654 / 1,906
愛娘を探して編
641.歴史が変わる一日
しおりを挟む
ヴァルーザに巻きつけられた鎖の発光が止まったかと思うと、具現化されていた鎖は消えていった。
「イーサ龍王。最後の確認なのだけれど、魔人達の大陸に居る魔族達は助けてはくれないのね?」
「私は先程からそう告げていたつもりだったのだが? 理解出来なかったのなら、理解出来るように答えてやろう」
イーサ龍王は玉座に座り直して腕を組みながら厳かに口を開いた。
「魔人達と同盟を結ぶ『魔族』共も皆殺しだ」
ゆっくりと、エイネは静かに目を閉じた。
それはまるで今の『イーサ』龍王が口にした言葉を忘れないように、脳内に焼き付ける行為のように『ヴァルーザ』龍王には見えた。
「今度はしっかりと理解出来たかな? さて、ここまで来る勇気を持った君に敬意を表してこの場では君を生かして帰してやろう」
イーサ龍王はそう告げると側近達を一瞥する。
「お客様がお帰りだ。丁重に大陸の外までお連れしろ」
「はっ!」
側近は扉を開けた後に外に居た兵士に声を掛ける。
「おい、この魔族を連れていけ」
その側近の龍族が配下に告げた言葉の端々からも『エイネ』という『魔族』に対する扱いがみてとれるのだった。
側近の龍族達の言葉を受けて外からここまでエイネ達を案内してくれた兵士が、玉座の間に入ってくる。どうやら彼が再びエイネを外へ、案内してくれるようだった。
エイネはもうイーサ龍王と話すつもりがないのか、隣に居たヴァルーザ龍王に顔を近づける。
(私が大陸を出るまでの間に、全速力で部下たちを全員『イルベキア』とやらに向かわせなさい)。
ヴァルーザにそう小声で耳打ちをすると、近づいてくる兵士達に『エイネ』は連行されるように部屋の外に出ていくのだった。
そして城の外までエイネが連れだされると、兵士は最後にエイネに向けて告げた。
「助かってよかったですね? 『魔族如き』が『イーサ』龍王に意見を言うだけでも殺されてもおかしくはないですからね。ふふっ。それではお気をつけてお帰り下さいね」
『コープパルス・ドラゴン』の『スベイキア』の兵士は、エイネにそう告げると含みある笑みを浮かべながら再び城の中へと戻っていった。
「……」
無表情のまま『エイネ』はゆっくりと空へと飛翔していき、そして『ヴァルーザ』龍王が、自分の後から城を出てくるのを待つのだった。
そしてエイネが先に部屋を出ていった直後に話は遡る――。
……
……
……
「全く無駄な時間を過ごした! ヴァルーザ龍王! お前が話があるというから会ってやったというのにアレは一体なんだ?」
「も、申し訳ありません」
「結局『ガウル』龍王も戻ってこぬし……。どいつもこいつも使えん奴らだ! いつまでここに居るつもりだ! 部下共を連れてさっさと魔人族を潰してこい!」
「申し訳ありません。直ちに向かいます……」
「全く! 魔族如きが何を言うのかと思って聞いておれば!」
玉座に座りながら文句を言い続けるイーサ龍王を残して『ヴァルーザ』龍王は部屋を急いで出て行った。
(イーサ龍王は分かっておらぬ。我々龍族はあの『エイネ』という魔族を怒らせてはならなかったのだ……)
ヴァルーザ龍王はすでに『エイネ』という魔族の恐ろしさをその目で見ている。そして彼はこの後に『エイネ』がやろうとしている事を理解している。
それはもう彼では止められる事ではなかった――。
魔人族と戦争などしている場合ではない。
早く『イルベキア』の兵を国へ連れて行かなければならない。
――ここはもうすぐ死地になるだろう。
ヴァルーザ龍王がスベイキアの城を出ると、直ぐに部下達を『念話』で呼び寄せる。そして自らも『龍化』をおこなって空へと飛翔するのだった。
そして直ぐに『イルベキア』の兵士達が、ヴァルーザ龍王の元に集まってきた。そして一斉に『イルベキア』へと脱出を図るのだった。大急ぎでスベイキアを出ようとする『ヴァルーザ』龍王のその視界の隅に『エイネ』の姿が映った。
ヴァルーザは再び全身が震えあがるのを感じながらも速度を緩めずに、一気に『イルベキア』へ向けて飛び去るのだった。
…………
「龍はとても大きくて、かっこよくて……。会話も出来る知恵のある生き物か……」
小さい頃に彼女が思い描いていた種族『龍族』。
確かに姿や形は間違ってはおらず、魔族と会話もすることが出来る上に、人型にもなれていた。
彼女が小さい頃に憧れていた『龍族』は、確かに思い描いていた通りの姿だった。
しかし結局は『龍族』もまた『魔人族』と変わらない他者を貶し見下す種族でしかなかった。
「やはり私が信頼できる種族は魔族だけ」
ぽつりと呟くエイネの目は『金色』に輝いていた。
「やはり私が尊敬できる方は『ソフィ』様だけ!」
『青』と『紅』のオーラが大魔王『エイネ』の周囲に纏わり始めたかと思うと、二つのオーラは交ざり合っていく。
当然恐るべき『力』を感知した『コープパルス・ドラゴン』達が一斉に空へ向かってくる。
この場に近づいてくる『コープパルス・ドラゴン』の全員が、信じられないとばかりにエイネの姿を見る。その驚いているコープパルス・ドラゴン達の中には先程の兵士の姿もあった。
「我々『魔族』はとても優れた種族だ。お前ら『龍族』程度に舐められてたまるものか……!」
……
……
……
その頃――。
スベイキア城の玉座に座っていたイーサ龍王は、エイネの力を感知して急いで立ち上がって口を開いた。
「ば……かな! こ、こんな馬鹿げた『力』を魔族ご、ときが……!?」
イーサ龍王の側近達が数人掛かりで結界を張り始めている。流石は戦力値10億を超える『コープパルス・ドラゴン』達である。中々に優秀な結界を張ろうとしている。
その規模は『魔族』でいうところの『大魔王下限』領域クラスだった。
これだけの規模の『結界』であれば、戦力値が10億くらいまでの力の持ち主からでさえ、数度であれば魔法やあらゆる攻撃から守る事が出来るだろう。
そこそこの『大魔王』領域に居る魔族であっても、一度では突破出来ない程の優秀な『結界』である。
―――あくまでそれは、そこそこの話ではあるのだが。
…………
「安心しなさい。私は世界を荒らしまわった後に責任を放棄するような真似はしない」
スベイキア大国の上空に居るエイネを捕らえようと一斉に、スベイキア兵の『コープパルス・ドラゴン』達が、エイネに向けて攻撃を仕掛け始める。
エイネの目が金色になった直後に膨大な『魔力』が吹き荒れた。
今回はその外へ流れ出る魔力で被害が出る事を防ごうともしないエイネは、可視出来る程の魔力を外へ流出し続ける。
――我らソフィ様の魔王軍所属の『九大魔王』の力を思い知れ。
『発動羅列』が書き出されて生み出された魔法陣に、迸る程の魔力が『スタック』されていく。
そしてその魔力によって、効果が発揮された魔法陣は高速回転を始めた。
―――神域魔法、『普遍破壊』。
上空に居るエイネの両手から放たれた魔法は『大魔王下限』領域の『結界』が張られている『イーサ』龍王の城へと向けられた。
青色をした『結界』が間に合って、全ての魔法に対して防ぐ効果が働く準備が整う。
そしてその『結界』に向けてまるで全てを飲み込む津波のように迸る『エイネ』の魔力が乗った一つの『魔法』が襲い掛かった。
スベイキア城を覆う『結界』の一部分のみを余波で吹き飛ばされた直後に『イーサ』龍王を中心に狙われたエイネの『普遍破壊』は、結界内の城を跡形もなく全てを吹き飛ばすのだった。
――そう。イーサ龍王の側近『コープパルス・ドラゴン』が張った『結界』の内側の城の中だけを器用に消滅させたのである。
慌ててスベイキアの民達である龍達は、街から離れるように飛翔して魔法から避難を開始する。
その様子を見ながらエイネは『コープパルス・ドラゴンが』居ない事を確認して、彼らが避難するのを黙認するのだった。
それは先程の彼女の言葉通り、必要最低限の『魔族』を罵った愚か者に対する『女帝』の対抗措置であった。
……
……
……
「イーサ龍王。最後の確認なのだけれど、魔人達の大陸に居る魔族達は助けてはくれないのね?」
「私は先程からそう告げていたつもりだったのだが? 理解出来なかったのなら、理解出来るように答えてやろう」
イーサ龍王は玉座に座り直して腕を組みながら厳かに口を開いた。
「魔人達と同盟を結ぶ『魔族』共も皆殺しだ」
ゆっくりと、エイネは静かに目を閉じた。
それはまるで今の『イーサ』龍王が口にした言葉を忘れないように、脳内に焼き付ける行為のように『ヴァルーザ』龍王には見えた。
「今度はしっかりと理解出来たかな? さて、ここまで来る勇気を持った君に敬意を表してこの場では君を生かして帰してやろう」
イーサ龍王はそう告げると側近達を一瞥する。
「お客様がお帰りだ。丁重に大陸の外までお連れしろ」
「はっ!」
側近は扉を開けた後に外に居た兵士に声を掛ける。
「おい、この魔族を連れていけ」
その側近の龍族が配下に告げた言葉の端々からも『エイネ』という『魔族』に対する扱いがみてとれるのだった。
側近の龍族達の言葉を受けて外からここまでエイネ達を案内してくれた兵士が、玉座の間に入ってくる。どうやら彼が再びエイネを外へ、案内してくれるようだった。
エイネはもうイーサ龍王と話すつもりがないのか、隣に居たヴァルーザ龍王に顔を近づける。
(私が大陸を出るまでの間に、全速力で部下たちを全員『イルベキア』とやらに向かわせなさい)。
ヴァルーザにそう小声で耳打ちをすると、近づいてくる兵士達に『エイネ』は連行されるように部屋の外に出ていくのだった。
そして城の外までエイネが連れだされると、兵士は最後にエイネに向けて告げた。
「助かってよかったですね? 『魔族如き』が『イーサ』龍王に意見を言うだけでも殺されてもおかしくはないですからね。ふふっ。それではお気をつけてお帰り下さいね」
『コープパルス・ドラゴン』の『スベイキア』の兵士は、エイネにそう告げると含みある笑みを浮かべながら再び城の中へと戻っていった。
「……」
無表情のまま『エイネ』はゆっくりと空へと飛翔していき、そして『ヴァルーザ』龍王が、自分の後から城を出てくるのを待つのだった。
そしてエイネが先に部屋を出ていった直後に話は遡る――。
……
……
……
「全く無駄な時間を過ごした! ヴァルーザ龍王! お前が話があるというから会ってやったというのにアレは一体なんだ?」
「も、申し訳ありません」
「結局『ガウル』龍王も戻ってこぬし……。どいつもこいつも使えん奴らだ! いつまでここに居るつもりだ! 部下共を連れてさっさと魔人族を潰してこい!」
「申し訳ありません。直ちに向かいます……」
「全く! 魔族如きが何を言うのかと思って聞いておれば!」
玉座に座りながら文句を言い続けるイーサ龍王を残して『ヴァルーザ』龍王は部屋を急いで出て行った。
(イーサ龍王は分かっておらぬ。我々龍族はあの『エイネ』という魔族を怒らせてはならなかったのだ……)
ヴァルーザ龍王はすでに『エイネ』という魔族の恐ろしさをその目で見ている。そして彼はこの後に『エイネ』がやろうとしている事を理解している。
それはもう彼では止められる事ではなかった――。
魔人族と戦争などしている場合ではない。
早く『イルベキア』の兵を国へ連れて行かなければならない。
――ここはもうすぐ死地になるだろう。
ヴァルーザ龍王がスベイキアの城を出ると、直ぐに部下達を『念話』で呼び寄せる。そして自らも『龍化』をおこなって空へと飛翔するのだった。
そして直ぐに『イルベキア』の兵士達が、ヴァルーザ龍王の元に集まってきた。そして一斉に『イルベキア』へと脱出を図るのだった。大急ぎでスベイキアを出ようとする『ヴァルーザ』龍王のその視界の隅に『エイネ』の姿が映った。
ヴァルーザは再び全身が震えあがるのを感じながらも速度を緩めずに、一気に『イルベキア』へ向けて飛び去るのだった。
…………
「龍はとても大きくて、かっこよくて……。会話も出来る知恵のある生き物か……」
小さい頃に彼女が思い描いていた種族『龍族』。
確かに姿や形は間違ってはおらず、魔族と会話もすることが出来る上に、人型にもなれていた。
彼女が小さい頃に憧れていた『龍族』は、確かに思い描いていた通りの姿だった。
しかし結局は『龍族』もまた『魔人族』と変わらない他者を貶し見下す種族でしかなかった。
「やはり私が信頼できる種族は魔族だけ」
ぽつりと呟くエイネの目は『金色』に輝いていた。
「やはり私が尊敬できる方は『ソフィ』様だけ!」
『青』と『紅』のオーラが大魔王『エイネ』の周囲に纏わり始めたかと思うと、二つのオーラは交ざり合っていく。
当然恐るべき『力』を感知した『コープパルス・ドラゴン』達が一斉に空へ向かってくる。
この場に近づいてくる『コープパルス・ドラゴン』の全員が、信じられないとばかりにエイネの姿を見る。その驚いているコープパルス・ドラゴン達の中には先程の兵士の姿もあった。
「我々『魔族』はとても優れた種族だ。お前ら『龍族』程度に舐められてたまるものか……!」
……
……
……
その頃――。
スベイキア城の玉座に座っていたイーサ龍王は、エイネの力を感知して急いで立ち上がって口を開いた。
「ば……かな! こ、こんな馬鹿げた『力』を魔族ご、ときが……!?」
イーサ龍王の側近達が数人掛かりで結界を張り始めている。流石は戦力値10億を超える『コープパルス・ドラゴン』達である。中々に優秀な結界を張ろうとしている。
その規模は『魔族』でいうところの『大魔王下限』領域クラスだった。
これだけの規模の『結界』であれば、戦力値が10億くらいまでの力の持ち主からでさえ、数度であれば魔法やあらゆる攻撃から守る事が出来るだろう。
そこそこの『大魔王』領域に居る魔族であっても、一度では突破出来ない程の優秀な『結界』である。
―――あくまでそれは、そこそこの話ではあるのだが。
…………
「安心しなさい。私は世界を荒らしまわった後に責任を放棄するような真似はしない」
スベイキア大国の上空に居るエイネを捕らえようと一斉に、スベイキア兵の『コープパルス・ドラゴン』達が、エイネに向けて攻撃を仕掛け始める。
エイネの目が金色になった直後に膨大な『魔力』が吹き荒れた。
今回はその外へ流れ出る魔力で被害が出る事を防ごうともしないエイネは、可視出来る程の魔力を外へ流出し続ける。
――我らソフィ様の魔王軍所属の『九大魔王』の力を思い知れ。
『発動羅列』が書き出されて生み出された魔法陣に、迸る程の魔力が『スタック』されていく。
そしてその魔力によって、効果が発揮された魔法陣は高速回転を始めた。
―――神域魔法、『普遍破壊』。
上空に居るエイネの両手から放たれた魔法は『大魔王下限』領域の『結界』が張られている『イーサ』龍王の城へと向けられた。
青色をした『結界』が間に合って、全ての魔法に対して防ぐ効果が働く準備が整う。
そしてその『結界』に向けてまるで全てを飲み込む津波のように迸る『エイネ』の魔力が乗った一つの『魔法』が襲い掛かった。
スベイキア城を覆う『結界』の一部分のみを余波で吹き飛ばされた直後に『イーサ』龍王を中心に狙われたエイネの『普遍破壊』は、結界内の城を跡形もなく全てを吹き飛ばすのだった。
――そう。イーサ龍王の側近『コープパルス・ドラゴン』が張った『結界』の内側の城の中だけを器用に消滅させたのである。
慌ててスベイキアの民達である龍達は、街から離れるように飛翔して魔法から避難を開始する。
その様子を見ながらエイネは『コープパルス・ドラゴンが』居ない事を確認して、彼らが避難するのを黙認するのだった。
それは先程の彼女の言葉通り、必要最低限の『魔族』を罵った愚か者に対する『女帝』の対抗措置であった。
……
……
……
0
お気に入りに追加
421
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる