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ケイノト編
882.青い目
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『退魔組』に属する一人の退魔士に向かって、イダラマ一派の男が襲い掛かっていった時であった。青い目をしたイバキが、その同志に迫る剣士を睨みつけると可視化出来る程の迸る魔力が、イバキから放たれる。
「!?」
退魔士に襲い掛かっていったイダラマの一派は、そのままイバキの魔力圧に吹き飛ばされて、その場の地面に転がされる。更にそれだけでは留まらず、何やら詠唱を呟き始めるイバキ。
「ちぃっ! これ以上面妖な事はさせぬぞ!」
イバキとやり合っていた大男の『ウガマ』は、自分を差し置いて他の戦闘に手を出そうとするのを見て、そのイバキを止めようと構えていた刀を頭上高く掲げた。どうやらウガマは袈裟斬りでイバキに斬りかかろうとしたのだろう。
しかしその瞬間、反応したイバキがウガマを見る。
「!?」
構えた刀を斜め上から振り落とそうとしたウガマに向けて、先程から行っている詠唱とは別に、両手で何やら手印を高速で結び始めた。
そしてウガマの袈裟斬りがイバキに届くより先に、イバキは高速で動かしていた指が、最終形である『日輪印』に辿り着く。
イバキが『印行』を完成させた瞬間に、ウガマの腕から先が硬直して動かなくなる。イバキは完全にウガマが『術』に掛かったのを確認した後、直ぐにウガマから視線を外して、襲われている多くの退魔士達に向き直る。
「律」
そして先程の詠唱が完成したのか、そちらを発動させる。発動のキーとなる言葉はたった一言だった。
イバキの『青い目』がこれまで以上に輝き始めると、先程の迸るほどの魔力が吹き荒れた後に、周囲一帯の敵に向けてイバキの結界が展開される。
次の瞬間には複数人といたイダラマの護衛剣士たちが、一斉に先程のウガマのように、手足が拘束されたかのように全く動けなくなった。
直ぐに行動してイバキの束縛から回避出来た者は、スーと戦っていた長いピアスの男『アコウ』。
彼はその場から離脱して、自分の主であるイダラマの元へ移動する。
当然イダラマの居る場所もイバキの結界の範囲内な為に、吹き荒れる結界と追尾するように、結界の後を追いながら魔力圧がイダラマ本人にも向かっていく。
「ふふふ、中々見事な『捉術』だ」
イダラマがそう呟いた直後、自身に迫りくるイバキの術に向けて、唇を動かして高速で詠唱する。
「律」
そして同じように短く発動キーを呟くと、どんっという衝撃音が辺りに響き渡り、イダラマに向かって放たれた魔力圧は消え去り、イバキの術である結界は無効化された。
「くっ……!!」
イバキはイダラマの様子を確認した後、直ぐに先程の襲われていた退魔士の元へと移動を始める。
「律」
イダラマが再び発動キーを呟くと、この場の結界は全て解除される。
自由に動けるようになったイダラマの一派たちは、再び襲おうとしていた対象へと向き直り行動を再開する。イバキは早く移動を開始していたおかげで、襲われそうになっていた退魔士の元に間に合い、敵の攻撃を何とか術式で防いで見せる。そしてイバキが再び手印を結び始めると違う術が発動される。
この場に目や手といった部位が無数に現れ始めた後、イダラマ一派に襲い掛かっていった。
「う、うわああ!!」
突如現れた多くの手や目を見て、イダラマ一派側だけでは無く、退魔士の同志達も一斉に悲鳴を上げるのだった。
「イダラマ、アイツのこれは一体なんだ?」
イバキの術によって出現した手が『エヴィ』にも当然襲い掛かってくるが、その手首を片手で掴み『終焉の炎』で一瞬で燃やし尽くす。そして燃やしながらも目線を横に居るイダラマに合わせながらエヴィはそう口を開くのだった。
「お主の察しの通りであるが、この目や手は幻覚の類だ」
イダラマがエヴィに種明かしをしようと再びイバキの術を解除しようとするが、その隙にイバキは再び行動を開始する。退路を断つように道を塞いでいたイダラマの妖魔の鬼の元に近づき、イバキは札を燃やしながら何やら呟くと妖魔は苦しみ始める。
「お前達! 今だ、早くここから逃げろ!」
イバキの生み出した目や手に驚き、悲鳴をあげていた退魔士達は、イバキのその声に足を動かし始める。
「し、死にたくない!! に、逃げろおお!!」
口々に他の者達に恐怖心を煽るような言葉を吐きながら、イダラマが出した妖魔が苦しんでいる横をひとり、またひとりと駆け抜けて逃げ出していく。
「律」
イダラマがそう呟くと、この周囲に影響を及ぼしていたイバキの術が解除されて、目や手が消えていき、人体の形を模した紙がぱらぱらと至る所に舞い始めた。
どうやら先程の超常現象ともいうべき目や手は、イバキが形代と呼ばれる人の形をした紙を用いて、幻覚を見せていたようである。
イバキの術がイダラマの術によって解除されたその場には、幻覚を見せていた数体の狐の妖魔が残ったが、その狐の妖魔達をイダラマが睨みつけるとボンッという音ともに消え去った。どうやらイダラマに消される前に、イバキが式札に戻したのだろう。
「成程。アイツの術とアイツの使役した妖魔の幻覚が、あの不思議な空間を生み出していたという事か」
合点が言ったとばかりにエヴィがそう言うと、イダラマは正解だとばかりに頷く。
「さて、ではそろそろ遊びはこの辺にして私も動くとしようか、あまり離れられると逃げられる恐れがあるからな」
そう言うと『妖魔召士』の『イダラマ』は、懐から『式札』を二枚取り出した。そして薄く笑みを浮かべたイダラマは、その取り出した『式札』を投げると、ボンッという音と共に、人型の妖魔と、顔は猿、体はタヌキ、そして手足は虎といったあらゆる生物が組み合わさったような妖魔の二体が森の中に出現するのだった。
自分がかつて使役していた『式』と、似た体つきの妖魔の出現を見た『ミカゲ』は、現在使役している『式』に命令を出せず、驚きで目を丸くしてその場に立ち尽くすのであった。
……
……
……
「!?」
退魔士に襲い掛かっていったイダラマの一派は、そのままイバキの魔力圧に吹き飛ばされて、その場の地面に転がされる。更にそれだけでは留まらず、何やら詠唱を呟き始めるイバキ。
「ちぃっ! これ以上面妖な事はさせぬぞ!」
イバキとやり合っていた大男の『ウガマ』は、自分を差し置いて他の戦闘に手を出そうとするのを見て、そのイバキを止めようと構えていた刀を頭上高く掲げた。どうやらウガマは袈裟斬りでイバキに斬りかかろうとしたのだろう。
しかしその瞬間、反応したイバキがウガマを見る。
「!?」
構えた刀を斜め上から振り落とそうとしたウガマに向けて、先程から行っている詠唱とは別に、両手で何やら手印を高速で結び始めた。
そしてウガマの袈裟斬りがイバキに届くより先に、イバキは高速で動かしていた指が、最終形である『日輪印』に辿り着く。
イバキが『印行』を完成させた瞬間に、ウガマの腕から先が硬直して動かなくなる。イバキは完全にウガマが『術』に掛かったのを確認した後、直ぐにウガマから視線を外して、襲われている多くの退魔士達に向き直る。
「律」
そして先程の詠唱が完成したのか、そちらを発動させる。発動のキーとなる言葉はたった一言だった。
イバキの『青い目』がこれまで以上に輝き始めると、先程の迸るほどの魔力が吹き荒れた後に、周囲一帯の敵に向けてイバキの結界が展開される。
次の瞬間には複数人といたイダラマの護衛剣士たちが、一斉に先程のウガマのように、手足が拘束されたかのように全く動けなくなった。
直ぐに行動してイバキの束縛から回避出来た者は、スーと戦っていた長いピアスの男『アコウ』。
彼はその場から離脱して、自分の主であるイダラマの元へ移動する。
当然イダラマの居る場所もイバキの結界の範囲内な為に、吹き荒れる結界と追尾するように、結界の後を追いながら魔力圧がイダラマ本人にも向かっていく。
「ふふふ、中々見事な『捉術』だ」
イダラマがそう呟いた直後、自身に迫りくるイバキの術に向けて、唇を動かして高速で詠唱する。
「律」
そして同じように短く発動キーを呟くと、どんっという衝撃音が辺りに響き渡り、イダラマに向かって放たれた魔力圧は消え去り、イバキの術である結界は無効化された。
「くっ……!!」
イバキはイダラマの様子を確認した後、直ぐに先程の襲われていた退魔士の元へと移動を始める。
「律」
イダラマが再び発動キーを呟くと、この場の結界は全て解除される。
自由に動けるようになったイダラマの一派たちは、再び襲おうとしていた対象へと向き直り行動を再開する。イバキは早く移動を開始していたおかげで、襲われそうになっていた退魔士の元に間に合い、敵の攻撃を何とか術式で防いで見せる。そしてイバキが再び手印を結び始めると違う術が発動される。
この場に目や手といった部位が無数に現れ始めた後、イダラマ一派に襲い掛かっていった。
「う、うわああ!!」
突如現れた多くの手や目を見て、イダラマ一派側だけでは無く、退魔士の同志達も一斉に悲鳴を上げるのだった。
「イダラマ、アイツのこれは一体なんだ?」
イバキの術によって出現した手が『エヴィ』にも当然襲い掛かってくるが、その手首を片手で掴み『終焉の炎』で一瞬で燃やし尽くす。そして燃やしながらも目線を横に居るイダラマに合わせながらエヴィはそう口を開くのだった。
「お主の察しの通りであるが、この目や手は幻覚の類だ」
イダラマがエヴィに種明かしをしようと再びイバキの術を解除しようとするが、その隙にイバキは再び行動を開始する。退路を断つように道を塞いでいたイダラマの妖魔の鬼の元に近づき、イバキは札を燃やしながら何やら呟くと妖魔は苦しみ始める。
「お前達! 今だ、早くここから逃げろ!」
イバキの生み出した目や手に驚き、悲鳴をあげていた退魔士達は、イバキのその声に足を動かし始める。
「し、死にたくない!! に、逃げろおお!!」
口々に他の者達に恐怖心を煽るような言葉を吐きながら、イダラマが出した妖魔が苦しんでいる横をひとり、またひとりと駆け抜けて逃げ出していく。
「律」
イダラマがそう呟くと、この周囲に影響を及ぼしていたイバキの術が解除されて、目や手が消えていき、人体の形を模した紙がぱらぱらと至る所に舞い始めた。
どうやら先程の超常現象ともいうべき目や手は、イバキが形代と呼ばれる人の形をした紙を用いて、幻覚を見せていたようである。
イバキの術がイダラマの術によって解除されたその場には、幻覚を見せていた数体の狐の妖魔が残ったが、その狐の妖魔達をイダラマが睨みつけるとボンッという音ともに消え去った。どうやらイダラマに消される前に、イバキが式札に戻したのだろう。
「成程。アイツの術とアイツの使役した妖魔の幻覚が、あの不思議な空間を生み出していたという事か」
合点が言ったとばかりにエヴィがそう言うと、イダラマは正解だとばかりに頷く。
「さて、ではそろそろ遊びはこの辺にして私も動くとしようか、あまり離れられると逃げられる恐れがあるからな」
そう言うと『妖魔召士』の『イダラマ』は、懐から『式札』を二枚取り出した。そして薄く笑みを浮かべたイダラマは、その取り出した『式札』を投げると、ボンッという音と共に、人型の妖魔と、顔は猿、体はタヌキ、そして手足は虎といったあらゆる生物が組み合わさったような妖魔の二体が森の中に出現するのだった。
自分がかつて使役していた『式』と、似た体つきの妖魔の出現を見た『ミカゲ』は、現在使役している『式』に命令を出せず、驚きで目を丸くしてその場に立ち尽くすのであった。
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