思議なその目に完全に抗えないわけではないが、ここは簡単には逸らしちゃあ行けないとスオウはソフィの目を見続ける。
――彼が感じている感覚は何も間違ってはいない。
大魔王ソフィの抱く願望。その渇望ともいえるものは、百にも満たぬ寿命しか持たぬスオウでは、決して理解の及ばない深い深いソフィの闇の部分。
『アレルバレル』という世界を離れる前、ソフィが諦観してしまった願望。
自分より強い者と至高の戦いを繰り広げたい。そして可能なのであれば、全力を賭した上でその存在に、大魔王ソフィという存在を葬って欲しい。
アレルバレルの世界の全てを知り尽くして尚、自身が望む物は手に入らなかったモノ。しかしその一度諦めた願望は『煌聖の教団』の総帥の手によって別世界へ跳ばされてしまった事で、一縷の望みが残されたのである。
一度は全てを放棄した夢、そして再び目の前に垂らされた糸。その叶わなかった筈の願望が、再び今ソフィの心に抱かれている。
スオウが重圧に感じたソフィの目は、そのソフィの願望全てが内包されていた。つまり彼がソフィの目を見て、不思議な安心感に包まれたように感じたのは、ソフィの深淵に抱く願望や、諦観、希望、絶望。
――その全てが内包された掛け替えの無い、冀望を垣間見る事が出来た証なのだった。
(成程、こりゃあコウゾウ達に手に掛けた者達『中位』の『妖魔召士』を捕らえたという話も満更全てがウソというわけでもなさそうだ)
「……長、……オウ、……長!」
「スオウ組長!!」
「ああ、聴こえているよ」
先程まで顔を合わせていたスオウ組長が『青年』の顔を見た瞬間に、唐突に目を丸くしながら動かなくなってしまった為に、隣でサシャが心配そうにスオウに話掛けるのだった。そして何度目かでようやくスオウは、彼女の呼びかけに返事をするのであった。
「スオウ組長、一体どうしたというのですか!」
スオウが刀に手をあてた所は見ていたサシャではあったが、そのスオウが何をしようとしているのかに注目がいき、そのままソフィの目を見る事はせずに、スオウに意識を向けていたサシャは、突然のスオウ組長の変貌ぶりに驚いて、慌てて声を掛けたのであった。
「いや、何でもないよサシャ」
ようやくスオウはソフィから視線を外して心配そうにしている自分の組の副組長に、安心させるように声を掛けるのだった。
「クックック、大したものだな」
ソフィがそう呟くと隣に居たヌーが反応する。
「ああ、確かに大したもんだ……」
『ソフィ』と『ヌー』が『スオウ』という小柄な少年を認めるような口ぶりを見せる横で『セルバス』は先程のソフィの視線を一瞬だけ覗いた事で、必死に震える体を両手で押さえて、堪えているのであった。
「はぁ、何というかキミが話してくれた内容は、どれもこれも俄かには信じ難い話ばっかりだね。君たちが魔族なのだとか、別の世界からこのノックスの世界に来たとか、そういう話は置いておくにしても『コウゾウ』を襲った『妖魔召士』達をキミ達が捕らえたという話は、現実味が無さ過ぎてちょっと信じられないかな」
ソフィ達がこの世界に来てから起きた出来事はどれもこれも大きな出来事ばかりであり、まるで創作の話を聞かされているような、そんな感覚でスオウもそのスオウの部下であるサシャも聞いていたようだ。
「でもスオウ組長。この方々の話の端々は本当の事だと思いますよ。会議で副総長が説明を行っていた『妖魔召士』達の名前とも合っていますし、何故コウゾウが無事だったのか。それに『予備群』の屯所の話とも一致しています」
ソフィ達の話を完全に信用しているわけでは無い様子だが、それでもスオウ組長よりもここにきてサシャという副組長の方が、まだ話が出来るようだとソフィもヌーも同じように考えるのであった。
「じゃあサシャ、キミはこの方々が『中位妖魔召士』の連中を生きたまま倒して、大人しく捕らえられたという話を信じるのかい?」
どうやら『煌鴟梟』のアジトで戦った『キネツグ』や『チアキ』は、彼らに言わせてみれば『妖魔召士』の中では真ん中くらいの力量の持ち主らしい。
ソフィはスオウとサシャが会話をしている横で、あのチアキが使役していた鬼の『式』である『英鬼』の事を思い浮かべながら、あれ程の妖魔を使役出来る程の者達よりも、まだ『妖魔召士』達には上が居るのかと想像して、楽しみが増えたとばかりに笑みを浮かべて嬉しさを露にするのであった。そのソフィの顔を同時に見た、スオウとサシャは二人での会話を止めた。
「何か楽しそうだけど、どうかしたのかい?」
「クックック。お主達が奴らの事を『中位妖魔召士』と呼んでいたのでな。あのチアキとかいう女が『英鬼』と呼んでいた妖魔よりもまだまだ強い者がいるのかと思うと、飽きさせぬ世界だと喜んでいたのだ」
そのソフィの言葉に、スオウとサシャは無意識に顔を合わせた。
『妖魔召士』達であるチアキ達を捕らえたという事を自慢するでもなく、そのチアキとやらが放った『式』との戦いを楽しそうに語り、更なる闘争に意欲を見せている様子のソフィを見たスオウ達は、どうやら先程の話にある程度の真実味を見出したようであった。
「……」
スオウはサシャと顔を合わせていたが、どうやら興味をそそられたのかスオウは、気づかれないようにそっと机の下で右手を帯刀している刀にあてた。
そして視線をソフィに合わせた瞬間、スオウの全身が総毛立つ。そこには何と先程まで嬉しそうな表情を浮かべていたソフィの目が、まるで別人の目に変貌していたのである。
――覗き込んだその目は、信じられない程に深く濃い闇の色をしていた。そしてソフィに視線を合わせた事でスオウは全てを理解した。
そしてこれ以上見ていると危険だと『妖魔退魔師』としての勘が働いているが、今この瞬間にも目を逸らすと何をされるか分からない怖さがあった。
――それは単なる恐怖ではなく、彼が体験した事のない何か。
不安と恐怖も勿論あるのだが、この目を見ていると全てを投げ出して考える事を放棄して、彼に身を預けてしまいたくなるような、そんな謎の安心感のようなモノが感じられるのである。
彼の不思議なその目に完全に抗えないわけではないが、ここは簡単には逸らしちゃあ行けないとスオウはソフィの目を見続ける。
――彼が感じている感覚は何も間違ってはいない。
大魔王ソフィの抱く願望。その渇望ともいえるものは、百にも満たぬ寿命しか持たぬスオウでは、決して理解の及ばない深い深いソフィの闇の部分。
『アレルバレル』という世界を離れる前、ソフィが諦観してしまった願望。
自分より強い者と至高の戦いを繰り広げたい。そして可能なのであれば、全力を賭した上でその存在に、大魔王ソフィという存在を葬って欲しい。
アレルバレルの世界の全てを知り尽くして尚、自身が望む物は手に入らなかったモノ。しかしその一度諦めた願望は『煌聖の教団』の総帥の手によって別世界へ跳ばされてしまった事で、一縷の望みが残されたのである。
一度は全てを放棄した夢、そして再び目の前に垂らされた糸。その叶わなかった筈の願望が、再び今ソフィの心に抱かれている。
スオウが重圧に感じたソフィの目は、そのソフィの願望全てが内包されていた。つまり彼がソフィの目を見て、不思議な安心感に包まれたように感じたのは、ソフィの深淵に抱く願望や、諦観、希望、絶望。
――その全てが内包された掛け替えの無い、冀望を垣間見る事が出来た証なのだった。
(成程、こりゃあコウゾウ達に手に掛けた者達『中位』の『妖魔召士』を捕らえたという話も満更全てがウソというわけでもなさそうだ)
「……長、……オウ、……長!」
「スオウ組長!!」
「ああ、聴こえているよ」
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「スオウ組長、一体どうしたというのですか!」
スオウが刀に手をあてた所は見ていたサシャではあったが、そのスオウが何をしようとしているのかに注目がいき、そのままソフィの目を見る事はせずに、スオウに意識を向けていたサシャは、突然のスオウ組長の変貌ぶりに驚いて、慌てて声を掛けたのであった。
「いや、何でもないよサシャ」
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「クックック、大したものだな」
ソフィがそう呟くと隣に居たヌーが反応する。
「ああ、確かに大したもんだ……」
『ソフィ』と『ヌー』が『スオウ』という小柄な少年を認めるような口ぶりを見せる横で『セルバス』は先程のソフィの視線を一瞬だけ覗いた事で、必死に震える体を両手で押さえて、堪えているのであった。
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