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旅籠編
1021.逃亡を図る者
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エイジは間違った道へと進んでいたキネツグに、お灸をすえる意味も兼ねてもう一度正しき道へ戻す為に『妖魔召士』と名乗る為に必要な『魔力』を一時的に奪うのであった。
根本となる魔力を奪い二度と魔力を操る事を不可能にする事もエイジや、そのエイジの師であるサイヨウであれば当然可能ではあるが、どうやらエイジはそこまでするつもりはなく、キネツグ程の若さであれば、自分の年齢を迎えるまでには、再び『妖魔召士』と名乗れる事だろうと思い、最低限の魔力を残して見せるのだった。
真面目に研鑽を積み直すならばいくらでも力を貸そうとは思うが、今後もしやけっぱちになるようであればエイジは今度こそ彼に引導を渡すつもりのようである。
キネツグの事を考えていたエイジだったが、やがて後ろを振り返りソフィと『妖魔召士』の『チアキ』の方を一瞥する。
「どうやらあちらもそろそろ終わりそうだな……」
エイジの視線の先ではチアキが使役した『式』である『英鬼』が、ソフィに倒されて地面に転がっているのが見えた。キネツグと戦っていた為に、詳細をそこまで理解しているわけではないが、あの妖魔も鬼人である以上、ランクは『4』よりは上であっただろう。そしてあのチアキもまたキネツグと同じようにヒュウガ派である。
当然ゲンロクの編み出した禁術を使う事に躊躇いなどないであろうし、ヒュウガ派の者達であるならば、むしろ使う事を推奨しているかもしれない。
エイジは自分と同じ前時代に生きて来たヒュウガの事を考えながらも、禁術を施された鬼人をあっさりと倒したであろうソフィを流石だと認めながら、ゆっくりとヌー達の元へと向かっていくのであった。
…………
「さて、次はお主の番だな?」
「くっ!」
まさかランク『5.5』相当の『英鬼』がやられると思っていなかったチアキは、何が何だか分からないといった表情を浮かべていたが、自分の元に近づいてこようとするソフィを見てまずいと思いながらも警戒するように『青い目』を発動させた。
(こ、こいつがヒュウガ様が言っていた奴か! な、成程ね、あたしら『妖魔召士』を追手に差し向ける筈だ)
チアキはソフィ達が『予備群』程度の存在ではない事をようやくその頭で理解して、もっと上手くやるべきだったと後悔するのだった。
(こ、こうなったら情けないけど、キネツグと共に一度里へ戻り、戦力を整えてからもう一度こいつらを襲う。ヒュウガ様の息のかかった者達は、里にもまだまだいくらでもいるんだ。事情を話せばいくらでも、協力は取り付けられる筈だ)
ゲンロクの作った里ではあるが、ジワジワと内部からヒュウガ派は勢力を伸ばしてきており、すでに『妖魔召士』の組織の中でも五分の一近くはヒュウガ派に寝返っている。
ここでヒュウガ派を多く動かせばゲンロクにバレるかもしれないが、そうなったらそうなったでヒュウガ様を『妖魔召士』の長に挿げ替えて『妖魔召士』の組織を二つに割ってしまえばいい。
そんな事が現実に起きれば『妖魔召士』の組織にとって歴史的な汚点となるようなとんでもない事だが、頭に血がのぼっている今、本当にやってしまっても構わないとチアキは考え始めるのであった。
(よし『魔瞳』でアイツを縛り『式』を呼び出した後、キネツグと共にこの施設から空を飛んで脱出だ!)
この場に来た時のように鳥類の妖魔を使役して脇目も振らず、この場から離脱しようと企むチアキは、近づいてくるソフィから一旦視線を外してエイジと相対しているキネツグの様子を見る。
「へ……っ!?」
しかしそこでチアキは素っ頓狂な声が口から漏れ出てしまった。彼女の視線の先では、あのキネツグが倒れて転がっていたのである。
(エイジ殿は現役から離れて久しくまた本来の『妖魔召士』達とは違って、固有の高ランクの『式』等も有してはいない筈だったが……!? ま、まさか『式』も使役せずに『縛呪の行』を施した筈の妖魔達を『キネツグ』ごと倒したというのか……? 生身の身体のままで!?)
「何を慌てておるのだ? お主はヒュウガとかいう者から我達を消す為に、この場に差し向けられたのだろう? さぁお主も遠慮はいらぬぞ、存分に我が相手をしてやろう」
そう言うとソフィはチアキの前まで足を運ぶ。
「ちょっ、調子に乗るなよ! 天才エリートの『妖魔召士』であるあたしに舐めた口利いてんじゃないよっ!」
チアキは色々と思い通りに事が運ばない事に苛立ち、半ばヤケっぱちになりながら魔瞳である『青い目』をソフィに放つのであった。
「むっ……!」
ソフィの手足が重く感じたかと思えば、その場から動けなくなっていく。
鉛のように重くなるというよりは何やら建物の柱の一部になったかのような感覚であり、強引に動かせば地面の土ごと大地を揺るがすような、そういった不思議な感覚を味わい、無理に動かせば足がぼきりとそのまま折れてしまうようなイメージを抱かされるのであった。
「またこの青い目か……。どうやら『紅色』でも『金色』でもなく、人間達が開眼する『魔瞳』は、全員『青色』になるという事か」
この世界に来た時にエイジの子からも受けた事があるこの目は、どうやら第二形態となっている今のソフィであっても動けなくなり、まるで抵抗が出来なくなる様子だった。
(ふむ……。これは戦力値や適当な力をいくら増加させても外れそうに無い感覚だな。では魔力が本題という事か?)
一つの結論に至ったソフィは、試してみる価値はあると思い始める。
「ヒャハハハッ! 無駄なんだよバーカ! 魔瞳『青い目』は『妖魔召士』に選ばれる程の力がなければ絶対に解除なんて出来ないんだよ! あたしが立ち去るまで、そのまま悔しそうに眺めてろよ!」
そう言って懐から『式札』を出したチアキは空に向かって放り投げると、ボンッという音と共にこの場に彼女たちが現れた時に乗っていた『鳥類』の妖魔が出現する。
『式』を出した後、チアキはもうソフィを見ておらず、視線を同じ『妖魔召士』である『エイジ』の方に向け始める。
『青い目』はソフィが試そうとしていた通り、膨大な魔力によって影響を及ぼす魔瞳であり『妖魔召士』に選ばれる程の魔力があれば、相手の魔瞳にも影響を与える事が出来る。
つまりチアキの『青い目』の影響下にあるソフィをエイジが『青い目』を使って相殺を行えば、簡単に解除されてしまうのである。
チアキはこの場から里に戻る為には『英鬼』を倒して見せたソフィなどより、同じ『妖魔召士』のエイジの方が、危険性は上だと見ているようであった。
いくら力が強いソフィであっても『魔瞳』を解除出来なければ、ただの力自慢の妖魔のような、存在と変わらない。
しかしどうやらエイジ殿はこちらを見てはいるが、コイツを動けるようにしようとは考えていないのか一向にこちらに向かってくる気配が無い。
(仲間というワケではないのか? まぁそんな事はどっちでもいい、向かってこないというのならキネツグには悪いが、あたし一人で戻らせてもらうよ!)
今が好機だと判断したチアキは自身の『式』に飛び乗ろうと、視線をエイジから自身の鳥類の『式』に移した。
――しかしその時であった。
恐ろしい重圧を感じたチアキは、視線を再び目の前に居る者に移させられる。
最初は鮮明で綺麗な紅色。次にくっきりと鮮やかな青色。最後に眩い金色がソフィの周囲に纏わり始めていった。
チアキは一瞬マズイと思ったが、オーラを纏い始めたソフィにそれ以降動きは見られなかった。
どうやら『英鬼』を倒した時の『三色併用』を用いたソフィであってもチアキの魔瞳を解除出来なかった様子である。
(あ、焦らせやがって!! あたしの魔瞳をそんな簡単に解除出来るワケがねぇんだよ! バーカ!!)
それでも冷や汗を浮かべながらチアキは、短髪の頭をガシガシと掻きながら心の中でソフィを罵倒する。
「クックック! 素晴らしいではないか。お主の魔瞳は、あの『レキ』の目以上の力というワケだな?」
「ハァッ……? 誰だよ『レキ』って……」
突然笑い始めたかと思えば、誰か分からない名前を出し始めたソフィにチアキは、訝し気に眉を寄せながらそう口にする。
しかしそのチアキの言葉に対するソフィの返答はなく、代わりに何やら『詠唱』のような物をソフィは呟き始める。
「『無限の空間、無限の時間、無限の理に住みし魔神よ。悠久の時を経て、契約者たる大魔王の声に応じよ……」
「何だ? 何を言っていやがるんだ? て、テメェ……」
突然、奇妙な言葉を吐き続け始めたソフィを見て、彼女はよく分からない焦燥感に襲われ始める。
そしてそんなチアキに、ソフィは視線を合わせると『魔神』を使役する為の召喚の詠唱を終える。
――「『我が名は、ソフィ』」
……
……
……
根本となる魔力を奪い二度と魔力を操る事を不可能にする事もエイジや、そのエイジの師であるサイヨウであれば当然可能ではあるが、どうやらエイジはそこまでするつもりはなく、キネツグ程の若さであれば、自分の年齢を迎えるまでには、再び『妖魔召士』と名乗れる事だろうと思い、最低限の魔力を残して見せるのだった。
真面目に研鑽を積み直すならばいくらでも力を貸そうとは思うが、今後もしやけっぱちになるようであればエイジは今度こそ彼に引導を渡すつもりのようである。
キネツグの事を考えていたエイジだったが、やがて後ろを振り返りソフィと『妖魔召士』の『チアキ』の方を一瞥する。
「どうやらあちらもそろそろ終わりそうだな……」
エイジの視線の先ではチアキが使役した『式』である『英鬼』が、ソフィに倒されて地面に転がっているのが見えた。キネツグと戦っていた為に、詳細をそこまで理解しているわけではないが、あの妖魔も鬼人である以上、ランクは『4』よりは上であっただろう。そしてあのチアキもまたキネツグと同じようにヒュウガ派である。
当然ゲンロクの編み出した禁術を使う事に躊躇いなどないであろうし、ヒュウガ派の者達であるならば、むしろ使う事を推奨しているかもしれない。
エイジは自分と同じ前時代に生きて来たヒュウガの事を考えながらも、禁術を施された鬼人をあっさりと倒したであろうソフィを流石だと認めながら、ゆっくりとヌー達の元へと向かっていくのであった。
…………
「さて、次はお主の番だな?」
「くっ!」
まさかランク『5.5』相当の『英鬼』がやられると思っていなかったチアキは、何が何だか分からないといった表情を浮かべていたが、自分の元に近づいてこようとするソフィを見てまずいと思いながらも警戒するように『青い目』を発動させた。
(こ、こいつがヒュウガ様が言っていた奴か! な、成程ね、あたしら『妖魔召士』を追手に差し向ける筈だ)
チアキはソフィ達が『予備群』程度の存在ではない事をようやくその頭で理解して、もっと上手くやるべきだったと後悔するのだった。
(こ、こうなったら情けないけど、キネツグと共に一度里へ戻り、戦力を整えてからもう一度こいつらを襲う。ヒュウガ様の息のかかった者達は、里にもまだまだいくらでもいるんだ。事情を話せばいくらでも、協力は取り付けられる筈だ)
ゲンロクの作った里ではあるが、ジワジワと内部からヒュウガ派は勢力を伸ばしてきており、すでに『妖魔召士』の組織の中でも五分の一近くはヒュウガ派に寝返っている。
ここでヒュウガ派を多く動かせばゲンロクにバレるかもしれないが、そうなったらそうなったでヒュウガ様を『妖魔召士』の長に挿げ替えて『妖魔召士』の組織を二つに割ってしまえばいい。
そんな事が現実に起きれば『妖魔召士』の組織にとって歴史的な汚点となるようなとんでもない事だが、頭に血がのぼっている今、本当にやってしまっても構わないとチアキは考え始めるのであった。
(よし『魔瞳』でアイツを縛り『式』を呼び出した後、キネツグと共にこの施設から空を飛んで脱出だ!)
この場に来た時のように鳥類の妖魔を使役して脇目も振らず、この場から離脱しようと企むチアキは、近づいてくるソフィから一旦視線を外してエイジと相対しているキネツグの様子を見る。
「へ……っ!?」
しかしそこでチアキは素っ頓狂な声が口から漏れ出てしまった。彼女の視線の先では、あのキネツグが倒れて転がっていたのである。
(エイジ殿は現役から離れて久しくまた本来の『妖魔召士』達とは違って、固有の高ランクの『式』等も有してはいない筈だったが……!? ま、まさか『式』も使役せずに『縛呪の行』を施した筈の妖魔達を『キネツグ』ごと倒したというのか……? 生身の身体のままで!?)
「何を慌てておるのだ? お主はヒュウガとかいう者から我達を消す為に、この場に差し向けられたのだろう? さぁお主も遠慮はいらぬぞ、存分に我が相手をしてやろう」
そう言うとソフィはチアキの前まで足を運ぶ。
「ちょっ、調子に乗るなよ! 天才エリートの『妖魔召士』であるあたしに舐めた口利いてんじゃないよっ!」
チアキは色々と思い通りに事が運ばない事に苛立ち、半ばヤケっぱちになりながら魔瞳である『青い目』をソフィに放つのであった。
「むっ……!」
ソフィの手足が重く感じたかと思えば、その場から動けなくなっていく。
鉛のように重くなるというよりは何やら建物の柱の一部になったかのような感覚であり、強引に動かせば地面の土ごと大地を揺るがすような、そういった不思議な感覚を味わい、無理に動かせば足がぼきりとそのまま折れてしまうようなイメージを抱かされるのであった。
「またこの青い目か……。どうやら『紅色』でも『金色』でもなく、人間達が開眼する『魔瞳』は、全員『青色』になるという事か」
この世界に来た時にエイジの子からも受けた事があるこの目は、どうやら第二形態となっている今のソフィであっても動けなくなり、まるで抵抗が出来なくなる様子だった。
(ふむ……。これは戦力値や適当な力をいくら増加させても外れそうに無い感覚だな。では魔力が本題という事か?)
一つの結論に至ったソフィは、試してみる価値はあると思い始める。
「ヒャハハハッ! 無駄なんだよバーカ! 魔瞳『青い目』は『妖魔召士』に選ばれる程の力がなければ絶対に解除なんて出来ないんだよ! あたしが立ち去るまで、そのまま悔しそうに眺めてろよ!」
そう言って懐から『式札』を出したチアキは空に向かって放り投げると、ボンッという音と共にこの場に彼女たちが現れた時に乗っていた『鳥類』の妖魔が出現する。
『式』を出した後、チアキはもうソフィを見ておらず、視線を同じ『妖魔召士』である『エイジ』の方に向け始める。
『青い目』はソフィが試そうとしていた通り、膨大な魔力によって影響を及ぼす魔瞳であり『妖魔召士』に選ばれる程の魔力があれば、相手の魔瞳にも影響を与える事が出来る。
つまりチアキの『青い目』の影響下にあるソフィをエイジが『青い目』を使って相殺を行えば、簡単に解除されてしまうのである。
チアキはこの場から里に戻る為には『英鬼』を倒して見せたソフィなどより、同じ『妖魔召士』のエイジの方が、危険性は上だと見ているようであった。
いくら力が強いソフィであっても『魔瞳』を解除出来なければ、ただの力自慢の妖魔のような、存在と変わらない。
しかしどうやらエイジ殿はこちらを見てはいるが、コイツを動けるようにしようとは考えていないのか一向にこちらに向かってくる気配が無い。
(仲間というワケではないのか? まぁそんな事はどっちでもいい、向かってこないというのならキネツグには悪いが、あたし一人で戻らせてもらうよ!)
今が好機だと判断したチアキは自身の『式』に飛び乗ろうと、視線をエイジから自身の鳥類の『式』に移した。
――しかしその時であった。
恐ろしい重圧を感じたチアキは、視線を再び目の前に居る者に移させられる。
最初は鮮明で綺麗な紅色。次にくっきりと鮮やかな青色。最後に眩い金色がソフィの周囲に纏わり始めていった。
チアキは一瞬マズイと思ったが、オーラを纏い始めたソフィにそれ以降動きは見られなかった。
どうやら『英鬼』を倒した時の『三色併用』を用いたソフィであってもチアキの魔瞳を解除出来なかった様子である。
(あ、焦らせやがって!! あたしの魔瞳をそんな簡単に解除出来るワケがねぇんだよ! バーカ!!)
それでも冷や汗を浮かべながらチアキは、短髪の頭をガシガシと掻きながら心の中でソフィを罵倒する。
「クックック! 素晴らしいではないか。お主の魔瞳は、あの『レキ』の目以上の力というワケだな?」
「ハァッ……? 誰だよ『レキ』って……」
突然笑い始めたかと思えば、誰か分からない名前を出し始めたソフィにチアキは、訝し気に眉を寄せながらそう口にする。
しかしそのチアキの言葉に対するソフィの返答はなく、代わりに何やら『詠唱』のような物をソフィは呟き始める。
「『無限の空間、無限の時間、無限の理に住みし魔神よ。悠久の時を経て、契約者たる大魔王の声に応じよ……」
「何だ? 何を言っていやがるんだ? て、テメェ……」
突然、奇妙な言葉を吐き続け始めたソフィを見て、彼女はよく分からない焦燥感に襲われ始める。
そしてそんなチアキに、ソフィは視線を合わせると『魔神』を使役する為の召喚の詠唱を終える。
――「『我が名は、ソフィ』」
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