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ノックス編
807.特別退魔士のタクシン
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巨体の鬼は自分の攻撃が防がれると思っていなかった。それ故に自分の攻撃を受け止めている魔神に唸り声をあげながら威嚇を行う。
「力の魔神よ。守ってくれた事には感謝をするぞ。だが、すまぬが我はもっと楽しみたいのだ」
「――」(あら、うふふ。それはごめんなさいね、ソフィ)
ソフィにそう言われた『力の魔神』は恍惚の表情を浮かべると、鬼の棍棒を防いでいる手と逆の手に魔力を込めて一気に放つ。
「グルァァアッ!」
魔神の『魔力圧』を一身に浴びた鬼はそのまま吹き飛んで行った。
「――」(でも貴方への脅威を取り除くのは譲れないわ)
そういった後の魔神は差し出がましい事をせずに見ています。と言いたげにニコニコと笑いながらソフィに頭を下げるのだった。
「うむ。しかしあれも魔物では無いのだろうな。まるで『サイヨウ』の『式』を見ているようだ」
ソフィはこのノックスの世界へ来る前のリラリオでの世界で、リディアやラルフの修行を見てくれていたサイヨウの『式』を思い出しながら、その名を口に出すのだった。
…………
「確実に奴を仕留めておかねばなるまい」
意識を失っているタシギを抱えながらタクシンは、先程までいた『加護の森』から少し離れた更地でそう呟くと、大きな鳥の『式』にここまで運ばせていたミカゲを地面に降ろさせる。
ドサリっと音を立てて地面に落ちたミカゲは、呻き声をあげ始めた。
「おい、ミカゲ。そろそろ目を覚ませ」
「ううっ、ここは……? わ、私は一体……」
ミカゲはタクシンの声に目を覚ました後、横になっていた状態から上体を起こして自分の両手を見ながらそう呟いた。
「ようやく起きたか、ミカゲ。起きたところで悪いが、お前の知っている事情を詳しく話せ」
「!」
一体何の事かと考えたミカゲだったが、直ぐに何があったかを思い出し、その場で立ち上がった。
「タクシン様! 二体の恐ろしい力を持った妖魔が加護の森に現れたのです! 退魔組衆の同志達は妖魔にやられて、私の護衛である剣士の『シクウ』もやられてあの場に……」
「『シクウ』? あの場にまだいたのか……」
あの黒い羽が生えた見た目は人間の青年から気を失わされた『タシギ』を救う事を優先した為、タクシンは『式』で『霊鬼』を呼び出して放った。目論見通りにタシギをこうして回収する事が出来たが、まだ目の前に居る『ミカゲ』の護衛があの場に残っているとは思っていなかった。
「分かった、どちらにせよもう一度あの場に向かうつもりだった。私が回収しておくからお前はすぐにこの事を『退魔組』に居るサテツ様とイツキに伝えろ」
「分かりました。黒羽を持つ妖魔にお気を付けください。あやつは危険すぎます。私の『擬鵺』もやられてしまいました」
ミカゲの言葉に眉を寄せるタクシンだったが、先程のタシギの様子から真実だろうと頷くのだった。
「『霊鬼』では長くは持たぬだろうな……。とりあえず、もうお前は行け」
タクシンの言葉にまだ『擬鵺』の話をしようとしたミカゲだったが、その口を閉じて頷くのだった。
「それではお気を付けください、タクシン様!」
狐の面を被り直したミカゲは、その場から音も無く消え去るのだった。
「『擬鵺』は伝説の妖魔である『鵺』とは似ても似つかぬが、それでも『鵺』の名に相応しく呪詛を使う妖魔だ。術で『式』を解放していないとはいっても『擬鵺』がやられるのであれば、少々私だけでは厳しいやもしれぬな」
『退魔組』では『特別退魔士』と呼ばれている『タクシン』は、そう呟きながら気を引き締め直し、先程の『加護の森』へと戻るのであった。
……
……
……
その頃『加護の森』でタクシンの残していった『式』の『霊鬼』を倒したソフィは『タクシン』にやられて傷ついていたヌーに治療を施していた。
「どうだ? マシになっただろう」
「ふんっ! 礼は言わんが楽にはなった」
ソフィの『救済』によって体力を回復させたヌーは、そっぽを向きながらそう言うのだった。
ソフィはそのヌーの様子に笑いながら先程の女剣士と、狐面をつけた男について話始める。
「奴等は人間だと言っていたが、この世界では人間達がかなり強いようだな」
「らしいな……。クソッ! セルバスの野郎め。良く調べもせずに俺に見栄を張っていやがったな」
遠くを見ながら舌打ちをするヌーであった。
大魔王セルバスからは『ノックスの世界は次に狙っている世界で、手中に収める予定である』と教えられていた。しかし先程戦った者達の力量を見る限り『煌聖の教団』の大幹部とはいっても『セルバス』では、この『ノックス』の世界は到底支配出来るような程度の低い世界では無い様子だった。
さっきの連中がこの世界では、どれ程のランクなのかは分からないが、少なくともこの世界は侮っていい世界ではない。下手をすれば大魔王が犇めくアレルバレルの世界よりも、強い者達が蔓延っている可能性すら秘めている。
確かに数多ある世界ではその可能性も無いとは言えないであろうが、これまでヌーやミラが率いていた『煌聖の教団』の大魔王達が渡り歩いてきた世界では『アレルバレル』以上のランクの世界は見ることが無かった為、この『ノックス』という世界は少々面倒な世界かもしれないと判断し始める。
(さっさとこの世界から離れた方がいいかもしれんな)
フルーフという厄介な大魔王との約束を破り、今後彼を敵に回す事を考えたとしても、今を生き残る為には、この世界から去る方も視野に入れたほうがいいかもしれないと大魔王ヌーは考えるのだった。
「力の魔神よ。守ってくれた事には感謝をするぞ。だが、すまぬが我はもっと楽しみたいのだ」
「――」(あら、うふふ。それはごめんなさいね、ソフィ)
ソフィにそう言われた『力の魔神』は恍惚の表情を浮かべると、鬼の棍棒を防いでいる手と逆の手に魔力を込めて一気に放つ。
「グルァァアッ!」
魔神の『魔力圧』を一身に浴びた鬼はそのまま吹き飛んで行った。
「――」(でも貴方への脅威を取り除くのは譲れないわ)
そういった後の魔神は差し出がましい事をせずに見ています。と言いたげにニコニコと笑いながらソフィに頭を下げるのだった。
「うむ。しかしあれも魔物では無いのだろうな。まるで『サイヨウ』の『式』を見ているようだ」
ソフィはこのノックスの世界へ来る前のリラリオでの世界で、リディアやラルフの修行を見てくれていたサイヨウの『式』を思い出しながら、その名を口に出すのだった。
…………
「確実に奴を仕留めておかねばなるまい」
意識を失っているタシギを抱えながらタクシンは、先程までいた『加護の森』から少し離れた更地でそう呟くと、大きな鳥の『式』にここまで運ばせていたミカゲを地面に降ろさせる。
ドサリっと音を立てて地面に落ちたミカゲは、呻き声をあげ始めた。
「おい、ミカゲ。そろそろ目を覚ませ」
「ううっ、ここは……? わ、私は一体……」
ミカゲはタクシンの声に目を覚ました後、横になっていた状態から上体を起こして自分の両手を見ながらそう呟いた。
「ようやく起きたか、ミカゲ。起きたところで悪いが、お前の知っている事情を詳しく話せ」
「!」
一体何の事かと考えたミカゲだったが、直ぐに何があったかを思い出し、その場で立ち上がった。
「タクシン様! 二体の恐ろしい力を持った妖魔が加護の森に現れたのです! 退魔組衆の同志達は妖魔にやられて、私の護衛である剣士の『シクウ』もやられてあの場に……」
「『シクウ』? あの場にまだいたのか……」
あの黒い羽が生えた見た目は人間の青年から気を失わされた『タシギ』を救う事を優先した為、タクシンは『式』で『霊鬼』を呼び出して放った。目論見通りにタシギをこうして回収する事が出来たが、まだ目の前に居る『ミカゲ』の護衛があの場に残っているとは思っていなかった。
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「『霊鬼』では長くは持たぬだろうな……。とりあえず、もうお前は行け」
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「それではお気を付けください、タクシン様!」
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「『擬鵺』は伝説の妖魔である『鵺』とは似ても似つかぬが、それでも『鵺』の名に相応しく呪詛を使う妖魔だ。術で『式』を解放していないとはいっても『擬鵺』がやられるのであれば、少々私だけでは厳しいやもしれぬな」
『退魔組』では『特別退魔士』と呼ばれている『タクシン』は、そう呟きながら気を引き締め直し、先程の『加護の森』へと戻るのであった。
……
……
……
その頃『加護の森』でタクシンの残していった『式』の『霊鬼』を倒したソフィは『タクシン』にやられて傷ついていたヌーに治療を施していた。
「どうだ? マシになっただろう」
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「奴等は人間だと言っていたが、この世界では人間達がかなり強いようだな」
「らしいな……。クソッ! セルバスの野郎め。良く調べもせずに俺に見栄を張っていやがったな」
遠くを見ながら舌打ちをするヌーであった。
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