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封印式神編
第十章の補足と訂正
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第十章の補足と訂正
今回は話数的には控えめな章となりました。
しかしアレルバレルの世界の最大勢力を誇る大魔王ソフィの魔王軍の『序列選定編』や、サイヨウの力が多少明らかになる『封印式神編』等、かなり深い内容が込められている章と言えます。
さて、それでは今回も十章の始まりから補足していきましょう。
十章は『煌聖の教団』編の時に出てきた大魔王ヌーが、ソフィの『魔王城』の地下にある『特別牢』に閉じ込められているところから話が始まりました。
地下牢で目を覚ましたヌーは、何故自分が生きているのかと不思議に思います。
『煌聖の教団』の総帥である大賢者『ミラ』と手を組み、ソフィを倒そうとしていた自分が、何故牢に閉じ込められているとはいえ、こうして生存を許されているのだろうと疑問を抱いたところに、ソフィとフルーフが目を覚ましたヌーに会いに地下牢に来ました。
ヌーが捕まえられている牢は、他の普通の地下牢とは違って『死の結界』と呼ばれるソフィの魔法の結界が張られています。この場所で魔法を使おうとすると、当然魔法は発動させられずに更には、使おうとした魔法分の魔力を全て『結界』を施した術者に奪われてしまうのです。
この『死の結界』を編み出したのは『魔』の天才であるフルーフですが、使用者はソフィの為に少なくともこの結界を破る為にはソフィを倒さなければなりません。そしてそれはこの世界で長く生きてきたフルーフにとって、不可能なのだと直ぐに理解出来てしまいます。
ヌーは脱獄が不可能だと理解した上でこの場に現れたソフィに、何故自分は生かされているのだと疑問をぶつけます。そしてその質問に対してソフィが答えるより前に隣に居たフルーフによって『勘違いをするな、お前は直ぐに死ぬ運命だ』と告げられます。
フルーフにとって、ヌーの生存は決して許せるモノではありません。自分を数千年に渡って洗脳し、好き勝手に身体や能力を利用されました。そして何より自分の大事な愛娘である『レア』との大切な時間を奪われたことが、フルーフにとっては許せるモノではなかったからです。
――では何故自分は生かされている? ヌーは再びその最初の疑問点に思想を戻されます。
しかしそこで、ソフィの言葉によって自分が何故生かされていたのか、その『解』を知らされる事となりました。
その理由とは『煌聖の教団』と組んで共に活動をしていたヌーであれば、ソフィの配下達が何処に跳ばされたかを知っているかもしれないと考えられていたからでした。
そしてその結果『ヌー』は『天衣無縫』と呼ばれるソフィの配下にして『九大魔王』の一体である『エヴィ』の居場所をソフィ達に明かします。
『ノックス』という世界に跳ばされたという事は分かりましたが、その世界をソフィもフルーフも知りません。その『世界間転移』と呼ばれる時魔法『概念跳躍』を使えば別世界へ行く事も可能ですが、その魔法を使う為には『ノックス』の座標が必要不可欠となります。
そしてその『ノックス』の座標をヌーは知っており、ソフィはそれを聞き出そうとしますが、ヌーは交換条件を提示してきます。その条件とは、『座標を教える代わりに自分を自由にしろ』というモノでした。
当然それを横で聞いていたフルーフは激昂し、そんな条件は呑むなとソフィに告げます。
そして座標を知っているなら直ぐに『金色の目』を使い、ヌーを操って吐かせればいいと提案します。
フルーフの内情を知っているソフィは、提案を無下にするわけにはいかず、言われた通りにしようとしますが、そこでヌーは操られてなるものかと自分に『呪縛の血』を用いて自らの魂を代償に『ノックス』の座標を話せなくする事に成功しました。
これによって強引に操って吐かそうとすれば、ヌーは『呪縛の血』の契約によって、死神に魂を取られてしまうからです。死神達の中で最上位とも呼べる神格を持つ『死神皇』と契約を果たしているフルーフであっても『契約』の前では、死神皇を頼ったとしても強引に解除をする事は出来ません。
完全にヌーのペースに巻き込まれたソフィ達。
しかし恐るべきはこの状況下において、自分の魂を引き合いに条件を提示するヌーの覚悟でしょう。
そしてフルーフの生み出した『呪縛の血』という呪文を研究し、魔法では無く呪文であれば魔力を費やさずに自らに『金色の目』を使用する事で、呪文の発動を可能とするという抜け道までもを見つけ出したところに彼の執念を感じます。
こうしてヌーはギリギリの交渉の末、失われかけた未来への道を残す事に成功したのでした。
▼次元の狭間に現れた存在
フルーフの『概念跳躍』によって『アレルバレル』の世界から『リラリオ』の世界へと世界間移動をする際、次元の間にソフィに対して干渉してきた存在が現れました。
実はこの存在はこの物語が始まるきっかけとなった『根源の玉』によってリラリオの世界へ跳ばされた時から、この何者かは存在しておりました。
そしてこの存在の行った干渉によってソフィは10歳程の少年の姿へと変えられてしまい、本来の力よりも制限をさせられてしまっているのです。
これまでは何故か、ソフィが次元の狭間の存在に気づく事はありませんでしたが、今回は明確に何者かの存在に気づき、干渉しようとしてきた瞬間にソフィは魔力圧を込めて反撃をします。
ソフィに対してこれまで気づかれず、そして制限をかける謂わば弱体化の干渉を出来る程の存在。只者では無い存在ですが本編でソフィが『無意識の中でコンマ数秒の攻撃の干渉でさえ、ある程度の対応は出来たのだ。次に何者かが自分に対して干渉してくれば必ず分かるだろう。次こそは確実に仕留められるという自信がソフィにはあった』。
――と語られています。
この存在が明らかになる日も近いかもしれません。
▼サイヨウの使う封印式神
この十章によってこの世界では無く、別世界から来たという事が明らかになったサイヨウ。
サイヨウはこの世界では山伏として生きているとの事ですが、元の世界では『妖魔召士』という妖魔達を相手に戦う戦士だったようです。
その妖魔召士達が使う『式』の多くは、元々彼の国を襲撃してきた妖魔達であり、サイヨウは妖魔達を退治した後、更生させようと数体の妖魔を自らの『式』としました。
妖魔を『式』にさせて言う事をきかせて更生させて徳を積ませる事で『善』へと近づかせる事を目標とする者達を『妖魔召士』と呼ぶようです。
対して人里で暴れる妖魔達を更生をさせようと考えず、現れた妖魔を完膚なきまでに滅して退治させる者達を『妖魔退魔師』と呼ばれます。
戦力としてみる上では妖魔召士よりも妖魔退魔師の方が強いとされており、サイヨウであっても熟練されている妖魔退魔師には、とても歯が立たないと本編で言っています。
しかしサイヨウの国では、妖魔召士と妖魔退魔師と呼ばれる者達は、どちらにしても憧憬の対象であり、なりたいと思っても簡単にはなれません。卓越した力や、類まれな才能を持つ者だけがなれるモノなのです。
▼鬼の妖魔と狐の妖魔
さて、本編に登場した鬼女の『紅羽』と妖狐の『朱火』。どちらもサイヨウの『式』ですが、元々はサイヨウの国を攻め滅ぼす目的で現れた『妖魔団』の者達でした。
ここで本編に補足となりますが、紅羽も朱火もサイヨウの『式』になった事で、その本来の彼女たちの力は使えなくされています。つまり『リディア』や『ラルフ』と戦った時の彼女たちは、本来の力を抑えられた状態だったということになります。
特に妖魔団の団長であった鬼女『紅羽』は、本国でサイヨウが戦った時とリディアと戦った時では比較にもなりません。『式』にしたときに設定した強さを変える事は出来ない為、どうしても本来の強さで戦わせたいと思った時は、サイヨウは『式』から彼女たちを解放しなければならないでしょう。しかし徳を積ませる事を放棄するつもりは無い為、サイヨウがその選択肢をとる事は当分はないでしょう。
▼サイヨウが『式』として持つ他の式神
先述した通り、サイヨウの持つ多くの『式』は本国を襲おうと現れた『妖魔団』達です。
しかし、当然妖魔召士として長く生きてきた彼は『紅羽』や『朱火』以外にもラルフが最初に戦った鬼や、毛むくじゃらの妖魔といった他の妖魔達も『式』にしています。そしてリディアと『紅羽』を戦わせた後告げた言葉に『流石に次からの封印式神は、一気に戦力値が跳ね上がる。サイヨウの国でも災厄級とされる妖魔となり、今のリディアでは支配の目があったとしても到底相手は難しいだろう』とあります。
つまり鬼人族である紅羽よりも強い妖魔の『式』が、サイヨウの元にまだ居るという事になります。そしてこの『式』は災厄級と彼の国で指定されていて、本国に攻めてきた妖魔団よりも脅威度は上とされています。
……
……
……
第十章の補足と訂正は以上になります。
皆様お久しぶりです、作者の『羽海汐遠』です。
どんどんと章が進むに連れて話数が長くなってしまっていた為、今回の十章は少し話数を減らして纏めてみました(それでも第一章等と比べると長いです。笑)。
補足と訂正回も話数が多くなるに比例して、どんどんと長くなっていた為、十章には新たに『序列部隊』の一桁部隊に入隊を認められた者や『ミデェール』を溺愛しすぎるあまりに『リーシャ』に対して冷たくあたってしまったエイネにレアが決死の覚悟で渇を入れる話など、まだまだ補足を書きたい話などもありましたが、話しておかなければならない話を優先して補足回に書かせて頂きました。
今月でこの物語を書き始めて、丸二年になります。
ここまで見ていただきありがとうございます! ようやく当初の構想で大きな山場であった『煌聖の教団編』が終わり、中盤と呼べる境目まで来ることが出来ました。
物語を創作する事に関しては今作が初めてであった為に、どのような投稿速度でどのような長さくらいがいいのかなど。自分の中での起承転結を考えるという事にとても悩みました。
そして未だに慣れたとはとても言えないのですが、少しはマシになったかもしれません。笑。
次回作を書くときはもう少し短く構想を練って、物語を纏められるように努力をしたいと思います。
……
……
……
それでは第十章のあとがきは、ここまでにしたいと思います。
SNSでのDMや、各サイトでの感想。誤字脱字報告をして頂いた方々ありがとうございます!
それではまた次回、第十一章のあとがきでお会い出来る事を楽しみにしています! ここまで見て頂き、ありがとうございました!
作者『羽海汐遠』。
今回は話数的には控えめな章となりました。
しかしアレルバレルの世界の最大勢力を誇る大魔王ソフィの魔王軍の『序列選定編』や、サイヨウの力が多少明らかになる『封印式神編』等、かなり深い内容が込められている章と言えます。
さて、それでは今回も十章の始まりから補足していきましょう。
十章は『煌聖の教団』編の時に出てきた大魔王ヌーが、ソフィの『魔王城』の地下にある『特別牢』に閉じ込められているところから話が始まりました。
地下牢で目を覚ましたヌーは、何故自分が生きているのかと不思議に思います。
『煌聖の教団』の総帥である大賢者『ミラ』と手を組み、ソフィを倒そうとしていた自分が、何故牢に閉じ込められているとはいえ、こうして生存を許されているのだろうと疑問を抱いたところに、ソフィとフルーフが目を覚ましたヌーに会いに地下牢に来ました。
ヌーが捕まえられている牢は、他の普通の地下牢とは違って『死の結界』と呼ばれるソフィの魔法の結界が張られています。この場所で魔法を使おうとすると、当然魔法は発動させられずに更には、使おうとした魔法分の魔力を全て『結界』を施した術者に奪われてしまうのです。
この『死の結界』を編み出したのは『魔』の天才であるフルーフですが、使用者はソフィの為に少なくともこの結界を破る為にはソフィを倒さなければなりません。そしてそれはこの世界で長く生きてきたフルーフにとって、不可能なのだと直ぐに理解出来てしまいます。
ヌーは脱獄が不可能だと理解した上でこの場に現れたソフィに、何故自分は生かされているのだと疑問をぶつけます。そしてその質問に対してソフィが答えるより前に隣に居たフルーフによって『勘違いをするな、お前は直ぐに死ぬ運命だ』と告げられます。
フルーフにとって、ヌーの生存は決して許せるモノではありません。自分を数千年に渡って洗脳し、好き勝手に身体や能力を利用されました。そして何より自分の大事な愛娘である『レア』との大切な時間を奪われたことが、フルーフにとっては許せるモノではなかったからです。
――では何故自分は生かされている? ヌーは再びその最初の疑問点に思想を戻されます。
しかしそこで、ソフィの言葉によって自分が何故生かされていたのか、その『解』を知らされる事となりました。
その理由とは『煌聖の教団』と組んで共に活動をしていたヌーであれば、ソフィの配下達が何処に跳ばされたかを知っているかもしれないと考えられていたからでした。
そしてその結果『ヌー』は『天衣無縫』と呼ばれるソフィの配下にして『九大魔王』の一体である『エヴィ』の居場所をソフィ達に明かします。
『ノックス』という世界に跳ばされたという事は分かりましたが、その世界をソフィもフルーフも知りません。その『世界間転移』と呼ばれる時魔法『概念跳躍』を使えば別世界へ行く事も可能ですが、その魔法を使う為には『ノックス』の座標が必要不可欠となります。
そしてその『ノックス』の座標をヌーは知っており、ソフィはそれを聞き出そうとしますが、ヌーは交換条件を提示してきます。その条件とは、『座標を教える代わりに自分を自由にしろ』というモノでした。
当然それを横で聞いていたフルーフは激昂し、そんな条件は呑むなとソフィに告げます。
そして座標を知っているなら直ぐに『金色の目』を使い、ヌーを操って吐かせればいいと提案します。
フルーフの内情を知っているソフィは、提案を無下にするわけにはいかず、言われた通りにしようとしますが、そこでヌーは操られてなるものかと自分に『呪縛の血』を用いて自らの魂を代償に『ノックス』の座標を話せなくする事に成功しました。
これによって強引に操って吐かそうとすれば、ヌーは『呪縛の血』の契約によって、死神に魂を取られてしまうからです。死神達の中で最上位とも呼べる神格を持つ『死神皇』と契約を果たしているフルーフであっても『契約』の前では、死神皇を頼ったとしても強引に解除をする事は出来ません。
完全にヌーのペースに巻き込まれたソフィ達。
しかし恐るべきはこの状況下において、自分の魂を引き合いに条件を提示するヌーの覚悟でしょう。
そしてフルーフの生み出した『呪縛の血』という呪文を研究し、魔法では無く呪文であれば魔力を費やさずに自らに『金色の目』を使用する事で、呪文の発動を可能とするという抜け道までもを見つけ出したところに彼の執念を感じます。
こうしてヌーはギリギリの交渉の末、失われかけた未来への道を残す事に成功したのでした。
▼次元の狭間に現れた存在
フルーフの『概念跳躍』によって『アレルバレル』の世界から『リラリオ』の世界へと世界間移動をする際、次元の間にソフィに対して干渉してきた存在が現れました。
実はこの存在はこの物語が始まるきっかけとなった『根源の玉』によってリラリオの世界へ跳ばされた時から、この何者かは存在しておりました。
そしてこの存在の行った干渉によってソフィは10歳程の少年の姿へと変えられてしまい、本来の力よりも制限をさせられてしまっているのです。
これまでは何故か、ソフィが次元の狭間の存在に気づく事はありませんでしたが、今回は明確に何者かの存在に気づき、干渉しようとしてきた瞬間にソフィは魔力圧を込めて反撃をします。
ソフィに対してこれまで気づかれず、そして制限をかける謂わば弱体化の干渉を出来る程の存在。只者では無い存在ですが本編でソフィが『無意識の中でコンマ数秒の攻撃の干渉でさえ、ある程度の対応は出来たのだ。次に何者かが自分に対して干渉してくれば必ず分かるだろう。次こそは確実に仕留められるという自信がソフィにはあった』。
――と語られています。
この存在が明らかになる日も近いかもしれません。
▼サイヨウの使う封印式神
この十章によってこの世界では無く、別世界から来たという事が明らかになったサイヨウ。
サイヨウはこの世界では山伏として生きているとの事ですが、元の世界では『妖魔召士』という妖魔達を相手に戦う戦士だったようです。
その妖魔召士達が使う『式』の多くは、元々彼の国を襲撃してきた妖魔達であり、サイヨウは妖魔達を退治した後、更生させようと数体の妖魔を自らの『式』としました。
妖魔を『式』にさせて言う事をきかせて更生させて徳を積ませる事で『善』へと近づかせる事を目標とする者達を『妖魔召士』と呼ぶようです。
対して人里で暴れる妖魔達を更生をさせようと考えず、現れた妖魔を完膚なきまでに滅して退治させる者達を『妖魔退魔師』と呼ばれます。
戦力としてみる上では妖魔召士よりも妖魔退魔師の方が強いとされており、サイヨウであっても熟練されている妖魔退魔師には、とても歯が立たないと本編で言っています。
しかしサイヨウの国では、妖魔召士と妖魔退魔師と呼ばれる者達は、どちらにしても憧憬の対象であり、なりたいと思っても簡単にはなれません。卓越した力や、類まれな才能を持つ者だけがなれるモノなのです。
▼鬼の妖魔と狐の妖魔
さて、本編に登場した鬼女の『紅羽』と妖狐の『朱火』。どちらもサイヨウの『式』ですが、元々はサイヨウの国を攻め滅ぼす目的で現れた『妖魔団』の者達でした。
ここで本編に補足となりますが、紅羽も朱火もサイヨウの『式』になった事で、その本来の彼女たちの力は使えなくされています。つまり『リディア』や『ラルフ』と戦った時の彼女たちは、本来の力を抑えられた状態だったということになります。
特に妖魔団の団長であった鬼女『紅羽』は、本国でサイヨウが戦った時とリディアと戦った時では比較にもなりません。『式』にしたときに設定した強さを変える事は出来ない為、どうしても本来の強さで戦わせたいと思った時は、サイヨウは『式』から彼女たちを解放しなければならないでしょう。しかし徳を積ませる事を放棄するつもりは無い為、サイヨウがその選択肢をとる事は当分はないでしょう。
▼サイヨウが『式』として持つ他の式神
先述した通り、サイヨウの持つ多くの『式』は本国を襲おうと現れた『妖魔団』達です。
しかし、当然妖魔召士として長く生きてきた彼は『紅羽』や『朱火』以外にもラルフが最初に戦った鬼や、毛むくじゃらの妖魔といった他の妖魔達も『式』にしています。そしてリディアと『紅羽』を戦わせた後告げた言葉に『流石に次からの封印式神は、一気に戦力値が跳ね上がる。サイヨウの国でも災厄級とされる妖魔となり、今のリディアでは支配の目があったとしても到底相手は難しいだろう』とあります。
つまり鬼人族である紅羽よりも強い妖魔の『式』が、サイヨウの元にまだ居るという事になります。そしてこの『式』は災厄級と彼の国で指定されていて、本国に攻めてきた妖魔団よりも脅威度は上とされています。
……
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第十章の補足と訂正は以上になります。
皆様お久しぶりです、作者の『羽海汐遠』です。
どんどんと章が進むに連れて話数が長くなってしまっていた為、今回の十章は少し話数を減らして纏めてみました(それでも第一章等と比べると長いです。笑)。
補足と訂正回も話数が多くなるに比例して、どんどんと長くなっていた為、十章には新たに『序列部隊』の一桁部隊に入隊を認められた者や『ミデェール』を溺愛しすぎるあまりに『リーシャ』に対して冷たくあたってしまったエイネにレアが決死の覚悟で渇を入れる話など、まだまだ補足を書きたい話などもありましたが、話しておかなければならない話を優先して補足回に書かせて頂きました。
今月でこの物語を書き始めて、丸二年になります。
ここまで見ていただきありがとうございます! ようやく当初の構想で大きな山場であった『煌聖の教団編』が終わり、中盤と呼べる境目まで来ることが出来ました。
物語を創作する事に関しては今作が初めてであった為に、どのような投稿速度でどのような長さくらいがいいのかなど。自分の中での起承転結を考えるという事にとても悩みました。
そして未だに慣れたとはとても言えないのですが、少しはマシになったかもしれません。笑。
次回作を書くときはもう少し短く構想を練って、物語を纏められるように努力をしたいと思います。
……
……
……
それでは第十章のあとがきは、ここまでにしたいと思います。
SNSでのDMや、各サイトでの感想。誤字脱字報告をして頂いた方々ありがとうございます!
それではまた次回、第十一章のあとがきでお会い出来る事を楽しみにしています! ここまで見て頂き、ありがとうございました!
作者『羽海汐遠』。
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