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シスの回想編
146.ヴェルトマーとの出会い2
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「さってと、私はもう行くわね?」
「ま、待って!」
凄い魔法で『悪漢』達を吹っ飛ばした女性が、そのままその場を去ろうとするのをシスが無意識に呼び止めた。
「お、お願い! 私に魔法を教えて!」
絡まれていた女性を見るシスの目は不安に揺れ動いていた。
「ふふっ、いいよ?」
「えっ?」
シスはきょとんとした顔を浮かべて女性を見る。
「何よ? 貴方が教えて欲しいて言った癖にそこで驚かないでよ」
女性はシスを変わった奴だといわんばかりに笑い始めるのだった。
「だ、だって……。突然こんな風に言って、本当に教えてくれると思わなくって」
『打算的ではなくて本当に咄嗟に言った言葉なんだね』とばかりに、幼いシスの慌てる仕草を見ながら微笑む女性であった。
「貴方、魔法は得意じゃないと思ってる?」
先程見せた通りシスは『魔法』が得意ではなかった。
『レイズ』魔国軍の魔法部隊長である『リーゼ』に毎日『魔法』の特訓を見てもらっているにも拘らず全く上達しないどころか、ここ最近は前より下手になってきている。
教えるリーゼも半ば、諦めの色が見え始めてきたところであった。
「なんて宝の持ち腐れなのかしらね」
シスは言われている意味が分からずに可愛く首を傾げる。
「でも今日はもう遅いわね。明日また外に出てこられるかしら?」
「だいじょ……、あっ! えっと……」
大丈夫と答えようとしたシスだったが、そこで大事な事を思い出すのであった。
「あ……、私は本当はね……。お城の外に出てきちゃいけなかったの……」
希望が見えた事で嬉しそうにしていたシスだったが、その希望は泡沫だったと言わんばかりに説明しながら、見る者が分かりやすく思える程にがっくりと肩を落とすシスであった。
「貴方、この国の王女なのよね?」
――シスは、ハッとして女性を見る。
自分以外に王族が誰も居ない所で身分を明かしてはいけないと教えられていた事を思い出したシス王女は、どうしようとばかりに不安そうに瞳を揺らす。
「そんな警戒しないでちょうだい。別に私はこの世界に興味なんてないわよ」
女性の方も喋らなくてもいい事まで喋ったと言うような表情を浮かべるのであった。
「まぁそんな事はどうでもいいわね。それで貴方は本当に『魔法』を覚えたいのよね?」
シスはコクコクと可愛らしく首を縦に振って何度も頷く。そのシスの仕草を見ていた女性はおかしそうに笑った。
「だったら、しばらく待ってなさい?」
そう言った女性の目は、何か興味を持った者の目をしていた。
「さあ、今日はもう帰りなさい? 私が城の近くまで送ってあげるわね」
シスは素直に頷いた。そうして二人は城まで連れ立って歩き出す。
シスは知り合ったばかりだというのに、横に歩く女性を姉のように感じていた。
兄妹のいないシスにとって、姉がいたらこういう感じなのだろうかと考える。
そしてそこまで考えた時にようやく、お姉さんの名前を聞いていなかったという事にシスは思い至るのであった。
「あ、あの! な、名前……!」
女性もまた自分の名前を名乗っていなかった事に気づいて、笑みを浮かべながら『シス』に名前を告げる。
「私はユフ……、じゃなくて『ヴェルトマー』よ」
女性が直ぐに言い直した為にシスは特に違和感を感じる事なく『ヴェルトマー』という名前を何度も口に出して覚えようと必死になっていた。
そして城の近くまでくると『ヴェルトマー』は足を止めた。
城の兵士がシス王女の姿に気づいた途端、慌ててこちらに向かって駆け寄って来るのが見えた。
「どうやらここまでね? 楽しかったわ」
兵士が来る前にこの場を去ろうと『ヴェルトマー』がそう言った。
シスが名残惜しそうにヴェルトマーを見ていると、ヴェルトマーは満面の笑みで私に手をふってくれた。私はそれが嬉しくて、何度も何度も笑顔で手を振った。
「ふふ、またね?」
踵を返して堂々とした足取りでその場を離れて行く、ヴェルトマーの後ろ姿をシスはいつまでも見ているのであった。
……
……
……
それからひと月ほどが経ち、いつものように魔法を指南してもらおうと、リーゼのいる訓練場の方に行くと、そこには見慣れぬ者達が多く居た。
「あ……そっか。今日は『リーゼ』は忙しいから教えられないって言ってたっけ」
『ラルグ』魔国と戦う為の軍の人員を増やす『魔法部隊』の入隊テストを行う日だったのである。
魔法を使うのがからっきしのシスから見れば、そこに居る入隊希望者の者達が皆エリートに見えた。
実際にこの場に居る者達は魔法使いの国と言われる『レイズ』魔国の『魔法部隊』を希望してきているのだから、実際に魔法の適正を持っているエリート達なのは間違いなかった。
そして新人達にテストの内容が伝えられていく。
どうやら数十メートル離れている場所に居る試験官となっている『リーゼ』の元に魔法を放ち、そのリーゼの張っている『結界』に少しでもキズをつける事が出来ればその場で合格となり、軍に入隊許可が出されるようである。
『リーゼ・フィクス』は、魔法部隊長であると同時にこの国のNo.2である。
魔力の高さや戦力値の高さも桁外れである。
【種族:魔族 名前:リーゼ・フィクス 年齢:1750歳
魔力値:440万 戦力値:1614万 所属:レイズ魔国】。
「次の者」
そしてシスがこの場に来てから相当に時間が経ったが、既にここまで多くの者が失格となっており『リーゼ』の結界に傷をつけた者はまだ誰も居らず、合格者は未だに出ていなかった。
この国の『魔法部隊』が少ない理由の一つに、リーゼの入隊条件が厳しすぎて、なかなかに合格者が出ない事が理由に挙げられているのであった。
リーゼの理想が高すぎて他の国であれば即合格といえるような逸材であっても、リーゼは簡単に合格を出さずに切り捨ててしまうのである。
「はぁ……。次の者、早く準備をしなさい」
「は、はい!!」
そしてまた優秀そうな魔族が失格を告げられて、肩を落としてその場から去って行った。
「あ!」
シスが素っ頓狂な声を挙げると『リーゼ』がちらりとこちらを見た。
慌てて両手で口を押えるシスだが、彼女が声を挙げたのも仕方がない。
――何故なら魔法部隊の面接者の中に、見知った顔の者がいたのだから。
「次の者……!」
……
……
……
「ま、待って!」
凄い魔法で『悪漢』達を吹っ飛ばした女性が、そのままその場を去ろうとするのをシスが無意識に呼び止めた。
「お、お願い! 私に魔法を教えて!」
絡まれていた女性を見るシスの目は不安に揺れ動いていた。
「ふふっ、いいよ?」
「えっ?」
シスはきょとんとした顔を浮かべて女性を見る。
「何よ? 貴方が教えて欲しいて言った癖にそこで驚かないでよ」
女性はシスを変わった奴だといわんばかりに笑い始めるのだった。
「だ、だって……。突然こんな風に言って、本当に教えてくれると思わなくって」
『打算的ではなくて本当に咄嗟に言った言葉なんだね』とばかりに、幼いシスの慌てる仕草を見ながら微笑む女性であった。
「貴方、魔法は得意じゃないと思ってる?」
先程見せた通りシスは『魔法』が得意ではなかった。
『レイズ』魔国軍の魔法部隊長である『リーゼ』に毎日『魔法』の特訓を見てもらっているにも拘らず全く上達しないどころか、ここ最近は前より下手になってきている。
教えるリーゼも半ば、諦めの色が見え始めてきたところであった。
「なんて宝の持ち腐れなのかしらね」
シスは言われている意味が分からずに可愛く首を傾げる。
「でも今日はもう遅いわね。明日また外に出てこられるかしら?」
「だいじょ……、あっ! えっと……」
大丈夫と答えようとしたシスだったが、そこで大事な事を思い出すのであった。
「あ……、私は本当はね……。お城の外に出てきちゃいけなかったの……」
希望が見えた事で嬉しそうにしていたシスだったが、その希望は泡沫だったと言わんばかりに説明しながら、見る者が分かりやすく思える程にがっくりと肩を落とすシスであった。
「貴方、この国の王女なのよね?」
――シスは、ハッとして女性を見る。
自分以外に王族が誰も居ない所で身分を明かしてはいけないと教えられていた事を思い出したシス王女は、どうしようとばかりに不安そうに瞳を揺らす。
「そんな警戒しないでちょうだい。別に私はこの世界に興味なんてないわよ」
女性の方も喋らなくてもいい事まで喋ったと言うような表情を浮かべるのであった。
「まぁそんな事はどうでもいいわね。それで貴方は本当に『魔法』を覚えたいのよね?」
シスはコクコクと可愛らしく首を縦に振って何度も頷く。そのシスの仕草を見ていた女性はおかしそうに笑った。
「だったら、しばらく待ってなさい?」
そう言った女性の目は、何か興味を持った者の目をしていた。
「さあ、今日はもう帰りなさい? 私が城の近くまで送ってあげるわね」
シスは素直に頷いた。そうして二人は城まで連れ立って歩き出す。
シスは知り合ったばかりだというのに、横に歩く女性を姉のように感じていた。
兄妹のいないシスにとって、姉がいたらこういう感じなのだろうかと考える。
そしてそこまで考えた時にようやく、お姉さんの名前を聞いていなかったという事にシスは思い至るのであった。
「あ、あの! な、名前……!」
女性もまた自分の名前を名乗っていなかった事に気づいて、笑みを浮かべながら『シス』に名前を告げる。
「私はユフ……、じゃなくて『ヴェルトマー』よ」
女性が直ぐに言い直した為にシスは特に違和感を感じる事なく『ヴェルトマー』という名前を何度も口に出して覚えようと必死になっていた。
そして城の近くまでくると『ヴェルトマー』は足を止めた。
城の兵士がシス王女の姿に気づいた途端、慌ててこちらに向かって駆け寄って来るのが見えた。
「どうやらここまでね? 楽しかったわ」
兵士が来る前にこの場を去ろうと『ヴェルトマー』がそう言った。
シスが名残惜しそうにヴェルトマーを見ていると、ヴェルトマーは満面の笑みで私に手をふってくれた。私はそれが嬉しくて、何度も何度も笑顔で手を振った。
「ふふ、またね?」
踵を返して堂々とした足取りでその場を離れて行く、ヴェルトマーの後ろ姿をシスはいつまでも見ているのであった。
……
……
……
それからひと月ほどが経ち、いつものように魔法を指南してもらおうと、リーゼのいる訓練場の方に行くと、そこには見慣れぬ者達が多く居た。
「あ……そっか。今日は『リーゼ』は忙しいから教えられないって言ってたっけ」
『ラルグ』魔国と戦う為の軍の人員を増やす『魔法部隊』の入隊テストを行う日だったのである。
魔法を使うのがからっきしのシスから見れば、そこに居る入隊希望者の者達が皆エリートに見えた。
実際にこの場に居る者達は魔法使いの国と言われる『レイズ』魔国の『魔法部隊』を希望してきているのだから、実際に魔法の適正を持っているエリート達なのは間違いなかった。
そして新人達にテストの内容が伝えられていく。
どうやら数十メートル離れている場所に居る試験官となっている『リーゼ』の元に魔法を放ち、そのリーゼの張っている『結界』に少しでもキズをつける事が出来ればその場で合格となり、軍に入隊許可が出されるようである。
『リーゼ・フィクス』は、魔法部隊長であると同時にこの国のNo.2である。
魔力の高さや戦力値の高さも桁外れである。
【種族:魔族 名前:リーゼ・フィクス 年齢:1750歳
魔力値:440万 戦力値:1614万 所属:レイズ魔国】。
「次の者」
そしてシスがこの場に来てから相当に時間が経ったが、既にここまで多くの者が失格となっており『リーゼ』の結界に傷をつけた者はまだ誰も居らず、合格者は未だに出ていなかった。
この国の『魔法部隊』が少ない理由の一つに、リーゼの入隊条件が厳しすぎて、なかなかに合格者が出ない事が理由に挙げられているのであった。
リーゼの理想が高すぎて他の国であれば即合格といえるような逸材であっても、リーゼは簡単に合格を出さずに切り捨ててしまうのである。
「はぁ……。次の者、早く準備をしなさい」
「は、はい!!」
そしてまた優秀そうな魔族が失格を告げられて、肩を落としてその場から去って行った。
「あ!」
シスが素っ頓狂な声を挙げると『リーゼ』がちらりとこちらを見た。
慌てて両手で口を押えるシスだが、彼女が声を挙げたのも仕方がない。
――何故なら魔法部隊の面接者の中に、見知った顔の者がいたのだから。
「次の者……!」
……
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