213 / 1,906
停滞からの脱却編
207.意欲の高まり
しおりを挟む
ソフィは泊っていきませんかというユファとシスの言葉を丁重に断り、シティアスにある拠点に向かう。
――その帰り道でソフィはユファの言葉を思い出す。
(まさか、この短期間で『青』の領域に到達しているとはな)
出会った頃から確かに『ラルフ』のセンスは相当なものだった。人間の身でありながら『リラリオ』で最初に通常形態のソフィを圧倒してみせた程であった。
いつの日だったかソフィは、ラルフに自分を越えられるようになって欲しいと告げた事がある。だがソフィのそれは願望であり、本心では諦めている自分を認めてさえいる。
数多の魔王たちと戦い、更にその魔王達の配下など、復讐の対象とされた事は数えきれない。
時には別世界から来た『大魔王』と呼ばれる者達とも戦った。しかし誰もソフィを倒すことは出来なかった。
彼はもう自分の強さを、嫌という程理解している――。
――だがそれでも。それでも彼はこの転移という機会を経て少しだけ希望が持てた。
自分が見出した人間たちである『ラルフ』や『リディア』。
そして『最上位魔族』という立場から、唐突にその上の領域である『魔王』に覚醒した『シス』。
まだまだ発展途上の身ではあるが、もしかしたらと思わせてくれる存在が複数いる。
我に到達する者が出てくるのかもしれない、誰かが我を殺してくれるかもしれない。
そう思うとソフィは笑みを止められない。
宵闇の中で『紅』『青』『金』の三種のオーラがソフィの身体を包んで辺りを照らすのだった。
……
……
……
そして次の日『エルザ』に事情を説明をした。
ラルフと戦う事に異論はなかったが、彼女はラルフが自分より強くなっていると聞かされた時は相当な衝撃だった。
しかし彼女はすでに『リディア』という人間に、敵わないと思わされた過去を持つ。
だからこそもうあの頃のエルザという魔族ではなく、精一杯今の自分が出来る事を出し切り、ぶつかるだけだと思う事が出来るようになっていた。
――『魔族』は『人間』より優位の生物。
そんな多くの魔族が持つ常識は、すでに彼女の中にはない。
人間であろうと魔族であろうとどんな種族であろうと、努力をするものが上に行き怠慢な者が抜かされる。エルザはそう思えるようになっていた。
そして今はソフィに鍛えられた事によって、自分の力というものを正しく理解している。
エルザは誰であってもいつでも来いという意思を持って、更なる意欲を高めるのだった。
そしてそんなエルザと戦う『ラルフ』はというと――。
……
……
……
「いい? さっきも言ったけど、手加減だけはしちゃだめよ?」
ラルフは師であるユファからエルザと戦うように伝えられた。どうやらエルザという魔族も主に鍛えられているようだ。
「もちろんですよ。殺しはしませんが、腕の一本や二本をもらうつもりで行きます」
「よし、それでいい」
今までならばラルフがこういうと、焦りを見せたり話題を逸らしたりする輩ばっかりだったが、面と向かって笑顔でそうしろという風に言われた事は無かった。
ラルフは自分の師であるユファがやはり途方もない程に『魔王』なのだなと、別の意味で認めるのだった。
――戦いの期日は三日後、それまでに最終調整をする。
最近では彼はユファとの戦いの前に瞑想をするようになった。
そしてユファもその様子を黙って見守る。『淡く青い』オーラが瞑想中のラルフから漏れ出る。
(うん。いいね)
決して『最上位魔族』では出せない練度のオーラである。
私は目の前の男と、ヴェルトマーであった頃の私が戦った場合、どうなっていたかを考える。
(魔力消費の高い魔法は使えないと過程して遠距離を維持し続けられれば、十中八九私が勝つでしょうね。でも集中力が最高まで高まったラルフであれば、最後まで遠距離で戦える自信はないわね)
目の前の男は、常に『青』を出しながら戦うのではなく、確実に当てられると判断する攻撃の時にその力を示す。
すでに魔力の節約をしながら、その段階で出せる最強の自分を100%出す事が出来ている並々ならぬ才能と、勝利への嗅覚。
そして何より恐ろしいのが、まだ20年と少ししか生きていないという事である。
――たった20年余りでこの領域に到達しているのだ。では10年後は? 更に20年後はどうなっている?
そしてこの人間が懸念に思う程の人間――。
『リディア』という人間は、どこまでの領域へ昇華するというのだ?
ユファはその事が少し心配なのであった。
もちろんラルフが私やソフィ様を裏切るという事はないと信じているし信頼もしているが、生物というものは、力を持った時、確かめてみたくなるものである。
今まで背中にすら届かなかった者に届くかもしれない。そうなった時に果たして彼は自分を抑えられるだろうか?
強くなりたいと願う者が強くなった時、その矛先が強い者に向かわないという絶対はない。
もしその対象が私であったならまだいい。
だが――、その矛先が向かってはいけない所に向かえば……。
ユファは十歳の子供の顔の『主』の顔が脳裏に浮かんだ時、ぎゅっと手を握りしめるのだった。
「――さん、――ユファさん?」
そこでラルフの言葉に意識が戻される。
「えっ? あ、何かしら……?」
「準備が出来たので、そろそろお願いします」
いつの間にか彼の周りを『淡く青い』オーラが纏われていた。
瞑想が終わり、戦う準備が出来ていたようである。
「あ、ああ……、ごめんなさい」
そう告げると瞬時にユファも『淡く青い』オーラを纏う。
瞑想を必要とするラルフとは違い、正に一瞬で更に言えばラルフの纏っているオーラよりも遥かに練度が高い。
(これが『大魔王』と呼ばれる者達ですか)
余りにあっさりとオーラを纏うユファに圧をかけられたが、ラルフは直ぐに首を振る。
(今の私では負けて当たり前。それよりも少しでも強くなる事に意識を向けなければ!)
こうしてラルフは一日、また一日と意欲を高めていく。
そしてエルザとの戦いの日まで、あと三日に迫るのだった――。
――その帰り道でソフィはユファの言葉を思い出す。
(まさか、この短期間で『青』の領域に到達しているとはな)
出会った頃から確かに『ラルフ』のセンスは相当なものだった。人間の身でありながら『リラリオ』で最初に通常形態のソフィを圧倒してみせた程であった。
いつの日だったかソフィは、ラルフに自分を越えられるようになって欲しいと告げた事がある。だがソフィのそれは願望であり、本心では諦めている自分を認めてさえいる。
数多の魔王たちと戦い、更にその魔王達の配下など、復讐の対象とされた事は数えきれない。
時には別世界から来た『大魔王』と呼ばれる者達とも戦った。しかし誰もソフィを倒すことは出来なかった。
彼はもう自分の強さを、嫌という程理解している――。
――だがそれでも。それでも彼はこの転移という機会を経て少しだけ希望が持てた。
自分が見出した人間たちである『ラルフ』や『リディア』。
そして『最上位魔族』という立場から、唐突にその上の領域である『魔王』に覚醒した『シス』。
まだまだ発展途上の身ではあるが、もしかしたらと思わせてくれる存在が複数いる。
我に到達する者が出てくるのかもしれない、誰かが我を殺してくれるかもしれない。
そう思うとソフィは笑みを止められない。
宵闇の中で『紅』『青』『金』の三種のオーラがソフィの身体を包んで辺りを照らすのだった。
……
……
……
そして次の日『エルザ』に事情を説明をした。
ラルフと戦う事に異論はなかったが、彼女はラルフが自分より強くなっていると聞かされた時は相当な衝撃だった。
しかし彼女はすでに『リディア』という人間に、敵わないと思わされた過去を持つ。
だからこそもうあの頃のエルザという魔族ではなく、精一杯今の自分が出来る事を出し切り、ぶつかるだけだと思う事が出来るようになっていた。
――『魔族』は『人間』より優位の生物。
そんな多くの魔族が持つ常識は、すでに彼女の中にはない。
人間であろうと魔族であろうとどんな種族であろうと、努力をするものが上に行き怠慢な者が抜かされる。エルザはそう思えるようになっていた。
そして今はソフィに鍛えられた事によって、自分の力というものを正しく理解している。
エルザは誰であってもいつでも来いという意思を持って、更なる意欲を高めるのだった。
そしてそんなエルザと戦う『ラルフ』はというと――。
……
……
……
「いい? さっきも言ったけど、手加減だけはしちゃだめよ?」
ラルフは師であるユファからエルザと戦うように伝えられた。どうやらエルザという魔族も主に鍛えられているようだ。
「もちろんですよ。殺しはしませんが、腕の一本や二本をもらうつもりで行きます」
「よし、それでいい」
今までならばラルフがこういうと、焦りを見せたり話題を逸らしたりする輩ばっかりだったが、面と向かって笑顔でそうしろという風に言われた事は無かった。
ラルフは自分の師であるユファがやはり途方もない程に『魔王』なのだなと、別の意味で認めるのだった。
――戦いの期日は三日後、それまでに最終調整をする。
最近では彼はユファとの戦いの前に瞑想をするようになった。
そしてユファもその様子を黙って見守る。『淡く青い』オーラが瞑想中のラルフから漏れ出る。
(うん。いいね)
決して『最上位魔族』では出せない練度のオーラである。
私は目の前の男と、ヴェルトマーであった頃の私が戦った場合、どうなっていたかを考える。
(魔力消費の高い魔法は使えないと過程して遠距離を維持し続けられれば、十中八九私が勝つでしょうね。でも集中力が最高まで高まったラルフであれば、最後まで遠距離で戦える自信はないわね)
目の前の男は、常に『青』を出しながら戦うのではなく、確実に当てられると判断する攻撃の時にその力を示す。
すでに魔力の節約をしながら、その段階で出せる最強の自分を100%出す事が出来ている並々ならぬ才能と、勝利への嗅覚。
そして何より恐ろしいのが、まだ20年と少ししか生きていないという事である。
――たった20年余りでこの領域に到達しているのだ。では10年後は? 更に20年後はどうなっている?
そしてこの人間が懸念に思う程の人間――。
『リディア』という人間は、どこまでの領域へ昇華するというのだ?
ユファはその事が少し心配なのであった。
もちろんラルフが私やソフィ様を裏切るという事はないと信じているし信頼もしているが、生物というものは、力を持った時、確かめてみたくなるものである。
今まで背中にすら届かなかった者に届くかもしれない。そうなった時に果たして彼は自分を抑えられるだろうか?
強くなりたいと願う者が強くなった時、その矛先が強い者に向かわないという絶対はない。
もしその対象が私であったならまだいい。
だが――、その矛先が向かってはいけない所に向かえば……。
ユファは十歳の子供の顔の『主』の顔が脳裏に浮かんだ時、ぎゅっと手を握りしめるのだった。
「――さん、――ユファさん?」
そこでラルフの言葉に意識が戻される。
「えっ? あ、何かしら……?」
「準備が出来たので、そろそろお願いします」
いつの間にか彼の周りを『淡く青い』オーラが纏われていた。
瞑想が終わり、戦う準備が出来ていたようである。
「あ、ああ……、ごめんなさい」
そう告げると瞬時にユファも『淡く青い』オーラを纏う。
瞑想を必要とするラルフとは違い、正に一瞬で更に言えばラルフの纏っているオーラよりも遥かに練度が高い。
(これが『大魔王』と呼ばれる者達ですか)
余りにあっさりとオーラを纏うユファに圧をかけられたが、ラルフは直ぐに首を振る。
(今の私では負けて当たり前。それよりも少しでも強くなる事に意識を向けなければ!)
こうしてラルフは一日、また一日と意欲を高めていく。
そしてエルザとの戦いの日まで、あと三日に迫るのだった――。
0
お気に入りに追加
421
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる