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停滞からの脱却編
197.先へ進む者達と、停滞する者
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「行くぞ……っ! 『体動至影』」
スイレンは分身で三人程に増えた状態から、一斉に影を操る術をシチョウに投げかける。
「『空蝉』」
シチョウは姿が見えなくなり、影も消えた為にスイレンの影忍の術を無効化された。
「くっ……!」
そして背後から現れたシチョウが、紅いオーラで具現化された刀で残像の一体を切り刻んだ。
攻撃と同時に即座に現れたスイレンにクナイを投げ込むが、刀で防がれてしまい単に居場所を伝えてしまう結果に終わる。
「ま、まずいっ!」
シチョウが飛び込んでくるのを見たスイレンは、慌てて影を使い残像と場所を入れ替える。
間一髪で避け切るが、先程までいた場所に入れ替えた残像が、あっさりと消し飛ばされた。
何とか逃げの一手で生き残り続けるスイレンに、逆にシチョウは苦い表情を浮かべた。
「うむ、それまでだな」
時間を測っていたソフィが試合を止める。
「お、おお! は、初めて時間内を耐えたぞ!!」
スイレンはガッツポーズをとりながら喜ぶ。
この試合は一分間もの間、シチョウの攻撃を無傷で耐えるという修行であった。
たった一分ではあるが『最上位魔族』に位置するシチョウから一分無傷で耐える事は、ヴェルマー大陸の『魔族』であっても難題なのである。
それをつい先日までは、戦力値100万にも満たなかったスイレンが成し遂げたのだった。
【種族:人間 名前:スイレン 戦力値:230万】。
「や、やるわね……! 兄さん」
リーネも近くで試合を見ておりそう漏らした。妹に褒められて少しテレながらもスイレンは頷いた。
「やられたなぁ、最後のお前の影移動は大したものだったよ」
影で移動しながらの攻撃は最早、先日とは比べ物にならない程の速度で行われており、戦局を見極めて分身を使いながらの戦い方も鮮やかになった。
そして当初の予定通りにスイレンの戦力値は、最初の50万前後から最高値を230万を越える程となったのだった。
「よくぞやり遂げたぞスイレン。シチョウからこれだけの時間持つのであれば、ほとんどの魔族に襲われても、即座にやられるという事はないであろう。合格とする!」
ソフィから合格の言葉を貰い、スイレンはソフィとシチョウに頭を下げた。
「ありがとう! 二人のおかげだ」
そして横で見ていたリーネも、すでに先日ソフィから合格を貰っていた。
【種族:人間 名前:リーネ 戦力値:27万】
ソフィの厳しい修行を乗り越えて、戦力値4万から30万近くまで戦力値を上げる事に成功しており、基礎戦力値を上げる試練は見事に成して見せた。
「二人ともよくぞ乗り越えたな」
「……まさに地獄だったけどね」
リーネは苦笑いを浮かべながら、哀愁たっぷりにそう呟いた。
全速力で何時間もソフィから逃げ続けたり、体力作りの為にひたすら屋根を飛び移ったり、飛び降りたり飛び乗ったりと単調な修行を何時間も繰り返すように言われたり、この数日は地味だけど大変な修行をさせられ続けたのだった。
戦闘面では分身の数を増やして、自分の魔力を均一に分散させる修行や、兄の得意な影忍の術『体動至影』を覚えもさせられた。
先程スイレンがやっていたように、ようやく自分の影を使って分身と入れ替えるという事が出来るようになった。
この『体動至影』が出来るようになれば『影忍』としても免許皆伝と胸を張って言える程である為、これで名実ともに『リーネ』は影忍と呼べるだろう。
二人共が『ヴェルマー』大陸に来た頃とは、全くの別人と言っても過言ではない程に強くなったのだった。
……
……
……
その頃、『シティアス』の街外れにある拠点でラルフは目を覚ました。
「……」
何故ここで寝ていたのかという疑問が浮かんだ後、朧気ながら記憶が呼び起こされていく。
そういえば私は『ハウンド』たちと戦い続けているところで、試合を止められて――。
そこでようやく何が起きたかを思い出したラルフだったが、次の瞬間には自己嫌悪に陥っていく。
「やれやれ、気が立っていたとは言っても、何という失礼な事をしたものでしょうか」
体調を気遣ってくれたユファに殴りかかり、あまつさえ返り討ちにあって気絶。何とも言えない情けなさがラルフを襲う。
溜息を吐いて右手で額に手を当てながら、過去を後悔をするラルフだった。
…………
薄暗い月明かりの下、ラルフはソフィと出会ってから吸わなくなっていた煙草に火をつける。
彼は誰もいないシティアスの街中を歩く。
ここに来た時はほとんどの建物が崩れていたが今はもうほとんどが修復されている。
「壊れてもいても、いつかは直るか……」
空に向かって煙を吐く。
気が遠くなるほどの静かな夜。
ラルフは音もなく、レイズ魔国の首都『シティアス』の街中を歩き続ける。
「……」
そろそろ拠点に戻り休もうと考え始めていたラルフの前に、建物の壁にもたれながらこちらを見ている女性を見つけた。
――ラルフは煙草を消した後、女性と視線を合わせる。
その女性はラルフが来るのを待っていたのだろう。
ようやく来たかという表情が、月明かりに照らされて見えるのだった。
「もう大丈夫みたいね?」
――その女性の名は『ユファ』。
私と同じソフィ様の配下にして、大魔王。
「……ええ。この度は本当にお手数をおかけしました」
「納得はしてないって顔ね? 君はもうかなりの強さだと思うけど。それだけ無理をしなければいけない程、強くならないといけないのかしら?」
ユファの話の意図が分からないが、こういう時は難しい事を考えずに本音を喋った方が良いとラルフは考える。
「最初はソフィ様の配下として、一番でありたいというのが強くなろうとしたきっかけでして」
ユファは頷きラルフの話に耳を傾ける。
「ですが、今は率直に申し上げて同じ人間であるリディアという男に、勝ちたいと思っています」
しっかりと自分の気持ちを告げて、真っすぐにユファの視線を受け止める。
…………
ユファはゆっくりと目を閉じて、ラルフの言葉を頭で反芻させるように繰り返す。
やがてユファは目を開けて口を開きかけたが、一瞬の逡巡の末に言葉を変えて再度口を開いた。
「そのリディアって子は、今の貴方が無理をしないといけない程に強い?」
「追いついたと思えば更に先へ先へと進んでいて、今よりさらに差が開くともう二度と追いつけなくなると、そう感じさせる人間ですね」
ユファは静かに魔法を唱える。
――『漏出』。
【種族:人間 名前:ラルフ・アンデルセン 年齢:23歳
魔力値:7451 戦力値:1150万 所属:大魔王ソフィの直属の配下】。
昼に見た時のような簡易的な『漏出』ではなく、ユファは本気で『魔法』を用いてしっかりと調べ直す。
(この戦力値で懸念を抱く相手が人間……? そのリディアって子は人間じゃなくて、実は魔族じゃないの?)
リディアが人間だという事を信じられないユファであった。
「まぁ、話は分かったわ。貴方が強くなりたい理由は純粋だったし、あの方も貴方みたいな意欲力の高い人間なら、そりゃ気に入られるでしょうけどね」
――でもね。
ユファは前置きをした後に更に口を開く。
「強くなりたい気持ちは大事だし、そんな化け物みたいな人間を追いかける以上は焦る理由も分かる。だけど今のやり方じゃ、そのリディアって子には追い付けないと思うわよ?」
「では、諦めろと?」
ユファは溜息を吐きながら、両手の手の平を上に向けて挙げる。
「結論は急がないの! でもそうね、どうしても追いつきたいっていうなら、私が面倒を見てあげてもいいわよ?」
その言葉にラルフは目を丸くして驚く。
「貴方がですか、しかし私は魔法は使えませんよ?」
ラルフは目の前の女性が『魔法使い』として『レイズ』魔国を長年支えてきたと聞いている。
対して自分は魔法を使えないどころか、武器といえるだけの『武器』も持ってはいない。
殺し屋として長年鍛えてきたこの両手拳と脚のみである。
ユファに指をぐちゃぐちゃにされて骨折をした為に、包帯を巻いている右手を見ながらラルフはそう告げた。
「徒手空拳なら私も良くやるわよ、試してみる?」
そこでユファは包帯がまかれた手を見ると、ユファは申し訳なさそうな表情を浮かべた。
ゆっくりとした足取りでラルフに近づき、彼の右手をそっと手に取る。
「悪かったわね、すぐに治してあげるから」
そう言って優しく治癒を施すユファであった。
スイレンは分身で三人程に増えた状態から、一斉に影を操る術をシチョウに投げかける。
「『空蝉』」
シチョウは姿が見えなくなり、影も消えた為にスイレンの影忍の術を無効化された。
「くっ……!」
そして背後から現れたシチョウが、紅いオーラで具現化された刀で残像の一体を切り刻んだ。
攻撃と同時に即座に現れたスイレンにクナイを投げ込むが、刀で防がれてしまい単に居場所を伝えてしまう結果に終わる。
「ま、まずいっ!」
シチョウが飛び込んでくるのを見たスイレンは、慌てて影を使い残像と場所を入れ替える。
間一髪で避け切るが、先程までいた場所に入れ替えた残像が、あっさりと消し飛ばされた。
何とか逃げの一手で生き残り続けるスイレンに、逆にシチョウは苦い表情を浮かべた。
「うむ、それまでだな」
時間を測っていたソフィが試合を止める。
「お、おお! は、初めて時間内を耐えたぞ!!」
スイレンはガッツポーズをとりながら喜ぶ。
この試合は一分間もの間、シチョウの攻撃を無傷で耐えるという修行であった。
たった一分ではあるが『最上位魔族』に位置するシチョウから一分無傷で耐える事は、ヴェルマー大陸の『魔族』であっても難題なのである。
それをつい先日までは、戦力値100万にも満たなかったスイレンが成し遂げたのだった。
【種族:人間 名前:スイレン 戦力値:230万】。
「や、やるわね……! 兄さん」
リーネも近くで試合を見ておりそう漏らした。妹に褒められて少しテレながらもスイレンは頷いた。
「やられたなぁ、最後のお前の影移動は大したものだったよ」
影で移動しながらの攻撃は最早、先日とは比べ物にならない程の速度で行われており、戦局を見極めて分身を使いながらの戦い方も鮮やかになった。
そして当初の予定通りにスイレンの戦力値は、最初の50万前後から最高値を230万を越える程となったのだった。
「よくぞやり遂げたぞスイレン。シチョウからこれだけの時間持つのであれば、ほとんどの魔族に襲われても、即座にやられるという事はないであろう。合格とする!」
ソフィから合格の言葉を貰い、スイレンはソフィとシチョウに頭を下げた。
「ありがとう! 二人のおかげだ」
そして横で見ていたリーネも、すでに先日ソフィから合格を貰っていた。
【種族:人間 名前:リーネ 戦力値:27万】
ソフィの厳しい修行を乗り越えて、戦力値4万から30万近くまで戦力値を上げる事に成功しており、基礎戦力値を上げる試練は見事に成して見せた。
「二人ともよくぞ乗り越えたな」
「……まさに地獄だったけどね」
リーネは苦笑いを浮かべながら、哀愁たっぷりにそう呟いた。
全速力で何時間もソフィから逃げ続けたり、体力作りの為にひたすら屋根を飛び移ったり、飛び降りたり飛び乗ったりと単調な修行を何時間も繰り返すように言われたり、この数日は地味だけど大変な修行をさせられ続けたのだった。
戦闘面では分身の数を増やして、自分の魔力を均一に分散させる修行や、兄の得意な影忍の術『体動至影』を覚えもさせられた。
先程スイレンがやっていたように、ようやく自分の影を使って分身と入れ替えるという事が出来るようになった。
この『体動至影』が出来るようになれば『影忍』としても免許皆伝と胸を張って言える程である為、これで名実ともに『リーネ』は影忍と呼べるだろう。
二人共が『ヴェルマー』大陸に来た頃とは、全くの別人と言っても過言ではない程に強くなったのだった。
……
……
……
その頃、『シティアス』の街外れにある拠点でラルフは目を覚ました。
「……」
何故ここで寝ていたのかという疑問が浮かんだ後、朧気ながら記憶が呼び起こされていく。
そういえば私は『ハウンド』たちと戦い続けているところで、試合を止められて――。
そこでようやく何が起きたかを思い出したラルフだったが、次の瞬間には自己嫌悪に陥っていく。
「やれやれ、気が立っていたとは言っても、何という失礼な事をしたものでしょうか」
体調を気遣ってくれたユファに殴りかかり、あまつさえ返り討ちにあって気絶。何とも言えない情けなさがラルフを襲う。
溜息を吐いて右手で額に手を当てながら、過去を後悔をするラルフだった。
…………
薄暗い月明かりの下、ラルフはソフィと出会ってから吸わなくなっていた煙草に火をつける。
彼は誰もいないシティアスの街中を歩く。
ここに来た時はほとんどの建物が崩れていたが今はもうほとんどが修復されている。
「壊れてもいても、いつかは直るか……」
空に向かって煙を吐く。
気が遠くなるほどの静かな夜。
ラルフは音もなく、レイズ魔国の首都『シティアス』の街中を歩き続ける。
「……」
そろそろ拠点に戻り休もうと考え始めていたラルフの前に、建物の壁にもたれながらこちらを見ている女性を見つけた。
――ラルフは煙草を消した後、女性と視線を合わせる。
その女性はラルフが来るのを待っていたのだろう。
ようやく来たかという表情が、月明かりに照らされて見えるのだった。
「もう大丈夫みたいね?」
――その女性の名は『ユファ』。
私と同じソフィ様の配下にして、大魔王。
「……ええ。この度は本当にお手数をおかけしました」
「納得はしてないって顔ね? 君はもうかなりの強さだと思うけど。それだけ無理をしなければいけない程、強くならないといけないのかしら?」
ユファの話の意図が分からないが、こういう時は難しい事を考えずに本音を喋った方が良いとラルフは考える。
「最初はソフィ様の配下として、一番でありたいというのが強くなろうとしたきっかけでして」
ユファは頷きラルフの話に耳を傾ける。
「ですが、今は率直に申し上げて同じ人間であるリディアという男に、勝ちたいと思っています」
しっかりと自分の気持ちを告げて、真っすぐにユファの視線を受け止める。
…………
ユファはゆっくりと目を閉じて、ラルフの言葉を頭で反芻させるように繰り返す。
やがてユファは目を開けて口を開きかけたが、一瞬の逡巡の末に言葉を変えて再度口を開いた。
「そのリディアって子は、今の貴方が無理をしないといけない程に強い?」
「追いついたと思えば更に先へ先へと進んでいて、今よりさらに差が開くともう二度と追いつけなくなると、そう感じさせる人間ですね」
ユファは静かに魔法を唱える。
――『漏出』。
【種族:人間 名前:ラルフ・アンデルセン 年齢:23歳
魔力値:7451 戦力値:1150万 所属:大魔王ソフィの直属の配下】。
昼に見た時のような簡易的な『漏出』ではなく、ユファは本気で『魔法』を用いてしっかりと調べ直す。
(この戦力値で懸念を抱く相手が人間……? そのリディアって子は人間じゃなくて、実は魔族じゃないの?)
リディアが人間だという事を信じられないユファであった。
「まぁ、話は分かったわ。貴方が強くなりたい理由は純粋だったし、あの方も貴方みたいな意欲力の高い人間なら、そりゃ気に入られるでしょうけどね」
――でもね。
ユファは前置きをした後に更に口を開く。
「強くなりたい気持ちは大事だし、そんな化け物みたいな人間を追いかける以上は焦る理由も分かる。だけど今のやり方じゃ、そのリディアって子には追い付けないと思うわよ?」
「では、諦めろと?」
ユファは溜息を吐きながら、両手の手の平を上に向けて挙げる。
「結論は急がないの! でもそうね、どうしても追いつきたいっていうなら、私が面倒を見てあげてもいいわよ?」
その言葉にラルフは目を丸くして驚く。
「貴方がですか、しかし私は魔法は使えませんよ?」
ラルフは目の前の女性が『魔法使い』として『レイズ』魔国を長年支えてきたと聞いている。
対して自分は魔法を使えないどころか、武器といえるだけの『武器』も持ってはいない。
殺し屋として長年鍛えてきたこの両手拳と脚のみである。
ユファに指をぐちゃぐちゃにされて骨折をした為に、包帯を巻いている右手を見ながらラルフはそう告げた。
「徒手空拳なら私も良くやるわよ、試してみる?」
そこでユファは包帯がまかれた手を見ると、ユファは申し訳なさそうな表情を浮かべた。
ゆっくりとした足取りでラルフに近づき、彼の右手をそっと手に取る。
「悪かったわね、すぐに治してあげるから」
そう言って優しく治癒を施すユファであった。
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