208 / 1,906
停滞からの脱却編
202.大魔王騒ぎ
しおりを挟む
ヴェルマー大陸で、かつて三大国に数えられたトウジン魔国。
ラルグ魔国との激しき戦争によって滅ぼされて現在はレイズ同様に廃墟となっていた。
そんなトウジンには、多くの死体がそのままにされていて、どれだけ戦争が凄惨で酷い物だったかを表しているようだった。
「成程、俺が居た大陸とは何もかもが違うな」
ミールガルド大陸には人間たちしか居らず、ケビン王国やルードリヒ王国は、長らく戦争もしていないが為に平和ボケをしていると言っても過言ではない。
この大陸のラルグ魔国との戦争では、ケビン王国の精鋭とは名ばかりで全く話にならなかった。
魔族と人間という種族の差もあるだろうが、それ以前にルールの中での戦いしか知らぬ者と、実際に命をかけてきた者達とでは比べ物になる筈もない。
そしてトウジンの王が居た拠点では、トウジン兵たちが並ぶように倒れていた。
死体から見ても分かる通り、この国を守ろうと必死に戦った者達の表情だった。
自分の刀が折れて尚、その手に敵の手や足を引き千切って掴んだまま死んでいる者もいた。
「ふん……。この国の王とやらは、余程慕われていたのだろうな」
どうやら生存者は全く居ないらしくトウジンの魔族達は、最後の一人に至るまで戦死したようである。
「む?」
生きている魔族が複数体『リディア』の視界に入った。仲間内で喋っていた魔族達が、こちらの方を見て足を止めた。どうやら向こうもまた、リディアの存在に気づいたようだった。
「なんだお前は? まだ生き残りがいたか」
魔族の一体が刀を腰に差しているリディアを見て、トウジン魔国の生き残りだと勘違いをしたようであった。
「殺す前に確認したいのだが、お前達はこの大陸の者達で間違い無いな?」
リディアが不適にもそう言うと、魔族達はへらへらと笑いながら頷いた。
「へっへ、そりゃそうだろ! 俺達は天下の『ラルグ』魔国所属の者達だ」
自慢気に魔族の一体がそう言った。
「そうか」
「たった一人で何が出来る? お前らトウジンの魔族達は思い上がりが過ぎるようだ。まぁ何でもいい、俺達に見つかった時点で終わりだ……! 死ねやぁ!」
そう言って巨体の一体目が、リディア目掛けて手をふり上げた。
――『居合』。
魔族達は『リディア』の動きを認識さえ出来ていなかった。三体とも忽然と姿を消した『リディア』を探そうとするが、次の瞬間には首がちぎれて胴体からはずれていく。
カチという刀の鞘に納める音だけが響き渡ったかと思うと、三体の魔族はあっさりと絶命した。
「これが魔族か。とんだ期待外れだな」
リディアはそう言うと、再びトウジン魔国の中を歩き始めるのであった。
……
……
……
ラルグ兵は陸地を偵察している者が多いが、空から偵察している者も居る。
リディアによって仲間が斬られた所を見ていた偵察兵は直ぐに『トウジン』魔国に生き残りが居ると判断した。
そして仲間三人があっさりとやられた事で、リディアを『最上位魔族』と認識した。自分ではどうにもならないと見るや直ぐに、自らの上官の元へ向かうのだった。
…………
ラルグ本国にある塔。その中央の会議室に『レヴトン』は居た。
会議室には先程まで、かつてのレイズ魔国の首都であった『シティアス』に向かわせた部下達がいたが、どうやらゲバドン達は、シティアスに居た謎の魔物の軍勢達に返り討ちにされたらしい。
ゲバドンが持ち帰った情報を聞いた時、驚いたレヴトンは聞き返す程の衝撃を受けた。
曰く、四百を越える魔物が居て、そのどの魔物もが上位魔族を凌ぐ強さだった。
曰く、ゴルガー様やネスツ様を凌ぐ程の化け物が五体程居る。曰く、その五体の化け物を従えるボスのような存在が居る。曰く、そのボスのような存在は『ラルグ』の王『シーマ』様よりも戦力値が高かった。
これだけでも何かの間違いだと思ったレヴトンだが、さらにその化け物が言うには、まだ彼らには『大魔王』とやらがシティアスにいて、その『大魔王』の命令でシティアスを守っているという。
いったい何を言っているのだと、小一時間部下を問い詰めたかった。
「レイズに一体何があったというのだ? 女王シスも『ヴェルトマー・フィクス』も、この世から去ったのではないのか?」
レヴトンは頭を抱えざるを得なかった。
そこへさらに会議室にノックの音が響いた。レヴトンは何か嫌な予感を感じたが、出ないわけにも行かない。
「入れ」
会議室へ入ってきたのは、トウジン魔国の方角へと偵察を行わせていた部下の魔族だった。
「失礼します! トウジン魔国を偵察していたところ、トウジンの生き残りと思われる魔族が、我が国の陸地偵察兵三体をあっさりと葬り去りました!」
レヴトンはその報告に再び嫌そうに眉を寄せた。
「トウジンへは、そこそこ戦力値の高い兵士を出していた筈だが?」
レヴトンがそう言うと、部下は首を横に振った。
「トウジンの生き残りと思われる者は『最上位魔族』だと思われます」
レヴトンは長い溜息を吐きながら腰深く椅子に倒した。
「最上位魔族だと? 確か戦争でシーマ様達がシチョウ以外の最上位魔族は、全滅させた筈だ」
(シチョウが帰ってきたというのか?)
「確認だがその魔族は『シチョウ・クーティア』ではないのか?」
部下に訊ねたところ、どうやら刀を使ってはいるようだが、トウジンの重鎮のシチョウではないようだった。
「レイズ魔国に大魔王の軍勢が出現して、トウジン魔国に新たな最上位魔族の出現? 何の冗談だと言うのだ全く!」
そもそも大魔王って何だよとばかりに、レヴトンは心の中で毒づく。
レヴトン達『最上位魔族』達でさえ『魔王』階級に思い当たるのは一体しかいない。
――この世界に突如現れたとされる、魔王レア。
自分達『魔族』がこの世界に台頭するきっかけとなった魔王で、それまでは、この世界で最強の種族は龍族であった。
力も知性も兼ね揃えており、数も多く神に近いと呼ばれる種族で『魔族』も『人間』も『精霊』や『妖精』それに『魔人』といった力のある種族でさえ、この世界の調停を行っていたとされる『龍族』には確実に勝てなかった。
例えば龍族と戦うためにその他の種族全員が力を合わせても、龍族を束ねる始祖龍が手を下すまでもなくやられていただろう。
だが、突然現れたとされる『魔王』レアは、たった数年で全魔族達を束ねてこの世界各地で戦争を起こして、更には敵であった『龍族』達を封印した挙句にこの世界を支配した。
――リラリオ原初の魔王、それが魔王レアであったとされる。
しかしそんな魔王も時代と共に消え去り、龍族や他の種族も居なくなったこの世界は、魔族と人間のみとなった。
魔族から見れば人間などいつでも支配できる為に、魔族の中で覇権を取る為に魔族同士の戦争が再び始まったのが、ここ『ヴェルマー』大陸である。
そしてようやく我々『ラルグ』魔国の魔族が『ヴェルマー』大陸を支配してこれからという時に、シーマ様たちが戻らなくなり、代わりに先程の大魔王とやらが現れたのである。
――『レヴトン』はどうしたものかと今後の事を悩み考えるのだった。
ラルグ魔国との激しき戦争によって滅ぼされて現在はレイズ同様に廃墟となっていた。
そんなトウジンには、多くの死体がそのままにされていて、どれだけ戦争が凄惨で酷い物だったかを表しているようだった。
「成程、俺が居た大陸とは何もかもが違うな」
ミールガルド大陸には人間たちしか居らず、ケビン王国やルードリヒ王国は、長らく戦争もしていないが為に平和ボケをしていると言っても過言ではない。
この大陸のラルグ魔国との戦争では、ケビン王国の精鋭とは名ばかりで全く話にならなかった。
魔族と人間という種族の差もあるだろうが、それ以前にルールの中での戦いしか知らぬ者と、実際に命をかけてきた者達とでは比べ物になる筈もない。
そしてトウジンの王が居た拠点では、トウジン兵たちが並ぶように倒れていた。
死体から見ても分かる通り、この国を守ろうと必死に戦った者達の表情だった。
自分の刀が折れて尚、その手に敵の手や足を引き千切って掴んだまま死んでいる者もいた。
「ふん……。この国の王とやらは、余程慕われていたのだろうな」
どうやら生存者は全く居ないらしくトウジンの魔族達は、最後の一人に至るまで戦死したようである。
「む?」
生きている魔族が複数体『リディア』の視界に入った。仲間内で喋っていた魔族達が、こちらの方を見て足を止めた。どうやら向こうもまた、リディアの存在に気づいたようだった。
「なんだお前は? まだ生き残りがいたか」
魔族の一体が刀を腰に差しているリディアを見て、トウジン魔国の生き残りだと勘違いをしたようであった。
「殺す前に確認したいのだが、お前達はこの大陸の者達で間違い無いな?」
リディアが不適にもそう言うと、魔族達はへらへらと笑いながら頷いた。
「へっへ、そりゃそうだろ! 俺達は天下の『ラルグ』魔国所属の者達だ」
自慢気に魔族の一体がそう言った。
「そうか」
「たった一人で何が出来る? お前らトウジンの魔族達は思い上がりが過ぎるようだ。まぁ何でもいい、俺達に見つかった時点で終わりだ……! 死ねやぁ!」
そう言って巨体の一体目が、リディア目掛けて手をふり上げた。
――『居合』。
魔族達は『リディア』の動きを認識さえ出来ていなかった。三体とも忽然と姿を消した『リディア』を探そうとするが、次の瞬間には首がちぎれて胴体からはずれていく。
カチという刀の鞘に納める音だけが響き渡ったかと思うと、三体の魔族はあっさりと絶命した。
「これが魔族か。とんだ期待外れだな」
リディアはそう言うと、再びトウジン魔国の中を歩き始めるのであった。
……
……
……
ラルグ兵は陸地を偵察している者が多いが、空から偵察している者も居る。
リディアによって仲間が斬られた所を見ていた偵察兵は直ぐに『トウジン』魔国に生き残りが居ると判断した。
そして仲間三人があっさりとやられた事で、リディアを『最上位魔族』と認識した。自分ではどうにもならないと見るや直ぐに、自らの上官の元へ向かうのだった。
…………
ラルグ本国にある塔。その中央の会議室に『レヴトン』は居た。
会議室には先程まで、かつてのレイズ魔国の首都であった『シティアス』に向かわせた部下達がいたが、どうやらゲバドン達は、シティアスに居た謎の魔物の軍勢達に返り討ちにされたらしい。
ゲバドンが持ち帰った情報を聞いた時、驚いたレヴトンは聞き返す程の衝撃を受けた。
曰く、四百を越える魔物が居て、そのどの魔物もが上位魔族を凌ぐ強さだった。
曰く、ゴルガー様やネスツ様を凌ぐ程の化け物が五体程居る。曰く、その五体の化け物を従えるボスのような存在が居る。曰く、そのボスのような存在は『ラルグ』の王『シーマ』様よりも戦力値が高かった。
これだけでも何かの間違いだと思ったレヴトンだが、さらにその化け物が言うには、まだ彼らには『大魔王』とやらがシティアスにいて、その『大魔王』の命令でシティアスを守っているという。
いったい何を言っているのだと、小一時間部下を問い詰めたかった。
「レイズに一体何があったというのだ? 女王シスも『ヴェルトマー・フィクス』も、この世から去ったのではないのか?」
レヴトンは頭を抱えざるを得なかった。
そこへさらに会議室にノックの音が響いた。レヴトンは何か嫌な予感を感じたが、出ないわけにも行かない。
「入れ」
会議室へ入ってきたのは、トウジン魔国の方角へと偵察を行わせていた部下の魔族だった。
「失礼します! トウジン魔国を偵察していたところ、トウジンの生き残りと思われる魔族が、我が国の陸地偵察兵三体をあっさりと葬り去りました!」
レヴトンはその報告に再び嫌そうに眉を寄せた。
「トウジンへは、そこそこ戦力値の高い兵士を出していた筈だが?」
レヴトンがそう言うと、部下は首を横に振った。
「トウジンの生き残りと思われる者は『最上位魔族』だと思われます」
レヴトンは長い溜息を吐きながら腰深く椅子に倒した。
「最上位魔族だと? 確か戦争でシーマ様達がシチョウ以外の最上位魔族は、全滅させた筈だ」
(シチョウが帰ってきたというのか?)
「確認だがその魔族は『シチョウ・クーティア』ではないのか?」
部下に訊ねたところ、どうやら刀を使ってはいるようだが、トウジンの重鎮のシチョウではないようだった。
「レイズ魔国に大魔王の軍勢が出現して、トウジン魔国に新たな最上位魔族の出現? 何の冗談だと言うのだ全く!」
そもそも大魔王って何だよとばかりに、レヴトンは心の中で毒づく。
レヴトン達『最上位魔族』達でさえ『魔王』階級に思い当たるのは一体しかいない。
――この世界に突如現れたとされる、魔王レア。
自分達『魔族』がこの世界に台頭するきっかけとなった魔王で、それまでは、この世界で最強の種族は龍族であった。
力も知性も兼ね揃えており、数も多く神に近いと呼ばれる種族で『魔族』も『人間』も『精霊』や『妖精』それに『魔人』といった力のある種族でさえ、この世界の調停を行っていたとされる『龍族』には確実に勝てなかった。
例えば龍族と戦うためにその他の種族全員が力を合わせても、龍族を束ねる始祖龍が手を下すまでもなくやられていただろう。
だが、突然現れたとされる『魔王』レアは、たった数年で全魔族達を束ねてこの世界各地で戦争を起こして、更には敵であった『龍族』達を封印した挙句にこの世界を支配した。
――リラリオ原初の魔王、それが魔王レアであったとされる。
しかしそんな魔王も時代と共に消え去り、龍族や他の種族も居なくなったこの世界は、魔族と人間のみとなった。
魔族から見れば人間などいつでも支配できる為に、魔族の中で覇権を取る為に魔族同士の戦争が再び始まったのが、ここ『ヴェルマー』大陸である。
そしてようやく我々『ラルグ』魔国の魔族が『ヴェルマー』大陸を支配してこれからという時に、シーマ様たちが戻らなくなり、代わりに先程の大魔王とやらが現れたのである。
――『レヴトン』はどうしたものかと今後の事を悩み考えるのだった。
0
お気に入りに追加
421
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる