709 / 1,985
アサの世界の戦争編
696.イルベキア軍の個別の軍隊
しおりを挟む
イルベキアの国から見える二つ先の拠点にまで迫ってきていたスベイキアと、その同盟の龍族達は、遂にイルベキアの最終防衛ラインというべき拠点にまで辿り着こうとしていた。
しかしそこで遂にイルベキア軍も本腰を入れて反撃に出る。
シェアーザとベルモントを指揮官とする『個別の軍隊』が動き出したのである。
現在イルベキアから最も近い拠点に『スベイキア』と同盟を組んでいる『トルクタリア』と『ネパルトミ』という国の龍族達が最前線に姿を見せていた。
トルクタリアもネパルトミも、ブルードラゴンで構成された軍だったが、国力自体はスベイキアどころか、イルベキアにも遥かに劣っている。
ここまでは数と勢いで強引に領土を次々と侵攻し、拠点を攻め滅ぼしてきていたが、最終防衛ラインのイルベキアの最後の拠点に到着した時、トルクタリアとネパルトミの龍族達は、一斉にイルベキアの龍族達に撃ち落とされた。
百にも満たぬその龍族達だったが、これまでのイルベキアの兵士たちとは戦力値が違っていた。
それもその筈シェアーザとベルモントが率いるイルベキア軍の最終兵器。
イルベキアの『個別軍隊』と呼ばれる龍族達は、その全員が『龍化』に加えて『緑のオーラ』を纏えるのである。
本来『龍化』と『オーラ』を同時に纏える龍族は、スベイキア大国の龍族の軍隊達だけであった。
そしてそのスベイキアの軍隊は全兵士が『コープパルス・ドラゴン』という龍種の最上位の存在の為『龍化』と『緑のオーラ』を纏えるのはそこまで不思議な事では無いが、ブルードラゴンであるイルベキアの龍族が、オーラを纏えるというのは、驚くべき事なのであった。
イルベキア軍に所属する『個別軍隊』の平均戦力値は7億を越える。トルクタリア国やネパルトミ国の兵士達の戦力値は『個別軍隊』の半分に満たなかった。
圧倒的なイルベキア兵達の『龍ノ息吹』によって、一気に押し返す事に成功する。
『個別軍隊』の龍族達の奮闘を近くで見た事で、イルベキアの龍族達は再び意欲が再び高まり、よい動機付けなった。
イルベキアは大国と呼ばれているが、正にその面目躍如と言える結果となった。
五カ国からなる連合軍を相手に最終防衛ラインまで攻められたモノのそこからは、一歩もイルベキアの国には近づけさせてはいない。
更には『個別軍隊』の指揮官であるシェアーザと、ベルモントもまた活躍を見せる。
恐ろしい速度で戦場の空を駆け回り、次々と連合軍の龍族達に火を吐いて撃ち落としていく。
このまま押し返し魔族エイネが来るまで、持ち堪えられるかもしれないと、希望がイルベキアの者達の頭に過ったとき、遂に最強の龍種達が、その姿をイルベキア兵に見せ始めるのだった。
「出て来たぞ、スベイキアのネスコー元帥だ!」
ヴァルーザ龍王の側近『シェアーザ』がそう口にすると同時、イルベキア兵達に向けて姿を見せたネスコーは炎を吐いた。
このまま行けるかというペースを見せていたイルベキア軍に、再び希望から絶望へと落とす程の『コープパルス・ドラゴン』の化け物じみた火力を見せつけられるのだった。
ネスコー元帥から同胞達を守ろうと『個別軍隊』達が盾となり、イルベキア兵士の前に集結し始める。
そして更に上空から『緑のオーラ』を纏うベルモントが、ネスコー元帥に『龍ノ息吹』を放つ。
しかしネスコー元帥は冷静に『ベルモント』の『龍ノ息吹』を対象に、三段階目の『龍呼』で炎を跳ね返した。
自身の吐いた火が自分に向かってくるのを見て、慌てて旋回しながら回避を図る。そのベルモントに向けて、今度はネスコー元帥が『龍ノ息吹』を放つのだった。
自分の『龍ノ息吹』と、格上の『コープパルス・ドラゴン』である『ネスコー元帥』の『龍ノ息吹』に同時に襲われたベルモントは、避けきれずにネスコーの火によって身体を焼かれながら、地面に落ちて行った。
「ベルモント!! お前らはネスコー元帥をこれ以上近づけるな!」
シェアーザは『個別の軍隊』達にそう命令すると、地面に落ちて行くベルモントを空を飛びながら追いかける。
『個別の軍隊』が、ネスコー元帥に一斉に攻撃を始める。
しかしネスコー元帥は『個別の軍隊』達の攻撃を一切受けずに華麗に飛翔しながら躱していく。
そして避けながら隙のある者達から順番に、攻撃を加えて撃ち落としていく。
まさにネスコー元帥は、一騎当千の歴戦の猛者であった。
スベイキア大国の軍隊でこれまで最強の座に君臨してあらゆる戦争から、イーサ龍王とスベイキア大国を守り抜いてきた事はあると言えた。
更に『コープパルス・ドラゴン』は『ネスコー元帥』だけではない。同盟の連合軍達がイルベキアの『個別の軍隊』達によってやられたことで、遂にスベイキア大国のコープパルス・ドラゴン達がその姿を続々と見せ始めるのだった。
ハイウルキアのガウル龍王やその側近達は、シェイザー王子を守っていたという名目で、軍を最後尾付近に寄せながら、安全な所でイルベキア軍が、苦戦している様子を眺め続けるのであった。
しかしそこで遂にイルベキア軍も本腰を入れて反撃に出る。
シェアーザとベルモントを指揮官とする『個別の軍隊』が動き出したのである。
現在イルベキアから最も近い拠点に『スベイキア』と同盟を組んでいる『トルクタリア』と『ネパルトミ』という国の龍族達が最前線に姿を見せていた。
トルクタリアもネパルトミも、ブルードラゴンで構成された軍だったが、国力自体はスベイキアどころか、イルベキアにも遥かに劣っている。
ここまでは数と勢いで強引に領土を次々と侵攻し、拠点を攻め滅ぼしてきていたが、最終防衛ラインのイルベキアの最後の拠点に到着した時、トルクタリアとネパルトミの龍族達は、一斉にイルベキアの龍族達に撃ち落とされた。
百にも満たぬその龍族達だったが、これまでのイルベキアの兵士たちとは戦力値が違っていた。
それもその筈シェアーザとベルモントが率いるイルベキア軍の最終兵器。
イルベキアの『個別軍隊』と呼ばれる龍族達は、その全員が『龍化』に加えて『緑のオーラ』を纏えるのである。
本来『龍化』と『オーラ』を同時に纏える龍族は、スベイキア大国の龍族の軍隊達だけであった。
そしてそのスベイキアの軍隊は全兵士が『コープパルス・ドラゴン』という龍種の最上位の存在の為『龍化』と『緑のオーラ』を纏えるのはそこまで不思議な事では無いが、ブルードラゴンであるイルベキアの龍族が、オーラを纏えるというのは、驚くべき事なのであった。
イルベキア軍に所属する『個別軍隊』の平均戦力値は7億を越える。トルクタリア国やネパルトミ国の兵士達の戦力値は『個別軍隊』の半分に満たなかった。
圧倒的なイルベキア兵達の『龍ノ息吹』によって、一気に押し返す事に成功する。
『個別軍隊』の龍族達の奮闘を近くで見た事で、イルベキアの龍族達は再び意欲が再び高まり、よい動機付けなった。
イルベキアは大国と呼ばれているが、正にその面目躍如と言える結果となった。
五カ国からなる連合軍を相手に最終防衛ラインまで攻められたモノのそこからは、一歩もイルベキアの国には近づけさせてはいない。
更には『個別軍隊』の指揮官であるシェアーザと、ベルモントもまた活躍を見せる。
恐ろしい速度で戦場の空を駆け回り、次々と連合軍の龍族達に火を吐いて撃ち落としていく。
このまま押し返し魔族エイネが来るまで、持ち堪えられるかもしれないと、希望がイルベキアの者達の頭に過ったとき、遂に最強の龍種達が、その姿をイルベキア兵に見せ始めるのだった。
「出て来たぞ、スベイキアのネスコー元帥だ!」
ヴァルーザ龍王の側近『シェアーザ』がそう口にすると同時、イルベキア兵達に向けて姿を見せたネスコーは炎を吐いた。
このまま行けるかというペースを見せていたイルベキア軍に、再び希望から絶望へと落とす程の『コープパルス・ドラゴン』の化け物じみた火力を見せつけられるのだった。
ネスコー元帥から同胞達を守ろうと『個別軍隊』達が盾となり、イルベキア兵士の前に集結し始める。
そして更に上空から『緑のオーラ』を纏うベルモントが、ネスコー元帥に『龍ノ息吹』を放つ。
しかしネスコー元帥は冷静に『ベルモント』の『龍ノ息吹』を対象に、三段階目の『龍呼』で炎を跳ね返した。
自身の吐いた火が自分に向かってくるのを見て、慌てて旋回しながら回避を図る。そのベルモントに向けて、今度はネスコー元帥が『龍ノ息吹』を放つのだった。
自分の『龍ノ息吹』と、格上の『コープパルス・ドラゴン』である『ネスコー元帥』の『龍ノ息吹』に同時に襲われたベルモントは、避けきれずにネスコーの火によって身体を焼かれながら、地面に落ちて行った。
「ベルモント!! お前らはネスコー元帥をこれ以上近づけるな!」
シェアーザは『個別の軍隊』達にそう命令すると、地面に落ちて行くベルモントを空を飛びながら追いかける。
『個別の軍隊』が、ネスコー元帥に一斉に攻撃を始める。
しかしネスコー元帥は『個別の軍隊』達の攻撃を一切受けずに華麗に飛翔しながら躱していく。
そして避けながら隙のある者達から順番に、攻撃を加えて撃ち落としていく。
まさにネスコー元帥は、一騎当千の歴戦の猛者であった。
スベイキア大国の軍隊でこれまで最強の座に君臨してあらゆる戦争から、イーサ龍王とスベイキア大国を守り抜いてきた事はあると言えた。
更に『コープパルス・ドラゴン』は『ネスコー元帥』だけではない。同盟の連合軍達がイルベキアの『個別の軍隊』達によってやられたことで、遂にスベイキア大国のコープパルス・ドラゴン達がその姿を続々と見せ始めるのだった。
ハイウルキアのガウル龍王やその側近達は、シェイザー王子を守っていたという名目で、軍を最後尾付近に寄せながら、安全な所でイルベキア軍が、苦戦している様子を眺め続けるのであった。
0
お気に入りに追加
440
あなたにおすすめの小説
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。

異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる