75 / 1,915
レルバノン編
71.魔族レルバノン
しおりを挟む
魔族エルザの後をついていき街道から森林へと移動を重ねて、ようやくエルザの足が止まった。
その場所には大きな屋敷が建っており、如何にここの主が大物であるかを示しているようだった。
「貴様が会いたがっている者はこの中に居るが、その前にまずは我が主に会ってもらう」
そこまで一方的に話すとエルザは屋敷の中へ入っていった。
ソフィも屋敷周りを見回していたが、やがてエルザの後を追いかけるのだった。
屋敷の中は想像していた所とは真逆でとても明るく、少し前に『グラン』と『ステンシア』を繋ぐ橋の先にあった盗賊のアジトの中に入った時に、ソフィが使った魔法と同様のモノが使われているようだった。
屋敷の中は相当に長い廊下が広がっていて、玄関口から少し進んだ所には左右に通路が伸びており、まるで迷宮のような造りになっていた。
「ふむ、これは迷いそうだ……」
ソフィがぽつりとそう呟くとエルザは振り返って口を開く。
「初めてこの屋敷に来たならば誰もがそう思うでしょうね。魔族達が攻めてくるのであれば全く意味はないけれど、人間のような種族が攻めてきた時は、ここは重宝する造りだといえるわ」
元々この屋敷は目の前を歩いているエルザの主人と親交があった『ケビン王国』に領土を持つ大貴族の持ち物の屋敷で、現在のこの屋敷の所有者はその大貴族から譲り渡されたモノだった。
どうやらそういう背景があり、まだエルザもこの屋敷の広さ自体に慣れてはいない様子であった。
エルザはソフィと話をしながらも、右や左にと慣れた足取りで進んでいく。
そして数分程歩いた先でようやくその足を止めるのだった。
「ここに我が主は居るわ」
エルザはソフィにそう告げた後、彼女の主が居るという部屋を軽く数度叩いてノックするのだった。
「どうぞ」
中から声が掛かるとエルザはドアを開けて、恭しく一礼して中へと入っていく。
その後ろをソフィがついていくと、厳かな部屋の真ん中にその人物は居た。
「ふむ……。エルザが連れてきたという事は貴方が『ソフィ』君で間違いはないようだが、これは驚きましたね。相当に強力な『魔法』を使う魔族だと聞いていましたが、どうやら想像以上に若いようだ」
エルザの主だというその男は、ソフィを見て少しばかり驚いた表情を浮かべながら言った。
「我もなりたくてこの姿になっておる訳ではないのだがな。まあお主のように我にも事情があるのだ」
ソフィがそう言うと、男は考える素振りを見せながら小さく頷いた。
「そうですか、まぁそれはいいでしょう。エルザ君は少し出ていてもらえるかな?」
「はい、分かりました」
エルザは主の命令に素直に頭を下げて、部屋を出ていくのだった。
「さて……。まずはここまでご足労感謝しますよ。私がこの屋敷の主で配下の『魔族』達を取り纏める『レルバノン』と申す者です」
椅子から立ち上がってソフィの前まで歩いてきて僅かに頭を下げる。
どうやら礼儀は正しい『魔族』のようだ。
「我はソフィという『魔族』だ。レルバノン殿」
ソフィも挨拶をレルバノンに返したが、その時に同時に『漏出』をかける。
【種族:魔族 年齢:3754歳 名前:レルバノン
魔力値:999 戦力値:測定不能】。
当然のように魔力値は隠蔽されており、戦力値の方は現在のソフィの形態では測れない程に上の様子であった。
「それではソフィ君。早速ですが単刀直入にお聞きしたい事があるのです」
そういうといつの間にかソフィの横に椅子が出現して『レルバノン』が手をゆっくり差し出して座るように促す。
ソフィもレルバノンを一瞥した後に、そのまま特に警戒せずに出された椅子に座る。
「まず、貴方は今まで何処の魔国に所属されていましたか?」
ソフィが座ったのを確認した後、いつの間にかレルバノンは最初にこの部屋に居た場所の椅子に座って口を開いていた。
「魔国? 我はそんなものに所属していた事はないな」
キッパリと言い放つソフィの様子を見ていたレルバノンだが、彼が嘘をついているようには見えなかった。
「では、今までこの大陸で『人間』として生活してきたと?」
正直にこの世界に転移してきたとでも言うべきかとソフィは一瞬悩んだが、後々面倒なことになるのは目に見えているの為、真実を告げずにはぐらかす事にするのであった。
「そういう事だな。我は冒険者ギルドに所属して、仲の良い人間達と気ままに生きておるよ」
ソフィがそう言うとレルバノンはそんな筈がないだろうとばかりに笑い始めるのであった。
その様子からどうやらレルバノンは、全くソフィの言葉を信じていない様子だった。
そして次の瞬間にレルバノンは『魔力』を高めて『淡く紅いオーラ』を纏い始めた。
「それはそれは好都合な事ですね。では貴方には……、今日から私の配下になって頂きましょうか?」
レルバノンの目が紅く光り、有無を言わさずソフィを従わせようとする。
――魔瞳、『紅い目』であった。
恐るべき重圧がソフィを襲うが、しかし――。
「クックック、誰に向かっていっておる?」
ソフィはレルバノンの『紅い目』をその身に受ける前に、一瞬で自らの周りにオーラを纏わせながら、自身の目も『紅い目』に変えて平然と笑いのけるのだった。
――これには流石に『レルバノン』も表情に驚きを隠しきれなかった。
キィィインという音と共に、ソフィは更に魔力を高め始める。
完全な上位以上の魔族でしか行えはずの戦力値コントロールである。
その瞬間、レルバノンの放った重圧を一気に押しのけて、パリィンという音と共に打ち消し『相殺』を行う。
「……貴方は、何者だ?」
レルバノンは立ち上がると、更に自身も戦力値コントロールで一気に魔力と戦力値を高め始めた。
先程までの柔和な笑顔を見せていた頃とは違い、まるで彼の居た大陸の『魔族』と相対している時のような真剣な表情に変貌を遂げていた。
「クックック、先程言ったではないか。我は魔族ソフィであると」
ソフィはギラリと赤く光る目を細めながら、視線をレルバノンに向けて嗤うのであった。
その場所には大きな屋敷が建っており、如何にここの主が大物であるかを示しているようだった。
「貴様が会いたがっている者はこの中に居るが、その前にまずは我が主に会ってもらう」
そこまで一方的に話すとエルザは屋敷の中へ入っていった。
ソフィも屋敷周りを見回していたが、やがてエルザの後を追いかけるのだった。
屋敷の中は想像していた所とは真逆でとても明るく、少し前に『グラン』と『ステンシア』を繋ぐ橋の先にあった盗賊のアジトの中に入った時に、ソフィが使った魔法と同様のモノが使われているようだった。
屋敷の中は相当に長い廊下が広がっていて、玄関口から少し進んだ所には左右に通路が伸びており、まるで迷宮のような造りになっていた。
「ふむ、これは迷いそうだ……」
ソフィがぽつりとそう呟くとエルザは振り返って口を開く。
「初めてこの屋敷に来たならば誰もがそう思うでしょうね。魔族達が攻めてくるのであれば全く意味はないけれど、人間のような種族が攻めてきた時は、ここは重宝する造りだといえるわ」
元々この屋敷は目の前を歩いているエルザの主人と親交があった『ケビン王国』に領土を持つ大貴族の持ち物の屋敷で、現在のこの屋敷の所有者はその大貴族から譲り渡されたモノだった。
どうやらそういう背景があり、まだエルザもこの屋敷の広さ自体に慣れてはいない様子であった。
エルザはソフィと話をしながらも、右や左にと慣れた足取りで進んでいく。
そして数分程歩いた先でようやくその足を止めるのだった。
「ここに我が主は居るわ」
エルザはソフィにそう告げた後、彼女の主が居るという部屋を軽く数度叩いてノックするのだった。
「どうぞ」
中から声が掛かるとエルザはドアを開けて、恭しく一礼して中へと入っていく。
その後ろをソフィがついていくと、厳かな部屋の真ん中にその人物は居た。
「ふむ……。エルザが連れてきたという事は貴方が『ソフィ』君で間違いはないようだが、これは驚きましたね。相当に強力な『魔法』を使う魔族だと聞いていましたが、どうやら想像以上に若いようだ」
エルザの主だというその男は、ソフィを見て少しばかり驚いた表情を浮かべながら言った。
「我もなりたくてこの姿になっておる訳ではないのだがな。まあお主のように我にも事情があるのだ」
ソフィがそう言うと、男は考える素振りを見せながら小さく頷いた。
「そうですか、まぁそれはいいでしょう。エルザ君は少し出ていてもらえるかな?」
「はい、分かりました」
エルザは主の命令に素直に頭を下げて、部屋を出ていくのだった。
「さて……。まずはここまでご足労感謝しますよ。私がこの屋敷の主で配下の『魔族』達を取り纏める『レルバノン』と申す者です」
椅子から立ち上がってソフィの前まで歩いてきて僅かに頭を下げる。
どうやら礼儀は正しい『魔族』のようだ。
「我はソフィという『魔族』だ。レルバノン殿」
ソフィも挨拶をレルバノンに返したが、その時に同時に『漏出』をかける。
【種族:魔族 年齢:3754歳 名前:レルバノン
魔力値:999 戦力値:測定不能】。
当然のように魔力値は隠蔽されており、戦力値の方は現在のソフィの形態では測れない程に上の様子であった。
「それではソフィ君。早速ですが単刀直入にお聞きしたい事があるのです」
そういうといつの間にかソフィの横に椅子が出現して『レルバノン』が手をゆっくり差し出して座るように促す。
ソフィもレルバノンを一瞥した後に、そのまま特に警戒せずに出された椅子に座る。
「まず、貴方は今まで何処の魔国に所属されていましたか?」
ソフィが座ったのを確認した後、いつの間にかレルバノンは最初にこの部屋に居た場所の椅子に座って口を開いていた。
「魔国? 我はそんなものに所属していた事はないな」
キッパリと言い放つソフィの様子を見ていたレルバノンだが、彼が嘘をついているようには見えなかった。
「では、今までこの大陸で『人間』として生活してきたと?」
正直にこの世界に転移してきたとでも言うべきかとソフィは一瞬悩んだが、後々面倒なことになるのは目に見えているの為、真実を告げずにはぐらかす事にするのであった。
「そういう事だな。我は冒険者ギルドに所属して、仲の良い人間達と気ままに生きておるよ」
ソフィがそう言うとレルバノンはそんな筈がないだろうとばかりに笑い始めるのであった。
その様子からどうやらレルバノンは、全くソフィの言葉を信じていない様子だった。
そして次の瞬間にレルバノンは『魔力』を高めて『淡く紅いオーラ』を纏い始めた。
「それはそれは好都合な事ですね。では貴方には……、今日から私の配下になって頂きましょうか?」
レルバノンの目が紅く光り、有無を言わさずソフィを従わせようとする。
――魔瞳、『紅い目』であった。
恐るべき重圧がソフィを襲うが、しかし――。
「クックック、誰に向かっていっておる?」
ソフィはレルバノンの『紅い目』をその身に受ける前に、一瞬で自らの周りにオーラを纏わせながら、自身の目も『紅い目』に変えて平然と笑いのけるのだった。
――これには流石に『レルバノン』も表情に驚きを隠しきれなかった。
キィィインという音と共に、ソフィは更に魔力を高め始める。
完全な上位以上の魔族でしか行えはずの戦力値コントロールである。
その瞬間、レルバノンの放った重圧を一気に押しのけて、パリィンという音と共に打ち消し『相殺』を行う。
「……貴方は、何者だ?」
レルバノンは立ち上がると、更に自身も戦力値コントロールで一気に魔力と戦力値を高め始めた。
先程までの柔和な笑顔を見せていた頃とは違い、まるで彼の居た大陸の『魔族』と相対している時のような真剣な表情に変貌を遂げていた。
「クックック、先程言ったではないか。我は魔族ソフィであると」
ソフィはギラリと赤く光る目を細めながら、視線をレルバノンに向けて嗤うのであった。
10
お気に入りに追加
424
あなたにおすすめの小説
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる