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レルバノン編
76.ソフィVSエルザ2
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レルバノンの屋敷の中でエルザと戦い始めたソフィだが、すでにその部屋の壁には至る所に穴が開いて、床は無残にも大穴が出来上がり、地面が掘り起こされる程であった。
エルザが如何に規格外の力で大刀を振り回しているかが伝わってくる。
既にソフィの左手は吹き飛ばされていて、肩口から胴体にかけて真っ二つにされている。
彼が魔族でなければすでに絶命しているだろう。
「まだ意識を保っているなんて、やはり貴様は強いわね」
そしてエルザはそんな事を言いながらも、大刀を構えてソフィにトドメを刺そうと次のモーションに入り始めている。
エルザは上位魔族の中でも更に最上位に位置する程に強く、ソフィがこの『リラリオ』の世界に来て戦ってきた者達の中で、彼女が間違いなく一番強い相手であろう。
そんなエルザとの闘いはソフィの中に眠る戦闘意欲を掻き立て、やがてそれは彼の中で昇華する。
「クックック、やはり強い者との戦いは我を興奮させてくれる」
エルザはトドメを刺そうとしていた手をピタリと止めて、そのままソフィの言葉に耳を傾ける。
「さぁ、喜べ強者たる者よ。我はお主を退屈にさせはせぬぞ」
そう告げるとソフィの背中から羽が生えて、口から鋭利な牙が見え始める。
これまで『ミールガルド』の大陸で『ラルフ』や『リディア』に見せて来たソフィの第二形態になるのであった。
「え……? せ、戦力値のコントロールだけではなく変身まで出来るのか!? き、貴様は、一体何者なんだ……?」
そして先程までのソフィとは比べ物にならない、増幅された戦力値にエルザの背筋に冷たいものが走るのであった。
【名前:ソフィ『第二形態』 戦力値:733万】。
ソフィが変身をしてみせるとそれに伴って、エルザとの戦闘で生じた怪我や、傷といったモノが全て一瞬で完治していくのであった。
そしてこれまでとは比較にならない程の『魔力』を感じたエルザは、驚愕に目を丸くしながらも、その両の眼はソフィを捉え続ける。
「待たせたな、エルザとやら。思う存分に殺し合おうじゃないか!」
ソフィの第二形態は血の気が多く、まさに戦闘意欲に溢れているといっていい。
だが、エルザも戦闘意欲に関しては負けてはいない。
ソフィ程の戦力値を持つ魔族との戦いは単なる勝ち負けではなく、純粋に戦いたいという気持ちが勝る。
それが上位に位置する魔族の厄介な点で、とても普通の人間では、理解の及ばない部分でもあった。
ソフィが笑みを浮かべてエルザに向かっていく。
『紅いオーラ』で包まれた手はまさに剣の如く、鋭利な物であった。
ソフィはその手でエルザの持つ大刀と渡り合う。
チリチリという大刀の刃と、ソフィのオーラで包まれた手刀が擦れ合う音が響き渡ると、先程のソフィとは比べ物にならない速度で攻撃を仕掛ける。
それは正に斬る、突くの実にシンプルな攻撃ではあるのだが、そのシンプルであるが故に大刀を持つエルザは不利になる。
本来ナイフ程度の刃物であれば、エルザは刺されようともお構いなしに得の大刀で斬り掛かる事が出来るのだが、その今のソフィの手刀を見てエルザは一撃でも加えられる事に危機感を持ち受ける事を拒否するのであった。
――それもその筈。
ただのナイフとソフィの手刀では、比べる事自体が間違っていると言える。
まさに一撃必殺と呼ぶべき一振りで『たかが一撃』ではなく『その一撃』で形勢が変わる。
間合いを活かして大刀で振り下ろし、弾き、そして離れながらも大刀を払う。
まさに二人の行う戦闘は舞踊の如く行われていく。
この場に観客が居ればその者達は、この二人の演舞の如く戦闘に見惚れてしまう事であろう。
この二人の表情を見るに殺し合いを心底楽しんでいるようで、まるで遊んでいるようでもある。
――否、互いに自らの剣技や相手の攻撃で遊んでいるのである。
次は刺して来るだろうからこちらは受けずに流そう。
では、その次は振り下ろしてくると予測する、だからこちらは受けて返そう。
このように殺し合いの中で自分の持つ技術を投影して、互いに達人と呼ばれる者達の領域に居たりながら、遊んでいるのである。
互いの技が拮抗すればする程に、更に自分が少しでも上に行きたいという欲が出る。
そしてその欲は時に身を滅ぼすが、時に研鑽という形で精度の向上に役立つ。
――欲がなければ、それ以上の上達はあり得ない。
エルザはソフィという強敵と戦う事によって、知らず知らずの内に強くなっているのだった。
その道の技術者や職人が至る達人の領域に踏み込んでいる者達、またそれに準拠する者にとっては少しであっても上達する事は何よりも嬉しい事である。
真の意味で達人と呼ばれる者達は、その極限に近づくにつれて上達の幅は少なくなるからである。
昨日よりたった一ミリ、たった一歩分程の上達が極限に近しい者にとっては何よりも嬉しく、この成長と上達によって自分が強くなったと自負できる。
そしてその欲は『極限』に至るまで昇華されるまで続く。
まさにその機会を与えられた『エルザ』は、今この戦いに幸福を感じているだろう。
そしてソフィもまた久しく交える『魔族』との命をかけた戦いに多幸感を得ている。
但しこの殺し合いも永遠に続くというものではない。
両者はまさに互角のように見えるが、微々たる差というものは密かに存在する。
この場合に二人の間で何が差になったのか。
今のソフィの形態とエルザの実力は拮抗状態である。
戦闘技術に呼吸そして破壊力……。確かに微々たる差ではあっても差はあっただろう。
しかし大きな一つの要因があった。
それが今回は両者に『差』をつけていた――。
――それは、強者と戦う時のペース配分である。
「ハァッハァッハァ……!」
エルザは徐々に息を切らしており、ソフィの攻撃を少しずつ捌けなくなってきている。
エルザはソフィのような『魔族』と戦う事自体は少なくはない。
それこそ『ラルグ』魔国に在籍している頃から、多くの魔族と戦ってきている。
もちろん自分より格上、格下どちらともである。
だからこそ、絶対の自信を持っているし、例えば『レルバノン』のような格上の魔族と戦っても即座に敗北をするようなそんな無様な戦いはしない。
――しかし戦い始めからソフィの攻撃は、一貫して自動人形のように一定なのだ。
速度が速い時の攻撃に速度が遅い時の攻撃や、正面からの攻撃や斜め、そして隙を狙う攻撃など。
これらを織り交ぜて緩急をつけてくるが、その攻撃の『精度が常に一定』なのであった。
圧倒的にエルザの方が強ければ、如何にソフィが一定の精度を保っていようがごり押してしまえるのだが、エルザと現在のソフィの形態での力量はほぼ互角である。
つまり長期的に戦えばその差は如実に結果に表れてくるのであった。
マラソンでいえばフルマラソンを二時間半で走りきると言われているが、時速18キロ、秒速5メートルの速さで走る人間がいたとする。
これがソフィの一定の精度を保って攻撃する計算だとして、エルザはそこまでのペース配分を考えておらず、精々がやっている事とは『最初は抑えて、後半に本気を出す』といった程度の事しか戦闘の中で考えている事が出来ていない。
それなりに戦闘経験を持つエルザであったが、それでもこれがソフィとエルザの明確な『差』なのであった。
エルザが如何に規格外の力で大刀を振り回しているかが伝わってくる。
既にソフィの左手は吹き飛ばされていて、肩口から胴体にかけて真っ二つにされている。
彼が魔族でなければすでに絶命しているだろう。
「まだ意識を保っているなんて、やはり貴様は強いわね」
そしてエルザはそんな事を言いながらも、大刀を構えてソフィにトドメを刺そうと次のモーションに入り始めている。
エルザは上位魔族の中でも更に最上位に位置する程に強く、ソフィがこの『リラリオ』の世界に来て戦ってきた者達の中で、彼女が間違いなく一番強い相手であろう。
そんなエルザとの闘いはソフィの中に眠る戦闘意欲を掻き立て、やがてそれは彼の中で昇華する。
「クックック、やはり強い者との戦いは我を興奮させてくれる」
エルザはトドメを刺そうとしていた手をピタリと止めて、そのままソフィの言葉に耳を傾ける。
「さぁ、喜べ強者たる者よ。我はお主を退屈にさせはせぬぞ」
そう告げるとソフィの背中から羽が生えて、口から鋭利な牙が見え始める。
これまで『ミールガルド』の大陸で『ラルフ』や『リディア』に見せて来たソフィの第二形態になるのであった。
「え……? せ、戦力値のコントロールだけではなく変身まで出来るのか!? き、貴様は、一体何者なんだ……?」
そして先程までのソフィとは比べ物にならない、増幅された戦力値にエルザの背筋に冷たいものが走るのであった。
【名前:ソフィ『第二形態』 戦力値:733万】。
ソフィが変身をしてみせるとそれに伴って、エルザとの戦闘で生じた怪我や、傷といったモノが全て一瞬で完治していくのであった。
そしてこれまでとは比較にならない程の『魔力』を感じたエルザは、驚愕に目を丸くしながらも、その両の眼はソフィを捉え続ける。
「待たせたな、エルザとやら。思う存分に殺し合おうじゃないか!」
ソフィの第二形態は血の気が多く、まさに戦闘意欲に溢れているといっていい。
だが、エルザも戦闘意欲に関しては負けてはいない。
ソフィ程の戦力値を持つ魔族との戦いは単なる勝ち負けではなく、純粋に戦いたいという気持ちが勝る。
それが上位に位置する魔族の厄介な点で、とても普通の人間では、理解の及ばない部分でもあった。
ソフィが笑みを浮かべてエルザに向かっていく。
『紅いオーラ』で包まれた手はまさに剣の如く、鋭利な物であった。
ソフィはその手でエルザの持つ大刀と渡り合う。
チリチリという大刀の刃と、ソフィのオーラで包まれた手刀が擦れ合う音が響き渡ると、先程のソフィとは比べ物にならない速度で攻撃を仕掛ける。
それは正に斬る、突くの実にシンプルな攻撃ではあるのだが、そのシンプルであるが故に大刀を持つエルザは不利になる。
本来ナイフ程度の刃物であれば、エルザは刺されようともお構いなしに得の大刀で斬り掛かる事が出来るのだが、その今のソフィの手刀を見てエルザは一撃でも加えられる事に危機感を持ち受ける事を拒否するのであった。
――それもその筈。
ただのナイフとソフィの手刀では、比べる事自体が間違っていると言える。
まさに一撃必殺と呼ぶべき一振りで『たかが一撃』ではなく『その一撃』で形勢が変わる。
間合いを活かして大刀で振り下ろし、弾き、そして離れながらも大刀を払う。
まさに二人の行う戦闘は舞踊の如く行われていく。
この場に観客が居ればその者達は、この二人の演舞の如く戦闘に見惚れてしまう事であろう。
この二人の表情を見るに殺し合いを心底楽しんでいるようで、まるで遊んでいるようでもある。
――否、互いに自らの剣技や相手の攻撃で遊んでいるのである。
次は刺して来るだろうからこちらは受けずに流そう。
では、その次は振り下ろしてくると予測する、だからこちらは受けて返そう。
このように殺し合いの中で自分の持つ技術を投影して、互いに達人と呼ばれる者達の領域に居たりながら、遊んでいるのである。
互いの技が拮抗すればする程に、更に自分が少しでも上に行きたいという欲が出る。
そしてその欲は時に身を滅ぼすが、時に研鑽という形で精度の向上に役立つ。
――欲がなければ、それ以上の上達はあり得ない。
エルザはソフィという強敵と戦う事によって、知らず知らずの内に強くなっているのだった。
その道の技術者や職人が至る達人の領域に踏み込んでいる者達、またそれに準拠する者にとっては少しであっても上達する事は何よりも嬉しい事である。
真の意味で達人と呼ばれる者達は、その極限に近づくにつれて上達の幅は少なくなるからである。
昨日よりたった一ミリ、たった一歩分程の上達が極限に近しい者にとっては何よりも嬉しく、この成長と上達によって自分が強くなったと自負できる。
そしてその欲は『極限』に至るまで昇華されるまで続く。
まさにその機会を与えられた『エルザ』は、今この戦いに幸福を感じているだろう。
そしてソフィもまた久しく交える『魔族』との命をかけた戦いに多幸感を得ている。
但しこの殺し合いも永遠に続くというものではない。
両者はまさに互角のように見えるが、微々たる差というものは密かに存在する。
この場合に二人の間で何が差になったのか。
今のソフィの形態とエルザの実力は拮抗状態である。
戦闘技術に呼吸そして破壊力……。確かに微々たる差ではあっても差はあっただろう。
しかし大きな一つの要因があった。
それが今回は両者に『差』をつけていた――。
――それは、強者と戦う時のペース配分である。
「ハァッハァッハァ……!」
エルザは徐々に息を切らしており、ソフィの攻撃を少しずつ捌けなくなってきている。
エルザはソフィのような『魔族』と戦う事自体は少なくはない。
それこそ『ラルグ』魔国に在籍している頃から、多くの魔族と戦ってきている。
もちろん自分より格上、格下どちらともである。
だからこそ、絶対の自信を持っているし、例えば『レルバノン』のような格上の魔族と戦っても即座に敗北をするようなそんな無様な戦いはしない。
――しかし戦い始めからソフィの攻撃は、一貫して自動人形のように一定なのだ。
速度が速い時の攻撃に速度が遅い時の攻撃や、正面からの攻撃や斜め、そして隙を狙う攻撃など。
これらを織り交ぜて緩急をつけてくるが、その攻撃の『精度が常に一定』なのであった。
圧倒的にエルザの方が強ければ、如何にソフィが一定の精度を保っていようがごり押してしまえるのだが、エルザと現在のソフィの形態での力量はほぼ互角である。
つまり長期的に戦えばその差は如実に結果に表れてくるのであった。
マラソンでいえばフルマラソンを二時間半で走りきると言われているが、時速18キロ、秒速5メートルの速さで走る人間がいたとする。
これがソフィの一定の精度を保って攻撃する計算だとして、エルザはそこまでのペース配分を考えておらず、精々がやっている事とは『最初は抑えて、後半に本気を出す』といった程度の事しか戦闘の中で考えている事が出来ていない。
それなりに戦闘経験を持つエルザであったが、それでもこれがソフィとエルザの明確な『差』なのであった。
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