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停滞からの脱却編
209.忠実な殺し屋
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試合が終わり治癒をされたエルザだが、念のために休ませるために、今はレルバノンの冒険者ギルドの建物の中にあるベッドで横になって寝かされていた。
その部屋にはソフィととシスの三人の姿も見える。
皆、無言で寝ているエルザの顔を見る。そこでぽつりとソフィが口を開いた。
「すまぬな、レルバノンよ……」
「……いえ、ソフィ君謝らないでください。それに彼は試合のルールに則っただけで、何も悪くはありませんよ」
確かにラルフは言われたルールの中で試合をした。何も悪くはないが、ソフィは後悔をしていた。
エルザの性格上、参ったと言えと言われても素直に言わないだろうと分かっていたし、ラルフは元殺し屋で人を殺すことを何とも思わず、あのままであれば両足も折っていただろう。
ソフィはもっと二人の性格を考えた上で、違う形でルールを作るべきだったと後悔する。
「ですが、すみません。少しこの子をゆっくりと休ませてあげたいので、二人にしてもらえませんか?」
レルバノンは包帯を巻かれているエルザの右手を握りながらそう言った。
その場にいる者達は頷き、部屋を出ていった。
そしてエルザと二人になったレルバノンは、今も尚寝ているエルザの右手を両手で包むように握った後に、目を潤ませながら静かにぽつりと呟いた。
「よく頑張りましたよ、エルザ……。本当によく頑張りました……」
……
……
……
誰も居なくなったリングの横でラルフは自らの手を見ていた。
――余りに凄惨な試合だった。
観客達は魔族以上に残忍な人間として、ラルフの名前を胸に刻んだようだった。
誰一人として勝者をたたえる言葉もなく、彼の周りには誰も集まらなかった。
但し今こちらに近寄ってくる彼女を除いてはだが――。
「……お疲れ様。あの掌底は中々大したものだったわよ?」
そう言ってユファはラルフの横まで歩いてきた。
「ええ。貴方の技はとても理に適っていた。脳震盪を起こさせる術は私もある程度理解していましたが、拳を握るよりも掌底打ちの方が、確かに広範囲に威力を持たせられますね」
力の入れるバランスも重要で相手の攻撃を利用する事を視野に入れると、相当な力加減が要求される。
先程の試合のルールだと、意識を失わせると勝つことが逆に難しくなるのだった。
場外負けもないので相手に参ったと言わせる以外に勝つ方法がない。
あのまま試合が続いていれば、一般の魔族や人間であれば、かなり苦悩させられた筈だった。
「別の意味でもあれを教えておいてよかったわね。貴方は相手に対して屈服させる事に長けているようだし」
ユファはすでにラルフの性格を理解し始めている。
エルザは自分から降参宣言はしない性格であり、ラルフは元殺し屋である。
あの場面では降参する事が最善であった。
もしあのままエルザが続けていれば、ラルフは両手両足を折っていただろう。そしてエルザはそれでも頑なに降参をしなかったかもしれない。
そうなっていればこの男は降参するまで痛めつけて、最後は喋る事の出来る口以外の器官、全てを潰していたかもしれない。
普通の神経であれば加害する側でさえも躊躇するだろうが、ラルフは、その一切の躊躇がない。
早めに降参するならばそれで良し。降参しなければ降参するまで痛めつけた後、それでも駄目であれば最後はあっさりと殺す。
殺す事が常であった人間に『これ以上は死んでしまうぞ』という脅しの理論は通用しない。
死んだら死んだで彼は『私の負けですね』と一言呟いて笑って終わりそうだ。
「ここまで強くしていただき感謝していますよ。でも私にこれ以上は貴方も関わらない方がいい」
ラルフは悲しそうな微笑みを浮かべてユファから背を向ける。
「私はソフィ様の為に生きている。それ以外の事に興味はありません」
そういって去ろうとするラルフの背中に、ユファは声を掛ける。
「勝手に話を終わらせないでくれるかしら? 私はソフィ様に貴方を鍛えるって約束したのよ。中途半端な強さのまま、貴方を放りだす訳がないでしょ? 安心しなさい? 最低でもリディアっていう男に勝たせるまでは、私は貴方を見捨てないから」
ピタリとラルフは歩を進める足を止めた。そしてゆっくりと振り返る。
「ふふ。変わった方ですが、私と同じソフィ様を主とする貴方がそう言うのですから、嘘ではないのでしょうね」
ユファは微笑みを浮かべて、こちらを見ているラルフに言い放つ。
「当然ね? 貴方みたいなヒヨッ子は、大人しく私のいう事を聞きなさい? そして強くなってソフィ様の役に立って死になさい」
間髪入れずにラルフは言い返す。
「お任せください、ユファさん。私はあの方の第一の配下となる者。たとえ相手が『魔王』であろうが『勇者』であろうが、あの方に楯突く者は皆殺しにして見せましょう」
そこまで言うラルフの溢れ出るの色を見て、ユファは少しの驚きの後に口元を歪めて嗤う。
何とラルフの纏うオーラがこれまでより『深く青い色』に変わっていた。
……
……
……
ソフィは誰もいない『シティアス』の酒場で、一人椅子に座って思いに耽る。
試合前はどちらが勝ってもソフィとしては嬉しいと思っていたが、終わってしまえばもう少しルールをしっかりと決めた上で行えばよかったと後悔する。
「クックック、我のやる事はいつもズレているのかもしれぬな」
「あら? そんなことはないわよ。ラルフもエルザも少し意固地なところがあるだけで、お互いの悪いところが出ていたから結果的にこうなったけど、あの二人に試合をさせる事自体は私は良かったと思うわ」
誰も居ない筈の部屋から、返事が返ってきたのでソフィは少し驚いた。
「リーネか」
ソフィがそう言うと『当たりっ!』と言いながらリーネがソフィの前の椅子に姿を見せた。
「えへへ、ソフィでも私が居る事を分からせないって凄いでしょ!」
「お主のその技は確かに侮れぬな」
ソフィがそう言うとまたリーネの姿が消える。
そして椅子に座るソフィの背後に立ち、ソフィの首に腕を回す。
「何も気にしなくていいよ、皆ソフィを信頼して信用しているからこそ、貴方のもとに集まっているんだから。もっと自信をもっていいからね?」
リーネはソフィが今回の事でまた気にしているという事を見抜き、こうして励ましに来たのだった。
「ヴェルマー大陸の統治の件だが、我が本当に引き受けても良いと思うか?」
真剣な表情でソフィは、間近にいるリーネの顔を見て口を開いた。
「それもいいと思うわ。こんなに強い人達が居る大陸なんだもの。誰よりも強くて皆の事を見てる貴方でないと務まらないわよ?」
リーネの言葉はソフィの心に染み込んでいくようだった。
「そうか。ありがと……う」
そうお礼の言葉を言おうとしたソフィの口に、リーネはキスをするのだった。
驚いたソフィだったが、やがて彼女を受け入れる。
――数秒程二人は密着していたが、やがてリーネは口を離して呟いた。
「もっと皆を、そして私を頼って欲しいな」
リーネはウィンクをしながら、ソフィの顔を自分の口元に引き寄せる。
笑みを浮かべてソフィに口づけをするリーネであった。
……
……
……
こうして『エルザ』と『ラルフ』の試合は幕を閉じて、長かった修行期間は一旦の幕となった。
【種族:人間 名前:ラルフ 年齢:23
魔力値:2万 戦力値:4011万 所属:大魔王ソフィの直属の配下】。
――ラルフが魔族であれば『魔王』と呼ばれる新たなステージにのぼるのだった。
その部屋にはソフィととシスの三人の姿も見える。
皆、無言で寝ているエルザの顔を見る。そこでぽつりとソフィが口を開いた。
「すまぬな、レルバノンよ……」
「……いえ、ソフィ君謝らないでください。それに彼は試合のルールに則っただけで、何も悪くはありませんよ」
確かにラルフは言われたルールの中で試合をした。何も悪くはないが、ソフィは後悔をしていた。
エルザの性格上、参ったと言えと言われても素直に言わないだろうと分かっていたし、ラルフは元殺し屋で人を殺すことを何とも思わず、あのままであれば両足も折っていただろう。
ソフィはもっと二人の性格を考えた上で、違う形でルールを作るべきだったと後悔する。
「ですが、すみません。少しこの子をゆっくりと休ませてあげたいので、二人にしてもらえませんか?」
レルバノンは包帯を巻かれているエルザの右手を握りながらそう言った。
その場にいる者達は頷き、部屋を出ていった。
そしてエルザと二人になったレルバノンは、今も尚寝ているエルザの右手を両手で包むように握った後に、目を潤ませながら静かにぽつりと呟いた。
「よく頑張りましたよ、エルザ……。本当によく頑張りました……」
……
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誰も居なくなったリングの横でラルフは自らの手を見ていた。
――余りに凄惨な試合だった。
観客達は魔族以上に残忍な人間として、ラルフの名前を胸に刻んだようだった。
誰一人として勝者をたたえる言葉もなく、彼の周りには誰も集まらなかった。
但し今こちらに近寄ってくる彼女を除いてはだが――。
「……お疲れ様。あの掌底は中々大したものだったわよ?」
そう言ってユファはラルフの横まで歩いてきた。
「ええ。貴方の技はとても理に適っていた。脳震盪を起こさせる術は私もある程度理解していましたが、拳を握るよりも掌底打ちの方が、確かに広範囲に威力を持たせられますね」
力の入れるバランスも重要で相手の攻撃を利用する事を視野に入れると、相当な力加減が要求される。
先程の試合のルールだと、意識を失わせると勝つことが逆に難しくなるのだった。
場外負けもないので相手に参ったと言わせる以外に勝つ方法がない。
あのまま試合が続いていれば、一般の魔族や人間であれば、かなり苦悩させられた筈だった。
「別の意味でもあれを教えておいてよかったわね。貴方は相手に対して屈服させる事に長けているようだし」
ユファはすでにラルフの性格を理解し始めている。
エルザは自分から降参宣言はしない性格であり、ラルフは元殺し屋である。
あの場面では降参する事が最善であった。
もしあのままエルザが続けていれば、ラルフは両手両足を折っていただろう。そしてエルザはそれでも頑なに降参をしなかったかもしれない。
そうなっていればこの男は降参するまで痛めつけて、最後は喋る事の出来る口以外の器官、全てを潰していたかもしれない。
普通の神経であれば加害する側でさえも躊躇するだろうが、ラルフは、その一切の躊躇がない。
早めに降参するならばそれで良し。降参しなければ降参するまで痛めつけた後、それでも駄目であれば最後はあっさりと殺す。
殺す事が常であった人間に『これ以上は死んでしまうぞ』という脅しの理論は通用しない。
死んだら死んだで彼は『私の負けですね』と一言呟いて笑って終わりそうだ。
「ここまで強くしていただき感謝していますよ。でも私にこれ以上は貴方も関わらない方がいい」
ラルフは悲しそうな微笑みを浮かべてユファから背を向ける。
「私はソフィ様の為に生きている。それ以外の事に興味はありません」
そういって去ろうとするラルフの背中に、ユファは声を掛ける。
「勝手に話を終わらせないでくれるかしら? 私はソフィ様に貴方を鍛えるって約束したのよ。中途半端な強さのまま、貴方を放りだす訳がないでしょ? 安心しなさい? 最低でもリディアっていう男に勝たせるまでは、私は貴方を見捨てないから」
ピタリとラルフは歩を進める足を止めた。そしてゆっくりと振り返る。
「ふふ。変わった方ですが、私と同じソフィ様を主とする貴方がそう言うのですから、嘘ではないのでしょうね」
ユファは微笑みを浮かべて、こちらを見ているラルフに言い放つ。
「当然ね? 貴方みたいなヒヨッ子は、大人しく私のいう事を聞きなさい? そして強くなってソフィ様の役に立って死になさい」
間髪入れずにラルフは言い返す。
「お任せください、ユファさん。私はあの方の第一の配下となる者。たとえ相手が『魔王』であろうが『勇者』であろうが、あの方に楯突く者は皆殺しにして見せましょう」
そこまで言うラルフの溢れ出るの色を見て、ユファは少しの驚きの後に口元を歪めて嗤う。
何とラルフの纏うオーラがこれまでより『深く青い色』に変わっていた。
……
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ソフィは誰もいない『シティアス』の酒場で、一人椅子に座って思いに耽る。
試合前はどちらが勝ってもソフィとしては嬉しいと思っていたが、終わってしまえばもう少しルールをしっかりと決めた上で行えばよかったと後悔する。
「クックック、我のやる事はいつもズレているのかもしれぬな」
「あら? そんなことはないわよ。ラルフもエルザも少し意固地なところがあるだけで、お互いの悪いところが出ていたから結果的にこうなったけど、あの二人に試合をさせる事自体は私は良かったと思うわ」
誰も居ない筈の部屋から、返事が返ってきたのでソフィは少し驚いた。
「リーネか」
ソフィがそう言うと『当たりっ!』と言いながらリーネがソフィの前の椅子に姿を見せた。
「えへへ、ソフィでも私が居る事を分からせないって凄いでしょ!」
「お主のその技は確かに侮れぬな」
ソフィがそう言うとまたリーネの姿が消える。
そして椅子に座るソフィの背後に立ち、ソフィの首に腕を回す。
「何も気にしなくていいよ、皆ソフィを信頼して信用しているからこそ、貴方のもとに集まっているんだから。もっと自信をもっていいからね?」
リーネはソフィが今回の事でまた気にしているという事を見抜き、こうして励ましに来たのだった。
「ヴェルマー大陸の統治の件だが、我が本当に引き受けても良いと思うか?」
真剣な表情でソフィは、間近にいるリーネの顔を見て口を開いた。
「それもいいと思うわ。こんなに強い人達が居る大陸なんだもの。誰よりも強くて皆の事を見てる貴方でないと務まらないわよ?」
リーネの言葉はソフィの心に染み込んでいくようだった。
「そうか。ありがと……う」
そうお礼の言葉を言おうとしたソフィの口に、リーネはキスをするのだった。
驚いたソフィだったが、やがて彼女を受け入れる。
――数秒程二人は密着していたが、やがてリーネは口を離して呟いた。
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……
……
……
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